(%)
0 10 20 30 40 50
0.0 無回答 その他 国際化 構成員等の高齢化 主要3団体の寡占化 資金獲得活動の巧妙化
不透明化 46.0
25.4 21.1 4.6
1.4 1.4
図1-33 過去10年間の暴力団の変化として最も大きなもの
暴力団の主な資金獲得活動及び最近,暴力団の進出している表の経済活動の双方について質問したところ,
それぞれ貸金業等という回答が最も多く,第一線の警察官は,暴力団の資金獲得活動が巧妙化していると感じ ている。このほかにも株取引・会社経営等の経済取引(29.7%),産業廃棄物等収集,運搬,処理(19.7%)
等への進出を実感している警察官が多数に上った(図1-35,図1-36)。
第一線の警察官は,このような暴力団情勢の変化を実感するなかで,暴力団対策が困難になった点として,
犯罪が巧妙化・潜在化した(71.4%),暴力団員が警察官と接触することを嫌うようになった(48.0%),組 織的な罪証隠滅,犯人蔵匿が顕著となった(44.0%)を挙げるなど,暴力団内部からの情報収集の困難化を指 摘する声が大きい(図1-37)。
第
1 章
組 織 犯 罪 と の 闘 い
(%)
0 10 20 30 40 50
無回答 その他 総会屋 暴走族 国際犯罪組織 えせ同和行為者・えせ右翼等
暴力団関係企業 48.0
22.9 20.3 7.1
0.0 0.6
1.1
図1-34 過去10年間で暴力団が関係を深めている団体
(%)
0 10 20 30 40 50
その他 詐欺・横領 密入国ビジネス
(不法就労,偽装結婚を含む。)
強・窃盗 賭博,ノミ行為等 公共工事への関与 企業対象暴力,行政対象暴力 みかじめ料等 規制薬物の密輸入,密売 株取引,会社経営等の経済取引
ヤミ金融 44.3
29.7 27.1 24.0 22.3 20.3 6.9
6.6 4.3 4.0 2.6
図1-35 現在,暴力団の資金獲得活動で,主流になっているもの(二つ回答)
イ 第一線の声
暴力団対策に当たっている警察官に今後の暴力団対策を進める上で必要なものについて,自由に回答を求め たところ,
・警察内部の部門間,都道府県警察間で,限られた貴重な情報を共有するための組織改正,情報システムの 整備等を推進すること。
・情報収集を容易にするための新しい捜査手法等(通信傍受法の要件緩和,司法取引,犯罪組織結成罪)に 関する法制度の整備を図ること。
・関係行政機関との協力体制の確立を図ること。
などを求める意見が多かった。
組 織 犯 罪 と の 闘 い
(%)
0 10 20 30 40 50
1.4 0.9 無回答 その他 運送業 人材派遣業 不動産業 建設業 風俗営業・風俗関連営業 産業廃棄物等収集,運搬,処分
貸金業(無登録を含む。)等の金融業 40.6
19.7 14.3
11.1 7.1 4.9
0.0
(%)
0 20 40 60 80
その他 凶暴化,武装化し,生命の危険を 感じるようになった 暴力団犯罪に関する被害申告が 減少した 構成員を自首させるようなことが なくなった 組織的な罪証隠滅,犯人蔵匿が 顕著になった 警察官と接触することを 嫌うようになった
犯罪が巧妙化,潜在化した 71.4
48.0 44.0 28.3
8.6 4.3
6.0
図1-37 暴力団対策が困難になった点(複数回答)
我が国の治安水準は,これまで諸外国に比べて高いといわれてきたが,銃器に対する厳格な規制により,市 民生活の中に銃器が基本的に存在しないということも,その要因の一つであった。
しかし,過去10年間において,銃器発砲事件の発生件数は高水準で推移し,銃器使用事件の件数は増加す る傾向にある一方で,けん銃の押収丁数は平成7年をピークに年々減少するなど,警察及び関係機関等の努力 にもかかわらず,現在,銃器情勢は悪化傾向にあると言っても過言ではない。
銃器情勢の悪化の要因としては,暴力団等の犯罪組織が手口を巧妙化させつつ銃器の不正流通等に関与して いること,暴力団等の犯罪組織により実際に銃器が使用される事件が多数発生していることなどが挙げられる。
ここでは,過去10年間の銃器情勢について総括するなかで,暴力団等の犯罪組織が果たしている役割につ いて分析することとする。
ア 銃器発砲事件数の傾向
過去10年間の銃器発砲事件数(発砲総数)は,平成5年の233件,6年の249件以降は,暴力団の対立抗争 が多発した13年の215件を除き,毎年150件前後の高水準で推移している。14年は158件であり,銃器発砲 による死傷者数は58人であった(図1-38)。