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5.投資環境

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(1)日本との関係 イ.友好都市

煙台市−岩手県宮古市、大分県別府市 ロ.日本からの直行便

週2便(大阪・関西2便/03年11月に就航)

大阪以外の地域へは、上海、北京、ソウル 乗換えを利用する人が多いようである。

(2)生活環境

市内中心部と空港、経済技術開発区が近く に配置され道路網が整備されており、煙台市 の印象は、非常にコンパクトにまとまった街 図表6 GDPにおける産業別割合の推移 

  年  GDP  第1次産業  第2次産業  第3次産業    1996  650.31  22.0  48.6  29.4    1997  725.00  18.0  51.6  30.4    1998  740.00  17.9  51.2  30.9    1999  800.66  16.0  51.9  32.1    2000  879.59  14.3  51.8  33.8    2001  979.50  13.5  51.4  35.1    2002  1,115.00  12.2  51.8  36.0    2003  1,316.00  10.8  53.3  35.9

(備考)『山東統計年鑑』にもとづき作成 

(単位:億元、%) 

図表7 貿易金額の推移 

(備考)『山東統計年鑑』にもとづき作成 

(単位:万ドル) 

   年  1996  1997  1998  1999  2000  2001  2002 

  輸出  110,297  137,829  128,295  146,553  196,621  215,727  256,907     うち外資企業  69,804  91,094  84,113  99,169  136,296  151,170  182,362    輸入  85,704  78,470  94,437  82,287  117,324  125,921  190,784     うち外資企業  64,787  60,641  76,354  59,327  86,491  97,825  148,974

図表5 GDP成長率推移 

  年  1996  1997  1998  1999  2000  2001  2002  2003    煙 台 市  8.5  10.4  12.3  11.2  10.6  11.0  14.1  17.4 

  中国全体  9.6  8.8  7.8  7.1  8.2  7.3  8.0  9.1

(単位:%) 

である。車で空港から市内中心部へは15分、空 港から経済技術開発区へは20分、市内中心部 から開発区の入り口までは10分と非常に便利 である。最近は日本食レストランが増えてい るが、まだ10軒程度である。しかし、韓国人 が多いため、刺身は韓国料理店で食べること ができる。長期滞在者は、ホテルのほか外国 人向けマンションを利用している。

(3)投資動向

煙台市への外国投資の実績は、98年をボト ムに契約件数、契約金額が増加基調に転じ、

2002年は契約件数702件(前年比50.3%増)、契 約金額22.2億ドル(前年比86.6%増)、実行金 額12.0億ドル(前年比76.5%増)と高い伸びを 見せた。

2003年は契約件数938件(前年比33.6%増)、 契約金額22.4億ドル(前年比0.9%増)、実行金 額10.8億ドル(前年比10.0%減)となり、契約 件数は伸びたものの、契約金額、実行金額と も一服感が見られた(図表8)。

(4)開発区

煙台市には、経済技術開発区、輸出加工区、

ハイテク産業開発区の3つの国家級開発区があ る。また、経済技術開発区に隣接し福山高新

技術産業区がある。

煙台経済技術開発区は、インフラがよく整 っており、世界30カ国の企業が投資している。

投資金額は1位が韓国、2位が香港、3位が米国、

4位が日本となっている。開発区の中にはITパ ーク、自動車パーク、輸出加工区など8つの専 門的な産業パークがあり、最近ではGM自動車 が進出し自動車産業の集積が始まっている。リ サイクル産業パークも企画され、労働コスト の低い中国へ外国の工業廃棄物を輸入し、新 しい製品を生産することを日本関係者と協議 している。

また、同開発区の開発予定面積が36km2から 228km2に大幅に拡張され、海岸線に沿って新 蓬莱港との間を開発していくこととしている。

同開発区への通勤は市中心部よりバスで30分 と便利で、特に開発区内の道路はゆとりがあ る。土地の値段は80元/m2であり、投資総額が 大きければもっと安くなるとのことである。標 準工場は、管理委員会が開発区5カ所に準備し ている。

ハイテク産業開発区は国家級開発区で莱山 区にあり、空港、市役所もある。開発区内に は煙台大学、中国石炭経済学院、国際経済貿 易学院などがあり、3万人の学生が在籍してい る。

図表8 外国投資の推移 

(備考)『山東統計年鑑』にもとづき作成 

(単位:件、億ドル) 

   年  1996  1997  1998  1999  2000  2001  2002  2003 

  契約件数  300  181  175  227  371  467  702  938 

  契約金額  11.5  3.1  3.0  3.4  7.0  11.9  22.2  22.4      3.83  1.73  1.73  1.44  1.90  2.55  3.19  2.38 

  実行金額  4.8  3.8  4.6  3.2  4.4  6.8  12.0  10.8

1件当たりの金額 

(単位:百万ドル) 

福山高新技術産業区はAPEC諸国の企業に開 放するために開発され、高い技術を導入する ためインキュベーションセンターとして500m2 ぐらいの研究開発型小工場が用意されている。

(5)日系企業の受け入れ態勢

煙台市は対外貿易経済合作局に投資促進局 を設置し、外国投資を積極的に受け入れてい る。投資促進局と各開発区は連携しており、い ずれの部署でも日本語が堪能な人材が丁寧な 対応をしてくれる。

投資環境調査で投資促進局に訪問し、急遽 自動車工業学校の見学を要望したが、快く案 内してくれた。非常に熱心であり、我々の要 望を真摯に受け止め、我々の立場にたって行 動してくれた。煙台市は、日系中小企業の進 出に対してより良い投資環境を提供しようと 我々と今も議論を重ねている(図表9)。

(6)現地機関ヒアリング結果

ここでは、現地投資誘致機関である煙台市

投資促進局、煙台経済技術開発区管理委員会 および日系現地企業(信用金庫取引先現地企 業を除く)2社からヒアリングした結果をとり まとめた。

イ.主要産業

・山東省は日本、韓国向けに製造業基地戦略 を打ち出し、煙台市はその中心都市である。

・3方を海に囲まれ、資源が豊富である。農産 物の生産量は中国有数であり、野菜の年生 産量は266万トンで山東省では輸出1位であ る。くだものは250万トン、りんごは全中国 の9%を占める。落花生は山東省が有名で、

その中でも煙台が有名である。

・野菜くだものが豊富なのでそれを原料にし た食品加工業が盛んである。煙台市はぶど うの生産、栽培に1番適しており、ぶどう酒 の生産は中国随一である。りんご、ぶどう、

なし、オレンジを原材料に加工したジュー スはアメリカへ輸出している。ニワトリ、豚 の加工が盛んで、日系企業がニワトリを加

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※(コンサルティング) 

[email protected]   

[email protected]   

   

[email protected] 

[email protected]

  機関名(住所)  担当者名  電話番号/FAX番号  メールアドレス 

張祖峽 副局長   

亜洲一部 

①劉明杰 部長 

②姜中喬※ 

丁慧 副局長  孫 霞  丁慧 所長  孫 霞     

①韓萍 局長 

②宋修広 投資促進科長 

T:86-535-6289047  F:86-535-6288934  T:86-535-6288947         /6684043  F:86-535-6288934  T:86-535-6396850  F:86-535-6396666  T:078-306-1518  F:078-306-1536   

 

T:①86-535-6891577  T:②86-535-6891482  F:86-535-6891626 煙台市投資促進局 

(山東省煙台市建設路71號) 

     

煙台開発区投資促進局 

(煙台開発区行政中心638室) 

煙台経済技術開発区駐日本(神戸)

事務所(兵庫県神戸市中央区港 島南町1-5-2 キメツクセンター ビル7階) 

煙台市菜山区対外貿易経済合作局/

煙台高新技術産業開発区招商局 

(煙台菜山区楓林路24号) 

図表9 日本語対応可能な誘致担当者 

工し製品はすべて日本に輸出している。

・水産物は年間150万トンで、なまこ、あわび、

ウニなど高級水産物もある。

・金の埋蔵量は中国の1/5、大理石の埋蔵量は 中国2位である。

・以前の工業は時計産業だったが、改革開放 後は新しい産業に取り組んでいる。

・自動車産業はその柱でこれからも力を入れ ていきたいと思っている。GMが進出してき て、月間5千台、年間6万台規模で生産を始 めた。元々は大宇と一汽でエンジン工場を 作り、出来上がったエンジンを韓国に輸出 し、大宇の完成車を韓国から輸入する予定 であった。そのプロジェクトが潰れ、現在 のGMの組立工場の隣にあるエンジン工場を 山東省が大宇から譲り受け、03年の春先に GMが買収した。まだ、一汽大宇の名前が残 っているが、上海GMに変わり組立工場の隣 にエンジン工場ができ物流的にもメリット が出てくる。GMは、韓国の大宇の工場を買 い取って進出したことから、大半の部品を 大宇系の企業や上海汽車系の会社から仕入 れているが、現地モデルでは競争力がなく なるので同社も中国で調達したいと考えて いる。

・ベンツは大型バス・トラックの生産工場を 検討している。トヨタ系の会社はこれまで 天津に集中していたが、最近は青島、煙台 にも進出してきている。煙台市には、煙台 経済技術開発区および福山区に数社進出し てきており、2次・3次下請部品メーカーも 進出してきている。

・電子産業では、韓国系2社が大きな工場を設 立している。煙台は夏、湿度が低いので電 子部品の生産に適している。金加工業は、産 出される金を原材料に電子部品、機械部品 を生産している。

・紡績、服装加工が盛んで、ストッキング、下 着などを生産している。服装関係は日系が 目立って多いというわけではない。

ロ.交通インフラ

・フェリーは大連―煙台があり、鉄道フェリ ーが計画されている。

・高速道路は東北地方から上海までの中継に なる。

・煙台市は1984年に開放された14の沿海都市 の1つで、山東省の東に位置し日本との交流 がしやすい。煙台港にはコンテナバースが あり、関東ライン(名古屋、東京、横浜)関 西ライン(大阪、神戸、門司)に週2〜3便 がある。

ハ.生産関係(原材料調達等)

・地場のメーカーは原材料をすべて地元より 調達しており、合弁パートナーから調達で きる企業もある。独資企業は総じて現地調 達が難しく、現地調達率が10%ぐらいのと ころもある。

・原材料は煙台港からスムーズに入ってくる。

本社から船便1週間で来る。量が少ないので コンテナは貸し切りではなく、混載を利用 している。とは言っても、コンテナを開け ると同社のものしか入っていない。梱包は、

下はプラスチックの受け皿、周りは強度の 高いダンボール、上はプラスチック1m3の中 で満杯になるよう依頼する。

・自動車関係はかさばるので日本に送っても なかなか儲からない。日本生産で対応でき ているので、中国現地法人は中国国内の市 場をターゲットとしている。

・煙台に適していると思えるのは、輸出で日 本に持って行っても儲かるような小物で、輸 送賃が安く福岡であれば近いし、週2便船便 がある。

ニ.生産関係(労務管理)

・F/Sを行った結果、人件費が大連、青島、上 海の半分以下だった。当時、ワーカーの最 低賃金は360元、実際は400元ぐらいであっ た。現在の最低賃金は400元ぐらいである。

外資系企業は、最低賃金の1.2倍の賃金、も しくは同業他社の賃金が把握できる場合、そ の賃金の1.2倍の賃金を払わなければならな い。通常、それくらいは出しているが、そ の当時青島では800元ぐらいであった。日系 企業の進出が多く、かさ上げされていた。時 間の問題かも知れないが、大連も同様に高 く、煙台はその狭間にあって、まだ人は朴 訥としてそんなにパサパサしていない。

・人の流動性も高くなく、ワーカーのレベル もそんなに差がない。問題は、管理・間接 事務の人の面であった。進出当時は苦労し たが、今は大卒であればどこの省でも行け るようになったので全国的に採用できるよ うになった。99年までは大学から学生に、ど

こへ就職するように指定されていたが、今 は優秀な学生をどこからでも採用できるよ うになった。しかし、優秀な学生は、北京、

上海、深 、広州といった賃金の高いとこ ろに流れてしまうので、山東省の有名大学 の学生を採用するようにしている。

・煙台市は春節のころ交流センターを開設す るので当社もブースを構えてパンフレット を配布したりしている。進出当時はそれも なかったので、合弁先から人を出向しても らっていた。立ち上げの創業第一期ぐらい はそうやって人を確保していた。99年から 自由取引となり、一挙に退社率が8%を超え、

何か手を打たなければいけないという状況 に陥った。給与をあまり低く抑えても問題 があるということで手当て制度を導入した。

人員の確保は、直接そんなことをしなくて もいくらでも確保できるが、管理・監督、中 堅まで育てたのが辞めてしまう。技術職、営 業職で優秀な人にはいろいろな名目で手当 てを付けている。

・技術学校卒18歳ぐらいで現場に入ることが 多いが、初任給がだいたい600元ぐらいにな ってしまう。これに福利費が加わり、1.5倍 ぐらいになる。この地区は優秀な通訳がい ない。ただ、朝鮮族は小学校まで日本語を 習っている人がいることと、日本語学校が 開発区内だけでも3校あり自費で通う人もい る。入校時に日本語検定3級に達していない 人でも、1年経つと2級を取得し、3年で1級 まで取得してしまう。非常に学習能力が高 い。社内で日本語の話せる人材を育成して

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