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DICOM適合性宣言の次の節は,応用エンティティ仕様の集合である。それぞれの応用エンティティタイプに

対して一つのそのような仕様がある。

A.5.2.1 「応用エンティティ <1>」-仕様

次の表,表A.5.2-1は,最初の列の一つ以上の応用プロファイルに対して,二番目の列に多くの実世界活動 があり,三番目の列にこれらの実世界活動のそれぞれのために必要とされる役割があることを示す。

A.5.2-1

AEに関連した応用プロファイル,実世界活動,および役割 サポートする応用プロファイル 実世界活動 役割

STD-AP1 実世界活動 A FSR

実世界活動 B FSR, FSC STD-AP1, AUG- AP2, など 実世界活動 C FSU

実世界活動 D FSC

この節は,後続する節の中で記述されるAEのすべてに適用される一般的方針を同様に含む。

A.5.2.1.1 「応用エンティティ <1>」のためのファイルメタ情報

この節は,応用エンティティに関係するファイルメタ情報の値を含む(PS 3.10参照)。これらは:

- 発生元応用エンティティタイトル

応用プロファイルファイルメタ情報の中に私的情報が使用される場合は,次の二つのファイルメタ情報属性が,

記述されることがある:

- 私的情報作成者UID

- 私的情報

A.5.2.1.2 実世界活動

この節における最初の文は,「応用エンティティ <1>」によってサポートされる役割と媒体保存サービスクラスオ プションを記述する。

A.5.2.1.2.i 「実世界活動 <i>」

AE仕様は,特定のAEを起動する,実世界活動の記述を含む。実世界活動ごとに,一つの節,A.5.2.1.2.iが ある,ここで i はそれぞれの実世界活動に対して増加する。

A.5.2.1.2.i.1 媒体保存応用プロファイル

表A.5.2-1の中で記述されるAEによって使用される応用プロファイルをこの節の中で明記する。

A.5.2.1.2.i.1.y オプション

表A.5.2-1の中で明記される応用プロファイルの中で使用されるオプションは,この節の中で詳述される。AP

に対して明記されるそれぞれのオプションに対して,別々の節があるであろう。A.5.2.xの中で明記される応用 プロファイルの中で使用されるオプションがない場合は,この節は省略されることがある。

A.5.2.2 「応用エンティティ <2>」-仕様

それぞれの個々のAE仕様は副節A.5.2.xを持っている。実装の中にある異なるAEと同数のこれらの副節が ある。すなわち,二つの別個のAEがある場合は,二つの副節A.5.2.1およびA.5.2.2があるだろう。

A.5.3 拡大および私的応用プロファイル

この節は,拡大および私的応用プロファイルの記述のために使用する。

A.5.3.1 拡大応用プロファイル

AEによって使用されるすべての拡大応用プロファイルは,これらの節に記述する。拡大APの構造を支配す る規則を記述する。

A.5.3.1.1 「拡大応用プロファイル <1>」

それぞれの拡大応用プロファイルは,それを拡大させる応用プロファイルの特定の機能を記述する節

A.5.3.1.xをもつ。後続する三つの反復する節の中で,これらを記述する。

A.5.3.1.1.1 SOPクラス拡大

この拡大APが基礎を置いている標準APの中で明記されたそれらを超えた追加のSOPクラスを,この節の 中で詳述する。

A.5.3.1.1.2 ディレクトリ拡大

このAPを拡大するディレクトリIODへのすべての追加を,この節の中に記述する。

A.5.3.1.1.3 その他の拡大

応用プロファイルへのすべての追加または拡張を,この節の中に記述する。そのようなその他の拡大の例は,

定義された役割の標準応用プロファイル集合への役割(FSR,FSC,FSU)の追加である。

A.5.3.1.2 「拡大応用プロファイル <2>」

第二,第三などの拡大応用プロファイルに対して繰り返す。

A.5.3.2 私的応用プロファイル

私的応用プロファイルの構造を決定する規則を,記述する。この節は,私的APの詳細を記述するために使用 する。

注: 1. 私的応用プロファイルを構築する記述についてはPS 3.11を参照。

2. いかなる方法においても私的APを支配する規則からAPが逸脱する場合は,それは不適合であり,この 規格の適用範囲外である。

A.5.4 媒体構成

いかなる実装のDICOM適合性も,据え付け時に行う構成に依存することがある。構成に関する論点をこの節 の中で取り扱う(例えば,ファイルメタ情報に含まれる発生元AEタイトルの構成)。

A.6 文字集合のサポート

ネットワークと媒体サービスにおけるデフォルト文字集合を越えた文字集合のすべてのサポートを,ここで記述 する。

- サポートされない文字集合が受信される場合の挙動を文書化する。

- 文字集合構成機能がある場合には,それを明記する。

- サービスおよびインスタンスを横断した文字集合のマッピングおよび/または変換について明記す る。

- ワークリストサービスクラスおよび問合せサービスクラスの両方に対して,デフォルト文字集合でない 文字集合を含む属性に対する問合せ能力を明記する。SCUおよびSCPの要求と応答の両方で,

C-FINDによって拡張文字集合を使用した属性の挙動を明記する。特に,人名(PNのVR)の取り

扱いについて明記する。

- 利用者への文字の提示,すなわち,能力,フォント制限および/または置換について明記する。

A.7 セキュリティ A.7.1 セキュリティプロファイル

PS 3.15に定義されるセキュリティプロファイルのすべてのサポートをここで記述する:

実装は,次のようなものを含めて,それがサポートするセキュリティ機能のレベルを宣言する:

a. 実装がデジタル署名の完全性を維持する条件(例えば,実装ビット保存)。

b. 実装が入力デジタル署名を検証する条件。

c. 実装がデジタル署名を置換する条件。

d. IPv6セキュリティ能力

A.7.2 アソシエーションレベルセキュリティ

アソシエーションレベルでのセキュリティのすべてのサポートを,ここで明記する(例えば,特定のAEタイトルお よび/またはIPアドレスだけがアソシエーションを開くことを可能にする)。

A.7.3 アプリケーションレベルセキュリティ

DICOM通信に適用する付加的なアプリケーションレベルセキュリティのすべてのサポートを,ここで記述するこ

とができる(例えば,パスワード,生物測定学)。

A.8 附属書 A.8.1 IOD内容

A.8.1.1 作成されるSOPインスタンス

この節は,(私的IODを含めて)作成されるそれぞれのIODを明記する。それは属性名,タグ,VRおよび値を 明記すべきである。値は範囲と発生元(例えば,利用者入力,モダリティワークリスト,自動的に生成された,な ど)を明記すべきである。テンプレートの中の内容項目については,コンセプト名およびコンセプト値の範囲と 発生元を明記すべきである。値が常に存在するか否かについて明記する。

表に使用する推奨する略語は次のとおりである:

VNAP 値は必ずしも存在しない(値が存在しない場合,属性は長さ零で送る)

ANAP 属性は必ずしも存在しない

ALWAYS 常に値が存在する

EMPTY 属性が値なしで送られる

表の中でデータ値の発生元に対して使用される推奨する略語は次のとおりである:

USER 属性値発生元は利用者入力からである

AUTO 属性値は自動的に生成される

MWL,MPPSなど 属性値はモダリティワークリスト,モダリティ実施済手続きステップなどのような

DICOMサービスを使用して受信した値と同じである。

CONFIG 属性値発生元は構成可能パラメータである

会社ウェブアドレスの仕様は,利用可能なサンプルSOPインスタンスを参照することができる。

私的属性を明記すべきである。

A.8.1.2 受信したIODからの属性の使用法

正確に機能するために特定領域に依存するそれぞれの応用は,それがその意図した機能を実行するために 必要とする領域を明記すべきである。

A.8.1.3 属性マッピング

属性が,異なるSOPクラス,例えば,モダリティワークリスト,保存およびモダリティ実施済手続きステップによっ て使用される場合,このマッピングを明記する。HL7のような他の外部プロトコルを明記する装置に対しては,

それらの領域のDICOM属性へのマッピングは,要求はされないが,強く推奨される。

A.8.1.4 強制/修正された領域

SCUはある属性,例えば,患者の名前を強制するかもしれない。SCPは,受信した属性の値とは異なる値を 提供するかもしれない。これらの変更はここで明記する。一例は患者の名前で,それは内部データベースから の利用可能な情報または情報システム/情報マネージャから得た利用可能な情報を使用して修正されること がある。別の例は,既存のインスタンスに対する新しいSOPインスタンスUIDの生成である。そのような修正に

影響を及ぼす条件を明記すべきである。

A.8.2 私的属性のデータ辞書

VRおよびVMを含めて,すべての私的属性は明記すべきである。私的SOPクラスおよび転送構文を列挙す べきである。

A.8.3 符号化用語およびテンプレート

符号化された用語およびテンプレートのサポートをここで記述する。

A.8.3.1 コンテキストグループ

それぞれのコンテキストグループ(すなわち,特定コンテキストでの符号化用語の使用)は,そのデフォルト値集 合と共に,そして値集合が構成可能かどうか,ここで明記する。構成可能なオプションを明記する。

A.8.3-1 コンテキストグループ コンテキストグループ デフォルト値集

構成 使用

Logical Context Identification 論理的コンテキスト識 別

CID xxx | extended CID xxx | Private CID yyyy | None

No|

Extensible|Re placeable ない|拡張可能|

交換可能

コンテキストグループからの用語の選択の方法の 記述,および用語を使用するIOD,属性および/

または内容項目の識別

e.g., Acquisition Protocol Equipment Settings

例えば,収集プロトコ ル装置設定

e.g., None e.g.,

Replaceable 例えば,複写 可能

例えば,選択したモダリティワークリスト予約済手続 きステップからの予約済プロトコルコードシーケンス (0040,0008) の値は,プロトコル支援装置設定に 対してこのグループに一致する。

このグループからの選択値は,モダリティ実施済手 続きステップ実施済プロトコル符号シーケンス (0040,0260) の中で使用する。

e.g., Patient Orientation 例えば,患者方向

e.g., CID 19 e.g., No 例えば,患者方向の利用者コンソール選択からマ

ッピングされる。患者方向コードシーケンス (0054,0410) の中で使用する。

... ... ... ...

デフォルト値集合は標準コンテキストグループの拡張(「拡張CID xxx」)であることがある。使用する場合は,表 は,拡張コンテキストグループ,コンテキストグループローカルバージョン (0008,0107) 値およびコンテキストグ ループ作成者UID (0008,010D) を明記して提供する。

この節は,使用されるすべての私的コンテキストグループの仕様を記述する。それは,PS 3.16の中で明記さ れたコンテキストグループに対する書式に従う。

A.8.3.2 テンプレート仕様

この節は,使用されるすべての標準テンプレートおよび/またはすべての私的テンプレートへのすべての拡張 を明記し,それらを定義する。定義は,PS 3.16の中で明記されたテンプレートに対する書式に従う。