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81 その他の輸出入手続きにおける注意点として、各国の事情により通関に要する時間や費用が変動する

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Ⅳ.日本の真珠宝飾品業界の海外展開における課題の把握 1.業界の課題と改善策

課題

1:価格の安定

養殖業者から加工業者まで幅広く望まれているもっとも大きな課題は取引価格の安定である。

養殖業者は多くの経費を掛けて年に一度の浜揚げをするが、入札が終わってみないと販売価 格が決まらず収入が見込めない。

このように通常の状況でも年間の収支が見えない状況下において、思ったような品質の珠が 出来ないケースや、赤潮の発生やリーマンショックのような経済状況の変化などの大きなリス ク要因も多く、安定した事業になりにくい。そのため小規模な家族経営が大半である。相場商 品として捉えるならダイヤモンド業界のようにある程度市場コントロールをして価格を安定さ せるべきである。

課題

2:次世代への継承問題

真珠養殖業、真珠母貝養殖業ともに高齢化が進んでおり、後継者不足、または収入が安定し ないために後継者に継がせられないという課題に直面している。海面養殖業の経営体の平均年 齢は

64.6

歳であり、ヒアリングによると半数は後継者がいない。特に真珠母貝は真珠産業の生 命線であり、良い母貝の供給が無ければ産業は滅んでしまう。

一方で、農業と比較して漁業免許や収入の安定、ノウハウの習得年数が長い事など参入障壁 は高い。次の世代へ受け継いでいくためにも政府のサポートが必要である。

そのためにはこれまでの勘と経験に頼った労働集約型真珠養殖から、DNA解析など

IT

も駆 使しつつ技術集約型真珠養殖への移行が望まれる。また、近年注目されている陸上養殖を真珠 養殖に導入することも、労働環境の改善や斃死リスクの軽減など価格の安定にも寄与する可能 性がある。

課題

3:品質問題

アコヤは、珠入れから浜揚げまで当年物が実質

7-11

カ月、越し物では

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カ月あるものの その比率は少ない。それに比べて南洋真珠の場合は

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カ月~2年に及び巻の厚さが厚いと言わ れている。

期間が短い理由としては、真珠層が厚いと加工が反映されにくいことが挙げられる。現在巻 きが薄い傾向があるのは、真珠の価格における加工のウエイトが高くなりがちで、加工しやす い薄巻きになっているからである。養殖業者の経営体力との兼ね合いはあるものの、越し物を 増やして品質を向上させることで、国内外における価格アップを目指すことが望ましい。また 昨今の日本の真珠の海外の評価は高い。ジャパンブランドが確立されてきた今こそ、更なる品 質向上を目指してジャパンブランドのステイタスを上げていくことが重要である。

課題

4:花珠鑑定問題

花珠(はなだま)とはそもそも養殖の現場で使われていた専門用語で、ほんの一握りの最高 級の真珠を指す言葉である。しかし昨今では、添付したほうが売りやすいという理由から、鑑 定機関によって花珠鑑定書が大量に発行されるようになった。この鑑定書志向が真珠卸や養殖 業者にも大きく影響をしている。花珠鑑定書を取るために、加工処理がしやすく、表面にキズ が無いものを生産するようになった。つまり品質向上と逆行して薄巻きにした方が鑑定書を取 りやすいという場合もある。しかし過度の加工処理は経年変化を誘発しやすく、品質低下につ ながる。それだけでなく、花珠鑑定を取るために実際に販売する珠とすり替える悪徳業者が出 てきたり、甘い鑑定をする鑑定機関も出現している。

日本真珠振興会では品質の高い真珠を「特選真珠」として認定するように始めたが、消費者 の認知をさらに進めることが重要である。

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課題

5:宝飾業界への教育問題

昨今真珠製品の輸出比率が高まり、国内市場がなおざりにされている。これは国内市場の低 迷もあるが、宝飾業界との連携が少ないこともある。真珠がジュエリーになった場合には、ダ イヤモンドや色石と同じ百貨店や専門店チャネルで販売される。その際に、ダイヤモンドジュ エリーはフォーエバーマーク、プラチナジュエリーはプラチナギルドインターナショナルなど 販促機関が小売店の啓蒙や販促協力を行っている。真珠業界においても、一般社団法人日本ジ ュエリー協会と協力しながら百貨店や専門店などの小売店への真珠の知識の啓蒙を実施するべ きである。

販促の機会としては、以前当たり前のように売られていた母から娘への「ブライダル3点セ ット」の復活などが挙げられる。これはとりわけブライダルジュエリー業界の売上アップにも つながるので、真珠業界とジュエリー業界の連携で実現可能となるだろう。

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