• 検索結果がありません。

ISDN 接続を契機とした通信バックアップ

ドキュメント内 Si-Rシリーズ 機能説明書 (ページ 136-139)

第 2 章 機能概要

2.27 通信バックアップ機能

2.27.3 ISDN 接続を契機とした通信バックアップ

これまで説明した方法の通信バックアップ機能は、通信する装置どうしで障害を検出できることが前提となりま す。しかし、ネットワーク形態によっては、一方の装置で通信障害を検出できない場合もあります。以下のネッ トワーク構成は、通信障害を検出できない場合の例です。

この構成では、拠点側本装置は接続先監視機能などを利用してIPsec区間およびIP-VPN網の障害検出を行うこと ができます。しかし、センタ側IPsec区間はすべての拠点からの通信で共用することになり、センタ側本装置は 拠点ごとの個別の障害検出を行うことができません。このため、センタ側は、これまでに説明した方法ではバッ クアップ経路への迂回を行うことができません。

本装置では、以下の機能を利用することによって、バックアップ経路となるISDN回線の接続を契機とした経路 切り替えを行い、このような場合の通信バックアップを実現することができます。

• 無通信監視の方向性機能(拠点側本装置で利用)

• 着信時経路UP機能(センタ側本装置で利用)

拠点A

IP-VPN網 IPsecGW

拠点B

センタ

IPsecGW

IPsecGW トンネル

トンネル

トンネル

通信バックアップ機能

137

ここでは、無通信監視の方向性機能と着信時経路UP機能を利用した通信バックアップについて説明します。

以下にネットワーク構成の例を示します。

● 運用前提

• 本装置(バックアップ)は、着信時経路UP機能を利用して、バックアップ回線となるISDN接続時だけセン タ側ネットワークに経路情報を広報するように構成する

• 本装置(2)は送出パケットだけに着目した無通信監視の方向性機能を利用する

● 通信動作 通常運用時

拠点側 :本装置(1)がマスタルータとなり、センタへのパケットは本装置(1)から送信されます。

センタ側 :本装置(マスタ)は拠点への経路を広報していますが、本装置(バックアップ)は経路を広報し ません。その結果、拠点への通信は本装置(マスタ)から送信されます。

ダイナミックルーティング

IP-VPN網 ISDNの回線網 拠点

センタ

VRRP

本装置(2)

本装置(1)

トンネル

本装置(マスタ)

トンネル

本装置(バックアップ)

ルータ

IP-VPN網 ISDNの回線網

拠点 センタ

本装置(2)

本装置(1)

トンネル

本装置(マスタ)

トンネル

本装置(バックアップ)

ルータ

通信バックアップ機能

138 IP-VPN網障害発生時

拠点側 :本装置(2)がマスタルータとなります。センタへのパケットは本装置(2)から送信され、

ISDN回線が接続されます。

センタ側 :本装置(バックアップ)はISDN回線の接続によって拠点への経路広報を開始します。この広報 情報の優先度(メトリックなど)を、本装置(マスタ)の広報情報より高くすることで、拠点へ の通信は本装置(バックアップ)から送信されます。

(3)IP-VPN網復旧時

拠点側 :本装置(1)がマスタルータに戻り、センタへのパケットは本装置(1)から送信されます。

センタ側 :ISDN回線が接続されている間、拠点への通信は本装置(バックアップ)から送信されます。

ISDN回線切断前は、本装置(2)はセンタからの受信だけを受け持つことになります。しかし、無通信監視の方 向性機能を利用して送信だけを監視することによって、設定した時間になると回線が自動的に切断されます。

ISDN回線切断後は、「通常運用時」の状態に戻ります。

Si-Rシリーズ コマンド設定事例集

1.15.1 NATと併用しない固定IPアドレスでのVPN(自動鍵交換)」(P.51

1.15.2 NATと併用した固定IPアドレスでのVPN(自動鍵交換)」(P.562.27 ECMP機能を使う」(P.344 Si-Rシリーズ Web設定事例集

1.14.1 NATを併用しない固定IPアドレスでのVPN(自動鍵交換)」(P.145

1.14.2 NATと併用した固定IPアドレスでのVPN(自動鍵交換)」(P.1562.27 ECMP機能を使う」(P.782

拠点 センタ

IP-VPN網 ISDNの回線網 本装置(2)

本装置(1)

トンネル

本装置(マスタ)

トンネル

本装置(バックアップ)

ルータ

拠点 センタ

IP-VPN網 ISDNの回線網 本装置(2)

本装置(1)

トンネル

本装置(マスタ)

トンネル

本装置(バックアップ)

ルータ

テンプレート着信機能

139

ドキュメント内 Si-Rシリーズ 機能説明書 (ページ 136-139)