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共有ディスク導入

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 57-114)

共有ディクス作成

本ドキュメントでは、RACが使用するディスクとして4つのディスクを割り当てます。

内訳は以下になります。なお、今回はかなり余裕をもって領域を割り当てています。ま た全てのディスクファイルは、D¥vmware¥storageに格納されます。

領域 ファイル名 容量 SCSI

OCR ocr.vmdk 200MB sda

Voting Disk vot.vmdk 200MB sdb

ASM DG1 dg1_1.vmdk 3GB sdc

ASM DG1 dg1_2.vmdk 3GB sdd

まず、OCR から作成します。他の領域についてはファイル名や容量が異なりますが、

手順としては、同じ手順になります。なお、領域でASMについて2つあるのはASMの ディスクグループDG1に2つのディスクを割り当てるためです。

2.1. VMwareを起動し、oracle01タブを選択して、以前行ったように仮想マシン設定の編集 をクリックします。仮想マシンの編集から追加ボタンをクリックし、ハードウェア追加ウィザー ドを起動させ次へをクリックします。ハードウェアの種類では、ハードディスクを選択し、次 へをクリックします。次に仮想ディスクの新規作成のラジオボタンを選択し、次へをクリックし ます。

2.2. 仮想ディスクのタイプは、SCSI を選択後、次へをクリックし、ディスクの容 量の指定では0.2 GBを指定し、必ず事前に割り当てるにチェックをいれて次へをク リックします。事前に割り当てるにチェックをいれると警告が表示されますが、は いをクリックします。

2.3. ディスクファイルの保存先を指定しますが、今回RACが使用する共有ディスク

は、D:¥vmware¥storageの配下に置くので、D:¥vmware¥storage¥ocr.vmdkを設定し、

詳細ボタンをクリックします。次に、デバイスノードの選択で、独立にチェックを 入れて、完了ボタンをクリックすると、進行状況が表示されて、ディスクが作成さ れます。なお、SCSI0:0とsdaが対応しています。特に何も指定しなければ、作成し

た順に sda、sdb、sdc、sddとして設定されます。なお、対応を変更したい場合は、

デバイスノードの選択の仮想デバイスノードからメニューで選択してください。

2.4. 同様の手順で、Voting Disk、ASM DG1_1、ASM DG1_2の順にディスクを追加 します。全て設定を行ったら、仮想マシンの設定ウィザードをOKボタンを押して、

で完了します。

*作成したディスクは、OS上では、以下のようにファイルとして取り扱われます。

2.5. 次にディスクをOracle02に割り当てます。Oracle02タブをクリックして、ハー ドウェア追加ウィザードを選択し、ハードウェアの種類を選ぶところまでは、

oracle01での設定と同様です。

次に、ディスクの選択のウインドで、既存の仮想ディスクを使用を選択し、次へを クリックします。既存のディスクを選択するウインドでは先ほどoracle01 側で作成 したディスクを選択するために参照ボタンをクリックし、oracle01 で先ほど作成し た、既存の D:¥vmware¥storage¥ocr.vmdkを指定します。ディスクファイルを指定し た後、先ほどと同様に詳細をクリックし、モードとして独立を選択します。同様の 手順を全てのディスクファイルで行って下さい。

ここまでの設定で、oracle01、oracle02でそれぞれ同じディスクを4つずつ共有して いる状態になります。

RAWパーティション作成

仮想マシン上に共有ディスクが追加されたので、今度は、OS 上から共有ディスの設定 を行います。

1. 追加されたディスクの確認

全ての仮想マシンを起動します。consoleからoracle01 にSSH でリモートログイン して、追加されたディスクの状態を確認します。

[root@oracle01 root]# fdisk –l

以下の画面では、/dev/sda、/dev/sdb、/dev/sdc、/dev/sdd という 4つのディスクが追 加されたことを示しています。ただし、正常な領域テーブルを含んでいませんと表 示されるように現状では、まだ、この領域を使用することはできません。

2. パーティションの作成

fdiskコマンドを用いて、OCR、Voting Disk領域とASMで使用する領域を設定しま す。まずは、OCR 領域である sda から設定します。なお、今回の設定に関しては、

oracle01、oracle02 の共有で使用する領域の設定なため、oracle01 で操作を行えば、

oracle02で操作を行う必要はありません。

[root@oracle01 root]# fdisk /dev/sda 

fdiskが起動されるので、fdiskのコマンドを使用してOSから利用可能なパーティ

ションを作成します。以下の順にコマンド入力し設定します。

2.1. nコマンドで新規パーティションを作成します。

2.2. pでプライマリパーティションを指定します。そして、

2.3. 領域番号として1を入力します。

2.4. 初期値、終点はデフォルトのまま受け入れ、Enterを入力します。

2.5. 最後は、この設定を書き込むため、”w(writing)”を入力します。

同様の方法で、/dev/sdb、/dev/sdc、/dev/sddにもパーティションを作成します。

設定後、fdisk -lにて確認すると、正常な領域テーブルを含んでいませんの表示が消 え、使用できるようになっていることが確認できます。全てを設定した後に、oracle01、

oracle02 を必ず再起動してください。まれに、再起動しないと正常に動作しないこ

とがあります。

RAWパーティションマウント

共有ディスクを設定しただけでは、アプリケーションからこれらのRAWデバイス領域 を利用することはできません。利用可能とするため、RAWデバイスをマウントする必 要があります。また、oracleユーザが使用可能なように設定します。

1. etc/sysconfig/rawdevicesの設定

oracle01、oracle02両方のマシンでに設定します。viなどでetc/sysconfig/rawdevicesに下 記を追記してください。

/dev/raw/raw1 /dev/sda1  /dev/raw/raw2 /dev/sdb1  /dev/raw/raw3 /dev/sdc1  /dev/raw/raw4 /dev/sdd1

2. マウントの実行

oracle01、oracle02両方のマシンでRAWデバイスのマウントデーモンを再起動して etc/sysconfig/rawservicesで設定した内容を反映させます。

[root@oracle01 root]# /etc/init.d/rawdevices restart 

rawdevices を開始すると同時にそれぞれのディスクが設定ファイルのとおりにマッピ

ングされたことが確認できます。

また、設定状況は、”raw –qa”コマンドでも確認できます。これらの設定をoracle02仮想 マシンでも必ず行って下さい。RAWデバイスにアクセスするさいは /dev/raw/rawXでア クセスします。

3. RAWデバイスのOracleユーザへの割り当て

作成したRAWデバイスをoracleユーザから利用できるように所有者とグループの設定 を行います。chownコマンドを用いて設定した後、念のため再度oracle01、oracle02両 方のマシンを再起動してください。

[root@oracle01 root]# chown oracle:oinstall /dev/raw/raw[1-4] 

4. RAWデバイスの初期化

次に、ddコマンドを使用して実際にRAWデバイスにアクセス可能であるかの確認と初 期化を行います。初期化をかねていますので、raw1からraw4までの全てで、必ず実行 して下さい。また、oracle01 だけからではなく、oracle02 からも実行し、両ノードから アクセス可能なことを確認して下さい。

[oracle@oracle01 oracle]# dd if=/dev/zero of=/dev/raw/raw1 bs=1024k count=100 

以上で共有ディスクの導入は終了です。

10CRS導入

1. OUIの起動

OUIを使用するためにはX環境が必須となりますので、consoleマシンのrootユーザで、

Xサーバを起動します。その後、consoleのSSHでoracle01に接続し、CRSインストー ルディスク入っているrunInstallerコマンドを実行してOUIを起動します。

[root@console root]# startx

Disk1の下に移動し、oracle01のoracleユーザにてrunInstallerを実行します。

[root@console root]#ssh oracle01 

Last Login    ・・・・  from console.jp.oracle.com  [root@oracle01 root]#su ‒ oracle 

[oracle@oracle01 oracle]$cd /mnt/hgfs/Share/crs/Disk1  [oracle@oracle01 oracle]# ./runInstaller

2.  最初に以下の画面が表示されます。

[次へ]をクリックして次の画面に進めます。

* ご 注 意   Oracle Database 10g (10.1.0.2)が イ ン ス ト ー ル さ れ て い る 環 境 に 、

PSR10.1.0.3を適用する場合、CRSのインストール後、VIPが起動しないという問題が

発生するケースがあります。これは、R10.1.0.3 より、mii-tool によるインターフェー スの状態を確認するロジックが追加されことが原因です。この問題は最新のPatch Set

Releaseで解決されています。VIPの設定に関する記載は、本書p70以降で記載してい

ますが、ご利用の Oracle のバージョンを最初に確認できるステップが、Oracle 

Universal Installerを起動した時(runInstaller実行後のターミナル画面をご覧くださ

い)であるため、ここで問題発生の確認方法と、回避策について記載します。

3. インベントリの設定画面

左下の表示が[oinstall]になっていることを確認して次へをクリックします。

すると次の画面が表示れるので、指定されたパスにあるシェルをoracle01のrootユーザ で実行します。

以下のようにシェルの実行後、[続行]ボタンをクリックします。

[root@oracle01 oracle]# cd /home/oracle/oraInventory  [root@oracle01 oraInventory]# ls 

orainstRoot.sh 

[root@oracle01 oraInventory]#   

[root@oracle01 oraInventory]# ./orainstRoot.sh 

Oracle インベントリ・ポインタ・ファイルを作成しています。(/etc/oraInst.loc)  次のグループ名を変更します: /home/oracle/oraInventory  新規グループ名: 

  oinstall. 

[root@oracle01 oraInventory]# 

4. ファイル場所の指定

この画面では、CRSをインストールする場所を指定します。一番下のテキストフィール ドに、環境変数ORA_CRS_HOMEで指定した値を設定します。デフォルトでは

ORACLE_HOMEで指定した値が表示されます。忘れずに変更してください。

パス:/mnt/hgfs/Share/ocr/Disk/stage/products.xml インストール先:

    名前:OraCr10g_home1

パス:/home/oracle/oracle/product/10.1.0/crs

5. 言語の選択

[日本語]が選択されていることを確認して次へをクリックします。

6. クラスタの構成

/etc/hostsに指定した内容に従って入力します。/etc/hostsの登録と合致していないと先へ 進むことができません。今回、ここでは以下のように設定します。

パブリックノード名        プライベート・ノード名 --- --- oracle01 oracle01-priv

oracle02 oracle02-priv

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 57-114)

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