(%)
0 10 20 30 40 50 60
無回答 密接になっていない どちらかと言えば密接になっていない どちらかと言えば密接になっている
密接になっている 52.4
39.3 6.5
1.3 0.5
図1-67 近年の来日外国人(犯罪グループ)と暴力団の関係
「暴力団と来日外国人(犯罪グループ)との関係が密接になっている分野」についての回答は,図1-69のと おりで,密入国,強・窃盗,薬物の不正取引が上位を占めている。
「今後,暴力団と来日外国人(犯罪グループ)が連携を強める犯罪」についての回答についても,図1-70の とおりで,33.6%の警察官が強・窃盗と回答しており,続いて23.5%が密入国と22.1%が薬物の不正取引と 回答し,この3種類の犯罪が上位を占めている。
第
1 章
組 織 犯 罪 と の 闘 い
(%)
0 10 20 30 40
無回答 対立関係が激化する これ以上連携が進展することはない あまり連携は進展しない どちらかと言えば連携は進展する 連携が一定程度進展する
連携が大いに進展する 35.9
36.3 17.0
3.3 0.9
5.0 1.6
図1-68 今後の暴力団と来日外国人(犯罪グループ)との関係
(%)
0 5 10 15 20 25 30 35
無回答 その他 地下銀行事犯 みかじめ料,用心棒料等の徴収 銃器の不正取引 クレジットカード詐欺及びそれらの盗品売買・輸出 薬物の不正取引 強・窃盗及びそれらの盗品売買・輸出
密入国(旅券偽造,偽装結婚,船舶利用密航の手引き等) 31.1
29.7 20.0
8.1 2.7
2.2 0.4
1.5 4.2
図1-69 暴力団と来日外国人(犯罪グループ)との関係が密接になっている分野
(注)図1-69,図1-71及び図1-72は,図1-67において「密接になっている」あるいは「どちらかと言えば密接になっている」と回答した警察官に対して実 施し,図1-70は,図1-68において「連携が大いに進展する」,「連携が一定程度進展する」あるいは「どちらかと言えば連携は進展する」と回答した 警察官に対して実施した。
「暴力団と来日外国人(犯罪グループ)の上下関係」についての回答は,図1-71のとおりで,40.8%の警察 官が「暴力団が来日外国人を使役している関係」,38.4%が「暴力団と来日外国人が対等の関係」と回答して おり,暴力団と来日外国人の立場が対等であると感じている者も多い。さらに,15.0%が「来日外国人が暴力 団を使役している関係」と感じている。
また,「暴力団と来日外国人(犯罪グループ)の組織的な関係」についての回答は,図1-72のとおりで,
51.7%が「組織同士の関係」であると回答した。逆に,「個人的な関係」と回答した警察官は5.7%であった。
このように,組織犯罪捜査に従事する第一線の警察官の約半数は,暴力団と来日外国人が組織同士で連携して いると感じていることがわかる。
組 織 犯 罪 と の 闘 い
(%)
0 5 10 15 20 25 30 35
無回答 その他 みかじめ料,用心棒料等の徴収 地下銀行事犯 銃器の不正取引 クレジットカード詐欺及びそれらの盗品売買・輸出 薬物の不正取引 密入国(旅券偽造,偽装結婚,船舶利用密航の手引き等)
強・窃盗及びそれらの盗品売買・輸出 33.6
23.5 22.1 11.4
3.4 2.1 1.0
1.5 1.4
(%)
0 10 20 30 40 50
無回答 その他 対立関係 暴力団と来日外国人が対等の関係 来日外国人が暴力団を使役している関係
暴力団が来日外国人を使役している関係 40.8
15.0
38.4 0.3
0.8 4.8 図1-71 暴力団と来日外国人(犯罪グループ)の上下関係
多くの事件で,来日外国人側の首謀者が国外逃亡中であること,また,暴力団員と来日外国人が共犯関係を 構築するに至る経緯については,裏付けのとれない供述が大半であることなどから,暴力団員と来日外国人が どのような経緯で共犯関係を構築したか,またその前提としてどのような接点を有しているのかは,解明され ていない部分があり,今後は,この点の解明が望まれるが,全体として,暴力団員と来日外国人との犯罪にお ける関係は,かなりの程度密接になっていることがうかがわれる。
その形態として,次のようなものに大別できる。
①犯行の背後には,蛇頭,ロシア人犯罪組織等の外国に本拠をおく大規模な国際犯罪組織の組織的な関与が 認められ,これに我が国の暴力団員が従たる役割で加功している形態
②犯行の背後には,暴力団の二次組織,三次組織等の組織的な関与がみられ,複数の来日外国人が集団的に これに加功している形態
③暴力団員が犯行を計画・主導し,複数の外国人がこれに加功しているものの,その背後には暴力団又は国 際犯罪組織の組織的な関与は認められないもの
今後は,①の形態の犯罪において,暴力団が組織的に関与するようになり,また,②の形態の犯罪において,
来日外国人グループの組織化が一層進展するなどにより,この種の犯罪の組織化が一層進展することが懸念さ れ,一部では,既にその傾向が見受けられる。また,暴力団と国際犯罪組織の関係がより緊密になり,組織化 が進展すれば,必然的に両者に対立が生じることも懸念される。暴力団と国際犯罪組織が,連携を強める一方 で,対立が激化すれば,我が国の治安に多大な悪影響が生じることが懸念される。
第
1 章
組 織 犯 罪 と の 闘 い
(%)
0 10 20 30 40 50 60
無回答 その他 暴力団員も来日外国人も個人的な関係 暴力団員側は組織的に来日外国人側は個人的に関与している 暴力団員側は個人として来日外国人側は組織的に関与している
暴力団員側も来日外国人側も組織同士の関係 51.7
17.1 15.9 5.7
1.4 8.0 図1-72 暴力団と来日外国人(犯罪グループ)の組織的な関係