次のEnterprise Editionのコンポーネントのインストール前の作業を実行します。
■ Oracle9iAS Web Cache
■ Oracle9iAS Database Cache
Oracle9iAS Web Cache
Oracle9iAS Web Cacheが稼動するコンピュータのTCP/IPパフォーマンス・チューニング
のヒントに関しては、『Oracle9i Application Server for UNIX Oracle HTTP Server powered
by Apache パフォーマンス・ガイド』を参照してください。
Oracle9iAS Database Cache
オリジナル・データベース・マシン上で、Oracle9iAS Database Cacheの次のインストール 前の作業を実行します。
オリジナル・データベース名と オリジナル・データベース名とオリジナル・データベース名と
オリジナル・データベース名とSIDの同期化の同期化 の同期化の同期化
Oracle9iAS Database Cacheを使用するには、ご使用のオリジナル・データベース名とその
システム識別子(SID)を同じにする必要があります。データベース名およびSIDを参照す るには、SYSユーザーでログインし、SQL*Plusで次のコマンドを実行します。
SQL> select value from v$parameter where name = 'db_name';
SQL> select instance_name from v$instance;
これらの値が異なる場合、オリジナル・データベース・マシン上で次のステップを実行し て、SIDを変更します。
インストール前の作業
1. オリジナル・データベースおよびリスナーをシャットダウンします。
2. ORACLE_SID環境変数の値を新しい値に変更します。新しい値は、オリジナル・デー
タベース名と一致する必要があります。
3. initSID.oraおよびorapwSIDファイルの名前を新しいSIDを使用した名前に変更し ます。
4. 新しいSIDを使用するように、listener.oraおよびtnsnames.oraファイルを変更 します。
5. ネットワーク・リスナーおよびデータベースを再起動します。
オリジナル・データベースへのリモート・アクセスを可能にする オリジナル・データベースへのリモート・アクセスを可能にするオリジナル・データベースへのリモート・アクセスを可能にする オリジナル・データベースへのリモート・アクセスを可能にする
Oracle9iAS Database Cacheからオリジナル・データベースへのリモート・アクセスを可能
にするには、次のステップを実行します。
1. オリジナル・データベースの初期化ファイル(initSID.ora)を編集します。この ファイルにREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEパラメータが含まれている場合、その値 がSHAREDまたはEXCLUSIVEであることを確認してください。Oracle9iAS Database
Cacheでは、いずれの値も使用可能です。すでにこのパラメータにSHAREDまたは
EXCLUSIVEが設定されている場合、値を変更する必要はありません。これらのパラ メータの値の意味は、次のとおりです。
■ EXCLUSIVE: パスワード・ファイルは1つのデータベースでのみ使用可能で、パス
ワード・ファイルにはSYSおよびINTERNAL以外のユーザー名が含まれます。
■ SHARED: パスワード・ファイルは、複数のデータベースから使用可能です。ただ
し、このパスワード・ファイルで認識可能なユーザー名は、SYSおよびINTERNAL のみです。
初期化ファイルにエントリが存在しない場合は追加し、値にSHAREDまたは
EXCLUSIVEを指定します。たとえば、EXCLUSIVEを指定するには、初期化ファイルに 次のエントリを追加します。
REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILE=EXCLUSIVE
initSID.oraファイルは、オリジナル・データベースのORACLE_HOME/dbs ディレ クトリに存在します。
オリジナル・データベースにパスワード・ファイルが存在するかどうか確認します。
ファイル名はorapwSIDで、SIDはオリジナル・データベースのシステム識別子です。
2. パラメータを変更した場合、オリジナル・データベースを停止して再起動します。
関連項目 関連項目関連項目
関連項目: オリジナル・データベースとリスナーのシャットダウンの手 順については、『Oracle8iインストレーション・ガイド』および『Oracle8i 管理者ガイド』を参照してください。
インストール前の作業
2-24 Oracle9i Application Server for UNIXインストレーション・ガイド
3. このファイルが存在しない場合、orapwdユーティリティを使用して次のコマンドを実 行し、パスワード・ファイルを作成してください。
prompt> orapwd file=orapwSID password=syspw entries=maxRemUsers
等号(=)の前後に空白を入れないでください。各パラメータの意味は、次のとおりで す。
■ file: 絶対パス付きのパスワード・ファイル名。このファイルの内容は暗号化される
ため、ユーザーはこのファイルを参照できません。このパラメータは必須です。パ スワード・ファイルに使用可能なファイル名のタイプは、オペレーティング・シス テム固有です。一部のプラットフォームでは、パスワード・ファイルを固有の フォーマットにし、固有のディレクトリに格納する必要があります。他のプラット フォームでは、環境変数を使用してパスワード・ファイルの名前と場所を指定でき ます。ご使用のプラットフォームで使用可能なファイルの名前および場所について は、ご使用のオペレーティング・システム用のOracleドキュメントを参照してく ださい。
■ password: オリジナル・データベースのSYSユーザーのパスワード。このパラメー
タで、SYSOPERおよびSYSDBAのパスワードを設定します。オリジナル・データ ベースに接続した後にALTER USER文を発行してパスワードを変更した場合、
データ・ディクショナリに格納されたパスワードとパスワード・ファイルに格納さ れたパスワードの両方が更新されます。
■ entries: リモート接続を使用可能な最大ユーザー数。この値は、オリジナル・デー
タベースに接続するOracle9iAS Database Cacheのノード数より大きくする必要が あります。
外部プロシージャのリスナーの設定 外部プロシージャのリスナーの設定外部プロシージャのリスナーの設定 外部プロシージャのリスナーの設定
外部プロシージャ・コールをリスニングするように、オリジナル・データベースのリスナー を設定する必要があります。
外部プロシージャ・リスナーが存在するかどうかをテストするには、次のコマンドを入力し ます。
prompt> tnsping EXTPROC_CONNECTION_DATA
■ 次のメッセージが表示された場合、オリジナル・データベースに既存の外部プロシー ジャ・リスナーが存在します。ステップ7に進みます。
TNS Ping Utility: Version 8.1.7.0.0. - Production on 13-APR-2001 09:09:19 (c) Copyright 1997 Oracle Corporation. All rights reserved.
Attempting to contact (ADDRESS= (PROTOCOL=IPC) (KEY=EXTPROC)) OK (102 msec)
インストール前の作業
■ 次のメッセージが表示された場合、オリジナル・データベースに外部プロシージャ・リ スナーは存在しません。
TNS Ping Utility: Version 8.1.7.0.0. - Production on 13-APR-2001 09:09:19 (c) Copyright 1997 Oracle Corporation. All rights reserved.
TNS-03505: Failed to resolve name
次のステップを実行し、外部プロシージャ・リスナーを設定します。
1. オリジナル・データベースのtnsnames.oraファイルを編集して、リスナー・プロセ ス(およびextprocプロセス)に接続できるようにエントリを追加します。たとえば、
次のエントリをtnsnames.oraファイルに追加します。
EXTPROC_CONNECTION_DATA.US.ORACLE.COM=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS_LIST=
(ADDRESS= (PROTOCOL=IPC) (KEY=EXTPROC0)) )
(CONNECT_DATA=
(SID=PLSExtProc) (PRESENTATION= RO) )
)
次の点を検証します。
■ サービス名がEXTPROC_CONNECTION_DATAである。(ドメイン名には、ご使用の ネットワークに合わせて任意の値を設定可能です。)
■ ADDRESS_LISTにADDRESSの設定(PROTOCOL = IPC)が含まれている。
KEY値を記録しておいてください(この例では、"EXTPROC0")。また、SID値を記録し ます(この例では"PLSExtProc")。これらの値は、それぞれlistener.oraファイル 内の対応するエントリのKEYおよびSID_NAME値と一致している必要があります。
2. オリジナル・データベースのlistener.oraファイルを編集し、次に示す外部プロ シージャ・リスナーのエントリを追加します。
LISTENER_01=
(DESCRIPTION_LIST=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS_LIST=
(ADDRESS= (PROTOCOL= TCP) (HOST = myhostname) (PORT = 1521)) )
(ADDRESS_LIST=
(ADDRESS= (PROTOCOL= IPC) (KEY=EXTPROC0)) )
)
インストール前の作業
2-26 Oracle9i Application Server for UNIXインストレーション・ガイド 次の点を検証します。
■ ADDRESS_LISTにADDRESSの設定(PROTOCOL = IPC)が含まれている。
■ (PROTOCOL = IPC)を含んでいるADDRESS_LISTのキー値が、tnsnames.ora
ファイルのKEY値と同じである。この例では、キー値はEXTPROC0です。
外部プロシージャに使用されるリスナーの名前を記録しておいてください。この例では、
リスナー名はLISTENER_01です。
3. listener.oraファイルを編集し、リスナーのSID_LIST内に、外部プロシージャ・
リスナー用のSIDが存在することを確認します。
SID_LIST_LISTENER=
(SID_LIST=
(SID_DESC=
(SID_NAME=PLSExtProc)
(ORACLE_HOME=/dsk1/oracle/rdbms/OraHome) (PROGRAM=extproc)
) ...
(SID_DESC =
(GLOBAL_DBNAME = global_DBname)
(ORACLE_HOME = /dsk1/oracle/rdbms/OraHome) (SID_NAME = ias)
) )
次の点を検証します。
■ SID_LISTに、ステップ1で記録したSIDと同じSID_NAMEを持つエントリが含ま れている。この例では、SIDはPLSExtProcです。
■ このエントリのORACLE_HOMEの値にオリジナル・データベースのOracleホーム・
ディレクトリが設定されている。
■ このエントリのPROGRAMの値がextprocである。
4. 設定ファイルを変更した場合、リスナーを再起動します。ステップ2で記録したリス
ナー名が"LISTENER"以外である場合、そのリスナーを起動し、停止する必要がありま
す。次の例では、リスナー名はLISTENER_01です。
prompt> lsnrctl stop listener_01 prompt> lsnrctl start listener_01
5. リスナーによって生成されたextprocプロセスは、リスナーのオペレーティング・シ ステムの権限を継承します。オラクル社では、リスナー・プロセスごとに権限を制限す ることをお薦めします。このプロセスにはデータベース・ファイルへの読込みまたは書 込み許可を付与しないようにしてください。oracleユーザーをこの個別のプロセスの 所有者にしないでください(oracleユーザーは、サーバー側実行モジュールおよび
Oracle Universal Installerについて
データベース・ファイルのデフォルト所有者です)。データベース・ファイルまたは
Oracleサーバーのアドレス空間への書込みまたは読込み許可を持たないユーザー・アカ
ウントを使用してリスナーを起動します。
6. extproc実行モジュールがインストールされていない場合は、これをオリジナル・
データベースのOracleホーム・ディレクトリのbinに入れます。
7. sqlnet.oraの最小設定は、次のとおりです。
NAMES.DEFAULT_DOMAIN = your.Domain.Name SQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES= (NTS)
NAMES.DIRECTORY_PATH= (TNSNAMES, ONAMES, HOSTNAME)
オリジナル・データベースへの接続 オリジナル・データベースへの接続 オリジナル・データベースへの接続 オリジナル・データベースへの接続
Oracle9i Application Serverは、アクティブなデータベース接続を必要とします。Oracle
Universal Installerは、この接続を使用してデータベース・オブジェクトをオリジナル・
データベースに追加します。オリジナル・データベースは、ご使用のデータの元の主記憶域 で、通常、データベース・サーバー層に配置されます。
Oracle9i Application Serverのインストール前作業は完了しました。 2-27ページの「Oracle Universal Installerについて」に進んで、Oracle Universal Installerを起動してください。
Oracle Universal Installer について について について について
Oracle9i Application Serverでは、Oracle Universal Installerを使用して環境変数を設定し、
コンポーネントをインストールします。 Oracle Universal Installerでは、インストール・プロ セスの各ステップがガイドされ、設定オプションを選択して製品をカスタマイズすることが 可能です。
Oracle Universal Installerには、次の作業を実行する機能が含まれています。
■ 製品のインストール・オプションを調べ、提示します。
■ 事前設定済みの環境変数および設定を検出します。
■ インストール中に環境変数やその他の設定を行います。
■ 製品をアンインストールします。
oraInventory ディレクトリ ディレクトリ ディレクトリ ディレクトリ
Oracle Universal Installerは、最初に実行されたときにご使用のマシン上にoraInventory
を作成します。oraInventoryには、Oracle Universal Installerによってマシン上にインス トールされる製品のインベントリやインストール情報が格納されます。すでにOracle製品 がインストールされている場合、oraInventoryディレクトリが存在している可能性があ ります。