第 Ⅲ章 考 察
C. H区 南半部
のであろ う。28・ 29区 で は ピ ッ ト
3が
検 出 され てお り、また、 ピ ッ ト10の 周辺 には、 ピ ッ ト9・ 11・ 13・ 14・
て い る。 これ らの切 り合 い関係 は次 の通 りであ る。
ピ ッ ト
15可
→ ピ ツ ト17→ ピ ッ ト16→ ピ ッ ト14 ピ ッ ト11この内 ピ ッ ト15と した ものは南側 の落 ちが東西方 向に確認 された もので、かな り大 きな掘 り 込 み にな る と思われ る。 この ピ ッ ト15と ピ ッ ト10の 関係 は、両者 の間 に第二 師団時代の排水溝 な どの撹乱 が多 く、確認 で きなか った。 ピ ッ ト11と ピ ッ ト14で は柱痕跡 が確認 されてお り、 ピ
ッ ト14で は柱根 も一部残存 していた。 いずれ も、遺物 はほ とん ど出上 していない。
C.H区
南半部 (図 70)43m
│
42m
│
m︲︲︲
44rn
│
9m︲
38m
│
36=n
│
35rn
│
33rn
│
32rn
│
34rn
│
34rn
│
│
FB 57.00m
37rar
│
41m
│
45rn
│
46m
│
47m 1 58.00m
①
O
撹 乱――基準線
57.00rn
56.00rn P14埋 上土層注記
埋±1層 10Y R/黒褐色 粘土質ンルト
埋■2層 10Y R/灰黄褐色
粘土質ンルト
橙色および淡黄色粘土質ンルトブロック合も P15埋土土層注記
埋±1層 10Y R/灰 黄掘色 橙色および淡黄色粘土質ンルトブロック合む
Pit 6埋土土層連記
埋±1層 10Y Rl'ム黒色
木片多量合む
埋±2層 10Y R/黒鵜色
明緑灰色粘土質ンルトブロック含む P17埋土土層注記
埋± 10YR/灰黄鵜色 粘土質シルト 怪色および淡黄色ブロック合む H19埋 土土層注記
埋± 10Y R/黒褐色 粘土質ンルト 掲色粘土質シルトブロック合む Pl10埋土土層注記
埋± 10YR17ム 黒色
粘土質ンルト
炭化物・瓦多量合む、上部に薄く砂がかぶる Pith埋土土層注記
埋±1層 10Y/オ ,―ブ黒色 柱痕跡
埋■2層 25Y/黄灰色
獲色および淡黄色粘土プロック含む
第二師団の濤
Pit12埋土土層注記
埋± 75CY/緑灰色粘土質ンルトと25Y/晴灰黄色粕土質シルトが不均質に混じる Pi1134L土層注記
埋±1層 10Y/灰 白色
絡土質ツルト
埋±2層 10YR/黒褐色 粘土質シルト 地山ブFック合む
Pi114埋土土層注記
埋±1層 25Y/暗灰黄色
シルト質砂
地山ブロック含む 埋±2層 25Y/黒褐色 粘土質シルト 地山ブロック含む
Pit15埋土土層注記
埋± 10YR/掘色ンルトと10YR/黄 褐色ンルトが不理質に混じる
Pit 埋土土層注記
埋± 10YR/暗禍色シルトと10YR/明 黄褐色ンルト質粘上が不均質に混じる Pl17埋土土層注記
埋± 10Y R/黒褐色粘土質シルト 浅黄色油土ブロック含む
37m
│
︱ 名
角
駒38rn
│
40m
│
│
41m
│
│
42■n
│
│
44ra
│
45rn
│
46rn
│
47m
│
II m ll
基準線
FD 57.00m
│
FF 57.00m
G引
ド
57.00m0 2m
… …
図
69
第4地
点H区
平面 図・ 断面 図(2) Fig。69 Plans and cross sections of Loc.II at NM 4(2)1次 調査時の試掘拡
旧排水管による撹乱
Pit 4 Pit 5
111´‑112
7 m
︲︲
m︲︲︲
m︲︲︲
m︲︲︲
m︲︲︲
64rn
│
751n
│
68rn
│
72rn
│
70rn
│
69rn
│
71rn
│
731n
│
74rn
│
77m
│ 59 00rn
58.00rn
57 00rn
5号簿埋土土層注記
埋± 1層 10Y R/黒褐色
砂質シル ト 埋±2層 10Y R/黒色
砂質シル ト 埋± 3層 10Y R/にぶい責褐色
砂礫 埋±4層 10Y R/褐色
砂礫
切石多畳含む 炭化物多量含む
7号濤 a埋 土土層注記
埋±1層
5GY/暗
オリーブ灰色ンル ト
砂礫・炭化物含む 埋±2層
75Y/オ
リープ黒色粘土質シル ト
植物遺体含む
基準線 6号濤埋土土層注記
埋±1層 10Y R/黒褐色
粘土質ンル ト
植物遺体を合む層がラミナ状に入る 埋上 2層
75Y/灰
色植物遺体含む
埋±3層
5GY/緑
灰色砂質シル ト
7号簿b埋土土層注記 埋± 10Y R必黒褐色
シル ト
8号濤埋土土層注記 埋± 1層 10Y R%黒褐色 埋± 2層
5Y/オ
リーブ黒色 埋± 3層 10Y R/黒色 埋± 4層25Y/暗
灰黄色 埋±5層 10Y R必黒褐色砂礫・植物遺体多畳含む
粘土質 ンル ト
植物遺体含む 粘土質 シル ト
植物遺体合む
粘土質 シル ト
植物遺体によって形成 された層 砂質 シル ト
砂・ 小礫含む
粘土質 ンル ト
植物遺体含む 6号濤
70rn
│
65m
│
図
70
第4地
点 Ⅱ区平面図・ 断面図(3)Fig.70 Plans and cross sectiOns of Loc. II at NV14(3)
基準線
113‑114
な るが、幅 は
2m以
上 にな る もの と考 え られ る。地 山か ら掘 り込 んでお り、北側の縁が5号
清に よって壊 され てい るが、埋土 の状況か ら、本来 の深 さは60cm程 になるもの と思われ る。埋土
1層
か ら陶器4点
が 出土 してい る。全 て細 片で あ り図示 で きなか ったが、その内訳 は、唐津産 向付 、志野丸皿 、鼠志野皿?、 美濃産播鉢 であ る。唐津産 向付 は16世 紀末 か ら17世紀初 頭 の も ので、志野丸皿 は大窯最末期 の もの と思われ、17世紀初頭であろ う。鼠志野皿?も
同様 の時期 の可能性 があ る。美濃産播鉢 は17世紀 の ものであ る。 この8号
溝 のlm程
北側 には、30cm1/kど の東 西方 向の落込 みが確 認 され てお り、先 の 6・7号
溝 は、 この落込 み に よって低 くな った部 分 に掘 られ て い る。ビッ ト ビ ッ ト18
57〜59区 にか けて、比較 的大 きな掘 り込 みが確認 されてい る。ただ しこの区域 は、85年度 の 調査 に先立 つ試掘調査 の際 に既 に掘 られてお り、壁面 での確認 に とどまる。 この ピ ッ ト18と、
59・60区 に東西 に走 る配水管 に よる撹乱 の間 に、
5b層
がわず かに残 され てお り、5層
の整地 が、お おむね この辺 りか ら南側 にな された ことが判 明す る。
(藤沢
敦)
②
遺 物
当地 点 出土遺物 の種類 。点数 は、表21・ 23・24に 示 した。
2b層
・ ビ ッ ト10・5号
溝 な どか ら 多 く出上 して い る。 これ らを含 めて、ほ とん どが切治以降の遺構・ 層位 か らの出上であ る。二 の九造営 に伴 う5層
の整地層 の下 か らは、土 師質土器 。箸 が多 く出土 している以外 は、遺物 は 少 ない。特筆 され る もの として、6a層
か ら木簡 が出土 してい る。木簡 は、二 の丸跡では初 めて の例 であ る。A.陶
磁 器 (図71・ 72)接 合 作業後 の総破 片点数 は 822点 を数 えるが、 ほ とん どは細 片で、 しか も明治以降の第二師 団時代 の もの と考 え られ る ものが多 い。 出土状況では、 明治以降 の整地 層 と考 え られ る
2層
・3層
と、 ビ ッ ト10・5号
溝 で多 く出土 してい る以外 では、総 じて少数で、確実 に江戸時代 と考 え られ る遺構 。層位 か らは ほ とん ど出土 していない (表21)。 二 の丸造営 に伴 う整地層 と考 え ら れ る5層
よ り下層 で出土 した陶磁器 は、8号
溝 出上 の4点
の陶器以外 は、6a層
で土師質土器 が出土 して い るのみであ る。 これ らの土師質土器 は、全体 の特徴 が判 明す るものはない。皿がほ とん どで、焼塩重 の底部 の可能 性 のあ るものが
1点
出土 してい る。ここで は遺構 出上 の もの と、江 戸期 の ものを中心 に示 した。
1〜
4が
1985年 調査 区(I区 )出
上 の もの、5〜
22が 1987年 調査 区(H区 )出
上 の ものであ る。表
21
第4地
点 出土陶磁器集計表 Tab.21 Distribution of cera■ lics at Nふ/14〜些▲
出土 遺 物
添
磁 器 陶 器 妬 器 瓦 貿 土 帥 質 合 計
碗 皿 晩皿類
蓋 徳
利 その他 腕 uL 碗
皿 類
鉢 一望 甕
土 瓶
徳 利 缶略 その他 碗
小 型 碗
湯 呑
不 切
拒 鉢
そ の 他
I
区 1層 1 不切1 不切1 碗皿類1 6
2層 1 不明2
2b層 不明1 6 2 2 1 不明5 不 明2 碗皿類15
不TIB 4
4層 不朔2 碗皿類2 4
4f層 1
4g層 1
1号 石敷埋土 4 不 明l 不明5 不明1 碗皿類20 45
2号石敷埋土 1 不 明3 灯粥皿1
不明4
人形1
碗皿類4
3号石敷埋土 1 碗皿類1 2
4号石敷下濤 碗皿類1 1
ピッ ト1 1 1
ピット8 不 明2 碗皿類] 3
ピット18 l
ピット27 碗皿類5 6
ビット28 碗皿類1 1
不 明 不明6 碗皿類3
合 計 l │ 8 I 0 6
II
区2層 不明2 2
2b層 24 鉢1
水滴1 不明55
ll 急須1
不甥32
碗皿類19 不明12
3a層 不 明1 1 1 3
3b層 不 明4 4
3d層 I 不明2 1 不切8 不明2
3e層 I 不勇1 4
3g層 碗皿類2 3
5層 l
6a層 皿152
壷1
44・45区攪乱 4 不明2 9
61区攪乱 不 切1 1
5号濤埋土 鉢4
不明22
l l 3 鉢1
阻 ユ
不明1 碗皿類7
5号膳異込 1 l 2
8号濤 1 向付1 4
ピット5 I 不 明1 I 不明1 碗皿類2 6
ピット6 〕 不 明3 ス入?1 5
ピ ット7 火入?1 4
ビット10 V 瓶1
不明26
I 1 不明8 火入1
不明3
碗皿類18
不 明 碗 皿 類1 6
合 計 r 項 21 ] よ 望 I 3 8
I区・I区合計 1 I 必 嚢 釈 I 3 14 822
1・ 5・
6が 2b層
出土 の ものであ る。1は
高 台裏 に□明成化年製 の銘 を もつ、肥前産 の磁器 皿 で あ る。見込 み には手描 きの五弁花文 が施 され る。5は
口縁部 の釉 が掻 き取 られてお り、蓋 が付 くもの と思わ れ る。7〜
10が3層
出上 の ものであ る。9は
土瓶 か急須 の蓋 で、明治 の会津本郷 で 同様 の ものが多 く作 られ て い る。 10は 口縁部 の断面 がT字
状 を呈 し、体部 内外面 は鉄釉 を施 し、 口縁部 にのみ 灰釉?を
施 す播鉢 であ る。二 の丸跡第6地
点 で 同様 の ものが2点
出上 して お り (東 北大学埋蔵 文化 財調 査委員会1990p.23・
25)、 類似 した製 品が福 島県 の岸窯 で出土 してい る。2・
3が
1・2号
石敷整地層 出土 の ものであ る。2は
縁 折 口縁 で、端部 を波状 に した、肥前 産 の皿 で あ る。 口縁帯文様 は、濃淡 の呉須 を墨弾 きで区分 した波文 で、外面側文様 は2重
線 の 唐草文 が描 かれ て い る。3は
陶器 の飯 茶碗 で、全体 に細 かい貫入 が入 る。胴部 に横方 向に平行させ る刻文 を有す る。
4は I区
の ピ ッ ト1か
ら出上 した もので、鉄釉 が施 された鉢 であ る。産地 。時期 は切確 でな いが、形態 か ら江戸時代 の もの と考 え られ る。■ 〜14が
5号
溝 か ら出土 した もので あ る。 11は 刷毛 目を施す皿 で、外面 に星 印の刻 印が見 ら れ る こ とか ら、第二 師団が使用 した ものであ ろ う。 14は 鉄釉 の施 された耳付 きの壺 と思われ る表
22
第4地
点 出土陶磁器観 察表 Tab.22 Notes on ceranlics at NN14碁﹇ 口巧 器 形 出 上 場 所 種 類
残
存 法 量
文 様 等 釉 薬
胎 土 焼 成 産 地 時 期 冥 版 写
口径 広径 器高 種 類 貫 入 図
1 Ell 2区2b層 磁 S 77 染付山水文、見込五弁花、呉須 石 灰 ○ やや 粗 やや引 革削
2 皿 1号石致埋1 磁 S 染付、 口縁部波文、呉須 石 灰
並日 一副
3 碗 2号石敷埋1 陶 S 亥J文 灰 釉 ○ やや密 ぐや倶大堀相馬 と8C〜 19C
4 鉢 10区ピット1 陶 S 無文 鉄 釉 やや粗 ゛や刊不 明 不 明
5 小型蓋杉 31区2b層 磁 M 染付団円文、呉須 石 灰 一剛
18C後半 〜19C
6 碗 40区2b層 磁 S 無 文 石 灰 ○ やや 粗 一剛 不 明
7 飯茶碗蓋 44・45区攪乱磁 S 染付唐草文、呉須 石 灰 ゛や宅゛や 貞 不 明
8 皿 56区3b層 磁 S 染付、呉須 石 灰 ゛や壮 やや増 一削 17C後半 〜18C 35‑5
9 土瓶蓋 58区3d層 磁 P 72 染付花唐草文 、 コパル ト 石 灰 ゛や長 含津本郷 明 治 招鉢 70区3a層 陶 S 口縁部灰釉 鉄 釉 O やや粗 0や 良 幸? 17C後半 〜18C
11 皿 5号濤埋 1層 妬 M 刷毛 目に星印 石 灰 下切 第二師団
12 湯 番 5号濤埋2層 磁 S 染付松文、 ヨバル ト 石 灰 やや窪 ゛や 良
^明
明 治 35‑7
13 飯茶碗 5号濤埋 層 磁 S 染付宝繋文、呉須 石 灰 単削
35‑8
14 耳付豆 5号濤埋4層 陶 S 無 文 鉄 釉 ゛やJ 蕉濃瀬戸 不 切
1〔 徳 利 42区 ピ ッ ト10 陶 L 無 文 鉄 釉 ゛や粗 ゛や良
^切 不 明
1( 土 瓶 42区ピット10 陶 M 無文、漆継? 灰 釉 O ゛や甘 鷺濃 不 明
17 油 壷 43区 ピ ッ ト10 陶 L 無 文 鉄 釉 ゛や 良
瓶 44区 ビ ッ ト10 磁 S 染付蛸唐草、呉須 石 灰 ゛や密 ゛や良 巴前 18C後半 〜19C 35‑9
皿 41区ビッ ト10 磁 S 染付菊花文 、呉須、砂 目積み 石 灰 ゛や粗 ゛や甘 単削
火 入 41区 ビ ッ ト10 瓦 S 刻印菊花文 尿 素 ゛や粗 是? 不 明
飯茶碗 39区 ビ ッ ト7 磁 S 染付笹文、呉須 石 灰 ゛や 密 ゛や良 下明 幕末前後
徳 利 39区 ピ ッ ト7 磁 S 染付、呉須、砂 目積み 石 灰 ゛や甘 一削
117