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AIX ホスト・システムでの SDDPCM の使用

ドキュメント内 sddugmst.ps (ページ 153-176)

SDDPCM は、ESS 装置で使用するロード可能なパス制御モジュールで、パス管理

機能とエラー・リカバリー・アルゴリズムを備えています。 ESS 装置を MPIO 対 応装置として構成すると、ESS 装置の構成時に SDDPCM がロードされ、AIX

MPIO SCSI/FCP (ファイバー・チャネル・プロトコル) デバイス・ドライバーの一

部になります。 ESS SDDPCM モジュール付きの AIX MPIO 対応デバイス・ドラ イバーは、データ可用性と入出力ロード・バランシングを強化します。

この章では、SDDPCM を AIX 5.2.0 ML3 (またはそれ以降) ホスト・システムにイ ンストールし、ESS 装置を Multipath I/O (MPIO) 対応装置に構成する方法をステッ プバイステップ手順で説明します。

AIX 5.2.0 ML3 (またはそれ以降) MPIO サポートの詳細については、次の Web サ

イトを参照してください。

AIX MPIO 対応デバイス・ドライバーは、すべてのストレージ・デバイス・パスを

自動的に発見し、構成し、使用可能にします。 SDDPCM は、パスを管理して、以 下の機能を提供します。

v 高可用性およびストレージ入出力のロード・バランシング v 自動パス・フェイルオーバー保護

v ESS ライセンス内部コードの並行ダウンロード

v ホスト・システム上の失敗した単一バス・アダプター、SCSI、ファイバー・チャ ネル・ケーブル、または ESS のホスト・インターフェース・アダプターに対す るデータ・アクセス中断からの保護。

この章で取り上げていない更新情報や追加情報については、CD-ROM の Readme フ ァイルを参照するか、または次の SDD Web サイトを参照してください。

www-1.ibm.com/servers/storage/support/software/sdd.html

SDD と SDDPCM は、1 種類のストレージのサーバーにインストールされる排他的

ソフトウェア・パッケージです。両方のソフトウェア・パッケージを ESS 装置のサ ーバーにインストールすることはできません。 ESS 装置が非 MPIO 対応装置とし て構成されている場合 (つまり、1 つの物理 LUN について複数の論理装置インス タンスが作成される)、SDD をインストールしてマルチパス・サポートを取得する 必要があります。

ESS 装置を MPIO 対応装置に構成するには、SDDPCM をインストールする必要が

あります (この場合、1 つの物理 LUN について 1 つの論理装置インスタンスのみ

が作成されます)。AIX 5.2.0 ML3 以降で SDDPCM を実行するには、その OS レ ベルの最新の PTF をすべてインストールする必要があります。

MPIO 対応装置または非 MPIO 対応装置への ESS の構成は、ESS ホスト処理装置 接続機構によって制御されます。

http://publib16.boulder.ibm.com/pseries/en_US/aixbman/baseadmn/manage_MPIO.htm

ESS 装置を非 MPIO 対応装置として構成するには、32.6.100.x のバージョンと一緒

に ibm2105.rte パッケージをインストールします。

ESS 装置を MPIO 対応装置として構成するには、33.6.100.y のバージョンと一緒に devices.fcp.disk.ibm2105.mpio.rte パッケージをインストールします。

ESS ホスト処理装置接続機構パッケージの最新バージョンについては、次の SDD ダウンロード Web サイトの Readme ファイルを参照してください。

www-1.ibm.com/servers/storage/support/software/sdd.html

注: ESS SCSI 装置は SDDPCM でサポートされていません。SCSI MPIO サポート

用の ESS ホスト処理装置接続機構 (devices.scsi.disk.ibm2105.mpio.rte) は配布さ れていません。

サーバーが ESS と SAN ボリューム・コントローラーの両方に接続されている場合 は、ESS については SDDPCM をインストールし、SAN ボリューム・コントロー ラーについては SDD をインストールして共存をサポートします。

サポートされる SDDPCM 機能

以下の SDDPCM 機能は、このリリースでサポートされます。

v 32 ビットおよび 64 ビット・カーネル

v ヘルス・チェッカーによる自動障害パス・レクラメーション v 次の 4 つのタイプの予約ポリシーがサポートされます。

– No_reserve ポリシー

– 排他的ホスト・アクセス単一パス・ポリシー – 永続予約排他ホスト・ポリシー

– 永続予約共用ホスト・アクセス・ポリシー

v 次の 3 つのパス選択アルゴリズムがサポートされます。

– フェイルオーバー – ラウンドロビン – ロード・バランシング

v フェイルバック・エラー・リカバリー・アルゴリズム v ファイバー・チャネル動的装置トラッキング

v ESS Model 750 装置モジュールのサポート

v システム・ブート装置としての外部 ESS MPIO 装置のサポート v 1 次または 2 次ダンプ装置としての外部 ESS MPIO 装置のサポート v ESS マルチパス装置 (システム・ページング・スペースとして)

v 拡張パス・ヘルス・チェック機能用の SDDPCM サーバー・デーモンのサポート v ESS MPIO 装置用の Web-based System Manager (WebSM) のサポート (WebSM

についての詳細は、www-1.ibm.com/servers/aix/wsm/ を参照) v 最大 1200 LUN のサポート

v パスまたはアダプターの動的追加 v パスまたはアダプターの動的除去

v AIX 5.2.0 ML3 (またはそれ以降) の新規コマンド・オプションを指定した iostat コマンド

v 装置の最後のパスが予約され、失敗状態にされることはありません。

v SDDPCM の pcmpath プログラムへの essutil プロダクト・エンジニアリング・ツ

ールの組み込みサポート

サポートされない SDDPCM 機能

以下の SDDPCM 機能は、現在サポートされていません。これらの機能に対するサ

ポートは、将来のリリースで追加されます。

v HACMP

v GPFS

v SAN ボリューム・コントローラーに対するサポート

v SAN ボリューム・コントローラー for Cisco MDS 9000 に対するサポート

ハードウェアおよびソフトウェア要件の検査

SDDPCM が正常にインストールされ、動作するようにするには、以下のハードウェ

アおよびソフトウェア・コンポーネントをインストールする必要があります。

ハードウェア

v ESS

v ESS が直接接続でない場合は、1 つ以上のスイッチ v ホスト・システム

v ファイバー・チャネル・アダプターおよびケーブル

ソフトウェア

v AIX 5.2.0 ML3 (またはそれ以降) オペレーティング・システム

v ファイバー・チャネル・デバイス・ドライバー

v devices.sddpcm.52b.rte (バージョン 2.0.1.0) インストール・パッケージ

v SDDPCM 用の ESS ホスト処理装置接続機構 (devices.fcp.disk.ibm2105.mpio.rte)

サポートされない環境

SDDPCM では、以下の環境はサポートされません。

v 共用 ESS 論理装置番号 (LUN) への SCSI 接続とファイバー・チャネル接続の両 方を持つホスト・システム

v LIC の並行ダウンロードおよびインストール時の単一パス・モード、および、パ ス接続に影響を与える ESS 並行保守時 (ESS ホスト・ベイ・アダプター置き換 えなど) の単一パス・モード。

ホスト・システム要件

ESS 用の SDDPCM を正常にインストールするには、次の Web サイトに示されて

いる AIX 必須フィックス、APAR、およびマイクロコード更新と一緒に、AIX 5.2.0

ML3 (またはそれ以降) をホスト・システムにインストールする必要があります。

www-1.ibm.com/servers/storage/support/

ESS 要件

SDDPCM を正常にインストールするには、正しい ESS 接続パッケージがサーバー

にインストールされていることを確認します。

v devices.fcp.disk.ibm2105.mpio.rte (バージョン 33.6.100.y)

ファイバー要件

最新のファイバー・チャネル・デバイス・ドライバー APAR、保守レベル・フィッ クス、およびマイクロコード更新を調べ、それらを次の Web サイトからダウンロ ードしてください。

www-1.ibm.com/servers/eserver/support/

ホストにファイバー・チャネル・アダプターが 1 つしかない場合は、スイッチを使 用して複数の ESS ポートに接続する必要があります。アダプター・ハードウェア障 害またはソフトウェア障害によるデータ損失を防止するには、少なくとも 2 つのフ ァイバー・チャネル・アダプターを持つ必要があります。

AIX ホスト・システムで使用できるファイバー・チャネル・アダプターについて は、次の Web サイトへ進んでください。

www-1.ibm.com/servers/storage/support

SDDPCM ファイバー・チャネル・サポートを使用する場合は、ホスト・システムが

以下の要件を満たしていることを確認してください。

v AIX ホスト・システムが、AIX 5.2.0 ML3 (またはそれ以降) を備えた IBM RS/6000 または pSeries である。

v AIX ホスト・システムに、すべての最新 APAR を適用したファイバー・チャネ ル・デバイス・ドライバーがインストールされている。

v ホスト・システムは、単一のプロセッサー・システムでも SMP のようなマルチ プロセッサー・システムでも構いません。

v 各ファイバー・チャネル・アダプターが光ファイバー・ケーブルで ESS ポート に接続されている。

v SDDPCM I/O ロード・バランシング機能とフェイルオーバー機能が必要な場合

は、装置へのパスが少なくとも 2 つ接続されていることを確認してください。

SDDPCM インストールの準備

SDDPCM インストール・パッケージは、いくつかの主要ファイルを AIX システム

にインストールします。 SDDPCM インストール・パッケージの一部である主要フ ァイルは、次のとおりです。

ファイル名 説明

sddpcmrtl ESS 装置構成メソッドを拡張して PCM KE の構成

操作を容易にするために、装置構成メソッドに追加 された動的ロード・モジュール

sddpcmke ESS 装置にパス管理機能を提供する AIX 5L カー

ネルに追加された動的ロード・モジュール

sdduserke sddpcmke に API を提供する AIX 5L カーネルに 追加された動的ロード・モジュール

pcmpath SDDPCM コマンド行ツール

pcmsrv 拡張パス・ヘルス・チェック機能のデーモン

sample_pcmsrv.conf サンプル SDDPCM サーバー・デーモン構成ファイ

fcppcmmap SCSI コマンドを使用して ESS ファイバー・チャネ

ル装置情報を収集する

SDDPCM をインストールする前に、以下のセクションで示されているタスクを実行

しなければなりません。

ESS での SDDPCM インストールの準備

SDDPCM をインストールする前に、以下のものを構成する必要があります。

v ホスト・システムに対する ESS および接続する必要なファイバー・チャネル・

アダプター。

v 各 LUN の単一ポート・アクセスまたは複数ポート・アクセス用の ESS。

SDDPCM でロード・バランシング機能とフェイルオーバー機能を使用するには、

同一論理装置を共用する少なくとも 2 つの独立パスが必要です。単一パスの場合 は、フェイルオーバー保護は提供されません。

IBM ESSの構成方法について詳しくは、「IBM TotalStorage エンタープライズ・ス

トレージ・サーバー 入門と計画のガイド」を参照してください。

SDDPCM をインストールする前に、以下操作を行う必要があります。

v 正しいインストール・パッケージが用意されていることを確認する。

v SDD パッケージがインストールされていれば、それを除去する。

v ibm2105.rte (バージョン 32.6.100.x) がインストールされていれば、それを除去す る。

v 必要な場合、AIX ファイバー・チャネル・デバイス・ドライバーをインストール する。

v ファイバー・チャネル・アダプターのファームウェア・レベルを検査し、アップ グレードする。

v MPIO 対応 ESS 接続機構 (バージョン 33.6.100.y) をインストールする。

正しいインストール・パッケージの確認

SDDPCM は、AIX 5.2.0 ML3 (またはそれ以降) オペレーティング・システムにの

みインストールできます。 SDDPCM のパッケージ名は devices.sddpcm.52b.rte で す。

SDD パッケージがインストールされているかどうかの判別

SDD がインストールされているかどうかを判別するには、次のようにします。

1. lslpp -l *ibmSdd* および lslpp -l devices.sdd* コマンドを使用して、SDD パッケージがシステムにインストールされているかどうかを判別します。

ドキュメント内 sddugmst.ps (ページ 153-176)