データトランスファコントローラ

In document RX65N/RX651グループとRX630グループの相違点 (Page 39-42)

2. 仕様の概要比較

2.14 データトランスファコントローラ

表2.27にデータトランスファコントローラ仕様の概要比較を、表2.28にデータトランスファコントロー ラのレジスタ比較を示します。

表2.27 データトランスファコントローラ仕様の概要比較

項目 RX630(DTCa) RX65N(DTCb)

転送モード  ノーマル転送モード

 1回の起動で1データ転送する

 リピート転送モード

 1回の起動で1データ転送する

 リピートサイズ分データを転 送すると転送開始アドレスに 復帰

 リピート回数は最大256回設 定可能で、256×32ビットで、

最大1024バイト転送可能

 ブロック転送モード

 1回の起動で1ブロックのデー タ転送する

 ブロックサイズは、最大256×

32ビット=1024バイト設定可 能

 ノーマル転送モード

 1回の起動で1データ転送す る

 リピート転送モード

 1回の起動で1データ転送す る

 リピートサイズ分データを転 送すると転送開始アドレスに 復帰

 リピート回数は最大256回設 定可能で、256×32ビットで、

最大1024バイト転送可能

 ブロック転送モード

 1回の起動で1ブロックの データ転送する

 ブロックサイズは、最大256

×32ビット=1024バイト設定 可能

転送チャネル  割り込み要因に対するチャネルの 転送が可能(ICUからのDTC転送 要求で転送)

 1つの起動要因に対して複数の データ転送が可能(チェーン転送)

 チェーン転送は「カウンタ=0のと き実施」/「毎回実施」のいずれか を選択可能

 割り込み要因に対するチャネル の転送が可能(ICUからのDTC転 送要求で転送)

 1回の転送要求に対して複数種類 のデータ転送を連続して実行可 能

 「転送カウンタが“0”になった ときのみ実施」/「毎回実施」のい ずれかを選択可能

転送空間  ショートアドレスモードのとき 16Mバイト

(0000 0000h~007F FFFFhと FF80 0000h~FFFF FFFFhのうち、

予約領域以外の領域)

 フルアドレスモードのとき4Gバ イト

(0000 0000h~FFFF FFFFhのう ち、予約領域以外の領域)

 ショートアドレスモードのとき 16Mバイト

(0000 0000h~007F FFFFhと FF80 0000h~FFFF FFFFhのう ち、予約領域以外の領域)

 フルアドレスモードのとき4Gバ イト

(0000 0000h~FFFF FFFFhのう ち、予約領域以外の領域) データ転送単位  1データのビット長:

8ビット、

16ビット、

32ビット

 1ブロックサイズのデータ数:

1~256データ

 1データ:

1バイト(8ビット)、

1ワード(16ビット)、

1ロングワード(32ビット)

 1ブロックサイズ:

1~256データ

項目 RX630(DTCa) RX65N(DTCb) CPU割り込み要求  DTCを起動した割り込みでCPU

への割り込み要求を発生可能

 1回のデータ転送終了後にCPUへ の割り込み要求を発生可能

 指定したデータ数のデータ転送終 了後にCPUへの割り込み要求を 発生可能

 DTCを起動した割り込みでCPU への割り込み要求を発生可能

 1回のデータ転送終了後にCPU への割り込み要求を発生可能

 指定したデータ数のデータ転送 終了後にCPUへの割り込み要求 を発生可能

イベントリンク機能 - 1回のデータ転送後(ブロックの場合 は1ブロック転送後)、イベントリン ク要求を発生

リードスキップ 転送情報のリードスキップを指定可 能

同一転送が連続したときの転送情報 の読み出しを省略する設定が可能 ライトバックスキップ 転送元アドレス固定の場合、または転

送先アドレス固定の場合、ライトバッ クスキップを実行可能

転送元アドレスまたは転送先アドレ スが固定の場合、更新されない転送 情報の書き戻しを省略

ライトバックディスエーブル - 転送情報のライトバックを実行しな い設定が可能

シーケンス転送 - 複雑な一連の転送をシーケンスとし

て登録し、転送データにより任意の シーケンスを選択して実行可能

 シーケンス転送の起動要因は同 時に1つのみ選択可能

 シーケンスは、1つの起動要因に 対し最大256通り

 転送要求によって最初に転送さ れたデータがシーケンスを決定

 シーケンスは、1回の転送要求で 最後まで実行することも、途中 で止めて次の転送要求で再開す る(シーケンス分割)ことも可能 ディスプレースメント加算 - 転送元アドレスにディスプレースメ ントを加算可能(転送情報ごとに選 択)

消費電力低減機能 モジュールストップ状態への設定が 可能

モジュールストップ状態への設定が 可能

表2.28 データトランスファコントローラのレジスタ比較

レジスタ ビット RX630(DTCa) RX65N(DTCb)

MRA WBDIS - ライトバックディスエーブルビット

MRB SQEND - シーケンス転送終了ビット

INDX - インデックステーブル参照ビット

MRC - - DTCモードレジスタC

DTCVBR - DTCベクタベースアドレス

下位12ビット:

読むと“0”が読めます

書く場合、“0”としてください 上位20 ビット:

上位4ビット(b31~b28)への書き込 みは無視され、b27で指定した値で 拡張されます

0000 0000h~07FF F000h、およびF800 0000h~FFFF F000hの範囲で、4Kバイ ト単位で設定可能です

DTCベクタベースレジスタ

上位4ビットへの書き込みは無視され、

b27の値が拡張されて設定されます また、下位10ビットは予約ビットで、

値は“0”固定です

書く場合、“0”を書いてください

0000 0000h~07FF FC00h、および F800 0000h~FFFF FC00hの範囲で、

1Kバイト単位で設定可能です

DTCIBR - - DTCインデックステーブルベースレジ

スタ

DTCOR - - DTCオペレーションレジスタ

DTCSQE - - DTCシーケンス転送許可レジスタ

DTCDISP - - DTCアドレスディスプレースメントレ

ジスタ

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