第4回
6. EUにおけるGlobal G.A.P.ニーズ
7. 《参考》スタイリッシュな緑茶消費スタイルの輸出可能性
主要出典一覧
調 査 目 的 ・ 背 景
調査項目 目的・背景 調査のポイント 主な関連過去調査
茶の輸出新興市場
(中東※)調査・
有機茶の マーケティング調査
•中東は、一人当たり茶消費量が多い(10位 以内に5カ国)が、日本からの輸出は12百万 円と少額であり、緑茶の市場としての可能性 は不明。そのことから、中東向けの緑茶の マーケティング調査を行う
• EU、米国向けの有機茶のマーケティング調 査及びGlobal G.A.Pに関する調査(産地で の流通実績及びEUにおけるニーズ)を調査 する。
•文献調査を通じた、中東での茶の消費動 向及び有機茶の市場規模把握
•国内事業者/有識者ヒアリングを通じた、中 東に向けた茶輸出及びEU・米国への有機 茶輸出の現状・課題把握
•現地調査を通じた、茶に関する消費実態・
主要購買層/ニーズ(有機茶ニーズ含)・競 合把握
•輸出拡大に向けたアプローチ(プロモー ションのあり方含む)の検討
• ロシアにおけるマーケティン グ調査(日本茶輸出組合)
ロシアでは日本茶自体の 認知度が低く、まずは日 本茶の普及啓蒙が必要と の結論
• 日本食品に対する海外消費 者アンケート調査(ドバイ)
(JETRO:2014年3月)
ドバイにおける日本茶の 認知・嗜好状況の概要を 調査
※中東:トルコ・イラン・GCC諸国(UAE等)
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調 査 報 告 書 サ マ リ
調査名 茶の輸出新興市場 (中東)調査・有機茶のマーケティング調査
調査 内容
•現地ヒアリング・消費者アンケートを通じた、中東の茶市 場・有機茶市場(米国・EU)・Global G.A.P.(EU)に関する 調査を実施
対象国 中東(トルコ・イラン・GCC諸国(UAE等))、米国、EU
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主な調査結果 中東における
茶の 市場調査
• 紅茶消費の占める割合が大きいが、健康志向の高まりとと もに、緑茶消費も増加傾向
• 日本産緑茶の安全・高品質イメージは広がっており、潜在 需要は見込めるものの、流通が限られているため、認知度 は低いのが現状であり、他国産緑茶を日本産と誤認してい るケースも想定される
有機茶に 関する 市場調査
(米国・EU)
• 米国・EU双方において有機茶(緑茶)の消費・輸入は増加 傾向にあり、富裕層が主な消費層
• EUの中でも、特にフランスは緑茶消費割合が高く、食品の 品質に拘る傾向も強いことから、日本産有機茶(緑茶)の 輸出先として有望
Global G.A.P.に関す
る ニーズ調査
• EUのスーパーマーケットチェーンがサプライヤーに対して Global G.A.P.の取得要求を強めていることは確かだが、
事業者ヒアリング結果を踏まえると、茶に関するニーズは 高くないことが想定される
• 中東における日本産緑茶の認知度 向上・ブランディングに向けたPR手 法の具体化が必要ではないか
(他国産との誤認防止、「安全・健康」面の 訴求等がポイント)
• 有望市場である、フランスへの有機 茶輸出拡大を視野に入れ、価格面の フィジビリティ検証及び現地での有機 茶PRを推進するべきではないか
輸出拡大方針策定に向けた示唆
(アクセンチュア株式会社からの提案)
中 東 に お け る 茶 市 場 の 全 体 概 況
中東における茶消費・輸入は紅茶が占める割合が圧倒的だが、健康志向の高まりに伴い、緑茶市場も増加 傾向にある。
中東
※1における茶の輸入額
• 中東の茶輸入に関しては、86%が紅茶、9%が緑茶
• 2013年には前年比47%減少
ただしTrade Mapによると、データ提供しなかった国も あったとのことで正確な減少幅は不明
• ケニア・スリランカが紅茶の2大生産国であり、主な輸 入相手国でもある
• UAEは、茶の再輸出拠点としてハブになっている
出典:Trade Map 1262.7
1477.4 1383.5
726.1 日本:0.3
日本: 0.2
日本: 0.15
日本: 0.18 中国:11.4
中国: 30.4
中国: 28.7
0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600
2010 2011 2012 2013
日本 中国 その他
*中国:データなし
茶消費に 関する 全体概要
チャネル・
消費動向
主な調査結果
• 中東における茶の消費は紅茶が主流
• ペットボトル等すぐに飲むことが可能な茶の消費 量が増加傾向
• 健康志向の高まりに伴い、緑茶消費も増加傾向
ヒアリングを行ったインポーターによると、
特にサウジアラビアが有望市場とのこと
主な商品・
プレイヤー
• 「ユニリーバ」社の「リプトンティー」・「リプトンイエ ローブランド」が広く浸透
• エジプトでは、伝統的な「Badawy & Sons’ El Ar osa」ブランドが普及
• イランでは、「Golestan Co」 社、トルコでは「Cay Isletmeleri Genel Müdürlügü」社がトップシェア
• 屋外店舗から近代的な小売店舗(スーパー等)
への小売チャネルシフト傾向
ただし、サウジアラビアの屋外店舗(茶消
費の32.6%)、イランの個人商店等も重要
な購買チャネルとして存続している 緑
茶 以 外
(主 に紅 茶
)
単位:100万USD
※1:Oman、UAE、Qatar、Lebanon、Saudi Arabia、Egypt、Kuwait、Iraq、Israel、Syrian Arab
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緑 茶 市 場 に 関 す る 基 礎 情 報 ( 中 東 : サ ウ ジ ア ラ ビ ア )
サウジアラビアの緑茶市場は、健康志向の高まりに伴い増加傾向。スーパーマーケットでの小売が茶の主な 消費チャネルだが、伝統的な屋外店舗のチャネルも存続している。
緑茶の小売量(サウジアラビア)
• 2013年は前年比8.2%増であり、茶全体の小売 量の増加率5.8%を上回っている
• 茶全体の小売量の内、13.6%が緑茶(2013)※1
• 2010年以降、緑茶の小売量は増加傾向が継続
今後も増加傾向が継続する見込み※1