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リモート接続環境作成

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 46-51)

リモートシェル設定

今回リモートシェル環境にはSSHを使用します。SSHによる通信は暗号化されるので、

通常より高いセキュリティが確保できます。通常 SSH でアクセスするとリモートログ イン時にパスワードを聞かれますが、本ドキュメントでは、コンソールから Oracle01

とOracle02に、root でパスワード入力を必要とせずにログインできるようにSSHを設

定します。パスワード無しでのリモートログイン環境は、セキュリティは弱くなります が、リモートのサーバにバッチを実行させる時に役立ちます。

今回は最小限で容易な設定のみ実行しています。セキュリティの強度はあまり高くあり ませんのでご注意ください。

1. 概要

SSH Client

sshd_config SSH Server リモートログイン

.shosts root

暗号鍵登録 ssh_config

sshd

SSH はクライアントサーバ形式をとり、リモートログインされるほうのマシンに SSH サ ー バ が 起 動 し て い る 必 要 が あ り ま す 。 ク ラ イ ア ン ト 側 の 設 定 フ ァ イ ル は /etc/ssh/ssh_configであり、サーバ側の設定ファイルは/etc/sshd_configになります。また、

サーバ側には.shostsを使用して、接続を許可するマシンを記述する必要があります。こ の.shostsはクライアントで接続するユーザに合わせて、サーバ側の同じユーザのホーム ディレクトリに作成する必要があります。上図では、クライアントのrootが接続しよう としていますから、サーバのroot のホームディレクトリに .shosts を作成しておく必要 があります。また、SSHを使用する前に、暗号鍵をクライアントに登録する必要があり ます。これは、サーバからクライアントに SSH でアクセスすることで実現されます。

なお、このサーバからの SSH による接続は失敗しますが、この時鍵がクライアント側 に登録されます。接続が失敗することに問題はありません。なお、今回の設定を行うこ とで下図のパスワード無しの SSH が可能になります。また、後で解説する oracle01 と

oracle02間でのリモートコピーのための基本となる設定もここで行います。

SSH Serve

oracle02.jp.oracle.com SSH Server

oracle01.jp.oracle.com SSH Client

console.jp.oracle.com Root

2. SSH Clientの設定

console、oracle01およびoracle02で、viなどを使用して /etc/ssh/ssh_configを編集してく ださい。なお、一般にsshの設定項目はかなりの数がありますが、今回必要になる設定 は6行です。また、設定していない項目にはデフォルト値が適用されるので、分かりや すさのために、もとのファイルの名前を変えて、新規にファイルを作成します。

[root@console root]# mv /etc/ssh/ssh̲config /etc/ssh/ssh̲config.bkp  [root@console root]# vi /etc/ssh/ssh̲config 

記載する内容は以下になります。

RSAAuthentication no  PubkeyAuthentication no  HostbasedAuthentication yes  PasswordAuthentication no 

preferredAuthentications hostbased,publickey,password  EnableSSHKeysign yes

3. SSH Serverの設定

console、oracle01 お よ び oracle02 の 全 て の マ シ ン で 、vi な ど を 使 用 し て /etc/ssh/sshd_config を編集してください。なお、sshd_config についても設定項目もとの ファイルの名前を変えて、新規にファイルを作成します。

[root@console root]# mv /etc/ssh/sshd̲config /etc/ssh/sshd̲config.bkp  [root@console root]# vi /etc/ssh/sshd̲config 

記載する内容は以下になります。

PermitRootLogin yes  RSAAuthentication no  PubkeyAuthentication no  IgnoreRhosts no 

HostbasedAuthentication yes  PasswordAuthentication no 

ChallengeResponseAuthentication no

設定後、sshdに設定を反映させるため、sshdを再起動します。以下の図は、再起動時の 様子です

[root@console root]#/etc/init.d/sshd restart 

Stopping sshd:        [ ok ] 

Startting sshd:        [ ok ]

4. /root/.shostsの作成

oracle01およびoracle02のrootユーザでそれぞれ/root/.shostsを新規に作成します。

[root@oracle01 root]#vi /root/.shosts   

記載する内容は以下になります。 

console.jp.oracle.com

5. 鍵登録と接続確認

oracle01からconsole へ、 oracle02からconsole へsshを行い鍵を登録します。Rootで oracle01からconsoleへ以下を実行します。

[root@oracle01 root]# ssh console.jp.oracle.com 

以下の画面が表示されますので、Yesを入力します。

接続確認のため、consoleからrootから以下を実行します。

[root@console root]#ssh oracle01.jp.oracle.com 

最初の接続時のみ、接続を継続するか確認のプロンプトがでますので、yesを入力して 下さい。以後このプロンプトが表示されることはありません。接続できた場合、2回目 以降の接続では以下が表示されます。

以上でSSHの設定は終了です。同様のことをconsoleとoracle02間でも行って下さい。

リモートXの設定

オラクル製品の標準インストーラであるOUI(Oracle Universal Installer)などのXクライ アントの画面をコンソールに表示させるにはリモートXの設定をする必要があります。

ここではその設定を解説します。

1. Xサーバ側での設定(console)

Consoleで設定します。この設定により、設定ファイルに記述されたマシンからのX接

続が許可されるようになります。 /etc/X0.hostsファイルをviなどで作成してください。

[root@console root]#vi /etc/X0.hosts 

設定内容は以下になります。

oracle01.jp.oracle.com  oracle02.jp.oracle.com

2. Xクライアント側での設定(oracle01、oracle02)

oracle01、oracle02の両方で設定します。各マシンのrootユーザの、/root/.bash_profileに 以下の環境変数を設定して下さい。

export DISPLAY=console.jp.oracle.com:0.0   

設定後は設定を反映させるため、.bash_profile を以下のコマンドで読み込んでください。

[root@oracle01 root]#. .bash̲profile 

3. 動作確認

consoleで以下のコマンドを使用してXサーバをスタートさせます。すでにXサーバを

起動して /etc/X0.hosts を編集していた場合は、いったんログアウトして、再度 X サー バを起動してください。

[root@console root]#startx   

次にOracle01からXクライアントである、xclockを起動して下さい。Consoleマシンに 以下が表示されればOKです。同様にOracle02からも確認して下さい。

[root@oracle01 root]#xclock 

以上でリモート接続環境の設定は終了です。

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 46-51)

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