5. 使用方法
5.1 測定方法
5.1.3 BS・CS 放送の基本的な測定方法
2)
スカイパーフェク
TVの個別受信レベルの測定を例に記述します。他の衛星の場合も同様の手順で行います。
⑤ 測定する偏波を選択。 ⑥ 最下段のDC電圧を確認して DC出力ON/OFFを選択。
④ 衛星を選択。
① BS・CSの測定を選択。 ② ↓次を選択。 ③ 衛星を選択。
3)
コンバータの出力を本器の
INPUTに接続し、DC 出力をオンにすると、信号のあるチャンネルのバーグラフが立ち 上がります。放送波の無い状態でもレベルが表示されますが、異常ではありません。これは衛星放送の性質上、
信号レベルとノイズレベルの差が小さいことによるものです。
注意 DC出力をオンにするときは、画面の最下段に表示されているDC電圧が、コンバータ(LNB)の電源電圧に合っているこ とを確認してください。DC出力の電圧を変更する必要があるときは、「5.3.12 DC電圧(コンバータの電源電圧)の変更」を 参照して、設定を変更してください。
<局発選択>でアンテナの種類を選択するときは、コンバータ(LNB)の局発周波数をよく確認してください。
同じ衛星名であっても、局発周波数の選択が間違っていると正しい測定ができません。
4)
チャンネル +-でカーソルを希望のチャンネルに合わせると、チャンネル番号、周波数、レベル測定値、C/N 測 定値を直読することができます。
マルチ測定、シングル測定において
C/N測定をする場合は、C/N 測定を
ONにする必要があります。
⑦ BS・CSの測定画面
5) BS・CS
測定には、マルチ測定、シングル測定、デジタル測定の
3つの画面があります。
マルチ/シングル/デジタルを押すごとに、図のように切り換わります。
測定画面 測定表示内容 特長
マルチ測定 レベル(バーグラフ/数値) C/N(数値)
複数のチャンネルレベルを測定表示します。アンテナ設置時における衛星の識 別や、屋内端子のレベル確認に便利です。
シングル測定 レベル(バーグラフ/数値) C/N(バーグラフ/数値)
単一のチャンネルのレベルとC/Nを測定表示します。測定値の応答が早いの で、アンテナの方向調整などに便利です。
デジタル測定 レベル(数値) C/NまたはMER(数値) BER(数値)
コンスタレーション
単一のチャンネルのレベルとC/N、BERを測定表示します。
また、コンスタレーションを表示することもできます。詳しくは「5.3.9 BS・
CSデジタル放送のC/N,MER,BER測定」を参照ください。
デジタル測定画面では、測定値が表示されるまでに時間がかかることがありま す。
局発選択でデュアルビームアンテナを選択した場合は、シングル測定画面がデュアルビーム専用の画面(デュアル ビームモード)になります。
【参照】 「5.2.5 デュアルビームアンテナの測定」
① マルチ測定画面 ② シングル測定画面 ③ デジタル測定画面
6)
マルチ測定、シングル測定では、測定時間短縮のため、通常は
C/N測定がオフになっています。C/N 測定を行う には、以下のように
C/N測定をオンにします。デジタル測定では、常時
C/N測定を行っています。
7)
本器からコンバータへの供給電流は、最大
250mAです。ショートなどにより過電流になると、保護回路が働いて
DC出力がオフになります。過電流の原因を取り除いてから再び
DC出力をオンにしてください。
注意 一部のCSチャンネルはIF周波数が携帯電話と重複しているため、近くで携帯電話を使用している場合や携帯基地局の付近 では、測定値が影響を受けることがあります。特定のチャンネルだけC/N測定値が極端に悪い場合は、携帯電話の電波の影響を
① C/N測定ON/OFFを選択。 ② C/Nの測定画面
DC電圧(コンバータ電源電圧)は、
各衛星のチャンネルテーブルごとに 自動設定されます。
DC電圧を変更する必要があるとき は、「5.3.12 DC電圧(コンバータ 電源電圧)の変更」を参照してくだ さい。
① 過電流の原因を取り除いて 戻るを選択。
②再びDC出力ON/OFFを選択。