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(240) 1980年 代 の横 浜 経 済 の構 造 変 動 と港 湾経 済 の研 究31
逆 に2000人 以 上 の 事 業 所 の 増 加 率 は減 少 して い る。 産 業 別 事 業 所 の 動 き を み る と,旺 盛 な 住 宅 投 資,同 関 連 投 資,消 費 需 要 に 支 え られ て 不 動 産 業,サ ー ビ ス業,卸 ・小 売 業 の 小 規 模 事 業 所 の割 合 が 高 い。
一 方,行 政 区 別 に み る と(第11表),神 奈 川 区,南 区,保 土 ケ谷 区 で 事 業 所 が 減 少 し,鶴 見 区,南 区,保 土 ケ 谷 区 で は 従 業 者 数 が 減 少 した。 『よ
こ は ま経 済 の あ ら ま し』 に よ る と 「増 加 寄 与 率 で み る と事 業 所 数 従 業 者 数 と も人 口増 加 の 多 い 周 辺 区,郊 外 区 の 増 加 が 著 し い。 な か で も,緑 区,港 北 区,金 沢 区,戸 塚 区 で は 事 業 所,従,業 者 と も に10%以 上の 増 加 寄 与 率 と な っ て い る。」 ま た 緑 区 で は,事 業 所 数,従 業 者 数 と も,そ れ ぞ れ33.5%,28.2%の 大 幅 な増 加 率 に な っ て い る。 市 周 辺 部 へ の 増 加 率 が 著 しい こ とが わ か る。
③ 横 浜 市 中 小 企 業 の 基 本 動 向 と課 題
こ こ で 中 小 企 業 の 動 きに ふ れ て お く と,周 知 の よ う に,中 小 企 業 の 定 義 は 工 業 運 送 業 等 に お い て 従 業 員300人 以 下,又 は 資 本 金1億 円 以 下 の 企 業,卸 売 業 で 従 業 員100人 以 ド,又 は 資 本 金3千 万 円 以 下 の 企 業,小 売 業 ・サ ー ビス 業 に お い て は従 業 員50人 以 ¶ド,又 は資 本 金1千 万 円 以 下 の 企 業 を い う。 中 小 企 業 の う ち 零 細 な ・'を小 規 模 企 業 と い って い
る。 中 小 企 業 基 本 法 第23条 で は,工 業 ・鉱 業 等 で 従 業 員20人 以 下,商 業 ・サ ー ビ ス 業 で は 従 業 員5人 以 下 の 企 業 を 小 規 模 企 業 と定 義 して い
る。
第1次 産 業 を 除 い た 横 浜 市民 営 産 業 の 総 事 業 所 数 は1986(昭 和61)年, 116,106で,こ の う ち99%が 中 小 企 業 で あ る(第12表)。 製 造 業 出 荷 額 の 41.5%が 中 小 企 業 で 占 め,小 売 業 で は 中 小 小 売 業 者 の67.4%が 販 売 を 担 っ て い る(第13表)。 だ が,付 加 価 値 生 産 性,1人 当 り の 商 品 販 売 額 で
は大 企 業 と比 べ て,そ れ ぞ れ66%,44%と 低 い。 さ らに1988(昭 和63) 年 の1人 当 た り販 売 額 を み る と,大 商 店 を100と した 場 合 中 小 規 模44, 小 規 模34と 低 い(第14表)。 ま た製 造 業 の 出 荷 額,付 加 価 値 額 生 産 性 を
{239) 32商 経 論 叢 第28巻 第2号
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1980年 代 の横 浜 経 済 の構 造 変 動 と港 湾 経 済 の研 究33 0238)
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0236) ]980年 代 の横 浜 経済 の構 造 変 動 と港 湾 経 済 の 研 究35
み る と,中 小 企 業 と大 企 業 との 規 模 間 の 格 差 は54〜66対100で あ る(第 15表)。 例 え ば}大 事 業 所 を100と し た場 合,1982(昭 和57)年100対54,
1987(昭 和62)年 に は100対66で あ る。 この 格 差 を ど の よ うに 縮 小 して い くか もひ とっ の 課 題 で あ る。 ま た 小 規 模 企 業 が 事 業 所 数 の4分 の3を 占 め,従 業 者 数 の4分 の1を 占 め て い る。 こ の点 で 中小 企 業 が 横 浜 市経 済 を 担 って い る。 横 浜 経 済 の 構 造 変 動 の 中 で,中 小 企 業 は,大 きな 転 換 を迫 られ て い る。 そ れ は 中 小 企 業 の 経 営 規 模 と い う量 的 拡 大 を 求 め る こ
と よ り は,中 小 企 業 の もつ メ リ ッ トを 伸 ば 〔、,「質 的 転 換 」を 通 じて生 産 費,流 通 費 の 合 理 化 を は か り,産 業 構 造 の 転 換 に対 応 して い く必 要 が あ
ろ う。 ま た今 後 の 中 小 企 業 の あ り方 に っ い て,『 よ こ は ま経 済 の あ らま し』(前 掲 書)に 基 づ い て 整 理 し,私 見 を 述 べ た い。
中 小 企 業 は小 さ い組 織 で 運 営 さ れ る た め,企 業 活 動 の た め の 情 報 収 集 の 面 で 限 界 が あ る。 した が って 中 小 企 業 の 質 的 発 展 の た め に は情 報 収 集 の た め に 共 同 化 に よ っ て 情 報 の 資 金 負 担 の 軽 減 を は か り,情 報 交 換 の 場 づ く り に 積 極 的 に 取 り紐 む こ と に あ ろ う。 と くに最 近 はか な り の情 報 量 を 蓄 積 して い る公 的 機 関 な ど を活 用 す る こ と も中 小 企 業 に と っ て 必 要 で あ る。 そ れ だ け で は な い。 人 学 の 理L系 卒 業 者,関 連 企 業 の技 術,ノ ウ ハ ウ を もて る よ うな 若 者 に 就 職 して 貰 う条 件 を 整 備 す る こ と は 人 切 で は
あ る ま い か 。
1980年 代 の 技 術 革 新 の 急 速 な 進 展1よ 従 来 の 技 術 体 系 の 性 格 を 変 え た。 消 賞 者 の 所 得 の 相 対 的 上 昇 と と もに 消 費 者 の ニ ー ズ も多 様 化 し,高 度 化 した 。 生 産 者 側 も従 来 の 大 量 生 産 の 画一 方 式 か ら多 品 種 少 量生 産 方 式 へ 経 営 方 針 を 変 え た 。 消 費 者 は,新 しい 多 彩 なT‑IC7Cll‑lyサー ビス を 求 め
る よ うに な っ た 。
こ の よ う な 経 済 環 境 の 変 化 の 中 で,大 企 業 分 野 に 比 較 して 中 小 企 業 は,そ の 事 業 分 野 も狭 く,技 術 力,マ ー ケ ッ テ ィ ン グ,広 告 宣 伝,資 金 力 に か な りの 遅 れ を も って い る。 した が って こ う した 限 界 を 克 服 す る方 式 が,異 業 種 交 流 で あ る。
0235) 36商 経 論 叢 第28巻 第2号
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(234) 1980年 代 の横 浜 経 済 の 構 造変 動 と港 湾 経 済 の研究37
異 業 種 交 流 は,異 っ た 業 種 企 業 間 で 交 流 を 目 的 と した第1段 階,開 発 に 取 り組 む 第2段 階 か ら,開 発 の 成 果 を 結 実 さ せ 丁 事 業 化 を行 う融 合 化 の 第3段 階 へ 入 りっ つ あ る。 全 国 で は,700グ ル ー プ,約20,000社 が異 業 種 交 流 プ ラ ザ に参 加 し,横 浜 市 内 で は,25グ ル ー プ,1200社 が 活 動 を
して い る。 横 浜 市 施 策 に よ る異 業 種 交 流 グ ル ー一プ は357社(第16表)で あ る。
一 部 の 中 小 企 業 は業 際 分 野 の技 術 や 製 品 を 開 発 した り,新 市 場 へ の 販 路 を 開 拓 しっ っ あ る。 も ち ろ ん こ う した 異 業 種 交 流 に基 づ く融 合 化 の 問 題 は,中 小 企 業 の 新 しい 経 営 戦 略 で も あ り,経 済 の 国 際 化,情 報 化,サ ー
ビス化 に 対 して い か に対 応 す る か を 迫 られ た もの で あ る。 今 後,国,神 奈 川 県,横 浜 市 な ど の 公 的 機 関 が 従 来 の 経 験 と 蓄 積 を ふ ま え て 積 極 的
に,異 業 種 交 流 の 条 件 づ く りを進 あ るべ きで あ ろ う。 す で に 神 奈 川 県 と 横 浜 市 は異 業 種 企 業 が 自 由 に 情 報 を 交 流 し合 う研 究 会(プ ラザ)の 活 動 を 支 持 して い る。 こ の 点 を 評 価 す べ きで あ ろ う。
(4)横 浜 先 端技 術 産業 の課 題
私 た ち は,1980年 代 の横 浜経 済 の構 造変 化 を,一 方 で世 界 経済 の ダイ ナ ミズ ムの中 で の 日本経 済 の構 造 変化 に求 め,他 方 で 横 浜経 済 の実 勢 の 変 化 に求 めて きた。 そ こで は横 浜 経 済 とい う地域 経 済 の地 殻 変動 は,同
時 に 日本経 済 の大 転 換 と共 通 な連 関性 を もって進 ん で い る こ とが わ か っ た。
私 た ち は横 浜 経 済 の変 動 の 中 で東 京 圏 とい う範 疇 を無 視 で きな か っ た。 それ は,日 本 経 済 の国 際化,情 報 化,サ ー ビス化 の進 展 の中 で,企 業 の中 枢 管 理 機 能 を東 京 に集 中 させ た こ とで 明 らか で あ る。 地 方 都市 は,東 京一 極 集 中 か ら多 都市 分 散 型経 済 の発 展 を要 求 した。 と くに現 在 の行 財 政機 構 の中央 集 権体 制 か ら地 方分 権 体 制 へ の移 行 を求 め た。 す で に地 方 都市 はそれ ぞ れ の地域 の特 性 を生 か し,職 住 接 近 の政 策 を打 ち 出 した り,地 域経 済 の活 性 化 を実 現 しっ つ あ る。横 浜 市 もす で に 『横 浜21