第３回
8. 全体潜在輸出規模推計（ EU ）
367
調 査 目 的 ・ 背 景
調査項目 目的・背景 調査のポイント 主な関連過去調査
既存添加物が 含まれる加工食品の
米国、ＥＵ輸出に 関する輸出規模調査・
国内関連事業者の 意向調査
• 既存添加物が含まれる加工食 品に関して、米国・ＥＵへの輸 出が可能となるよう、基礎調査 を実施する
• 既存添加物（クチナシ、ベニバナ、ベニコウジ）を使用し た商品が米国・ＥＵに輸出可能となった場合に、輸出が 見込まれる品目、金額を整理
• 米国・ＥＵにおける既存添加物に関する規制（申請手続 き含む）を整理
• 上記調査の結果等を示しつつ、国内関連事業者（既存 添加物メーカー）へのヒアリングを行い、事業者費用負 担が伴う申請意向等を調査・分析
• 米国食品輸入規制（畜肉加工品・
着色料）影響調査（日本貿易振興 機構（ジェトロ）：2014年3月）
西海岸の日本食関係企業を 対象として、規制概要の取り 纏めおよび影響調査を実施
• EUにおける食品添加物に関する 規制（ジェトロ：2014年3月）
食品添加物・香料・酵素に関 する規制調査を実施
潜 在 輸 出 規 模 調 査 の 進 め 方
大手加工食品メーカー・商社からのアンケート結果をベースに、潜在輸出規模に関して、「個社輸出見込額
（積上）」・「全体輸出見込額（平均）」の２パターンのアプローチで推計。
※1：主に米国西海岸に所在する日本食関係企業約60社によって構成される協議会（2013年５月設立）であり、米国食品関連規制に関する情報共有等を実施
アンケート 対象の 絞り込み
アンケートの 実施
潜在輸出規模 の推計
実施内容
• ジェトロに、在米日本食推進協議会※1企業の内、今年 度追加調査すべき主体をヒアリング
• 既存添加物メーカーに、既存添加物が使用されている 主な加工食品及びコンタクトすべき事業者をヒアリング
• 在米日本食推進協議会企業の主要商社（２社）及びそ れ以外で米国/EUで事業展開している、大手加工食品 メーカー・大手商社を対象にアンケートを実施
輸出が可能になった場合の、個社での輸出見込額/全体 での輸出見込額の双方を質問
• 加工食品メーカー・商社それぞれで潜在輸出規模（個 社見込額（積上）/全体見込額（平均））を集計
全体見込額が未回答の企業に関しては、各社のシェアを 推計した上で、個社見込額をシェアで割ることで全体見込 額を仮置（次頁参照）
実施結果
• 主要商社（２社）を追加することとした
• 主な加工食品を特定
【既存添加物】漬物、麺類、水産加工品（蒲 鉾等）、菓子、飲料
• 既存添加物関連：10社（加工食品：５社、商 社：５社）から回答を取得
• 大手加工食品メーカーに関しては、依頼時点 で「輸出意向なし」との回答もあり（４社）
即席麺、飲料２社、漬物
• 既存添加物を含む加工食品（米国）
138.7億円～347.3億円程度※2
• 既存添加物を含む加工食品（EU）
11.0 億円～53.8.億円程度※2
369
《 参 考 》 全 体 輸 出 見 込 額 非 回 答 の 場 合 の 推 計 方 法
■推計の考え方
各社のシェアを推計した上で、個社見込額を国内シェアで割ることで全体見込額を仮置
100 万円 1000 万円
個社輸出見込額（食品a） 全体輸出見込額（仮置）（食品a） Ａ社
回 答
÷10%（A社国内シェア推計）
※矢野経済研究所レポート
シ ェ ア 推 計 の 方 法
加工食品メーカー 商社
• 売上高ベース
（例）即席麺メーカーＡ社
T社国内即席麺売上÷国内即席麺市場※
• 公知情報ベース
品目別の売上高または国内市場規模の情 報が入手できない場合は、その他公知情 報ベースで推計
（例）カレーメーカーＡ社
「カレールー市場でＡ社は10％のシェアを 握る」（日経新聞）
• 回答済企業ベース
Ｊ社 回 答
100 100 100 1000 300 200
食品a 食品b 食品c 個社輸出見込額
食品a 食品b 食品c 全体輸出見込額
計300万円 計1500万円
=20%
• Ｊ社（売上高１億円）は輸出に関してトータルで 20%程度のシェアを占めていることが想定
• 非回答の他の商社に関しては、Ｊ社のシェアを 元に、売上高ベースで推計
例えば、売上高5000万円のＡ社であれ ばシェアは10%と推計
÷
潜 在 輸 出 規 模 に 関 す る ア ン ケ ー ト 回 答 企 業
在米日本食推進協議会企業の内、今年度追加調査することとした主要商社（２社）及び協議会外で米国・EU 展開している大手加工食品メーカー（５社）、大手商社（３社）からアンケート回答をいただいた。
米国販売を実施
加 工 食 品 メ ー カ ー
商 社
・ 物 流
商 流
小 売
協議会外 在米日本食推進協議会企業 EU販売を実施
今年度追加調査対象
-
追加不要※1主要商社：２社
※2 追加不要※1麺類：１社、水産加工品：１社
菓子：２社、飲料：１社
大手商社：１社 大手商社：２社
《参考》昨年度調査対象