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CRS 導入準備

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 51-57)

ユーザ設定

oracle01 , oracle02でオラクル製品をインストールするオラクルユーザを作成します。

オラクル製品をインストールするオラクルユーザは、oinstall と dba という2種類のグ ループに所属していることが一般的であるため、まずグループを作成してから、ユーザ を作成します。oinstallとdbaという2種類のグループは、oinstall はOracleソフトウェ アの所有者、dbaはデータベースの所有者を意味しています。

1. グループの作成

groupaddコマンドを用いて行います。グループIDは今回500と501を使用します。

[root@console root]#ssh oracle01.jp.oracle.com  [root@oracle01 root]# groupadd -g 500 oinstall  [root@oracle01 root]# groupadd -g 501 dba

/etc/groupを参照して正しく設定されているかどうかを確認してください。

[root@oracle01 root]# more /etc/group  root:x:0:root 

bin:x:1:root,bin,daemon 

・・・ 

・・・ 

oinstall:x:500: 

dba:x:501:

2. Oracleユーザの作成

useraddコマンドを用いて行います。ユーザIDは500使用します。今回ホームディレク

トリは、/home/oracleで設定します。なお、ユーザIDやグループIDは必ずoracle01と oracle02で合わせてください。

[root@oracle01 root]#useradd ‒u 500 ‒g oinstall ‒G dba ‒d /home/oracle oracle 

次にpasswdコマンドを用いて、パスワードを設定してください。

[root@ oracle01 root]# passwd oracle  Changing password for user oracle. 

New password: 

BAD PASSWORD: it is based on a dictionary word  Retype new password: 

passwd: all authentication tokens updated successfully.

ユーザとパスワードが設定できたら、以下の方法で、oracleユーザが正しく設定されて いるかどうか確認してください。

[root@ oracle01 root]# su - oracle  [oracle@ oracle01 oracle]$ pwd  /home/oracle 

[root@ oracle01 oracle]$ id 

uid=500(oracle) gid=500(oinstall) 所属グループ=500(oinstall),501(dba)  [root@ oracle01 oracle]$

同じ設定を、必ずoracle02でも行って下さい。

3. 環境変数設定

oracle ユーザがオラクル製品をインストールするために設定する環境変数別について

は 、.bash_profile と 分 け て 別 の フ ァ イ ル に 記 述 し ま す 。 本 ド キ ュ メ ン ト で は 、 /home/oracle/rac.envファイルに記述し、このファイルを.bash_profileから読み込むことに します。なお、DISPLAYについては一般的な環境変数ですので、.bash_profileに設定し ます。Oracle01 にログインし、oracle ユーザにスイッチしてから vi などを使用して、

/home/oracle/rac.envを作成して下さい。

export LANG=ja̲JP 

export NLS̲LANG=Japanese̲Japan.JA16EUC  export ORACLE̲BASE=/home/oracle 

export ORA̲CRS̲HOME=$ORACLE̲BASE/product/10.1.0/crs

次に、/home/oracle/.bash_profile以下を追記します。

export DISPLAY=console.jp.oracle.com:0.0  . ./rac.env

以上でユーザの設定は終了です。必ず、oracle02でも同じように設定してください。

ネットワーク設定

1. 名前解決

oracle01、oracle02 のそれぞれの”/etc/hosts”に RAC 固有の環境として、VIP、Private ネ ットワークの設定を行います。設定実際は以下の内容を/etc/hostsに追記するだけです。

192.168.1.11 oracle01-vip.jp.oracle.com  oracle01-vip   192.168.1.12 oracle02-vip.jp.oracle.com  oracle02-vip   192.168.10.1 oracle01-priv.jp.oracle.com oracle01-priv  192.168.10.2 oracle02-priv.jp.oracle.com oracle02-priv 以下は補足です。

• パブリック(既に定義済み)

IPアドレス: 192.168.1.1 192.168.1.2 ホスト名: oracle01 oracle02

• VIP名

IPアドレス: 192.168.1.11 192.168.1.12 ホスト名: oracle01-vip oracle02-vip

パブリック名の後ろに –vip を付けた別名を使用しています。

• プライベート名

IPアドレス: 192.168.10.1 192.168.10.2 ホスト名: oracle01-priv oracle02-priv -priv を付けた別名を使用しています。

他に、consoleとlocalが設定されています。

oracle01、oracle02で必ず同じ作業を行って下さい。

3. リモートコピー設定

RACを環境をインストール場合、オラクルのインストーラは片方のノードで起動され、

他のノードに対してはインストーラからモジュールがリモートコピーされます。ここで リモートコピーをするためには、パスワードを要求しない環境が必要です。第7部のリ モート接続環境設定で設定された環境を利用した上で、必要な設定を追加します。

oracle02.jp.oracle.com oracleユーザ

oracle01.jp.oracle.com oracleユーザ

console.jp.oracle.com Root

今回必要になる設定は上図の実線部分です。なお、破線部についてはすでに設定されて います。oracleユーザで、oracle01、oracle02間と自分自身にSSHがパスワード無しで接 続できるように構成する必要があります。/etc/ssh_configと、/etc/sshd_configについては すでに設定されていますので、oracleユーザに関する.shostsを編集し、鍵登録を行うこ とになります。oracle01、oracle02両者で同じ設定をしてください。

Oracleユーザで、/home/oracle/.shostsを作成し、サーバ名を記述します。設定する項

目は以下になります。

oracle01.jp.oracle.com oracle02.jp.oracle.com

次に鍵登録を行います。方法は第 7 部 リモート接続環境作成で行ったのと同じ方法で す。SSH で接続して、鍵を渡してください。なお、自分自身にも SSHを実行する必要 がありますので、ご注意ください。

4. OracleユーザでのリモートX設定

この設定については、すでに DISPLAY 環境変数が環境変数設定の項で設定済みです。

もし設定していなければ、設定して下さい。確認として、oracle01、oracle02両者のoracle ユーザで、xclockを実行して下さい。時計のアプリケーションが表示されれば成功です。

以上でネットワークの設定は終了です。

仮想マシンoracle01とoracle02をShutdownしてください。

インストールメディアの解凍

現在ダウンロードしたメディア D:¥vmware¥share に置かれています。これらを解凍し、

インストール可能な形式にします。なお、解凍後はダウンロードした2つのファイルは

両方とも Disk1 という同じ名前で解凍されるため、個別に CRS のディレクトリは

D:¥vmware¥share¥crsにOracleのディレクトリはD:¥vmware¥share¥dbに作成し、各ファ イルを格納してください。その後、次の手順で解凍します。

#cd /mnt/hgfs/share/crs 

#ls 

ship.crs.cpio.gz 

#gzip ‒d ship.crs.cpio.gz 

#ls 

ship.crs.cpio 

#cpio ‒idmv < ship.crs.cpio

同様にDBについても同じように解凍してください。

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 51-57)

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