14棟
3. ISSでの衣食住 1 ISSでの生活
3.2 ISSでの食事
(1) 食事場所・調理設備
ISS 内では、ロシアのズヴェズダの後部エリアが、調理や食事を行うための場所と して初期段階には使われていました。 STS-126(ULF2) で米国のギャレーとなる EXPRESS-6 ラック ( 飲料水供給装置、冷蔵庫、オーブンを装備 ) が到着したことにより、
米露の設備 2 セットが使用できるようになっています。ロシア側の設備としては、テー ブル、飲料水供給装置、オーブン、食料保管庫があります。米国側の設備としては、
飲料水供給装置 (PWD) 、オーブン、冷蔵庫 (MERLIN) があります。
※ 米国のギャレーは、デスティニー中央部の天井ラックに収納されていますが、食事はテ ーブルがあるユニティ(またはズヴェズダ)で行われています。
図 3.2-1 ズヴェズダ内の食事用テーブル・調理設備
個室(参考)
飲料水供給 装置
テーブル
缶詰やパン などを暖め るオーブン
食 料 品 保 管棚(扉を 閉 じ た 状 態)
図 3.2-2 ズヴェズダ内で食事している様子
図 3.2-3 ユニティ内に設置された 2 台目のテーブル
付録1-17
図 3.2-4 飲料水供給装置を使う野口宇宙飛行士
(上はロシアの機器、下は米国の機器)
(2) 宇宙食のメニュー設定
まだ米露以外の宇宙食が存在しなかった頃の初期の ISS の食事メニューは 10 日間 のローテーションで組まれており、 5 日間分はロシアの宇宙食メニュー、 5 日間分はア メリカの宇宙食メニューから選ばれていました。その当時は、個人毎にメニューを事前 に決めて補給をしていたため、直前にクルーの交代が生じると困った事が起きていま した。
その後、システムが変わり、今では 16 日間のローテーションメニューになりました。
基本は、ロシアとアメリカの宇宙食が半々ですが、アメリカの宇宙食では 16 日毎に繰 り返される標準メニューを止め、バラエティを増やしています。また月に 1 度はボーナ ス宇宙食が入った箱を利用する事が出来ます(ボーナス宇宙食は、冷蔵が不要で、
NASA の微生物検査をパスしたものなら市販品の食品でも好きなものを含める事が 出来ます)。
2008 年からは日本宇宙食もメニューに加えられるようになった他、ヨーロッパの宇 宙食も開発されており、国際色豊かな食事を食べられるようになりました。
次頁に宇宙日本食の例を示します。
付録1-19
白飯 緑茶
イワシのトマト煮 レトルトポークカレー
しょうゆラーメン マヨネーズ 羊羹
図 3.2-5 宇宙日本食の例
※詳細は下記ホームページでご覧になれます。
http://iss.jaxa.jp/spacefood/about/japanese/
注:宇宙日本食は新たに認証されて追加されたり、認証を更新せずに外され る場合もあり、品目数は適宜変わります。
ドキュメント内
油井宇宙飛行士 ISS長期滞在プレスキット
(ページ 82-87)