第 2 章 LCC の路線参入効果(統計データ等による分析)
2.6 LCC 参入による利用者便益の分析(OAG データによる分析)
(3) 選択肢集合
選択肢については、6 区間で共通する類似の経路条件を設定する必要があるために、以下 の5経路に集約して設定した。
図 2-25 選択肢集合 対象区間別の選択肢集合について以下に示す。
表 2-12 対象区間別選択肢集合
第1経路FSC(JAL・ANA)のプライマリー空港経路(羽田,伊丹)
第2経路FSC(JAL・ANA)のセカンダリー空港経路(成田,関西)
第3経路SKYのプライマリー空港経路(羽田,伊丹)
第4経路SKYのセカンダリー空港経路(成田,関西)
第5経路LCCのセカンダリー空港経路(成田,関西)
FSC 1st
FSC 2nd
SKY 1st
SKY 2nd
LCC 2nd
区間1 区間2 区間3 区間4 区間5 区間6
選択肢集合[5経路] 東京-新千歳 東京-福岡 東京-那覇 大阪-新千歳 大阪-福岡 大阪-那覇
第1経路 FSC 1st JALまたはANAのプライマリー空港経路 FSC 羽田-新千歳 FSC 羽田-福岡 FSC 羽田-那覇 FSC 伊丹-新千歳 FSC 伊丹-福岡 FSC 伊丹-那覇 第2経路 FSC 2nd JALまたはANAのセカンダリー空港経路 FSC 成田-新千歳 FSC 成田-福岡 FSC 成田-那覇 FSC 関西-新千歳 FSC 関西-福岡 FSC 関西-那覇 第3経路 SKY 1st SKYのプライマリー空港経路 SKY 羽田-新千歳 SKY 羽田-福岡 SKY 羽田-那覇 SKY 伊丹-新千歳 (SKY 路線なし) SKY 伊丹-那覇 第4経路 SKY 2nd FSCのセカンダリー空港経路 SKY 成田-新千歳 SKY 成田-福岡 SKY 成田-那覇 SKY 関西-新千歳 (SKY 路線なし) SKY 関西-那覇 第5経路 LCC 2nd LCCのセカンダリー空港経路 LCC 成田-新千歳 LCC 成田-福岡 LCC 成田-那覇 LCC 関西-新千歳 LCC 関西-福岡 LCC 関西-那覇
(4) 航空企業・経路選択モデル推計に使用するデータ(全体)
モデルの推計のためのデータとして、以下の4時点(2010-2013)・6区間別の5航空企業・
経路別のデータを使用した。
表 2-13 4時点(2010-2013)・6区間別の5航空企業・経路別のデータ
変数 項目 単位 資料 備考
被 説 明 変 数
年次別・対象区間 の
航空企業・経路別 旅客数
人/年 OAG Traffic Data 集計値
説明変数 航空運賃 円/人 FSC:OAG Traffic Dataより 設定
SKY,LCC:FSCの航空運賃に 航空局資料に基づく航空会 社種別のイールド比率を乗 じて設定
FSCの航空運賃は、JAL・ ANAの全クラス・同一区間 内全路線の加重平均値で設 定
所要時間
(ラインホール 時間+空港アク セス時間)
分 ラインホール時間:OAG 時 刻表より設定
空港アクセス時間:空港まで の鉄道またはバス利用によ る平均的な所要時間で設定
空港アクセス時間は、羽 田・成田は一都三県、伊丹・
関西は二府二県の各市区町 村からの鉄道またはバス利 用による所要時間の加重平 均値で設定。重みは各市区 町村別の航空旅客発生・集 中量で設定
一般化費用 万円/ 人
航空運賃+所要時間×時間 価値で設定
時間価値(3,188円/hr)は、
国土交通省航空局「航空旅 客動態調査 2010年」に基 づく航空旅客の平均年収 を、厚生労働省「毎月勤労 統計調査 2010年」に基づ く常用労働者1 人平均月間 総実労働時間を 12 倍した 年間労働時間で除して設定 運航便数の逆数
(≒期待待ち時 間)
日/便 OAG時刻表より設定 -
航空企業・経路に 固有のダミー変 数
- (該当する場合=1,該当しな い場合=0)
モデルの再現性を確認した 上で適宜設定
以下に、航空旅客数、所要時間、運航便数、航空運賃について、モデル構築に利用した データを整理した図表を示す。