2. 仕様の概要比較
2.28 CRC 演算器
レジスタ ビット RX630(CRC) RX65N(CRCA)
CRCDIR - CRCデータ入力レジスタ
可能アクセスサイズ
バイトアクセス
CRC データ入力レジスタ 可能アクセスサイズ
ロングワードアクセス (32ビットCRC生成時)
バイトアクセス
(16ビットCRC、8ビットCRC生 成時)
CRCDOR - CRC データ出力レジスタ
可能アクセスサイズ
ワードアクセス 8ビットCRC生成時 は、下位バイト(b7~ b0)を使用
CRC データ出力レジスタ 可能アクセスサイズ
ロングワードアクセス (32ビットCRC生成時)
ワードアクセス
(16ビットCRC生成時)
バイトアクセス
(8ビットCRC生成時)
2.29 12 ビット A/D コンバータ
表2.60に12ビットA/Dコンバータ仕様の概要比較を、表2.61に12ビットA/Dコンバータのレジスタ比 較を示します。
表2.60 12ビットA/Dコンバータ仕様の概要比較
項目 RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa)
ユニット数 1ユニット 2ユニット
入力チャネル 最大21チャネル ユニット0:8チャネル
ユニット1:21チャネル+拡張1本 拡張アナログ入力 温度センサ出力、内部基準電圧 温度センサ出力、内部基準電圧 A/D変換方式 逐次比較方式 逐次比較方式
分解能 12ビット 12ビット
変換時間 1チャネル当たり1.0s (A/D変換クロック ADCLK = 50MHz動作時)
1チャネル当たり(0.48s) (12ビット 変換モード)
1チャネル当たり(0.45s) (10ビット 変換モード)
1チャネル当たり(0.42s) (8ビット変 換モード)
(A/D変換クロック ADCLK=60MHz動作 時)
A/D変換クロック(ADCLK) 4種類:PCLK, PCLK/2, PCLK/4, PCLK/8
周辺モジュールクロックPCLKとA/D変 換クロックADCLKを以下の分周比で設 定可能
「PCLKB:ADCLK周波数比 = 1:1, 2:1, 4:1, 8:1」
ADCLKの設定はクロック発生回路で行
います データレジスタ アナログ入力用:21本
温度センサ用:1本
内部基準電圧用:1本
A/D変換結果を12ビットの A/Dデータレジスタに保持
加算モード時は、A/D変換結果 を14ビットのA/Dデータレジ スタに保持
アナログ入力用:29本(ユニット0:8 本、ユニット1:21本)、ダブルトリガ モードでのA/D変換データ二重化用1 本/各ユニット、ダブルトリガモード 拡張動作時のA/D変換データ二重化 用2本/各ユニット
温度センサ用:1本(ユニット1のみ)
内部基準電圧用:1本(ユニット1のみ)
自己診断用1本/ユニット
A/D変換結果を12ビットA/Dデータ レジスタに保持
A/D変換結果の8, 10, 12ビット精度 出力対応
加算モード時はA/D変換結果の加算 値を変換精度ビット数+2ビット/4 ビットでA/Dデータレジスタに保持
項目 RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa)
データレジスタ - ダブルトリガモード(シングルスキャ ンとグループスキャンモードで選択 可能)
選択した1つのチャネルのアナログ 入力のA/D変換データを1回目は対 象チャネルのデータレジスタに保持、
2回目のA/D変換データは二重化レジ スタに保持
ダブルトリガモード拡張動作(特定ト リガ種別で有効)
選択した1つのチャネルのアナログ 入力のA/D変換データをトリガ種別 毎に準備した二重化レジスタに保持
項目 RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa) 動作モード シングルスキャンモード:
任意に選択した最大21チャ ネルのアナログ入力を1回 のみA/D変換
温度センサ出力を1回のみ A/D変換
内部基準電圧を1回のみ A/D変換
連続スキャンモード:
任意に選択した最大21チャ ネルのアナログ入力を繰り 返しA/D変換(温度センサ出 力または内部基準電圧を選 択した場合は、連続スキャ ンモードを使用しないでく ださい)
シングルスキャンモード:
任意に選択した最大8チャネル(ユ ニット0)/21チャネル(ユニット1) のアナログ入力を1回のみA/D変 換
温度センサ出力を1回のみA/D変 換(ユニット1のみ)
内部基準電圧を1回のみA/D変換 (ユニット1のみ)
拡張アナログ入力を1回のみA/D 変換(ユニット1のみ)
連続スキャンモード:
任意に選択した最大8チャネル(ユ ニット0)/21チャネル(ユニット1) のアナログ入力、温度センサ出力
(ユニット1のみ)、内部基準電圧
(ユニット1のみ)を繰り返しA/D 変換
拡張アナログ入力を繰り返しA/D 変換(ユニット1のみ)
グループスキャンモード:
使用するグループの数は2つ(グ ループA、B)と3つ(グループA、
B、C)が選択可能(グループ数が2
つの場合、グループA、グループB の組み合わせのみ選択可能)
任意に選択したチャネルのアナロ グ入力、温度センサ出力(ユニット 1のみ)、内部基準電圧(ユニット1 のみ)をグループAとグループBま たはグループA、B、Cに分け、グ ループ単位で選択したアナログ入 力を1回のみA/D変換
グループAとグループBとグルー プCは、各々の変換開始条件(同期 トリガ)を選択することで異なる タイミングで変換開始可能
項目 RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa)
動作モード - グループスキャンモード(グループ優
先制御選択時)
低優先グループのスキャン中に優 先グループのトリガがあった場 合、低優先グループのスキャンを 中断し、優先グループのスキャン を開始
優先順位は、グループA(高) > グ ループB > グループC(低)
優先グループのスキャン終了後、
低優先グループのスキャンを再実 行(再スキャン)する/しないを設定 可能また再スキャンは、選択チャ ネルの最初からか、A/D変換未終 了のチャネルからかを設定可能 A/D変換開始条件 ソフトウェアトリガ
同期トリガ
MTU、TPUまたはTMRからの トリガ
非同期トリガ
外部トリガADTRG0#端子によ るA/D変換の開始が可能
ソフトウェアトリガ
同期トリガ
MTU、TPU、TMR、ELCからのトリ
ガ
非同期トリガ
外部トリガADTRG0#端子(ユニット 0)/ADTRG1#端子(ユニット1)による A/D変換動作の開始が可能
機能 サンプル&ホールド機能
サンプリングステート数可変 機能
A/D変換値加算モード
サンプル&ホールド機能
チャネル専用サンプル&ホールド機能 (3ch:ユニット0のみ)
サンプリングステート数可変機能
12ビットA/Dコンバータの自己診断 機能
A/D変換値加算モードと平均モード が選択可能
アナログ入力断線検出機能(ディス チャージ機能/プリチャージ機能)
ダブルトリガモード(A/D変換データ 二重化機能)
12/10/8ビット変換切り替え機能
A/Dデータレジスタオートクリア機
能
拡張アナログ入力機能
コンペア機能(ウィンドウA、ウィン ドウB)
項目 RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa) 割り込み要因 A/D変換終了でスキャン終了割
り込み要求(S12ADI0)を発生
S12ADI0割り込みでDMAC、
DTCを起動可能
ダブルトリガモードとグループス キャンモードを除き、1回のスキャン 終了でスキャン終了割り込み要求 (S12ADI、S12ADI1)を発生
ダブルトリガモードの設定では、2回 のスキャン終了でスキャン終了割り 込み要求(S12ADI、S12ADI1)を発生
グループスキャンモードの設定では、
グループAのスキャン終了でスキャ ン終了割り込み要求(S12ADI、
S12ADI1)を発生
グループBのスキャン終了でグルー プB専用のスキャン終了割り込み要 求(GBADI、GBADI1)を発生 グループCのスキャン終了でグルー プC専用のスキャン終了割り込み要 求(GCADI、GCADI1)を発生
グループスキャンモードでダブルト リガモード選択時は、グループAの 2回のスキャン終了でスキャン終了 割り込み要求(S12ADI、S12ADI1)を 発生
グループBとグループCのスキャン 終了で、それぞれ専用のスキャン終 了割り込み要求(GBADI/GCADI、
GBADI1/GCADI1)を発生
デジタルコンペア機能の比較条件成 立で、コンペア割り込み
(S12CMPAI、S12CMPAI1、
S12CMPBI、S12CMPBI1)を発生
S12ADI/S12ADI1、GBADI/GBADI1、 GCADI/GCADI1割り込みでDMAC 、 DTCを起動可能
イベントリンク機能 - すべてのスキャン終了時にELCイベ ント発生
ELCからのトリガによりスキャン開
始可能 消費電力低減機能 モジュールストップ状態への設定
可能
モジュールストップ状態への設定が可能
表2.61 12ビットA/Dコンバータのレジスタ比較
レジスタ ビット RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa)
ADDBLDR - - A/Dデータ 二重化レジスタ
ADDBLDRA - - A/Dデータ 二重化レジスタA
ADDBLDRB - - A/Dデータ 二重化レジスタB
ADRD - - A/D自己診断データレジスタ
ADCSR DBLANS[4:0] - ダブルトリガ対象チャネル選択
ビット
GBADIE - グループBスキャン終了割り込み
許可ビット
DBLE - ダブルトリガモード選択ビット
EXTRG トリガ選択ビット(b0) トリガ選択ビット(b8)
TRGE トリガ開始許可ビット(b1) トリガ開始許可ビット(b9)
CKS[1:0] A/D変換クロック選択ビット -
ADIE スキャン終了割り込み許可ビッ
ト(b4)
スキャン終了割り込み許可ビット (b12)
ADCS:RX630 ADCS[1:0]:RX65 N
スキャンモード選択ビット
b6
0:シングルスキャンモード 1:連続スキャンモード
スキャンモード選択ビット
b14b13
0 0:シングルスキャンモード 0 1:グループスキャンモード 1 0:連続スキャンモード 1 1:設定禁止
ADST A/D変換スタートビット(b7) A/D変換スタートビット(b15)
ADANS0 - A/Dチャネル選択レジスタ0 -
ADANS1 - A/Dチャネル選択レジスタ1 -
ADANSA0 - - A/Dチャネル選択レジスタA0
ADANSA1 - - A/Dチャネル選択レジスタA1
ADANSB0 - - A/Dチャネル選択レジスタB0
ADANSB1 - - A/Dチャネル選択レジスタB1
ADANSC0 - - A/Dチャネル選択レジスタC0
ADANSC1 - - A/Dチャネル選択レジスタC1
ADADS0 - A/D変換値加算モード選択レジ
スタ0
A/D変換値加算/平均機能チャネル 選択レジスタ0
ADADS1 - A/D 変換値加算モード選択レジ
スタ 1
A/D 変換値加算/平均機能チャネ ル選択レジスタ 1
レジスタ ビット RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa)
ADADC - A/D 変換値加算回数選択レジス
タ
A/D 変換値加算/平均回数選択レ ジスタ
ADC[1:0]:RX630 ADC[2:0]:RX65N
加算回数選択ビット
b1b0
0 0:1回変換(加算なし。通常変
換と同じ)
0 1:2回変換(1回加算を行う) 1 0:3回変換(2回加算を行う) 1 1:4回変換(3回加算を行う)
加算回数選択ビット
b2b0
0 0 0:1回変換(加算なし。通常変 換と同じ)
0 0 1:2回変換(1回加算を行う) 0 1 0:3回変換(2回加算を行う) 0 1 1:4回変換(3回加算を行う) 1 0 1:16回変換(15回加算を行う) 上記以外は設定しないでください
AVEE - 平均モードイネーブルビット
ADCER ADPRC[1:0] - A/D変換精度指定ビット
DIAGVAL[1:0] - 自己診断変換電圧選択ビット
DIAGLD - 自己診断モード選択ビット
DIAGM - 自己診断イネーブルビット
ADSTRGR ADSTRS[3:0] A/D変換開始トリガ選択ビット -
TRSB[5:0] - グループB専用A/D変換開始トリ
ガ選択ビット
TRSA[5:0] - A/D変換開始トリガ選択ビット
ADEXICR TSSAD 温度センサ出力A/D変換値加算
モード選択ビット
温度センサ出力A/D変換値加算/平 均モード選択ビット
OCSAD 内部基準電圧A/D変換値加算
モード選択ビット
内部基準電圧A/D変換値加算/平均 モード選択ビット
TSS 温度センサ出力A/D変換選択 ビット
-
TSSA - 温度センサ出力A/D変換選択ビッ
ト OCS 内部基準電圧A/D変換選択ビッ
ト
-
OCSA - 内部基準電圧A/D変換選択ビット
TSSB - 温度センサ出力A/D変換選択ビッ
ト
OCSB - 内部基準電圧A/D変換選択ビット
EXSEL[1:0] - 拡張アナログ入力選択ビット
EXOEN - 拡張アナログ出力制御ビット
ADGCEXCR - - A/DグループC拡張入力コント
ロールレジスタ
ADGCTRGR - - A/DグループCトリガ選択レジス
タ
ADSSTR01 - A/Dサンプリングステートレジ
スタ01
-
ADSSTR23 - A/Dサンプリングステートレジ
スタ23
-
ADSSTRn - - A/Dサンプリングステートレジス
タn(n = 0~15, L, T, O)
レジスタ ビット RX630(S12ADa) RX65N(S12ADFa)
ADSHCR - - A/Dサンプル & ホールド回路コ
ントロールレジスタ
ADSHMSR - - A/Dサンプル&ホールド動作モー
ド選択レジスタ
ADDISCR - - A/D断線検出コントロールレジス
タ
ADGSPCR - - A/D グループスキャン優先コント
ロールレジスタ
ADCMPCR - - A/Dコンペア機能コントロールレ
ジスタ
ADCMPANSR0 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA
チャネル選択レジスタ0
ADCMPANSR1 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA
チャネル選択レジスタ1
ADCMPANSER - - A/Dコンペア機能ウィンドウA拡
張入力選択レジスタ
ADCMPLR0 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA比
較条件設定レジスタ0
ADCMPLR1 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA比
較条件設定レジスタ1
ADCMPLER - - A/Dコンペア機能ウィンドウA拡
張入力比較条件設定レジスタ
ADCMPDR0 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA下
位側レベル設定レジスタ
ADCMPDR1 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA上
位側レベル設定レジスタ
ADCMPSR0 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA
チャネルステータスレジスタ0
ADCMPSR1 - - A/Dコンペア機能ウィンドウA
チャネルステータスレジスタ1
ADCMPSER - - A/Dコンペア機能ウィンドウA拡
張入力チャネルステータスレジス タ
ADWINMON - - A/Dコンペア機能ウィンドウA/B
ステータスモニタレジスタ
ADCMPBNSR - - A/Dコンペア機能ウィンドウB
チャネル選択レジスタ
ADWINLLB - - A/Dコンペア機能ウィンドウB下
位側レベル設定レジスタ
ADWINULB - - A/Dコンペア機能ウィンドウB上
位側レベル設定レジスタ
ADCMPBSR - - A/Dコンペア機能ウィンドウB
チャネルステータスレジスタ
ADSAM - - A/D逐次変換時間設定レジスタ
ADSAMPR - - A/D逐次変換時間設定プロテクト
解除レジスタ