主 に堀 の埋 土Ⅳ
oV層
よ りま とま って出土 してい る。板 ガ ラス、容器 、 ボ タンがあ る。板 ガ ラスの 国産 化 は明治42年 旭硝 子尼 崎工場 で始 ま った もので、 それ 以前 の もの とす れ ば輸 入 品で あろ う(東 北大学埋蔵文化財調査委員会
1985p.180)。
ボ タ ンは 白い不透 明の ガ ラス製 で型押 しの ボタン (図61‑23・24)。 刻 み 目の装飾 の付 いた もの も1点
有 る。二 の丸第1地
点 出 上 の もの と同 じで肌 着 の ボ タ ン と推 定 され る (東 北 大 学 埋 蔵 文 化 財 調 査 委 員 会1985 p.
101)。
(山 田 し ょ う)
図60の
12、 4〜 7は
褐 色 の ガ ラス瓶 で 、色調 と形 態 か ら ビール瓶 と考 え られ 、底部 はいず れ も上 げ底 を呈す る。法量 や細部 の形態 にはノミラエテイが見 られ る。 この うち4に
は、型 に よ る陽刻 がみ られ、□WERYと
しる されてい る。 これ は醸造所 を示すBREWERYで
あ ろ う。しか し、
2に
は何 も書 かれて いない。 日本 にお け る ビールの製造 は、 明治5年
以前 に横 浜在住 の ア メ リカ人William Copelandが
創 設 したSPRING VALLEY BREWERYで
製造・ 販 売 さ れ た のが最初 とされ る。 また明治初年 以降、主 に居留外 国人 向けに、 ビールの輸入 も盛 んに行 わ れた。 さ らに明治5年
渋谷 ビール、男治7年
ニ ツ鱗 ビール、 明治 10年 開拓使 ビール (札 幌 ビ表
17
第8地
点 出土 その他 の遺物集計表 Tab.17 Distribution of various implements at N 1 8 煉 瓦 植 物 製 品 ガ ラ ス 製 品 金 属 製 品石 製 品 骨角製品 皮製品 自 然 還 物
製 品 木端 等 板 容 器 製 不 明 植 物 動物
3層 板7 1 7 2 乗 入1 8 〃ル ミ2 木1
4層 角材 ユ
容器底1
7 7 1 竹 2
5層 3 1
C‑2、 3ビット キセル1
堀 理I 板1
II 2
2 1
IV 桶側板] 1 4 1 硯2、 砥石1 3 1
V 15 縄1 6 洋釘3、 和釘1、 寛永通宝1 案英2、 キセル1、 針金1 8
霊 3 石 ト 硯
ス 第2
ボタン1
2 2、 他種子1 3
1
1
6層 1 2 1 1
7層 1 ― Ⅲl
板1 15 1 1
8 rィ ラ
発ぽ
0 10cm
図
60
第8地
点 出上ガ ラス製品Fig.60 Glass inlpleme=its from NM 8 M9ガ
ゲ
periOd│ │
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I
I
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―ル
)と
、各地 で次 々 と ビール醸 造所 が設 立 され て い く。 ただ、各地 に乱立 した 小規模 製造所 の こ とにつ いては、良 く判 ってい ない ことも多 く、特 に瓶 の製造や、各社 が用 いた瓶 に どの様 な違 いがあ った のかにつ いては、 ほ とん ど判 っていない。ただ、今回出上 した資料 の中では、1の 口縁部 の形態か ら、今 日見 られ る よ うな王冠栓 以前 に使われていた、 コル ク栓 で あ るこ と が判 明す る。王冠栓 は明治27年 (1894年
)に
、 ロン ドン・ ク ラウン・ コー ク会 社 に よって発 明 されてい る。 日本の ビール製造会社 におけ る王冠栓 の使 用 は、大 日本麦酒株式会社 (明治39年 に 日本麦酒・ 札幌麦酒 。大阪麦酒 の3社
が合 同 して設立)が
最初 で、明治40年 か ら使 用 して い る(大 日本麦 酒株式会社1936)。 麒 麟 麦 酒株式会社 で は、それ よ りやや遅れ、明治45年か ら王冠 栓 へ転 換 してい る (麒麟麦酒株式 会社1957)。3は
無 色 の瓶 の 口縁部 で、8は
無 色 の容器 の底部 付近 の破 片で、底部 の平面形 は六 角形 を呈 す る。9は
青 色 の瓶 で、口縁部 内面 が1.4cmの 範 囲で擦 れ て い る こ とか ら、ガ ラス製 の招 合 わせ の栓 (共 栓)が
伴 うもの と考 え られ 、 この点 か ら薬 品用 の瓶 で あ ろ うと思わ れ る。 10は 褐 色 の 小型 の瓶 で あ る。 11は 無 色 の小型 の瓶 で、両側面 に型 吹 きの型 の合わせ 目が残 る。 口縁部 は加 熱 して整 え られて い るが、底面 に ポ ンテ痕 は確認 で きない。 12は 無色 の小型 の グ ラス (ウ ィス キ ー・ グ ラス)で
、下半 に綻 長 の面取 りが10面 な され て い るが、 これ は カ ッ ト・ グ ラスで は な く、型 に よるものであ る。 13は 浅 い円筒形 の容器 で、縁 は招 って仕上 げてい る。 底面 に型 で、「武井龍 三」 と陽亥Jされ て い る。 明治・ 大正期 の ガ ラス製造業 につ いて、 もっ とも詳 し く記録 した もの と考 え られ る『 日本近世窯業 史第 四編硝 子工業』で、 ガ ラス製造業者・ 職 人 を検索 し た が、該 当す る人名 は見つ け られ なか った。
(藤 沢
敦)
表
18
第8地
点出土 その他 の遺物観察表 Tab 18 Notes on various implements at N 18番 号 種 類 出 土 区 層 特徴等(数値はmm) 番 号 種 類 出土 区 層 特徴等(数値はmm) 1 ピール瓶 C4 堀埋土Ⅳ層 口径28 ガラス容器 C4 堀埋土Ⅳ層 透明・ 口径44・底径42・器高20
2 ビール瓶 不 明 4層 底径78 硯 堀埋土V層
3 ガラス瓶 堀埋土V層 透粥・ 口径26 [5 硯 堀埋土Ⅳ層
4 ビール瓶 A2 4層 □WERYと の陽亥J 硯 堀埋土Ⅳ層
5 ビールlrl C4 堀埋土Ⅳ層 底径82 17 櫛 妬埋上Ⅳ層 鼈甲製・ 薄 く泉」離
6 ビール瓶 堀埋土Ⅳ層 医径76 石筆 堀埋土V層
7 ビールTl 不 明 不 甥 底径58 キセル 堀埋土V層
8 ガラス容器 堀埋土Ⅳ層 透明・ 底径62 舞? 堀埋土V層
9 ガ ラス薬 瓶 不 甥 堀埋±■層 青色・ 日径31 第 ? 堀埋土V層 側面に刻み
ガラス小瓶 不 明 堀埋土Ⅳ層 掲色・ 口径25 堀埋土V層
11 ガラス小瓶 B4 3層 透明・ 口径16・底径22・器高54 ボタン 堀埋土V層 型押 しガラス グラス C4 堀埋土V層 透明・ 口径44・ 医径26・器高42 ボタン 堀埋土V層 型押 しガ ラス