B.4.2 AE 仕様
B.4.3.3 IPv4 および IPv6 サポート この製品は IPv4 接続だけをサポートする。
B.4.4 構成
B.4.4.1 AEタイトル/プレゼンテーションアドレスのマッピング
B.4.4.1.1 ローカルAEタイトル
すべてのローカルアプリケーションはサービス/設置ツールを介して構成されたAEタイトルとTCP/IPポート
を使用する。現地サービス技術者はサービス/設置ツールを介してTCPポートを設定することができる。デフ ォルトのAEタイトルは提供されない。AEタイトルは設置時に構成しなければならない。それぞれの個々のア プリケーションによって使用されるAEタイトルは,他のローカルアプリケーションによって使用されるAEタイト ルとは独立して構成することができる。そのように構成されている場合は,すべてのローカルAEは同じAEタ イトルを使用することができる
表B.4.4-1 AEタイトル構成表
Application Entity 応用エンティティ デフォルトAEタイトル デフォルトTCP/IPポート
Storage 保存 デフォルトはない 104
Workflow ワークフロー デフォルトはない 適用しない
Hardcopy ハードコピー デフォルトはない 適用しない
B.4.4.1.1.1 LDAPサーバーからローカル構成を取得する
サービス/設置ツールは,LDAPサーバーがローカル構成情報のマスターであることを明記するために使用 できる。構成情報を取得するために,ネットワーク構成プロファイルのLDAPサーバー処理の問合せを使用す る。
サーバーは起動時に更新された情報を問合せるだろうが,しかし問合せはサービス/設置ツールから手動で 起動することができる。探索は,DICOM構成サブツリー内で(サービス/設置ツールに登録されたものと)同一 装置名をもつLDAPエンティティに対して実行される。ローカルの構成は中央の構成と一致するように更新さ れる(例えば,AEタイトル,TCPポート番号,同位のAE,私的データなど)。ローカルの構成情報が更新され る前に,中央の構成情報の整合性がチェックされる。
中央のLDAPサーバーによって更新することができ,そして装置用のローカル構成に影響することができる構 成パラメタは,次の表に列記される:
表B.4.4-2
LDAPサーバーから取得される装置構成パラメータ
LDAPオブジェクトクラス LDAP 属性 ローカルでの意味
dicomDevice dicomDescription サービス/設置ツールに表示される
dicomDevice dicomVendorData 私的装置構成パラメータ (例えば,検査のプロトコルコ
ードおよびパラメータ)
dicomDevice dicomDeviceType サービス/設置ツールに表示される
LDAPサーバーによって記述される応用エンティティは,それぞれのdicomNetworkAEに対する
dicomVendorData属性内の私的情報を調べることによって,サポートされるローカル応用エンティティと照合
する (保存,ワークフォローまたはハードコピー)。
中央LDAPサーバーによって更新することができ,そして装置に対するローカル構成に影響することができる 構成パラメータを次の表に列記する:
表B.4.4-3
LDAPサーバーから取得されるAE構成パラメータ
LDAPオブジェクトクラス LDAP属性 ローカルでの意味
dicomNetworkAE dicomAETitle ローカルAEタイトル
dicomNetworkAE dicomDescription サービス/設置ツールに表示される
dicomNetworkAE dicomNetworkConnectionReference 関連するネットワーク接続パラメータ
dicomNetworkAE dicomPeerAETitle 同位AEのデフォルト集合
dicomNetworkAE dicomVendorData 私的AE構成パラメータ(例えば,タイム
アウト,最大PDU長さ,同時アソシエー ションの最大数)
dicomNetworkAE dicomApplicationCluster サービス/設置ツールに表示される
中央LDAPサーバーによって更新され,ネットワーク接続のローカル構成に影響する構成パラメータを下の表 に列記する:
表B.4.4-4
LDAPサーバーから取得されるネットワーク接続構成パラメータ
LDAPオブジェクトクラス LDAP属性 ローカルでの意味
dicomNetworkConnection dicomHostname ホスト名
dicomNetworkConnection dicomPort TCPポート
B.4.4.1.1.2 LDAPサーバーへのローカル構成の公表
LDAPサーバーにローカル構成情報を公開するために,サービス/設置ツールを使用できる。
LDAPクライアントはLDAPの基本認証(または,LDAP基本認証が構成されていない場合は匿名)を使用し てサーバーにバインドするだろう。LDAPクライアントは,必要なDICOMルートオブジェクトがLDAP DITに存 在することを期待し,次の情報を識別するために検索を実行する:
a) すべてのDICOM構成情報の場合は,ルートを識別するdicomConfigurationRoot のDN。
b) その下に新しい装置を挿入することができるdicomDevicesRootのDN。
c) 固有のAEタイトルを登録することができるdicomUniqueAETitlesRegistryRoot のDN。
d) LDPクライアントのホストする装置を表す任意の既存のdicomDeviceオブジェクトのDN。
(dicomDeviceNameはローカルに構成された装置名と同一)。
装置への既存のLDAP登録を修正することができる,または必要な場合は,新規登録を作成することができる だろう。それぞれのローカル応用エンティティに手動でAEタイトルを割り当てること,または無作為なAEタイト ルを自動生成することもできる。どちらの場合でも,LDAPサーバーはAEタイトルが現在未使用であることを 決めるために,問い合わせる。
二つの異なる方法(手動および自動)が,LDAPサーバーを更新するためにサポートされ,適切な方法が LDAPサーバーによって強制されたセキュリティポリシーに依存して選択されなければならない。
手動更新
— すべて新しいまたは更新されたLDAPオブジェクトおよび属性を含んだLDIFファイル(RFC 2489)
が作成されるだろう。オブジェクトはサーバーのLDAPツリーの適切に配置されるだろう。LDIFファ
イルはローカルファイルシステムにまたは交換媒体(例えば,フロッピー)に書かれるだろう。ファイル は,LDAPサーバーに転送すること,そしてサーバー特有のツールを使用して取り込むことができる。
自動更新
— LDAPクライアントは固有のAEタイトルの登録を試みるだろう。手動で選ばれたAEタイトルがすで にが手動で使用されていれば,更新は中断されるだろう,そして新しいAEタイトルを選択しなけれ ばならない。AEタイトルが無作為に選択される場合は,LDAPクライアントはDICOMアプリケーシ ョン構成管理プロファイルの「LDAPサーバーの更新」処理によって記述される無作為AEタイトル 割り当て技術を使用するだろう。
— LDAPクライアントは,サーバーのLDAPツリーの適切な場所に必要に応じて新しいLDAPオブジ ェクトを作成するか,あるいは既存のオブジェクトを更新するだろう。
— サーバーがオブジェクトの作成または更新を拒否した場合は,自動更新は中断されるだろう。失敗 した場合,LDAPサーバーは不完全な構成情報を含むことがあるので,LDAPサーバー管理者に よって修正されなければならない。
手動および自動更新方法の両方に対して,LDAPオブジェクトおよび属性の同一の集合が,LDAP DITに登 録されるだろう。すべての構成可能な属性に対する値は,サービス/設置ツールを使用して登録することがで きる。表B.4.4-5B Table 59は設置される装置のために作成された属性とデフォルト値を列挙する。
表B.4.4-5
LDAPサーバー上で更新される装置構成パラメータ LDAPオブジェ
クトクラス
LDAP属性 構成可能
(Yes/No)
デフォルト値
dicomDevice dicomDeviceName Yes
dicomDescription Yes X線透視画像収集モダリティ
dicomManufacturer No EXAMPLE-IMAGING-PRODUCTS
dicomManufacturerModelName No Example-Integrated-Modality
dicomVersion No 1
dicomPrimaryDeviceType No RF
dicomVendorData Yes
表B.4.4-6 Table 60はネットワーク構成を記述するために使用する属性およびデフォルト値を列挙する:
表B.4.4-6
LDAPサーバー上で更新するネットワーク接続構成パラメータ LDAPオブジェクトクラス LDAP属性 構成可能
(Yes/No)
デフォルト値
dicomNetworkConnection dicomHostname Yes
dicomPort Yes 104
下の表は保存AEを記述するために使用する属性とデフォルト値を列記する:
表B.4.4-7
LDAPサーバー上で更新する保存AE構成パラメータ LDAPオブジェクトクラス LDAP属性 構成可能
(Yes/No)
デフォルト値
dicomNetworkAE dicomAETitle Yes
dicomDescription Yes 保存アプリケーション
dicomPeerAETitle Yes dicomVendorData Yes dicomApplicationCluster Yes
dicomAssociationInitiator No TRUE dicomAssociationAcceptor No TRUE
dicomTransferCapability dicomSOPClass No X線透視画像保存
グレースケールソフトコピー提 示状態保存
保存委託プッシュモデル
dicomTransferRole No SCU
dicomTransferSyntax Yes 明示的VRリトルエンディアン
暗黙VRリトルエンディアン
下の表はワークフローAEを記述するために使用する属性およびデフォルト値を列記する:
表B.4.4-8
LDAPサーバー上で更新するワークフローAE構成パラメータ LDAPオブジェクトクラス LDAP属性 構成可能
(Yes/No)
デフォルト値
dicomNetworkAE dicomAETitle Yes
dicomDescription Yes ワークフローアプリケーション
dicomPeerAETitle Yes dicomVendorData Yes dicomApplicationCluster Yes
dicomAssociationInitiator No TRUE dicomAssociationAcceptor No FALSE
dicomTransferCapability dicomSOPClass No モダリティワークリスト情報モ
デル – FIND
モダリティ実施済み手続きス テップ
dicomTransferRole No SCU
dicomTransferSyntax Yes 明示的VRリトルエンディアン
暗黙VRリトルエンディアン
下の表はハードコピーAEを記述するために使用する属性およびデフォルト値を列記する:
表B.4.4-9
LDAPサーバー上で更新するハードコピーAE構成パラメータ
LDAPオブジ ェクトクラス
LDAP属性 構成可能
(Yes/No)
デフォルト値
dicomNetwork AE
dicomAETitle Yes
dicomDescription Yes ハードコピーアプリケーション
dicomNetworkConnectionReferenc e
該当しない
dicomPeerAETitle Yes
dicomVendorData Yes
dicomApplicationCluster Yes
dicomAssociationInitiator No TRUE dicomAssociationAcceptor No FALSE dicomTransfer
Capability
dicomSOPClass No 基本グレースケールプリント管理メタ
提示LUT
dicomTransferRole No SCU
dicomTransferSyntax Yes 明示的VRリトルエンディアン
暗黙VRリトルエンディアンI
B.4.4.1.2 遠隔AEタイトル/プレゼンターションアドレスマッピング
遠隔アプリケーションのAEタイトル,ホスト名およびポート番号はEXAMPLE-INTEGRATED-MODALITYの サービス/設置ツールを使用して構成される。
B.4.4.1.2.1 保存
リモート保存SCPに対してAE
タイトル,ポート番号,ホスト名および機能を設定するために,EXAMPLE-INTEGRATED-MODALITYサービス/設置ツールを使用しなければならない。既知のAEタイトルからのア
ソシエーションだけが受諾されるであろう,そして未知のAEタイトルからのアソシエーションは拒絶されるだろう
(サービス/設置ツール内で選択できる場合は,AEタイトルは既知である)。複数の遠隔保存SCPが定義で きる。いずれの保存SCPも,装置へ転送される画像または提示状態に対して要求される保存委託を引き起こ す「保管」装置に構成することができる。
LDAPサーバーが使用可能な場合は,サービス/設置ツールは適切な遠隔保存SCPを探索し,選択のため にそれらを提示するだろう。保存AEのためのLDAPオブジェクトが1以上のdicomPeerAETitle属性を含ん でいる場合は,これらの同位のAEだけが選択が可能になるだろう。そうでなければ,SCPとして互換性のある SOPクラスをサポートする場合,遠隔AEは単に選択が可能となるだろう。遠隔AEが、値「ARCHIVE」を持つ
dicomDeviceType属性を含む装置に添えられる場合,AEがさらにSCPとして保存委託をサポートすれば、
それは「保管」装置として自動的に構成されるだろう。
これらのLDAPに支援された選択方針は破棄することができる,そして特定の装置またはAEタイトルに対して 探索を行うことができる。
B.4.4.1.2.2 ワークフロー
EXAMPLE-INTEGRATED-MODALITYのサービス/設置ツールを,遠隔モダリティワークリストSCPのAE タイトル,ポート番号,ホスト名および機能を設定するために使用しなければならない。ただ一つの遠隔モダリ ティワークリストSCPが定義できる。
LDAPサーバーが利用可能な場合は,サービス/設置ツールは適切な遠隔モダリティワークリストSCPを探 索し,それらを選択のために提示するだろう。遠隔AEは,それらがSCPとしてモダリティワークリストSOPクラ