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EDEkAのOrAclE rAc 11g:セキュリティと安定性の提供

ハンブルクを拠点とするEDEKA Groupは、

12,000店舗を展開するドイツの食品小売業の リーダーです。約300,000人の従業員を雇用し、

421億ユーロの利益が予想され、毎日、1,200万 の顧客がこの企業グループの食料品および食料 品以外の50,000以上の製品を購入しています。

LUNAR GmbHはEDEKAのIT関連会社で、幅広 い革新的なITサービスを提供し、EDEKA Group の小売りと卸売りを連携する集中管理のビジネ ス・プロセスも管理しています。

LUNARは、会社名であるだけではなく、プログラ ムの名前でもあります。このプログラムは、7つの 地域企業、本社およびパートナーSAPと連携し て、EDEKA専用の標準的なソフトウェア・ソリュー ションの開発や運用展開に使用されています。こ の企業の3つのレベル - 小売店、地域企業、本社 - すべてが1つの標準的な統合されたSAPベース のソフトウェア・ソリューションを使用していま す。ヨーロッパの食品小売業界でもっとも大規模 なこのプロジェクトには、自動ストレージ管理

(ASM)を装備したOracle RAC 11g for SAPの データベースも含まれています。RACのインフラ・

テクノロジー・ソリューションは、この企業グルー プの可用性とパフォーマンスの主要な要件を満 たすために、セキュリティと安定性を提供するア ンカーとして機能します。

Oracle RAC 11gの7040のインスタンスは、x86 サーバー・テクノロジーおよびSuSE Linuxととも にプロジェクトで使用されています。LUNARソ リューションは、EDEKAのすべての地域企業のさ まざまなフェーズで運用展開され、EDEKAのす べてのユ ニットのための 完 全 なインフラ・ソ リューションとして、現在、約450TBのネットSAN ストレージを処理します。

標準化されたテクノロジー・スタック

注目を集めるこの小売業者は、すでにITの再編 成を急速に進めています。異なる地域が常に独 自のシステム環境で独自のデータ・センターを運 営してきました。LUNAR x86インフラ製品の地 域のシステム運用展開は、7つのEDEKAの地域 企業および本社でおこなわれ、ほとんどの場所 で最新のリリースへの切換えが進行中です。各実 装は、それ自体が既存のシステム・テクノロジー に新しいシステムを統合するプロジェクトです。

LUNAR GmbHのインフラ・アーキテクチャ・グ ループ・リーダー、Arne Ziegler氏は、次のように 述べています。「LUNARはすでに、EDEKAの大き な1分野がおこなったように、独自のSAPシステ ム・ランドスケープの大きな部分を新しいインフ ラ・ソリューションに変換しています。これは、

Oracle RACの約119のシステムを含む、およそ 300のSAPシステムです。」

「Oracle RACは、99.9%の可用性達成と我々の設計とアーキテクチャの基準を満たすためのインフラの重 要なコンポーネントです。Oracle RAC 11gは、弊社のテンプレート・アプローチに応じた高可用性、高パ フォーマンス、柔軟性のあるSAPデータベースの提供で、決して期待を裏切りませんでした。Oracle RACお よびASMでの経験は全体として、実にすばらしいものでした。」

― A R N E Z I E G L E R 、

LUNAR GmbH、アーキテクチャ担当の インフラ・グループ・リーダー

ヨーロッパの小売業界最大のプロジェクトで話題の小売業者が選択したOracle rAc(real Application clusters)

Oracle RAC and ASM at EDEKA Lunar 83

LUNARプログラムで運用展開されるビジネス・ソ フトウェアはすべて、標準のインフラ・プラット フォームで使用します。EDEKA Groupの承認済 の設計ルールに基づいたプラットフォームは、

LUNARのラボ内のx86コンピュータと同じアー キテクチャで構成され、微調整されたテクノロ ジー・スタックが構築されます。スタックは実際に データ・センターでシステム・テンプレートとして 使用します。LUNAR x86のインフラ・プラット フォームがパッケージ化された標準コンポーネン トとサポート・プロセスによって、SAP ITインフ ラ・システムをスケーラブルでコスト効率と可用 性が高いシステムとして提供する点が重要です。

これは、安全な投資を意味します。アプリケーショ ン・ソフトウェアのテンプレートは、実装時にシス テムに適応されます。

LUNAR x86のインフラ・プラットフォームはパッ ケージ化されていながら柔軟で完成されたソ リューションです。SAPアプリケーション・スタック をサポートするアプリケーション・プラットフォー ム、Oracle Database、OS/仮想化、x86サー バー・ハードウェアおよびストレージで構成され ています。パッケージには、設計概念、OS環境の 自動インストール・ルーチン、構成パラメータ、イ ンストール・ガイドライン、テスト・ケースのリスト が含まれます。この内テスト・ケースは、EDEKAの データ・センターへの実装時に動作確認のため に使用します。LUNARは、EDEKA Groupとしてソ リューションのサポートと進行中の製品開発を担 当しています。重要な設計のルールは、各機能ブ ロック間にほとんど依存性を持たせないことと、

システムのすべてのレベルでメーカーに依存し ないことです。

新しく標準化されたSAPシステムのランドスケー プでは、ソフトウェアを複数の独立したソリュー ションや各種の小売業界向けプログラムに置き 換えます。またインフラをホストシステムおよびさ まざまなUNIXシステムから置き換えます。主要 な目的は一貫して、標準化による投資と運用コス ト(サポートとメンテナンスを含む)の削減です。

Oracle - ビジネスおよびテクノロジー分野の正し い選択

実装前には、LUNARのラボで互換性のテストを 実施し、インフラ・ソリューションの各機能ブロッ クで使用できるベンダーの製品を確認します。

「SAPデータベースに関するかぎり、もっとも重要 な評価基準は、可用性、安定性、パフォーマンス および将来の互換性です。」とZiegler氏は述べて います。「これからのデータベースは、要求に応じ て小規模システムと大規模システムの両方のサ ポートが必要になるはずです。技術、操作の両方 の要素からOracle DatabaseとOracle RACはま さにうってつけでした。」Ziegler氏は続けて、「高 可用性ソリューションとしてのOracle Database テクノロジーでは、我々はすでにすばらしい経験 をしています。もっと一般的なSAP環境および SAP以外の環境のOracle Databaseの経験でも、

オラクルが優位でした。」

Oracle Database 10g(単一インスタンス)およ びOracle RAC 10g は、EDEKA Group全体です でに使用されていました。Oracle Database 11g およびOracle RAC 11gは、便利な追加機能で より多くの利点を顧客に提供します。たとえば、

低コストのディスク領 域の削 減(A d v a n c e d Compression)、より優れたパフォーマンス、改善 された管理性、およびSAPアプリケーション向け の平均を上回る高可用性(障害時リカバリによ る)などです。

期待に応えるために

「Oracle RACは、99.9%の可用性達成と我々の 設計とアーキテクチャの基準を満たすためのイ ンフラの重要なコンポーネントです。Oracle RAC 11gは、弊社のテンプレート・アプローチに応じ た高可用性、高パフォーマンス、柔軟性のある SAPデータベースの提供で、決して期待を裏切り ませんでした。我々の経験は全体的として、実に すばらしいものでした。」とZiegler氏は述べ、

Oracle RAC 11gに非常に満足した様子です。

「ASMは、RACデータベースの 効率的な管理と生産性の高い 管理を確実にする。」というのが LUNARの意見です。

― Arne Ziegler、

インフラ・グループ LUNAR GmbHの アーキテクチャ主任

Oracle ASMによる効果的な管理

Oracle RACデータベースは、Oracle Automatic Storage Management(ASM)を使用して管理お よび運用されます。「ASMは、RACデータベース の効率的な管理と生産性の高い管理を確実にす る。」というのがLUNARの意見です。またLUNAR は、非常に簡便な方法で実行できる、ASMを使用 したミラー化の可能性も評価しています。現在、

ストレージ・レベルでデータの同期レプリケー ションが使用されています。

EDEKA/LUNARがスケーラブルでコスト効率が 良く、可用性が高いSAP ITインフラ・システムを 運用できるのは、ASMを使用するOracle RAC 11gがあるからです。これは、パッケージ化された 標準コンポーネントとサポート・プロセスを含む 安全な投資を意味し、最終的に確かな利潤に転 換されます。このソリューションは、将来の互換性 もカバーしています。

EDEKA/LUNARがOracleの機能の使用を拡大す るのは、当然のことです。たとえば、このグループ は、スタンバイ・データベース・ソリューションの Oracle Data Guardを使用したデータベースの機 能ブロック内の論理エラーに対する保護のオプ ションを評価しています。また、たとえば高可用性 の実現にとどまらずスケーリングを目的に革新的 なデータベース・クラスタリング・テクノロジーや Oracle Database 11gのAdvanced Compression を使用すると言った、RACの追加的なメリットを 利用する可能性についても検討しています。

EDEKAでは、アクティブ/アクティブ・アーキテク チャに基づき、物理サーバーでOracle RACの本 番データベースを実行しています。各サーバーは 2ノード構成のクラスタ環境の1部です。1つの ノードが使用できなくなった場合は、地域のデー タ・センターのもう1つのノードが障害の発生した ノードのワークロードを即座に引き継ぎます。

EDEKAではRACデータベース以外にもOracle Database 11gの単一インスタンス・データベー スを、SAPS要件がより低い開発システムや小規 模な本番システムなどで使用しています。

クラスタ・ノードの障害は、ラボでさまざまな障害 のシナリオをシミュレートしてテストを繰り返しま した。EDEKAには、地域のデータ・センターのほ かに、障害時リカバリのために同じハードウェア で構築された第2のデータ・センターがあります。

障害が発生した場合に、第2のデータ・センター は障害を受け入れる100%の能力を提供できま す。問題が解決した後も元のデータ・センターに 切り替える必要はありません。

Oracle RAC and ASM at EDEKA Lunar

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