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生長調節物質  

水   GA CCC SADH  

生長調節物質   第113図 レンギョウの花芽形成に対する生  

長調節物質の影響(1977)  

各処理方法はクルメッツジ(第112図)  

に準じた  第112図 クルメッツジの花芽形成に対する生長調節物質の  

影響(1977)  

6月14日に摘心し,2週後より2週間ごとに散布(10   回).10月2日に調査  

GA:250ppm CCC:2500ppm SADH:2500ppm  

短日:自然光10時間   長日:自然光10時間  

+白熱灯2時間光中断   2 レンギョウ   

レンギョウの枝の伸長は調節物質無処理,CCC,SADHの3区ではほほ同程度で,GA区でのみ著しく促進さ   れた.花芽形成率はGA区で著しく低下しただけで他の区では一・次,ニ次分枝ともに90−100%とをった(第113   図)い なお,GA 区でも−・次分枝では二次分枝でより,より多くの花芽が形成された.明らかに,早く成熟した   枝では花芽形成が容易であるといえるい   

以上の結果,シナレンギョウでも生長抑制物質の花芽形成に対する直接的効果は確認できず,むしろ枝の伸長   と花芽形成の関係が認められた.   

従来,生長抑制物質は処理方法によって花芽形成に効果的である場合と無効である場合とがあったが,それは   

− 77 −    十分な同化物質の蓄療に必要な薬面積がある場合の伸長抑制は花芽形成促進的であるが,菜両横が不足の場合の   伸長抑制はむしろ花芽形成を遅らせることを示している.   

第5項 考察および結論   

木本の花芽形成が枝の充実度によって異なることはしばしば観察される.これは,花芽形成に必要な枝棉内の   同化物質の苦境の差によって生じる現象と考えられるが,詳しい研究は行われていない.   

花木の花芽形成がどのような要因によるかに関しては,実験的に制御できる範囲で研究されてきた。.しかし,  

日長や温度要因の研究において,常に着花枝となるべき枝の成熟度の影響が認められている.本節に述べた実験   結果からも,枝の充実度が花芽形成の重要な前提条件であることが伺われる,.花木の花芽形成に対する環境要因   の効果は,枝の成熟があってはじめて現われると言える.−・般的に言えば,花木の花芽形成は枝棉が充分に生長   した後に,その伸長が抑制された時,あるいはさらにその上に花芽形成に故適の環境条件が加わった時に最も速   やかに進むといえよう.  

第3章 促   成  

前章までに主に花芽形成に関する問題点を検討して,それぞれの種の花芽形成上の特徴と花芽形成および開花   要因を明らかにしてきた.これらの知見は,これまで経験的に行われてきた花木の開花調節に科学的根拠を与え  

ることかできよう.   

多くの草本花井におけると同様に,生産期間を拡大するための花木の開花調節にも促成と抑制が考えられる9g).  

しかし,夏・秋咲き性の種を除いて,温帯花木を抑制してもその時期が高温期になるため,品質低下や花持のわ   るさが著しく,経済的意義は少ない.   

促成の方法としては,株や切枝を加温する簡単なものから,より早い開花を目的とした種々の開花促進法まで   あるが,アザレア8,12,86・67・72・89・9¢〃0・10仰い84,1祐1抽,ガ・−デニア2・4A声,97・118),ハイドランジア1・町8・79・8¢・95)  などを除   いて促成方法が実験的に明らかにされた種は少ない。.   

最近になって,我が国においても,花木の促成に関する研究27・29,$2・38・8帰7,47・48・49,50・8岬・70・裾9,80・叫88,114〃5〃6・1叫  

12B,12い8い85・188)  が行われ始めたが,まだ十分な成果は得られていない.そこで著者は,これまでの知見を参考に,  

温帯花木の開花に関する問題を検討し基本的を促成方法を明らかにしようとした.   

前章で述べたように,人為的手段で花木の花芽形成を促進し,開花を早くすることば理論的には可能である.  

しかし,実用上から考えると,アザレア9・89,105,13り85,188)やガ・−デエア2・15・44)における日長処理,ツツジ類その他   における生長抑制物質処理49・10り0い11・188)による花芽形成促進を除いては実用的有利性は少ないしたがって,  

いくつかの例外を除いて,実用的には自然条件下で形成された花芽の開花だけを促進するか,あるいは自然で形   成され始めた花芽の発達と開花を促進するのが限度であろう.このような観点から,本章では自然条件下で花芽   が発途し始めた材料を用いて,促成に関する基礎問題を検討した   

従来,温帯花木を促成する場合,「十分夜低温にあわせた後に加温する.ことが促成に成功する基本的条件と   されてきた188).これは,前章でも明らかにしたが,花芽がその成熟のために低温を必要とするからである、もし,  

低温を経過していない株や切り枝を加温しても,正常な開花は望めをい.自然条件下では,12月下〜1月上旬   までにほとんどの種は必要を低温を受けるので,この時期から後に加温すればそれらは正常に開花する82).し   かし,自然温度は変温でありしかも毎年異怒るので,自然状態での開花時期からそれぞれの種がどの程度の低温   を必要とするのか,それがいつ満足されるのかを正確にとらえることば不可能である,.一・方,自然低温期以前に   

ー78−   

加温しようとすれば,加温に先立って人為的に株や切り枝に低温を与える必要があるい いずれの方法をとるにせ   よ,それぞれの樫が基本的に必要とする低温蕊を明らかにすることは極めて意義が大きいり   

これ・まで花木の開花に対する低温の効果は,花芽の休眠打破にあると考えられてきたので,低温の代わりに休   眠を破る方法すなわちジベレリン処理,種々のガス,温湯処理などが促成の前処理として検討され88,瑚糾特定の   種さ2・8岬)で特定の時期における処理として実用化の可能性が示されているい しかし,これらの処理の効果は多   分に例外的でかつ不安定であるため,このようを処理は補助的に用いられる程度である   

以上のような理由で,本研究では主として冷蔵による促成について検討した  

第1節 ツバ睾類   

ッバキには品種が多く21・22・る8,$9・88,109),日本では,それら品種を選べば秋から4〜5月にわたって花を観賞する   ことができるため,本格的に促成されることばない62),アメリカでは,Bonner5)やMcEIwee74)が早期開花を目   的とした開花調節を試み,花芽始発までは長日,高温(約270C)で,花芽発達と開花は短針 涼温で促進され   ることを報告した この場合,明らかに低温は不要であると言える一・方,萩屋27)はジベレリン処理による早期   開花の可能性を示した… しかし,開花のために低温を必要としない品種は少をく,とくに花の美しい硬の多くは   春咲き性である.そこで本節では,正常開花のために低温が必要と考えられるヒゴツバキ 太田白 が冷蔵に   ょって促進できるかどうかを検討し,春咲きツバキの促成における問題点について検討した…   

第1項 自然条件下の花芽の促成可能時期   

自然条件下で栽培された株の花芽の促成可能時期(加温した場合に正常に開花し得る時期)を調べるため,  

1972年9月6日から翌年2月21日にかけて4過ごとに戸外で育成中の18cm鉢植え4年生株を4鉢ずつ最低夜   温150Cの温室に.移した   

戸外から直接温室に移した時,累散開花率(全開花数÷全花芽数×100)はすべての区でほぼ90%で,到花日   数や開花そろいは入室時期によって異なった(第114回)すなわち,11月29日までの入室では入室期が遅いほど   入室から50%開花までの日数は減少したが,9月6日から50%開花までの日数と開花初めから50%開花までの日   

日   

140  

120  

100  

80  

60  

40  

20  

0  

96   10.4   11.1   11.29   12.27   1‖24  

入 室 日(月・日)  

第114図 ヒゴツバキの開花に対する入室時期の影響(1972−1973)   

−−79・−   

数には差がをかった.これに対し,12月27日以後は入室から開花までの日数はもはや余り減少しないので,入室   期が遅くなると実際の開花日は遅くなったが,開花始めから50%開花までの日数は約10日で開花そろいがよく   なった.なお,早期の入室ではやや異常開花が認められた,.花芽を測定した結果,戸外でも温室内でもほとんど   発達割合ほ同じで,しかも横径が12〜14111mに達した花芽はすべて間もをく開花した戸外で花芽が12mm程   度になるのは1月下旬〜2月上旬であったこれらの結果から,ヒゴツバキを早期に入室しても無意味で,むし   ろ花芽が肥大する12月下旬ごろに入室すると開花が早く開花そろいがよくなると考えられる1また,それより遅   く入室すると,入室期の差だけ遅れて開花すると考えられよう‖   

第2項 冷蔵による促成   

冷蔵による促成の可儲性を調べるため,1972年9月6日から12月27日まで4過ごとに暗黒の50Cで0,2,4,  

6週間冷蔵した後温室に移したひ 促成温度は外気温が最低150Cになるまでは自然温度とし,10月5日以後は最   低夜温を150Cとした   

4月21日の調査打ち切りまでの累積開花率は,冷蔵開始時期,冷蔵期間による差はなく,すべての区で約90%  

であった(第115図)‖ 入室から50%開花までの日数は冷蔵時期が遅いほど,また冷蔵期間が長いほど減少したが,  

12月27日にはもはやそれ以上の低温の効果は無くすべての区で約30日となった.ところが,冷蔵開始期から50%  

開花までの日数はむしろ冷蔵によって多くなり,とくに12月27日区でその傾向が明瞭であった(第116図),開花始   めから50%開花までの日数は,11月29日までの冷蔵では冷蔵時期による差は明晩でないが,冷蔵期間が長レ、ほど   減少し,12月27日処理ではもはや冷蔵の効果ほなくすべての区で6〜7日となった(第117図)い このように冷蔵   は開花促進にはほとんど効果がをく,開花そろいをよくするために有効であった前章で述べたように,本種は   低温を経過しをくても開花するが,正常に開花するために花芽の低温経過を必要とする自然では12月下旬にそ   の条件が満たされるこれほ,この時期にもはや冷蔵の効果が認められをいことからも明らかであろう、開花そ   ろいをよくするために必要を低温は,50Cであれば6週間程度と考えられるが,冷蔵期間中にも花芽が生長し開   花しやすくなる可儲性もあって断定は困難である。  

96   104   11い1   1129   12。2L7  124  

冷蔵開始日(月・冒)  

第115図 ヒゴツパキの開花に対する冷蔵の影響(1969−1970)   

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