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サーバ導入

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 39-46)

第5部で作成したconsole仮想マシン からoracle01仮想マシン、oracle02仮想マシンを作成 します。VMwareでは仮想マシンは全てHost OS上のファイルとして提供されますので、Host OS上の単なるファイルコピーで、別の仮想マシンを容易に個別にインストールするよりも 短時間で作成できます。また、コンソールで設定した内容も引き継がれます。そのため

Vmware-Toolsでの設定や、Rootパスワードが引き継がれます。逆にコピーされた仮想マシ

ンのIPアドレスや、NICのMACアドレス、マシン名など引き継ぐと都合の悪いものも同 時に引き継いでしまいます。そのため、コピーインストール後に oracle01 仮想マシン、

oracle02仮想マシンに固有の設定を調整します。

サーバ仮想マシンのコピーインストール

コピーインストールは単にHost OS上でファイルをコピーするだけです。

1. 事前準備

コピーのために一旦VMwareを終了させる必要があります。そのためまず、現在起動し ているconsoleをシャットダウンします。rootにてconsoleを正常に終了して下さい。

[root@console tmp]# shutdown ‒h now  その後VMwareを終了します。

2. コピー実施

Host OS 上 で D:¥vmware¥console デ ィ レ ク ト リ に あ る 全 て の フ ァ イ ル を D:¥vmware¥oracle01 およびD:¥vmware¥oracle02配下にコピーします。

コピーインストール固有の調整

oracle01、oracle02仮想マシンに固有の情報を調整します。変更が必要な項目を以下に記

載します。

• Host OS上のVMwareアプリケーションの仮想マシン設定ファイル

• 仮想マシンに搭載されているNIC環境

• Guest OSのIP情報、マシン名

1. Host OS上のVMwareアプリケーションの仮想マシン設定ファイル調整

各仮想マシンの設定ファイルは、D:¥vmware¥console、D:¥vmware¥oracle01、

D:¥vmware¥oracle02の下のrhel3.vmxファイルに設定されています。この設定ファイル を編集します。まず、D:¥vmware¥oracle01¥rhel3.vmx をテキストとして開き、以下の行 を変更します。

変更前Ide0:0.filename = “console.vmdk”

変更前displayName = “console”

変更後Ide0:0.filename = “oracle01.vmdk”

変更後displayName = “oracle01”

次に、console.vmdkファイルの名前をoracle01.vmdkに変更してください。

同様に、oracle02 についても同じ操作を行って下さい。ただし、oracle02 では上記で oracle01とした部分をOracle02にします。

2. 仮想マシンに搭載されているNIC環境の調整

NICにはユニークなMACアドレスが設定されています。このMACアドレスが複数あ るとネットワーク上の問題が発生するため NIC を付け替えなければなりません。その 後、仮想サーバマシンにはPublicとPrivateに2枚のNICが必要になります。これら に関する設定を行います。

2.1. NICの取り外し

仮想NICの取り外しは、VMwareの仮想マシン編集で行います。VMwareの仮想マ シン編集は、仮想マシンの仮想ハードウェアを設定するウィザードです。

2.1.1. VMwareを起動します。起動すると、コンソールはタブとして登録されて

いますが、oracle01とoracle02は登録されていませんので、ファイルメニューか ら仮想マシンを開くを選択して、D:¥vmware¥oracle01の下のrhel3.vmxを開いて ください。同様に、D:¥vmware¥oracle02の下のrhel3.vmxも開いてください。次

に oracle01 仮想マシンのタブを選択し、仮想マシン設定の編集をクリックし、

ハードウェアタブからイーサネットを選択して削除をクリックします。その後 OKボタンをクリックして下さい。同じ操作をoracle02でも行って下さい。

2.1.2. 仮想マシンoracle01を起動します。最初にコピーインストールを行った 場合は仮想マシンを識別するための UUID を調整するウインドが表示される ので、新規UUIDを作成を選択し、OKをクリックします。Miracle Linuxは以 前の環境と比較して、インストール時に接続されていたデバイスに変更があ ると、自動的にハードウェア構成ツールである Kudzu を起動しようとします ので、何かキーを入力して下さい。するとKudzuが起動されるので、Remove Configuration選択して下さい。これで、NICが取り外されました。

最後に、次項の手順で、Kudzuを用いた同様の方法で、NICの取り付けを行い ますので、ログイン後にrootでシャットダウンを実行して下さい。

[root@oracle01 root ]#shutdown ‒h now   

同様のことを仮想マシンoracle02でも行って下さい。

2.2. NICの取り付け

同様の手順で、VMwareの仮想マシン編集で行い、OSのKudzuを使用してNICを 取り付けます。なお、ここではPublicとPrivateで2枚、NICを追加します。

2.1.1. 仮想マシン oracle01 のタブを選択し、仮想マシン設定の編集をクリック

します。ハードウェアタブから追加をクリックします。その後ハードウェアの 追加ウィザードが開きますので、次へをクリックして下さい。

2.1.2.まず、1枚目のPublicのNICへの割り当てとして、イーサネットアダプタ を選択し次へをクリックします。次にネットワーク接続はNATを選択し完了を クリックします。

次にPrivateで使用する2枚目のNICを追加します。同様の手順でハードウェア

追加ウィザードを起動します。2 枚目の NIC ではネットワークの種類ではカス タム:仮想ネットワークの指定を選択し、メニューから VMnet7 を選択後に完了 をクリックします。

同じ設定を仮想マシンoracle02でも行って下さい。

2.1.3. 仮想マシン oracle01 を起動してください。先ほどと同様にKudzu が起動 されるので、Configureを選択してください。

2.1.4. 1枚目のPublicに所属するEth0の設定ウインドが起動されます。以下のよ うに設定し、OKを選択して下さい。

IP Address: 192.168.1.1

Netmask: 255.255.255.0

Default gateway (IP): 192.168.1.254 Primary Nameserver: 社内LANのDNS

次に2枚目のPrivateに所属するEth1の設定ウインドが起動されるのでConfigure を選択してください。その後、以下のように設定し、OKを選択して下さい。な お、gatewayとDNSについてはEth0の設定を引き継ぎますので設定する必要は ありません。

IP Address: 192.168.10.1 Netmask: 255.255.255.0

Default gateway (IP): 設定しない Primary Nameserver: 設定しない

同様の設定を仮想マシンoracle02でも行って下さい。なお、oracle02での設定は 以下になります。

Eth0 IP Address: 192.168.1.2 Netmask: 255.255.255.0 Default gateway (IP): 192.168.1.254

Primary Nameserver: 社内LANのDNS

Eth1 IP Address: 192.168.10.2 Netmask: 255.255.255.0 Default gateway (IP): 設定しない

Primary Nameserver: 設定しない

3. ホスト名変更

コピーインストール後の最後の調整としてoracle01 及びoracle02仮想マシン上のOSか らホスト名を変更します。ホスト名の変更は、以下のファイルで設定します。

/etc/sysconfig/network

vi などを使用して、/etc/sysconfig/network からHOSTNAMEと書かれている行を編集し てください。

[root@oracle01 root]# vi /etc/sysconfig/network

Oracle01

変更前 HOSTNAME=console.jp.oracle.com 変更前 HOSTNAME=oracle01.jp.oracle.com

Oracle02

変更前 HOSTNAME=console.jp.oracle.com 変更前 HOSTNAME=oracle02.jp.oracle.com

設定が終了したら仮想マシンoracle01、oracle02をそれぞれ再起動して設定を反映させて下 さい。これで、通常にOSをインストールしたのと同じサーバ環境が出来上がりました。コ ピーインストールはこれで終了です。

最後に停止させているコンソールを起動させ、全ての仮想マシンを起動させることになり ますが、その前にコンソールの使用するメモリを減らします。コンソールのタブをクリッ クし、メモリをダブルクリックします。次に設定画面がでますので、128MBに設定してOK ボタンをクリックして下さい。

以上で全ての仮想環境が整いました。コンソールを起動して第7部へ進んでください。

ドキュメント内 Oracle Real Application Clusters 10g 設定手順書 (ページ 39-46)

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