• 検索結果がありません。

推移※1

(折線:

日本産)

消費動向

肉 輸 入

主要 相手国 消費量※1

1人当※2

消 費 動 向

・ ニ ー ズ

日本産和牛の認知度・需要は高くないのが現状

「Kobebeef」を銘打つ米国産牛肉の人気があり、「和牛/

Wagyu」とは異なる商品との認知が広まっている

日本産和牛は高価格であり、霜降り(脂質)の多い肉が 一般的には好まれない点も要因

日本産和牛を扱っている外食事業者は少量の取扱いに留まっ ているケースが多い

インポーターによると、1度に5~10ポンドを仕入れ、1 カ月程度で消費することが一般的とのこと

量が限られているため、メニューには出さず、土産品と して小売販売のみ行っている外食事業者も存在

今 後 の 課 題

「和牛/Wagyu」の認知・正しい理解を促した上で、日本産和牛 の需要開拓を進めていく必要がある

日本の「神戸牛」と米国で流通している「Kobebeef」の 違いの明確化も必要

豪州産Wagyuの流通は限定的であり、米国産Wagyu が主たる競合となる

米国産と豪州産は概ね同程度の価格帯であり、日本産 とは2~4倍程度の価格差がある

価 格

• 70USD/ポンド:対米国産2倍(精肉店でのA5小売価格)

• 5560USD/ポンド:対米国産2.2倍(リブアイの輸入価格)

• 160USD/ポンド:対米国産4倍(外食店での土産用小売価格)

日本産和牛に関する調査結果

総輸入量:棒

(1000トン)

日本産:折線

(トン)

1042

933

1007 1021

25.2

0.0

27.8

105.4

0.0 100.0 200.0

800 900 1000 1100

2010 2011 2012 2013

牛肉消費は旺盛だが、日本産和牛の認知度・需要は高くない。

USDA

の規格に基づく、「

Kobe

」ブランドの

米国産

Wagyu

が広く流通していることから、マークを通じて、「和牛」の正しい理解を促進することが重要。

■「和牛統一マーク」使用に向けた示唆(アクセンチュア株式会社からの提案)

※1: 消費量・輸入量:USDA「Beef and Veal Supply and Demand」 日本産輸入量:農林水産省「品目別貿易実績」

※2: 1人当消費量は消費量を人口で割った目安値(観光客による消費等は未反映)

《 参 考 》 「 K o b e 」 ブ ラ ン ド を 冠 し た 米 国 産 W a g y u

米国では、

USDA

の定める規格に基づく、「

Kobe

」ブランドの米国産

Wagyu

が広く流通している。

スーパーで販売される「Kobe Style Beef」 「Kobe」を冠したステーキ店

• シカゴの「ミツワ」(日本食品スーパー)での販売状況

• すきやき用の米国産Wagyuを「和州牛」として販売

(9.5USD)

• 商品ラベル(右上)には「Kobe Style Beef」の記載

• 「Kobe」を冠したステーキハウスが全米に多数存在

(チェーン店ではない)

• いずれも「Kobe Steak」が食べられることを売り

 サンアントニオの店舗は、「Kobe Steak (8oz.)」が 49.95USD

• ダラス、オースティンの店舗は米国産であることをHP上に 小さく記載

• サンアントニオの店舗は牛肉の産地には触れていない

⇒ダラスで営業

⇒オースティンで営業

⇒サンアントニオで営業

261

文 献 調 査 ・ 現 地 事 業 者 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 ( E U ) ( 1 / 2 )

牛 肉 消 費

( 全 体

推移※1

消費動向

肉 輸 入

イギリス

牛肉は日常的な食品ではなく、週末に 高品質のものを楽しむ食品としての位 置付けが強くなっている

• Wagyuに関しては豪州産とチリ産が一 般的

自国でのWagyu生産も行っている

(豪州、米国産Wagyuの遺伝子を元に 生産)

• EU内(90%)アイルランド・オランダ・ドイツ等

• ウルグアイ、豪州

• 113.6万トン(前年比2%減)

• 17.7kg/人・年 主要

相手国 消費量※1

1人当※2

フランス

消費量は減少傾向にあり、小売価格も 継続的に上昇している

購買チャネルは量販店・スーパー(5 2%)、外食(19%)、精肉店(12%)の

熟成肉への嗜好が高まっている

品種では、アバディーン・アンガスとヘ レフォードの知名度が向上

約40%の世帯は週1回の頻度で牛肉 を消費

• EU内(90%)オランダ・ドイツ・アイルランド等

• 133.7万トン(前年比3%減)

• 21.0kg/人・年

ドイツ

豚肉を好む傾向にあり、一人当たりの 牛肉消費量は他のEU諸国と比較して 小さい

牛肉の生産量はEU内第2位であり、

牛肉の輸出国でもある

• 33のWagyuファーム及びWagyuプロ モーションに関する団体も存在

豪州、米国、カナダの団体との 結びつきもある模様

• EU内(83%)オランダ・フランス・オーストリア等

• アルゼンチン

• 108万トン(前年比同)

• 13.4kg/人・年

238 235.4 236.2

0 100 200 300

2010 2011 2012 2013

(1000トン)

No Data

303

273 270 270

0 100 200 300 400

2010 2011 2012 2013

(1000トン)

300.6

335.1

295.3

0 100 200 300 400

2010 2011 2012 2013

No Data

(1000トン)

※1: 消費量・輸入量:EBLEX「Country Report」

※2: 1人当消費量は消費量を人口で割った目安値(観光客による消費等は未反映)

文 献 調 査 ・ 現 地 事 業 者 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 ( E U ) ( 2 / 2 )

日本産和牛に関する調査結果

輸入解禁直後ではあるが、「日本産」に価値を見い出す層が出てきていることを確認。マークを通じて「日 本産」を訴求した

PR

を行っていくことで更なる需要の掘り起こしが期待できる。

■「和牛統一マーク」使用に向けた示唆(アクセンチュア株式会社からの提案)

消 費 動 向

・ ニ ー ズ

• 輸入解禁直後であり、多くの事業者は日本産和牛の輸入・流通開始状況を静観

 高価格である日本産和牛の輸入には、サプライチェーン構築を含めた資本が必要であ り、大手インポーターのビジネスの成否に注目が集まっている

• 流通している日本産和牛に関する消費者の評価は高く、高価格帯牛肉としての今後の需要拡 大が期待できる

 ヒアリングを行った精肉店は2カ月前から日本産和牛の取扱を開始し、売上伸長中

 消費者は「日本産」である点を高く評価して購入しており、サーロイン、テンダー ロイン、リブアイとった特定部位を好む傾向にあるとのこと

 「都道府県ブランド」に関しては、事業者・消費者双方の認知度は非常に低い

 高級ホテルが主な消費チャネル

対EU産Wagyu4~5倍(←精肉店での小売価格)

今 後 の 課 題

• EU産Wagyuとの価格差が大きく、価格低減を図っていく必要がある

 中間業者を挟まない形での輸入を期待する事業者も存在

• 調理法を含めた日本産和牛のカット方法の普及を行っていく必要がある

 霜降りを持つ日本産和牛の適切なカットの仕方にとまどう精肉店も存在

• ビジネス化に向けては、現地事業者との合弁会社設立等も含めて具体的な進め方を検討する 必要がある

263

牛肉消費が伸長しており、日本産和牛のステータスも確立しているため、有望な市場。特定の都道府県ブ ランドに対するニーズは確認できなかったため、マークを通じて「日本産」を訴求していくことが有効。

■「和牛統一マーク」使用に向けた示唆(アクセンチュア株式会社からの提案)

文 献 調 査 ・ 現 地 事 業 者 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 ( 香 港 )

牛 肉 消 費 牛 肉 輸 入

基礎情報

154 152

241

473

203.9

190.2

267.2 282.0

0.0 0

100 200 300 400 500

2010 2011 2012 2013

牛肉消費量は大幅な増加傾向にある

牛肉の品質を重視する傾向が強い点も 特徴

生鮮牛肉(6%)は家庭消費、チルド

4%)は高級ステーキハウス、冷凍(9 0%)はその他外食が主な用途

高級チルド牛肉はレストランでス テーキで食べるのが一般的

• ブラジル(54%)

• 48万トン(前年比91%増)

• 32.3kg/人・年 推移※1

(折線:

日本産)

消費動向 主要 相手国 消費量※1

1人当※2

消 費 動 向

・ ニ ー ズ

今 後 の 課 題 価 格

日本産和牛のステータスが確立しており、需要は大きい

ヒアリングを行った高級レストランでは、A5の飛騨牛を使用して おり、消費者の反応は良好とのこと

元々A3ランクの神戸牛を使用していたが、価格・品質面 に鑑みて、A5ランクの飛騨牛に切り替えた経緯とのこと

日本産和牛が豪州産Wagyuより高品質との認識は持っ ているが、日本産和牛の特定の都道府県ブランドへの 拘りは持っていないとのこと

「和牛/Wagyu」が本来は日本産を指すという認識も広まってい るが、他国産Wagyuとの誤認を防止する必要がある

ヒアリングを行った高級レストランでは、誤解を生まない ようメニューに「Japanese Wagyu」と記載

安定供給に向けた輸出認定と場の拡大

「ストーリー」(牛肉の育てられ方・産地の情報等)に魅力を感じ る消費者が多い点も指摘されており、外食レストランのシェフを 含めて、PRにおいて訴求していくことが必要

• 310USD

(和牛リブステーキの販売価格)

日本産和牛に関する調査結果

※1: 消費量・輸入量:USDA「Beef and Veal Supply and Demand」 日本産輸入量:農林水産省「品目別貿易実績」

※2:USDA「Livestock and Poultry(2011)」 ※2012以降はデータなし

総輸入量:棒

(1000トン)

日本産:折線

(トン)

100.0 200.0 300.0

文 献 調 査 ・ 現 地 事 業 者 ヒ ア リ ン グ 調 査 結 果 ( シ ン ガ ポ ー ル )

牛 肉 消 費

( 全 体

推移※1

(折線:

日本産)

消費動向

肉 輸 入

基礎情報

牛肉消費量の伸びは横ばいで推移して いるが、Wagyu消費量は伸長している

(現在は全体の5%未満)

スーパーやコーヒーショップでWa gyuを提供している事例有

牛肉のブランド志向が高まっており、牛 肉の高価格化が進行中

• 豪州、ニュージーランド、ブラジル

• 3.4万トン(前年比2%減)

• 6.3kg/人・年 主要

相手国 消費量※1

1人当※2

日本産和牛に関する調査結果

31 33 34 34

15.2

36.1

60.8

85.6

0.0 100.0

0 100

2010 2011 2012 2013

• 276~292USD/kg:対豪州産1.3

(精肉店でのサーロイン小売価格)

消 費 動 向

・ ニ ー ズ

今 後 の 課 題 価 格

霜降りが好まれることもあり、日本産和牛の需要は高い

ヒアリングを行った精肉店は、日本産和牛を取り扱って おり、売上好調とのこと

佐賀牛を扱っているが、特定の都道府県ブランド への拘りは持っていないとのこと

日本産和牛は高級レストランでの消費が主であり、日系の高級 スーパーでの販売も見られる

流通面の整備を含めて、日本産和牛の価格低減を図る必要性 がある

現在は日本の農場と直接取引するケース、中間業者を 挟んで取引するケースの双方があり、複雑

発注オーダーからシンガポールに届くまでは、冷蔵航空 便で11日~3週間程度

現状はインポーターマージンが20%~50%、小売マー ジンが30%50%程度

※1: 消費量・輸入量:USDA「Beef and Veal Supply and Demand」 日本産輸入量:農林水産省「品目別貿易実績」

牛肉消費は横ばい傾向だが、牛肉のブランド志向・霜降りへの嗜好等の特徴があり、日本産和牛への需 要は高い。都道府県ブランドへのニーズは確認できなかったため、「日本産」を訴求していくことが有効。

■「和牛統一マーク」使用に向けた示唆(アクセンチュア株式会社からの提案)

総輸入量:棒

(1000トン)

日本産:折線

(トン)