第3章 :機能及び操作方法
3.2 水平軸(HORIZONTAL)システム
3.2.2 Horizontal メニュー
本節では Horizontal メニューに関してその設定内容、操作方法を説明します。 図
3.2.3にHORIZONTAL(水平軸)システムのキー、ノブのレイアウトを示します。
HORIZONTAL(水平軸)システムの[MENU]キーを押すと Horizontal メニューが 表示されます。このメニューの設定、内容について、表3.2.1に示します。
表3.2.1
メニュー 設定 内容
Zoom
ON OFF
Zoom(拡大)モードになります。
通常の表示状態です。あるいは Zoom(拡大)モー ドをオフにします。
Y-T 通常のオシロスコープの表示モードになります。
垂直軸の電圧と水平軸の時間の関係を表示しま す。
Disp. Type X-Y X-Y表示モードになります。
X軸にCH1の値、Y軸にCH2の値を表示します。
Roll 波形データの取り込みと表示をリアルタイムに
行います。動作可能なレンジは50ms~50sです。
レコーダーのように波形データの取り込みと、画 面への表示を同時に行うため、波形の変化をリア ルタイムに観測できます。(波形が向かって画面 右から左へ移動するように見えます)
図3.2.3 HORIZONTAL(水平軸)システムのキー、ノブ
[MENU]キー
3.2.2.1 Zoom(拡大)
Zoom(拡大)は波形の一部を拡大する機能です。ウィンドウを使って波形の一部 を指定し、水平方向に拡大することで、より詳細に信号観測を行うことができます。
拡大表示の水平軸レンジは画面下の白い文字で表示され、メインの水平軸レンジ より 10 倍拡大されたレンジから表示します。波形をさらに詳しく見たい場合は、
この拡大表示から[TIME/DIV]ノブを使って拡大してください。但し、基準にな る波形より遅い水平軸レンジは設定できません。
尚、自動測定、カーソル測定時においては、ZOOM画面の波形データが測定対象 になります。
図3.2.4にZoom波形の表示例を示します。
水平軸レンジ Zoom(拡大)表示
の水平軸レンジ
Zoom(拡大)表示ウィンド 図3.2.4 Zoom波形
① 信号を入力CHに接続し、安定した波形表示を得ます。
② HORIZONTALの[MENU]キーを押します。
Horizontalメニューが表示されます。
③ Zoomメニューを選択し、ONにするかあるいは[TIME/DIV]ノブを1回 押してZoom表示モードにします。(前ページ、図3.2.4参照)
• 画面が上下に分割され2つの波形が表示されます。
• 上は拡大前の波形が表示され、下は部分拡大された波形が表示され ます。
• 上には左右両端に青い部分がありますが、これに挟まれた通常(黒)
の部分が下に拡大表示されます。
④ [DELAY]ノブと[TIME/DIV]ノブを使用して、拡大表示の大きさや位 置を変えます。
注) メインの水平軸レンジを変えるにはZoom表示モードをオフにしなけ ればなりません。
3.2.2.2 Disp.Type(表示形式)
Disp.Type(表示形式)はY-T表示、X-Y表示、Roll(ロールモード)表示の3種で す。本節ではX-Y表示、Roll(ロールモード)表示について説明します。
(1) X-Y表示
CH1の電圧軸を水平軸(X軸)に、CH2の電圧軸を垂直軸(Y軸)にして波 形を表示します。
信号間の位相関係を観測できます。
X-Y表示ではトリガは使用しません、サンプリングしたデータを点で表示しま す。サンプリングレートは[TIME/DIV]ノブで設定します。
MemDepth:Normal 10kS/s~1MS/s MemDepth:Long Mem 1MS/s~100MS/s
以下のモードや機能はX-Y表示形式では動作しません。
● Pass/Failテスト
● REF/MATH波形
● Zoom(拡大)表示モード
● [DELAY]ノブ
● TRIGGER(トリガ)に関するキー、ノブ
([AUTO]キー及び[STOP/SINGLE]キーは除きます。) 図3.2.5 X-Y表示例
(2) Roll(ロール)表示
波形データの取り込みと表示をリアルタイムに行います。
ロール表示に設定すると、ペンレコーダーのように波形を連続的に表示し、電圧 の変化をリアルタイムに観測できます。
• 動作可能な水平軸レンジは、50ms/div~50s/divです。
• 他の表示形式からロール形式に切り替えた際、水平軸レンジは 50ms/div~に設定されます。
• トリガモードはAUTOに自動設定されます。(NOMALが点灯した ままの場合もあります)。波形は途切れずに取得しますので、低周 波信号を連続的に観測する場合に有効です。
• 低周波信号を観測する場合は、CHのCoupling(結合)をDC に 設定してください。
• このモードでは画面向かって右端が最新の波形データです。
図3.2.6に測定例を示します。
CH1サイン波形の出力がゼロに落ちた後復帰した様子を示しています。
図3.2.6 Roll波形の測定例