商 業 と 経 湾
二四
ニ 我図に於ては︑かかる場合︑普通の小切手に︑銀行に於て︑振替判冶涼し︑振替支抑をなすものの如く
である︒
向︑横線小切手に卦しては︑銀行は︑手形交換を遇
C
て の み 支 協 は な け れ ば な ら ぬ 詮 加 古
第
四
編
帳
簿
貨
幣
に
よ
忍
支
梯
(
債務である︒
故 に そ れ は 複 式 簿 記 の 原 則 に 従 て 員 債 と し て
︑ 預 金 口 座 の 貸 方 残 高 に 現 れ る の で
ある
︒ 叉その預け入れは︑貸方欄(出与
8 8 5 )
に︑その支排は借方欄
3 0 }
一 印 ︒ 一 Z) に現れるのである︒
印︑貸方閥は牧入関であり︑借方閥は支梯欄である︒
その残高は貸方残高である︑郎︑貸方開の借方 開 に 針 す る 超 過 額 で あ る
︒ 帳 簿 貨 幣 に よ る 支 挑 と は
︑ 支 梯 人 の 金 銭 債 椛 の 受 取 人 へ の 移 轄 で あ るが︑それは︑預金口座管理者たる支排媒介機闘が︑一定額を.支排人の預金口座の借方関(支抑掬)に 記 入 す る と 同 時 に
︑ 受 取 人 の 預 金 口 座 の 貸 方 関 一 枚 入 閥
﹂ に 記 入 す る こ と に よ り 行 は れ る の で あ る
︒ 換言すれば︑張簿貨幣抑は︑一定金額を支梯人の預金口座より受取人の預金口座へ移韓︑郎︑振替へ る こ と に よ り 行 は れ る の で あ る
︒ 預金口座所有者側に於ても︑もとより︑この帳簿貨僚の移轄に備へるために︑その帳簿に︑預金管 理 者 に 封 す る 口 座 を 設 置 し
︑ こ れ に 記 入 す る の で あ る が
︑ 彼 の 立 場 よ り 之 を 見 れ ば
︑ 帳 簿 貨 幣 を 形 成 す る 預 金 管 理 者 に 針 す る 金 銭 債 植 は
︑ 複 式 簿 記 の 原 則 に 従 へ ば 資 産 で あ り 従 っ て 口 座 の 借 方 残 高 と な っ て 現 は れ る の で あ る
︒ 叉
︑ 帳 簿 貸 借 の 増 加 は 借 方 閥 へ
︑ そ の 減 少 は 貸 方 欄 へ 記 入 せ ら れるのである︒
完全なる帳簿貨常排は︑支抑人と受取人との聞に︑一
つ の 支 排 媒 介 機 関 が 介 在 し
︑ そ れ が 勘 定 日
‑ 座 と 勘 定 口 座 と の 振 替 を 行 ふ こ と に よ り
︑ 初 め て 行 は れ る の で あ る
︒ 一 図 に 於 て 総 て の 支 排 人
支排制度の研究
二四
一ニ
商 業 と 経 済
二四回
及 受 取 人 が 一 つ の 組 織 の 下 に
︑ 各 々 勘 定 口 座 を 有 す る と き は
︑ 如 何 な る 帳 簿 貨 併 挑 も
︑ 唯 そ の 振 替 に よ り て 行 は れ る で あ ら う
︒
而 も か く 預 金 唯
︑ 預 金 口 座 管 理 者 の 数 が 多 数 に 達 す る 丈 で あ る
︒ 口 座 管 理 者 の 数 の 培 加 を 見 る も
︑ 各 預 金 口 座 所 有 者 が
︑ 他 の 預 金 口 座 所 有 者 に 封 し
︑ 帳 簿 貨 預 抑 を な し 得 る こ と は
︑ 恰 も 各 遠 距 離 電 話 の 所 有 者 が
︑ 他 の 所 有 者 と 通 認 を な し 得 る と 同 様 で あ る
︒ 距離電話に於ては︑その上に一
つ の 仲 介 局 が 介 在 し 各 所 属 局 を 連 絡 し
︑ か く て 通 話 蛍 事 者 聞 を 連 給 す る と 同 様
︑ 帳 簿 貨 抑 併 に 於 て も
︑ 帳 簿 貨 併 協 を な さ ん と す る 預 金 口 座 所 有 者 の 所 属 預 金 口 座
管理者間に︑一
つ の 媒 介 機 関 が 介 在 し
︑ 支 抑 人 の 預 金 口 座 管 理 者 と
︑ 受 取 人 の 預 金 口 座 管 理 者 と の
印︑
かく
間 を 仲 介 し
︑ 以 て 預 金 口 座 所 有 者 間 に 於 る 帳 簿 貨 併
・ の 移 時 を 可 能 な ら し む る の で あ る
︒ の 如 き 移 椋 は
︑ 各 預 金 口 座 管 理 者 が 一 つ の 組 織 の 下 に 結 合 し
︑ 其 間 に 媒 介 機 関 を 有 し
︑ 以 て 各 自 の 問 に 相 互 的 連 絡 を 有 す る と き に 於 て
︑ 初 め て 可 能 で あ る
︒ か く の 如
︑ き 組 織 の 段 も 世 界 に 於 て 護 連 せ る は
︑ ド イ ツ に し て
︑ こ の 程 の も の と し て 弐 の 如 き 六 つ の 組 織 を あ け る こ と が 出 来 る
︒
印︑
帝 周銀行︑郵便振替貯金局︑貯蓄金庫︑ドイツ産業組合聯合問︑ド
ν
スデン銀行産業組合振替聯合合︑及︑
信 用 銀 行 に 於 る 各 振 替 組 俄 で あ る
︒ 我固に於ては︑日本銀行︑郵便振替貯金局︑及︑一般銀行に於る それを︑この程の組織として︑あけることが出来るであらう(九訪日}Q
第 一 節 我 図 に 於 け る 振 替 組 織
."ヨ』
nヰ
A. Scheibke, a. a. O. S. 41. 22)
我 図 に 於 る こ の 程 の 組 織 は
︑ 末
︑ に 充 分 な る 護 蓬 を と け た る も の と い ふ こ と は 出 来 ぬ
︒ しか し︑ 強 い て 求 む れ ば
︑ 前 惑 の 如 く
︑ 日 本 銀 行 蛍 座 勘 定 付 替 組 織
︑ 普 通 銀 行 振 替 取 引 組 織
︑ 郵 便 振 替 貯 金 組 織 の 三 者 を あ け る こ と を 得 る で あ ら う
︒
(a
日)
本 銀 行 蛍 座 勘 定 付 替 組 織 日 本 銀 行 蛍 座 勘 定 付 替 は
︑ 大 正 四 年 七 月 よ り 行 は る る も
︑ 日 本 銀 行 本 支 底 に 蛍 座 勘 定 口 を 有 す る 銀 行 聞 に 限 ら れ
︑ 主 と し て 銀 行 間 の 取 引 尻
︑ 殊 に 交 換 尻 の 決 済 に あ て ら る る も の で あ る 安 お ち ( b ) 普 通 銀 行 振 替 取 引 組 織 普 通 銀 行 に 於 て は
︑ 自 行 に 蛍 座 預 金
︑ 特 別 蛍 座 預 金 を 有 す る 者 の 間 に於る預金の振替一世所振込)をなすのみなら示︑叉︑彼等とその本支底叉はコルレス先に︑これ等の
し か し 其 取 扱 は
︑ 本 支 底 叉 は コ 預 金 を 有 す る 者 と の 聞 に 於 る 預 金 の 振 替 ( 他 所 振 込 ) を も 取 扱 ふ
︒ ル レ ス 先 間 に 限 ら れ
︑ 普 通 銀 行 全 部 を 網 羅 す る 一 大 振 替 網 の 賓 現 は
︑ 未 克 之 を 見 ざ る 所 で あ る
︒ 日 本 銀 行 本 支 底 を 各 地 方 に 於 る 銀 行 聞 の 上 居 機 構 と な し
︑ 日 本 銀 行 本 底 を 長 上 居 機 構 に る 中 央 決 済 所 と な し
︑ 各 銀 行 間 の 振 替 尻 の 決 済 を な す に 至 ら ば
︑ 其 賓 現 必 宇 し も 至 難 な り と い ふ べ か ら 守
︑ 況 ん や 近 時 銀 行 の 淘 汰 . 盛 ん に 行 は れ
︑ 其 数 を 減 歩 る と 共 に
︑ 銀 行 各 自 の 信 用 漸 時 増 大 し つ つ あ る に 於 て を や
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我 図 に 於 る 振 替 組 織 中
︑ 最 も 完 備 せ る も の は
︑ こ の 郵 便 振 替 貯 金 組 織 で 文抑制度の研究二四五
奥田唯輔、振替制度、金融大酢典III1480頁。
奥田唯輔、前掲1480頁。
23) 24)
商 業 と 経 済
二四
六
ある
︒ 我 図 の 郵 便 貯 金 が 英 図 の 制 度 を 模 倣 せ る に 封 し
︑ 郵 便 振 替 貯 金 は
︑ 換 太 利 の 制 度 を 模 倣 せ るものである︒
問固に於ては︑既に一
八 八 三 年
︑ 天 才 的 組 織 家 コ ツ ホ 博 士 ( ロ
H
・ ︒
g
品2
内 乙 の 提 唱 に基き︑クインに於て︑本制度を創設したのである主犯)O後︑決牙利︑瑞西に輪入せられ︑更に一九
O
六 年︑印︑明治三十九年三月︑我閣に職入せられるに至ったのである︒か く 我 図 は
︑ こ の 郵 便 振 容 貯 金 組織の創設の古きこと︑正に︑世界第四位にある︒
表示すれば︑次の如くである︒
今
︑ 参 考 の た め
︑ 本 制 度 を 開 始 せ る 各 闘 の 年 次 を
傍 白 ν1 濁 日 瑞 洪 喚
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七 き二 古年四 主年四 主三年 主年三 主年二 十主)
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Schoele, "Bargeldloser Zahlungsverkehr im Handwiirterbllch des Bank‑wesens. 1933. S. 80.
爾後︑了抹︑希勝︑伊太利︑和蘭︑葡萄牙︑羅馬尼亜︑瑞典︑その他数ク園に︑本制度の開始を見たのであるo 我図の郵便振替貯金組織は︑以上の如く︑明治三十九年︑創始せられたるものなるが︑以来︑非常な る 護 蓬 冶 示 し
︑ 創 始 蛍 年 末 加 入 者 は 僅 々 六 千 人 徐 で あ つ に が
︑ 第 五 年 目 に は 三 一 両 二 千 人
︑ 第 十 年 目 には七一両二千人となり︑昭和七年末には︑質に︑二十七一両九千人の加入者と︑三拾億困の受掛金額と を︑算するに至ったのである︒
今 本 制 度 の 概 要 を 示 さ ん に
︑ 我 図 に 於 て は
︑ こ の 郵 便 振 替 貯 金 は
︑ 法 制 系 統 上 は
︑ 郵 便 貯 金 法 に 局 して居るが︑しかし其作用は︑貯金よりも︑寧ろ︑振替拐を其主眼として居ること勿論である︒
全 図
に一四の口座所管廓振替貯金課)(東京︑大阪︑下閥︑福岡︑小棒︑金津︑仙塁︑名古屋︑長野︑徳島︑基湾︑京城︑釜山︑
大建)が存し︑各加入者の貯金口座は︑直接ここで管理せられるのである︒
而て
︑全
図(
内地
︑朝
鮮︑
基湾
︑ 樺太
︑関 東州
︑南 洋群 島) 一
O
︑八ご二の郵便局(外に︑五六九の郵便取扱所)が皆第一線として振替貯金 の現金排込︑及︑現金排出の取扱をなし︑叉︑振替︑集金︑排出の請求書を受入れ(唯ポストに投け込めば 可)之在所属口座所管廓に取弐ぐのである(註泊)O
今
︑ こ の 間 の 関 係 を 図 解 在 以 て 略 述 す れ ば 共 の 如︿である︒
か く の 如 く
︑ そ の 取 扱 機 関 が
︑ 全 国 あ ら ゆ る 場 所 に 分 布 存 在 す る は
︑ 本 制 度 の 一 大 特 色とする所であゐ(註幻)O
かく本制度は︑優秀便利なるものなるが︑只︑大口取引に給
1
不 使 な る こ と︑(現金跡︑局待排は千困まで︑振替抑は制限なししその貯金勘定は︑銀行預金等と兵り︑振替取引専用
文排制度の研究
二四
七
遠藤俊一、郵便振替貯金、金融大辞典llr1675頁。奥田唯輔、前掲1480頁o
A. Scheibke, a. a. O. S. 44.
遮信省貯金局、振替貯金の利用法4頁。
27)
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