統制機関の設置
UFJ ホールディングスでは、マネジメントの強化のため、執行役員制度を導入し、社長を業務 執行の最高責任者と位置付けています。また、社長の諮問機関として、「グループ経営会議」を 設置し、スピーディな経営を行っています。
UFJグループでは2004年7月に、情報開示に関わる内部管理態勢を強化するため、情報開示に 関わる規程を整備するとともに、「グループ情報開示委員会」を設置しました。グループ情報 開示委員会では、内部管理態勢の有効性評価と実効性向上への対応を行い、情報開示の適時性・
適正性・網羅性を審議するとともに、審議結果をUFJホールディングス取締役会へ報告します。
グループ情報開示委員会は、UFJホールディングスの経営企画部担当執行役員および担当部 室長、傘下銀行の担当部長で構成され、グループ全体の情報開示に関わる内部統制を強化して います。
業務執行体制について
持株会社の役割 について
UFJグループでは、持株会社であるUFJホールディングスが、それぞれの事業を担う傘下会社に 対して、経営資源を配分の上、目標設定を行い、傘下会社は持株会社の方針を踏まえ、事業運営 を行う体制としています。持株会社は、傘下各社の事業運営をモニタリング・評価することに より、株主価値の向上につながるグループ運営を実施しています。同時に、経営管理の実効性を より高めるために、持株会社の執行役員が主要な傘下会社の非執行取締役に就任しています。
取締役会
・ 委員会の審議結果を報告
・ 規程などの諮問
・ 情報開示の適時性・適正性・
網羅性を審議 グループ経営会議
委員長
(経営企画部担当執行役員)
委員
報告 報告 グループ情報開示委員会
内 部 監 査
UFJホールディングス各部室
傘下会社 グループ情報開示に関わる内部管理態勢
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グ ル ー プ 経 営 体 制
グループ経営管理指標 について
持株会社によるグループ経営管理を実施する上で、公正性・客観性などを高めるために、明確な 経営指標を設定しています。
具体的には、「リスク調整後収益・同収益率・経済的付加価値」の3 指標を設定し、事業の収益性の 把握などに使用しているほか、リスク・コストを踏まえた適切な事業ポートフォリオ・マネジメ ントを徹底していく上での判断材料としても活用しています。
■リスク調整後収益(RACAR: Risk and Cost Adjusted Return)
→リスク・リターンの極大化
リスク調整後収益は、表面上の収益を費用・信用リスクを考慮した上で修正した実態上の収益で す。この指標を使用して、リスク・リターンの極大化をめざしています。
■リスク調整後収益率(ROE: Return on Equity〈資本収益率〉)
→資本効率の追求
リスク調整後収益率はリスク調整後収益÷リスク資本で算出される比率です。 この指標を使用 して、持株会社から配分されたリスク資本をベースとした効率的な事業運営を実現していきます。
■経済的付加価値(EP: Economic Profit)
→ 企業価値の創造・極大化
当期利益などから資本コスト(=株主資本×株主期待収益率)を控除した、株主にとっての付加 価値です。この指標を使用して、株主資本にかかるコストを認識した事業展開を行い、企業価値 の創造・極大化を実現していきます。
委員会・会議 構成メンバー 目的・内容 取締役会
指名委員会
報酬委員会
グループ監査 委員会
グループ経営会議
グループの経営方針・戦略、グループ経営計画など 重要事項を最終決定。グループ全体の経営執行 状況をモニタリング
グループ経営陣の人事に関わる事項の審査および 取締役会への報告など
グループ経営陣の評価・報酬に関わる事項の審査 および取締役会への報告。持株会社社長の評価の 決定および取締役会への報告
持株会社・傘下会社の内部管理状況、法令遵守状況 の監視および重大な問題点などについての取締役 への報告
社長の諮問機関として、グループの経営方針・戦略、
全体計画など重要事項を審議 社外取締役3名を含む
取締役7名
社外取締役3名
社外取締役3名
社外取締役2名、
弁護士1名
社長および経営企画・リスク 統括・コンプライアンス統括 担当執行役員。必要に応じて 傘下会社トップなども参加
〈ご参考〉UFJグループの諸会議の概要
グ ル ー プ 内 部 管 理 態 勢
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UFJ グループでは、リスク管理、コンプライアンス(法令遵守)および内部監査など、内部管理 態勢の強化を経営の最重要課題のひとつと認識しています。
UFJ ホールディングスでは、経営意思決定・経営監督を行う取締役会で、リスク管理・コンプラ イアンス・内部監査の基本方針を決定するとともに、定期的に見直しを実施しています。その上 で、リスク管理・コンプライアンス・内部監査を経営執行における最重要課題として明確化し、
グループリスク統括会議ならびにリスク統括部、コンプライアンス統括部が業務運営に対する 一次牽制機能を、内部監査部が二次牽制機能を担っています。さらに、こうした牽制機能の有効 性を高めるため、取締役会の下部機関としてグループ監査委員会を設置し、グループの内部管理 の状況を監視しています。
一方、傘下各社は、持株会社の定める全体方針・共通事項に基づきながら、業態特性に応じ自己 完結しうる態勢を整備しています。但し、グループ経営に重大な影響を与える事項など特に 重要なものについては、持株会社と事前に協議するほか、各々のリスク・コンプライアンス状況 について定期的に持株会社に報告しています。
グループ内部管理態勢について
内部管理態勢
リスク管理態勢
(70
ページ)コンプライアンス態勢
(85
ページ)内部監査態勢
(88
ページ)70
リ ス ク 管 理 態 勢
UFJグループは、総合金融グループとして多様な金融サービスを 提供し、企業価値の極大化をめざしています。その過程では、
信用リスク、市場リスク、資金流動性リスク、オペレーショナル リスクといったさまざまなリスクに晒されます。UFJグループ では、リスクは一律に抑えこむべきものではなく、むしろ能動的 にコントロールするべきものであるという前提に立ち、業務を 通じて発生するこうしたリスクを適切にコントロールして、経営 の健全性と効率性を同時に高めていくことをもってリスクに 対する考え方としています。
そのためには、グループがかかえているさまざまなリスクを、
一貫した考え方に基づいて適切に認識し、その大きさを測り、
管理することが必要です。UFJグループではこのような考えに 基づいて、リスク管理に関する基本的な規程や方針を定めると ともに、独立したリスク管理部門を設置して、継続的にリスクの 測定とモニタリングを行う体制を整えています。また、予想最大 損失額(VaR=バリュー・アット・リスク)による管理やリスク資本 管理の枠組みにおいて高度な手法を採り入れるなど、先進的な リスク管理手法の導入に積極的に取り組み、リスク管理のグロー バルスタンダード構築に貢献することをめざしています。
■ リスク管理態勢
リスクの分類 リスクの定義
信用リスク
市場リスク
資金流動性リスク
オペレーショナルリスク
事務リスク
システムリスク
人的リスク
有形資産リスク
規制・制度変更リスク
風評リスク
信用リスクとは、取引相手先の信用状態の悪化などにより、与信取引の価値が減少ないし消失し、損失を被るリスクおよ びこれに類するリスク(予定されたタイミングで取引相手先から資金ないし対象資産を受け取れないことにより損失を被 るリスク(決済リスク)を含みます)を指します。
市場リスクとは、金融市場の動きにより、保有ないし執行する金融資産負債ポジションの価値が変動し、損失を被るリスク およびこれに類するリスクを指します。
資金流動性リスクとは、負債に対する資産の流動性が確保できないことにより支払不能に陥る、あるいは負債の調達コス トが著しく上昇することにより損失を被るリスクおよびこれに類するリスク(予定されたタイミングで取引相手先から資 金ないし対象資産を受け取れないことにより損失を被るリスク(決済リスク)を含みます)を指します。
オペレーショナルリスクとは、不適切な内部手続き、人的要因、システムあるいは外部要因から、直接的または間接的に 損失が生じるリスクを指し、その異なる性格から次のように細かく分類・定義しています。
事務リスクとは、役職員およびその他の組織構成員が正確な事務を怠る、あるいは事故・不正などを起こすことにより 経済面・信用面の損失を被るリスクおよびこれに類するリスクを指します。
システムリスクとは、コンピュータシステムのダウンまたは誤作動などシステムの不備などに伴い、損失を被るリスク、
さらにコンピュータが不正に使用されることにより損失を被るリスクおよびこれに類するリスク(災害や社会インフラの 事故などによるものも含みます)を指します。
人的リスクとは、人材の流出・喪失などや士気の低下、役職員あるいはその他組織構成員による法令など遵守の観点から 問題となる行為など(他のリスクに属するものを除く)により、損失を被るリスクおよびこれに類するリスクを指します。
有形資産リスクとは、災害や資産管理の瑕疵などの結果、有形資産の毀損や執務環境などの質の低下などにより、損失を 被るリスクおよびこれに類するリスクを指します。有形資産とは、所有および賃借中の土地・建物、および建物に付随 する設備、什器・備品などの動産・不動産を指します。
規制・制度変更リスクとは、国内の税制・会計制度などの各種制度変更により損失を被るリスクおよびこれに類するリスク を指します。
風評リスクとは、顧客やマーケットなどにおいて、事実と異なる風説・風評で評判が悪化することにより損失を被るリスク およびこれに類するリスクを指します。
リスクに対する考え方
リスクの分類
UFJグループでは、「リスク」を「業務に不測の損失を生ぜしめ、グループの資本を毀損する可能性を有する要因」と定義しています。
その中でUFJグループがかかえている主要なリスクを、その性格によって次のように分類・定義をしています。