現在(
2015
)2027
年新規需要
0 72
日本アコヤ真珠
134 200
外国産アコヤ真珠
12 14
白蝶真珠
169 214
黒蝶真珠
84 69
合計
400 569
79
④ 中国以外の市場開拓余地と有望国(シンガポール、ドバイ、ロシア他)
■主要な真珠販売先としての有望国 国名 状況
ロシア ロシア経済は 2015 年に大幅に落ち込んだ。原油価格の落ち込みのなか、原油・天然ガスに 大きく依存しているロシアの輸出と政府歳入は落ち込んだ。GDP(国内総生産)は 4%近く減 少。インフレ率は 13%近辺に達した。ルーブルの価値は 2014 年下期中に対ドルで半分に下 落。2015 年にはさらに 20%値下がりした。
ロシアは、世界のダイヤモンド原石市場の3割を占め、デビアスに次いで 2 番目の採掘者と なっており、またロシアの原石の 99%がアルロサ社によって占められている。そのためマー ケットに占めるダイヤモンドジュエリーのシェアが大きく、真珠ジュエリーに関してはそれ ほど大きなシェアとなっていない。しかし世界の展示会においてロシアのバイヤーや富裕層 が多数来場しており、消費マーケットとして有望な国である。
中東 オイルマネーを背景にした中東の宝飾品需要は近年大きくなっている。サウジアラビアやバ ーレーンなどの富裕層が多い国に対して、UAE ドバイが中東へのビジネス窓口を果たしてい る。その理由は香港同様に輸入非関税国だからである。真珠に関してはかつて採取されてい た経緯もあり、ニーズはある程度大きい。
ASEAN 今後もっとも有望なエリアが ASEAN である。中でも人口が最も多いインドネシアや急成長す るマレーシア、ベトナム、タイの中間層~富裕層の拡大により真珠ジュエリーのニーズは今 後飛躍的に増加するとみられる。
輸出の中心は非関税という理由でシンガポールであり、毎年 7 月に開催されるシンガポール ジュエリーフェアには多くの日本の出展社が参加している。
中国 中国は文字通り世界最大の真珠消費国である。GDP も米国に次ぐ世界第二位の市場であり、
成長速度は減速しているとはいえ、今後も最大の需要国であることは間違いないと思われ る。
今後の減速懸念はあるものの、金融や不動産と違って実態消費については未だ伸びているこ とや、地方都市の富裕層、上位中間層が増えていることから真珠の需要は底堅いと考えられ る。特に品質重視の消費者の増加から安い淡水真珠からアコヤ、南洋真珠へと需要が変化す るものと考えられる。
その他 グローバルで捉えた場合、成長国は世界中に点在している。世界の 2015 年の GDP 成長ラン キングを見ると、上位はアイルランド、エチオピア 、パラオ、コートジボワール 、ウズベ キスタンと続き日本とはあまり馴染みのない国が上位を独占している。今後こういった国も 真珠消費国として成長していくと考えられる。
各国の統計、公的なデータ等から矢野経済研究所作成
80
Ⅲ.輸出入手続き等の実務の把握 1.主要な貴重品物流会社
輸出入に於いては基本的に貴重品輸送専門の会社に依頼し、保険付きの輸送を実施するのが一般的で ある。手続きとしては、発送者がインボイス(送り状)に原産地、価額、数量、送り主、受取人などを 記入し、荷物とともに輸送会社に依頼する。
輸送会社は、申告書類の作成、税関での手続きや保険手続きなどの全てを行う。
■主要な貴重品物流会社
会社名 本社所在地 連絡先
ブリンクスジャパン株式会社 東 京 都 港 区 新 橋 5-13-1 新橋菊栄ビル 2 階
http://www.brinks.co.jp/
TEL:03-6435-7830 マルカ・アミットジャパン株式会
社
東京都台東区上野 5-15−
14 御徒町 CY ビル 9F
http://www.malca-amit.com/
TEL:03-5818-6700 フェラーリ・ロジスティクス・ジ
ャパン 株式会社
東京都中央区京橋 3‐9‐
8 京橋白伝ビル 2 階
http://www.ferrarigroup.net/
Tel:03-5524-7760 G4S(ジーフォーエス) 東京都福生市福生 2299-4
武蔵野ヒルズ 202
http://www.g4s.jpn.com/ja-jp/
TEL:042-519-9303 センチュリー株式会社 東 京 都 文 京 区 千 駄 木
1-23-6
http://www.guard.co.jp/
TEL:03-3822-3211 ジェイ・ロジスティックサービス
株式会社
兵庫県神戸市東灘区向洋 町中 6-9 神戸ファッショ ンマート 10W-02
http://www.j-logi.co.jp/
TEL:078-856-2115 また、輸出入の種類として下記の3種類がある。
① 通常輸出:輸入国の税制にしたがって関税を支払う通常の輸出手続き
② 再輸入免税手続き
③ カルネ
宝飾の展示会における輸出手続きとしては、香港のように国自体が非関税の場合と、タイのように国 としては関税が掛かるが、展示会に持ち込むのに保税となるものは、②の再輸入免税手続きとなり、中 国やインドのように展示会も保税とならない場合には、ATA カルネ手続きにより商品を持ち込むしかな い。ただその場合には販売は出来ない。カルネの申請にあたっては、自身で ATA カルネ発給申請を申請 しなければならない。詳しくは一般社団法人 日本商事仲裁協会(https://www.jcaa.or.jp/)
主な国 主な展示会 輸出手続き
非関税国への輸出 香港
Hong Kong Jewellery
& Gem Fair
Hong Kong
International Jewellery Show
再輸入免税手続き
関税国の保税展示会へ の輸出
タイ、シンガポール、
UAE
Bangkok Jewelry Fair Singapole jewelry show
再輸入免税手続き
関税国の通常展示会へ の輸出
中国、インド ジュエリー上海、IIJS