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- 83 - (4)発生抑制

ドキュメント内 東京都建設リサイクルガイドライン (ページ 87-94)

① 発生抑制は、計画・設計段 階に おけ る検 討が 重要で ある こと から 、こ の段 階において発生抑制を計画 する 。

②工法の工夫による発生抑 制

○建設泥土の発生しない工 法の 採用 、掘 削土 量の少 ない 工法 の採 用

・高強度セグメントの採用 によ るシ ール ド断 面の縮 小化

・シールド二次覆工の減少 、省 略に よる 掘削 断面の 縮小 化

○分級、脱水及び濃縮等に より 縮減 を行 い発 生を抑 制

○泥水 循環 方式 、泥土圧 方式 等の 工法 にお いて 、一 体の 施工 シス テム内 のホ ッ パー又 はピ ット 等の 手前で 処理 工程( 脱水 、濃 縮、安定 処理 、乾燥等 )を経 て、

ホ ッパ ー 又 は ピッ ト 等 か ら搬 出 さ れ ると き に 泥 状を 呈 し な くな る よ う に改 良 を行い、発生抑制を図る。

② 泥水循環方式の場合は、工 事現 場内 にお いて 分級、 脱水 及び 濃縮 など によ る縮減 、分級後 の泥 水の 循環 利用 、余 剰泥 水の 脱水・濃 縮な どに より縮 減を 図 る。

(5)自ら利用

① 発生抑制をできる限り行っ た後 、自 ら利 用( 現場内 利用 等) が可 能な 場合 は、裏込 への泥 水利 用 、イ ンバー トへ の泥 水利 用、現場 内の 改良 による 処理 土 の活用など、自ら利用を促 進す る。

※「 自 ら 利 用 」 と は 、建 設 泥 土 を 有 用 物 ( 建 設 泥 土 の 有 用 性 を 高 め 他 人 に 有 償 売 却 で き る 性 状 に し た も の ) と な る よ う 処 理 し 、 占 有 者 ( 建 設 泥 土 が 発 生 す る 工 事 の 受 注 者 ) が 使 用 す る こ と を い う 。 同 一 の 受 注 者 が 自 ら 利 用 す る 場 合 は 、利 用 工 事 及 び 利 用 場 所 に 特 段 の 制 約 が な い た め 、発 生 場 所 が 同 一 敷 地 の み な ら ず 、 公 道 を 挟 む 隣 接 す る 敷 地 や 発 生 場 所 以 外 の 工 事 で も 自 ら 利 用 が 可 能 で あ る 。

①工事 現場 内に おい て、利用 用途 に応 じた 適正な 品質 に保 った 状態 で、掘削 用 泥水・安 定液と して 使用 、スラリ ー化 安定 処理 の泥 水に使 用 、な どによ り現 場 内で利 用す るほ か 、工事 現場 内で 安定 処理 等が可 能な 場合 は 、こ れによ り得 ら れた処理土の活用など、自 ら利 用を 促進 する 。

(6)工事間利用

○発生 抑制 及び 自ら 利用を 徹底 的に 行っ た後、工事 現場 外に 搬出 せざる を得 な いもの につ いて は 、でき る限 り工 事現 場内 におい て安 定処 理等 を行 い、得ら れ た処理 土を 都内 にお ける工 事間 利用 に活 用す る。この うち 、一体 施工シ ステ ム 内で改 良し たも のは 建設発 生土 とし て工 事間 利用を 行う(広 域的 な再利 用を 行 う場合 を含 む。)。ま た 、一 体施工 シス テム 外で 改良 したも のは 、都発注 工事 間 の場合は一般指定制度によ り工 事間 利用 を行 う。

なお 、区 市町 村発注 工事 間又 は都 発注 工事と 区市 町村 発注 工事 間等で 工事 間 利用を 行う 場合 は、再生 利用 制度( 個別 指定) によ り工 事間 利用 を促進 する 。( 再 資源化施設で改良する場合 を含 む。)

(7)海面処分場の覆土材利 用

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○工事 現場 外に 搬出 せざる を得 ない 場合 で工 事間利 用が でき ない 場合 は、一 体 施工シ ステ ム内 で改 良した もの は建 設発 生土 として 、一 体施 工シ ステム 外で 改 良した もの は建 設泥 土改良 土と して 、毎 年度 の受入 予定 量の 範囲 内に おいて 、 海面処分場の覆土に利用す る。

なお 、この場 合に おい て 、都発 注工 事は 一般 指定 制度に より 、区市町 村発 注 工事等は再生利用制度(個 別指 定)に より 実施 する。

(8)新海面処分場の基盤整 備用 材利 用

○工事現場外に搬出せざる を得 ない 場合 で工 事間利 用又 は海 面処 分場 の覆土 材利用 がで きな い場 合は、一体 施工 シス テム内 で改 良し たも のは 建設発 生土 と して 、一 体施 工シ ステム 外で 改良 した もの は建設 泥土 改良 土と して 、毎 年度 の 受入予定量の範囲内におい て、 新海 面処 分場 の基盤 造成 に利 用す る。

なお 、この場 合は 、都発 注工事 のう ち 、利用 調整 会議 から 指定 された 泥土 圧 シール ド(推進 )工法 の工 事に限 るも のと し、受入 事業 者の 定め る受入 枠内 で 一般指定制度により実施す る。(再 資源化 施設 で改 良す る場 合を含 む。)

(9)再資源化施設活用

① 工事現場外へ搬出せざるを 得な い場 合で 、上 記(6) 工事 間利 用~(8 )基 盤整 備用材 利用がで きな い場合 は、民間 の再 資源化 施設 や建 設資 材製 造工場 に搬 出 することとなるが、施設内 にお ける 縮減・ 再生 利用 の割 合が 高い適 正な 施設 を 選択することが望ましい。

② 再資源化施設の選択に当た って は、 CO BR IS等 を活 用す る。

③ 再資源化施設内における縮 減及 び再 生利 用の 方法や 割合 、搬 入さ れた 建設 泥土の一部が最終処分され る部 分が ある 場合 の最終 処分 場( 管理 型処 分場)、

製品と して 有償 売却 される 場合 につ いて、再資 源化 計画( 報告)書、建 設泥 土 リサイ クル 証明 書(泥 土指 針様 式集参 照)、適正 処理 証明書(建 設泥土 )(泥 土 指針様 式集 参照 )等によ り 、施 設ご とに 適正処 理の 状況 又は リサ イクル の状 況 を把握するとともに、施設 の評 価手 法等 につ いて検 討し てい く。

さら に、 処理 委託 契約書 に記 載さ れた 契約 単価の 調査 ・把 握・ 集約 を行い 、 積算業務等の資料として活 用を 図る こと を検 討して いく 。

(10)土木・建築工事におけ る有 効利 用

○土木 工事 にお いて は、工 作物 の埋 戻し 、土 木構造 物の 裏込 め、 道路 用盛土 、 河川築 堤、土 地造 成、鉄 道盛 土、空 港盛 土、水 面埋 立等 で土 質材 料とし て建 設 泥土改 良土 の利 用を 促進す る 。ま た、新海 面処 分場 の基盤 整備 や覆 土、自然 再 生事業等においても建設泥 土改 良土 の利 用を 促進す る。

さら に、建築 工事に 伴う 地下 連続 壁や 基礎杭 等の 工事 から 発生 する建 設泥 土 につい ても 、工事 現場内 で改 良を 行い 、製造し た建 設泥 土改 良土 を埋戻 し等 に 利用することを促進する。

なお 、土木・建 築工 事に おける 建設 泥土 の利 用を 促進す るた め 、適用 用途 標 準(案)や品質基準等を整 備す る。

(11)その他の取組

① 工事間利用等を促進するた めに は、 時間 的な 不整合 等を 調整 する ため の一 時的 仮置 き場 (以 下「 一 時保 管所 」と いう 。) の確 保が 不 可欠 であ る。 この た め、都有地等において一時 保管 所の 確保 を図 る。

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② 工事現場内で移動式機械に よる 改良 が可 能な 場合は 、こ れを 活用 し、 安定 処理等 を行 い得 られ た処理 土の 活用 によ り、自 ら利 用を 行う とと もに一 般指 定 制度( 都発注 工事 )又は 再生 利用 制度( 個別 指定)(区 市町村 発注 工事 等)に よ る工事間利用等を行う。

5 その他の建設廃棄物

その他の建設廃棄物につい ては 、以 下のと おり 取組 を行 う。

(1)計画的な取組

○その 他の 建設 資材 廃棄物 の発 生抑 制、分別 解体 等及 び再資 源化 等の 実施 に当 たって は計 画的 に取 り組む もの とし 、工 事ご との リサ イクル 計画 の作 成な どを 行う。

(2)発生抑制

① 発生抑制は、計画・設計段 階に おけ る検 討が 重要で ある こと から 、こ の段 階にお いて 発生 抑制 を計画 する とと もに 、建築物 等の 長期 使用 、耐久性 の向 上、

維持管理・修繕の容易化、 など によ り発 生抑 制を図 る。

また、省梱 包化 又は 無梱包 化に よる 梱包 材が 廃棄物 とな るも のの 削減、余剰 材を 発生 させ ない 施 工計 画作 成、 原寸 発 注( プレ カッ ト)、資 材の 現 場へ の搬 入管理の徹底による余剰材 が廃 棄物 とな るも のの削 減に 努め る。

(梱包材の削減の具体例)

・洗面 化粧 台、衛 生陶 器、外 装タ イル などに つい ては 、簡易 梱包 の活 用に 努め 廃棄物等の量を削減する。

・製品の 梱包 を行 わず 専用台 車を 用い るこ とに より梱 包レ ス化 し、廃 棄物 等を 発生させない。

・プラ スチ ック 製や ダンボ ール 製の リタ ーナ ブル容 器に より 、製 品を 梱包し 、 廃棄物等を発生させない。

(問い合わせ先)巻末一覧 ㊶ (3)分別及び回収

① 建設混合廃棄物としての発 生量 の削 減

建設廃 棄物 は、混合 して 発生 すると 、再資 源化等 や適 正処 理が 困難 となる ため

、再資 源化 するも の、縮減 するも の、埋立 処分す るも の等 その 取扱 方法に 応じ て、工事現 場内 での 分別 を徹 底し 、建 設混 合廃棄 物と して の発 生を 抑制す るこ とが必要である。

(分別方法)

・分 別する 廃棄 物ご とに コン テナ等 の容 器を 設け 、各 々に 分か りや すい標 示を することにより分別を容易 にす る。

・分別したものが混合しな いよ うに 集積 する 。

(分別品目)

品目別の分別の例としては 、以 下の 分け 方が ある。

・木くず(不用木製型枠材 、不 用造 作・ 建具 材、木 製梱 包材 など )

・コンクリート(コンクリ ート 塊、 モル タル くずな ど)

・金属く ず(鉄筋 くず 、金属 加工く ず 、ボ ルト 類、スチ ール サッ シ 、アル ミサ

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ッシ、メタルフォームなど )

・ダンボー ル・石こ うボ ード・ロ ック ウー ル吸 音板・電 線く ず・塩ビ 管・廃プ ラスチック・空き缶・発泡 スチ ロー ル

・生ごみ(食事の残渣及び 弁当 がら など )

・安定 型産 業廃棄 物( 廃プラ スチ ック 類、ガ ラス くず・コン クリ ート くず 及び 陶磁器 くず 、金属く ず 、コ ンク リート 等の がれ き類( 有機性 のも のが 付着 し たプラスチック及び金属の 廃容 器・ 包装 は管 理型産 業廃 棄物 ))

・管理型 産業廃 棄物( 紙く ず、木く ず、廃石 膏ボ ード 、繊 維く ず、廃容 器 、包 装(有機性のものが付着し た金 属・ プラ スチ ック)、鉛 製の 管又は 板、 廃プ リント配線板)

・石 綿含 有廃 棄物(工 作物 の新 築、改築 又は 除去 に伴 って生 じた 産業 廃棄 物で あって 、石綿 をその 重量 の0 .1%を 超え て含 有す るも の。非飛 散性 アス ベ スト成形板、ビニール 床タイル、フレキシブルボ ード など 。)

② 分別した廃棄物の回収

品目 ごと に分 別し た廃棄 物は 、廃棄 物処理 法に 従い 、適正 に収集 運搬 し 、再 資源化をする施設や最終処 分場 に搬 入す る必 要があ る。

・フレ コン バッグ 、ビ ニール 袋、コン テナ容 器等 に分 別し て保 管し、容器 が一 杯になると業者に連絡し、 再資 源化 施設 等に 搬入す るも の。

(問い合わせ先)巻末一覧 ㊷ (4)再資源化等

①特定 建設 資材 廃棄 物以外 の建 設資 材廃 棄物 につい ても 、分 別解 体等 を行 った 後、技術 開発 等の動 向や 社会 需要 動向 等を踏 まえ つつ 、でき る限り 、再資 源化 等の方法に応じた分別を行 い再 資源 化等 を実 施する 。

②特定 建設 資材 廃棄 物以外 の建 設資 材廃 棄物 の再資 源化 等を 行う 場合 は、当該 建設資 材(建 設資材 廃棄 物 )の 製造 者と協 力し つつ 行う ほか 、C OB RI Sの 活用に より 再資 源化 施設(多 品目の 許可 を受 けた 中間 処理等 を行 う再 資源 化施 設、単品 でも 、混 合廃 棄物 の状 態で も受け 入れ 可能 であ るが 、分 別を 徹底 し品 目ごとに分けて搬入する必 要が ある 。以 下「 総合中 間処 理施 設」 とい う。) の 選択を する こと がで きる(検 索に 当た って は、当 該建 設資材 廃棄 物 の受 入等 に関する許可を有している か確 認す る必 要が ある。)。

(COBRISの問い合わ せ先 )巻 末一 覧㊸

また 、以 下の 方法 によ って も特定 建設 資材 廃棄 物以 外の建 設資 材廃 棄物 を受 け入れ る施 設の 検索 又は問 い合 わせ をす るこ とがで きる(検 索等 に当 たっ ては

、当 該建設 資材 廃棄 物の 受入 等に関 する 許可 を有 して いるか 確認 する 必要 があ る。)。

(東京都許可業者)

・東京 都環 境局 のホ ームペ ージ 「東 京都 産業 廃棄物 処理 業者 検索 シス テム 」 に都の許可を受けている収 集運 搬業 者及 び処 分業者 が掲 載さ れて いる 。

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