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⑤ OPh

。10

Ci

11

O

CH3 NHPh

H'^'

12 13

興味あることに,   9 は塩化チオニルと反応して18 員 環クロロラ クトン14 を生成した。14 を水またはアニリンと処理すると,相当 するヒドロ キシ または アニリノラクトン1  5 が得られた。

Cl

め ぐら 。

14

χ ´H' ゛○

乱 χ誄λ へ /o ヽ ふ15

X =Oor NPh

三量体構造のヒドロ キシラクトン または その誘導体はこ れがはじめての 例であると思わ れ る。8 および9 は種々のフェ ニルヒド ラジンと反 応して ジヒドロピ ラソール 誘導体1  6 を与えたが,   2,4 −ジニトロ フェニ ルヒドラ ジンは8  と反応して2,4 −ジニトロ フェニ ル ヒドラジノラ クト ン1  7 を与えた。

16 17

NOp

第5 章 で は α 一位 に メ チ ル 基 を も つ シ ク ロ ア ル カ ノ ン とt −ブ チ ル ア ミ ン か ら の イ ミ ン と プ ロ ピ オ ル 酸 メ チ ル の 反 応 に つ い て 記 述 し た 。 N‑(2  −メ チ ル シ ク ロ ア ル キ リ デ ン )一t −ブ チ

ル ア ミ ン と プ ロ ピ オ ル 酸 メ チ ル をTHF 中7  0 °Cに 加 熱 す る と , 主 生 成 物( £)‑Michael 付 加 物18   (6 0‑6 7  % )と 少 量 の(Z )‑Michae 1  付 加 物1  9 ま た は1  9 が 脱 メ タ ノ ー ル し た ビ シ ク ロ 化 合 物20 が 得 ら れ た(4 −10 % )。

18

COOMe

19

e

20

Me

n   =R1  =

0, H

1, or

2 Me

この反応でも 第3 章の場 合と同様にN −アルキル化 に由来 する生成物は 得ら れず,イミン のア ミン 部 のt −ブ チル基がN −アルキル 化を妨げ 優 先 的 にM  icha  e1 付加物へ導く 。 また,イミンのより多く置換された α一位炭素がM  i c ha e 1付加した生成物のみが得られ,a,a'

一二置換 体の生成は認めら れなかっ た。 1 8 を酸加水分 解して相当するケトン2  1 を 得た。2  1 は直接2 −メチルシクロアルカノンのプロピオル酸メチルへの付加により得るこ とは困難と思わ れる。すなわち,  House らによれば ,2 −メチルシクロヘ キサノンをカ リ ウムt −ブ トキシド の存在下でプロピオル酸メチルへ付加さ せる試みは アセチリドアニ オン がカルボニル炭素 に付加 することから由来する生 成物がおもに得られたのみであ る。2  1 をアルカリで環開裂させ ,水素付 加してメチル置 換オクタンニ 酸 ,ノナンニ酸,デカンニ 酸2  2 に導いた。

(C

○OR2

=  Me or H

21

ワI Me

HOOC  (CH2‰i C CH2CHCH2CH2COOHI=

い 22

第6 章では,イ ソブ チルアルデ ヒドイミンとメトキシメチレ ンマロン 酸ジメチルの反 応 においても ,イミンのy 一置換基の立体的かさ高さがアルキル化の位置に重大な影響を与 え

ることについて 述べた。 N−イソブ チリデンメチルアミンとメトキシメチレ ンマロン酸ジメ チルをオート クレーブ 中1  70 °Cに加熱 すると,位置選択的にN −アルキル化のみがおこり,

エ ナミノエ ステル23a が6  9% の収率で得られた。イミ ンのy 一置換基をメチル基からt

−ブ チル基 に変えると,優先的 にMichael 付加物24b を生じ(66  %),   N−アルキル 化生成物23b は少量副生したのみであった(5  % )。

R Me2C ニCH  ̄N

CH =C(COOMe)2

23

CH=N‑R Me2a

CH =C(COOMe)224 a b = 

=RR

Me Bu'

得られたMichae1 付 加物24  b を種々 のヒドラ ジノアル カノール と反応さ せると,マ ロン酸ジメチルの脱離をともなう二重環化反 応により,縮合ピラソ ール誘導体25 が5  4‑75

 % の収率で得られることを見いたした。

25

n =  0,   1, 2

25(n =2  )は ピ ラ ソ ロ[5  ,1‑b][1,3] オ キ サ ゼ ピ ン 環 系 の 最 初 の 例 で あ る と 思 わ れ る 。

第7 章では,ケチミン と アルコキシメチレン マロン 酸誘導 体からの2 −アミ ノーおよ びo  ̲ヒドロ キシー3−ピリジンカルボン 酸誘導体の新しい合成法につい て記述した 。各種ケト ン とt‑ ブ チルアミンからのイミンとメト キシメチレンマロン酸ジメチルをジフェニルエ ー テル中で加熱 すると,   Mi chae1 付 加,   26 への環化,それにつづく2 −メ チルプロペ ン の脱離をともなうre  t ro‑ene 反応によ り,   one‑pot で2  −ヒドロキシー3−ピリジンカ ル ボン酸誘導体2  7 が得られた(38‑73  %)。

y辻 とし ○OM

H3C´XIミH ま

−Me2C =CH2

yj ズ〕 〔COOMe R ヰ ズOOMe27

化 合 物2 8‑3 0  は 同 様 の 条 件 下 でretro‑ene 反 応 は 観 察 さ れ な か っ た 。26 に お け る1 位 のt −ブ チ ル 基 と6 位 のRi 基 の あ い た の 立 体 的 ひ ず み が2  ̲メ チ ル プ ロ ベ ン の 脱 離 を ひ きお こ す 重 要 な 因 子 に な っ て い る も の と 考 え ら れ る 。 立 体 加 速 さ れ たretro‑ene 反 応 は こ れ ま で 数 例 報 告 さ れ て い る が ,合 成 反 応 に 有 効 に 利 用 し た 例 は な い よ う に 思 わ れ る 。

OOMe ニCOOM M[(: ヤI:COOMN  O  

N  O

28

Bu Bu^

29

ru OB 3

同 様 に し て , ケ チ ミ ン と エ ト キ シ メ チ レ ン マ ロ ノ ニ ト リ ル か ら2 −ア ミ ノ ー3−ピ リ ジ ン カ ル ボ ニ ト リ ル3  1 を(4 3‑6 9  % ),2 −シ ア ノ ー3 −エ ト キ シ プ ロ ペ ン 酸 エ チ ル か ら2 −ア ミ ノ ー3−ピ リ ジ ン カ ル ボ ン 酸 エ チ ル3  2 を 得 た(2 6‑6 6  % )。

R

R

N

H2

Et

31 32

第8 章では 第7 章で記述した立体加速re  t ro‑ene 反応を4‑ ヒドロキシー2−ビリト ン 類の合成に拡張した。各種ケトンとt ーブチルアミンからのイミンとフェニルマロン酸ジフェ ニル,メチルマロン酸ジフェニル ,およびマロン酸ジフェニルを加熱すると,C −アシル化 , 環化にひきつづいて立体加速されたretro‑ene 反応がおこり ,多 数の4 −ヒドロキシー2−

ビリトン類33 を43 ゴ

メチルか らは4 −ヒドロ キシーo −メト キシカルボニルー2−ビリトン3  4 が得ら れた(32‑71  %)。

言 哨ll

33

OH R 万(T

〔COOMeRi  N  O

H 34

謝 辞

本研究の遂行および本論文をまとめるにあたり ,終始御懇篤なる御指導 ,御鞭樋を賜り ました宮島伸吾教授に心より厚く御礼申し上げます。

論文審査にあたり ,御指導を戴きました山下忠孝教授,吉田泰彦教授,橋本春吉東北大 学名誉教授に厚く御礼申し上げます。第6 章の研究に御協力を戴きました井原正吾講師に 感謝致します。また ,本研究を進めるにあたり,有機合成化学研究室大学院生,卒論生と して実験 に御協力戴きました諸氏に感謝致します。

◇ 学 位 請 求 論 文 に 含 ま れ る 論 文

公 表 論 文 リ ス ト

1) 伊藤邦夫,宮島伸吾,中林和則

脂肪族アルドイミンのメチルビニルケトンヘのMichael 付加 有機合成化学協会誌,   36, 1058‑1063  (1978 )・

2 ) Shingo Miyajima and Kunio Ilo

Preparation of Michael Adducts of Isobutyraldehyde and Acetylenecarboxylic Esters via A'‑Isobulylidene‑i‑butylamine

Bulletin of the Chemical  Society of /叩an, 58,  2659‑2663  (1985 ).

3 )Kunio Ilo and Shingo Miyajima

(Z )‑ and  ( 幻‑4,4‑Dimethyl‑5‑oxo‑2‑pentenoic Acids and Their DerivativesB ulletin of

`the Chemical S ociety  of Japan, 59,  815‑818  (1986 ).

4 ) 伊 藤 邦 夫 , 茂 森 信 哉 ,宮 島 伸 吾

\一(2 −メ チ ル シ クロ ア ル キ リ テ ン)‑ 亡−ブ チ ル アMichael 付 加

日 本 化 学 会 誌,   1987,   1849‑1852.

ン の プ ロ ピ オ ル 酸 メ チ ル へ の

5)Kunio ho, Seiichi Yokokura and Shingo Miyajima

A New Route to 2‑Amino‑  or 2‑Hydro χy‑3‑pyridinecarboxylic Acid DerivativesThe Journal of Heterocyclic Chemistry, 26,  113‑11^  (1989 )・

6 )Kunio I  to and Shingo Miyajima

Retro‑Ene Reactions in Heterocyclic Synthesis. n.

A Facile Synthetic Method for 4‑Hydroxy‑2‑pyridones

The Journal  of Heterocyclic  Chemistry,  29,  1037‑1044 (1992 ).