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表 1 りん酸施用土壌および主要植物体の要素含有率

施 用 土(1ll壌fl/中1可00溶

9

性)  植物体要素含有率(乾物当り、%)

P20

有 効 置 換 性 ス ス キ ワ ラ ビ

ν

ロクローパ (kg/10a) 

P 20

CaO  MgO 

P 20

CaO  MgO 

P20

CaO  MgO 

P 20

CaO  MgO 

2.2  112  16.4  0.13  0.32  0.12  0.13  0.42  0.22  0.16  0.62  0.20  10  4.8  117  21.9  0.14  0.32  0.12  0.16  0.27  0.20  0.28  0.65  0.27  20  5.9  119  27.9  0.18  0.37  0.13  0.20  0.25  0.22  0.34  0.66  0.35  40  8.4  136  34.4  0.19  0.36  0.13  0.19  0.27  '0.35  0.54  0.62  0.42  制 有 効 P

2

05は2.5%酷酸可溶

100 

20 

りん酸施用区のススキが集中的に採食され、スス,キの 草生と株密度を極端に衰退させ、施用りん酸の増加と ともに、古くに導入された

ν

ロクローパが再生して、

クローパ被度が高まったo

そこで、同じススキ草地で、りん酸施用

(+P)

、 無施用(‑

)および窒素施用

(+N)

、無施用(ー

N)を設けて、放牧条件下で、①植生変化、②草地利 P.o,施用量。

80  草 植

60 丈 度 40 (cm) (%) 

10  20  40  (K9/iOa) 

用率、③放牧牛の増体の3点について調査した。

植生変化:植生被度(図2)は、無窒素では放牧利 用により、 2年目から全般にススキが

衰退し、

‑P

ではワラビが大巾に増す が、

+ P

ではワラビよりもオーチャー

ドグラス(Og)やクローパなどの牧草被 類が大きく増加し、ススキの衰退がや や大きかった。さらに3年目には、一

P

でササ、ススキが優占したのに対し、

+ P

では牧草類、とりわけクローパ

(Wc)

被度が大きく増加し、予備試験

図1 予備試験におけるりん酸施用と 植生変化

無 窪 索 窒 索 絡 用

‑ p  +P  'P  +P  ‑ P, +P  一 一 四 一 一 一 泊 一

初年目 2年目 3年目

と同様の傾向であったo一方、 2年目 からの窒素施用区でも、同様の推移を

示したが、無窒素に比べて、 Ogの増加が大きく、

Wc

の増加は抑制されたD

入牧時の現存量(図3) : 7月の現存量は、無窒素の場合には、初年目放牧によって2年目以降の草 図2 りん酸施用放牧地の植生被度の年次変化

量が大きく抑圧され、その程度は

‑ P

で大きく、

+ P

では

Wc ,

O gなどの牧草が再生した量だけ草量 の減少が緩和された。 3年目には、この傾向が一層明瞭となり、クローパ率は50%以上となった。一方、

2年目以降窒素を施用すると、ススキ、ワラビ、 O gなどが大きく増加し、草量低下はごく僅かであり、

とくに

+ P

のOgが大きく増加した。 3年目の現存量はやや減少したが、

+ P

の牧草割合が高く、その

相当量だけ、

‑p

より多い草量を示し、また窒素施用 により、クローパ率は低下した。

草地利用率(表2) :放牧期間中の利用性をみるた め、入牧時と終牧時の現存量の差を放牧利用量(厳密 1.500 

には放牧期間中の生育量が加わるが、期間中の生育量 の処理間差が少ないものとし、相対値として用いた) を求めた。その結果、放牧利用量は、初年目、 2年目

ともに

+P)‑P

で、入牧時草量に対する割合、すな わち放牧利用率も

+P

で明らかに大きかった。また+

N)‑N

であるが、放牧利用率は差がないか、

‑ N

で やや大きかった。利用量に対するりん酸施用効果は認 められたが、窒素施用効果は小さかった。

とのような傾向から、相対的ではあるが、りん酸施 用によって放牧による草地利用率が高まるものと推定 された。

表2 放牧利用量、利用率の比較

品/10a) 

2.000  無 窒 素

窒 素 飽 周

1.000 

500 

‑p  +p  ‑p +P  ‑1' +p  1'  +1'  ‑1'  +1' 

二亙互 二空

E

二三豆 二豆~.二豆E 図3 りん酸施用放牧地の現存量の年次

変化

入(k牧

g/

時10草a量)  放牧利用量 放牧利用率 F  効 果

効 果 試 験 区 別 (l¥

g/10 

a)  (%)  (利用量) (利用量) 1年目 2年目 1年目 2年目 1年目 2年目 1年目 2年目 1年目 2年目 1,845  1,632  338  587  18.3  64.0  100  100  100  100 

‑P  +N 

1,985  1,670  343  600  17.2  64.1  100  100  101  102  1,837  1,683  411  438  22.4  74.0  122  119  100  100 

+ P  

+N 

2,023   ,1700  427  498  21.1  70.7  125  112  104  97  制 利 用 量 は 、 放 牧 前 後 の 現 存 量 の 差

放牧牛の増体(表3 ) :供試牛の品種は年次により異なったが、 2年目のホノレ種を除いては、 250kg  内外の育成牛で、夏期放牧中の平均日増体量は、 0.6 ~ 0.7 kg/頭であり、

+P

では

‑P

と同等ないし

表3 入牧時体重および日増体量

放牧期牧間(月/日) 供試牛および 入牧時体重(kg/頭) 日増体量 (kg/頭) 年 次 日 数 区 当 り 頭 数

‑P  +P  ‑P  +P  +P/‑P 

(X100) 

1年目 /16~8/25 アンガス 3頭 241  235  0.68  0.78  115  ( 40日) ホノレ育成 2頭 257  256  0.63  0.43  68  7/8~8/27 黒毛育成 3頭 262  286  0.68  0.78  115  2年目

( 50日)* ホノレ育成 2頭 161  159  0.68  0.66  103  制 *8/6~8/11 の 1 週間は休牧

内 ふ

eA

やや良好な増体を示した。 1年目のホノレ育成牛では、

+P

の供試牛に問題があったこと、クローパの多 いところの採食で軟便化したことなどにより、

+P

の増体が劣ったと考えられる。いずれにしても、り ん酸施用した野草放牧地では、放牧牛の発育に好影響を及ぼしたとみてよい。

以上の結果、未利用の野草資源を利用する場合、りん酸施用と牧草導入により、草量の衰退を緩和し、

牧養力の維持に貢献することが明らかとなった。

クマイザサの刈払いが新ササ発生に及ぼす影響

柴田弥生・高畑 滋・馬場強逸(林試北支)

はじめに

この試験は「ササ草地の生態と取扱いに関する研究」の一環として行ったもので、クマイザサの地下 茎が、発生当年のササの再生に及ぼす影響を知ることを目的としたものである。 1980年8月(成長終了 期)に現況調査をして刈払い、 '81年8月、 '82年8月と調査し、今年で2年目という短期間の結果で はあるが、新ザサの大きさや形の上から地下茎が影響した生育傾向がみられたので、これについて報告 する。

方 法

試験地:札幌市豊平区羊ケ丘、林業試験場北海道支場実験林3林班、北西向頃斜地の下にひろがる適 潤黒色土壌の平坦地である。このササ草地に20X 20mの面積をとり、中心で十文字にクロスする 1 m幅 のベノレト状の調査地をつくった。このベノレトを更に1

m

ごとに区切って、東西南北に10ケづっ計40ケの プロットを配置したo

調査項目.1 

m

単位に刈取り、本数、葉重、稗重、分枝数を測定し、各30本の抽出個体について草丈 と稗茎を、 10本の個体について葉面積を測定した。調査後400

m

2内をすべて刈払い除去した。

結果と考察 1 . 草 丈

刈払前の草丈(新ササ)は各プロットともほ'):'90cm

‑‑100 cmであった。刈払いl年目では無処理地から刈 払処理地内へ入って 1mで68cm、2‑‑5mまでは55‑‑

45cm、6 m以上は、ほY同じで36‑‑38cmであった。刈 払2年目では、無処理地から 1‑‑2mが1年目より 8

‑‑10cm高く、 3 m以上は1年目より10C祝ほど低くなっ たO

無処理地に近接するプロットで、 1年目より 2年目 が高くなった現象について、無処理地の同年発生のサ サで追跡してみたが、 2年目のササが高いというとと はなかったo しかし、全面刈払うという処理のもとで は、今年のように気象的にめぐまれた成育条件の場合

100 

50 

は、この1‑‑2mのところに地下茎の養分供給の影響 100 が強く現れるものと思われる。

2 稗 径

稗径も草丈と同様の傾向を示したO 処理前は 6.1 ‑‑ 6.5 mm'であったO 無処理地の稗径が3年間とも同じ、

平均 6.3仰と仮定すれば刈払1年目の 1m区は14%、 5.0 

5 m区は36%、10m区は48%、2年目の 1m区は8 %、 5 m区は489、も 10m区は58%、周縁部からの地下茎の 影響が減ったという事になる。

3. 稗 数

処理前の調査では、葉が脱落して稗のみ残ったもの が全稗数の20%あったが、刈払後の新ザサは、ほとん ど葉付なので、比較は処理前の稗数も葉付稗を用いた。

10  無処理地←

図1 草 丈

10  無処理地←

図2 稗 径

刈払い後は新ずサのみとなるので、稗数は少くなるが、無処理地から中心へむけての減少傾向が、草丈 や稗径ほど明瞭ではない。

また刈払2年目の各プロット聞の増減は、 1年目と逆の傾向となったO クマイザサの地下茎に準備さ れた新芽の発生は 1‑‑2年単位で豊凶をくりかえすことは、これまでの試験で観察しているが、こ〉で の1年目と 2年目、特に3‑‑5m区にわたっての稗数は、そのような生理現象であろうかと思われる。

4. 重 量

重量と処理前のものは葉付稗のみで比較したD 刈払1年目は1m 区で処理前の 47%、 2--5~ 区が 34

‑‑29%、6 m以上は23%前後と比較的直線的低下を示すが、刈払2年目は1‑‑2m区は1年目とほY同 じだが、 3 m区では急減して22%、4 m区以上では10‑‑15%と前年に比較して低位であった。

ドキュメント内 混播草地における草種の競合に関する研究 (ページ 70-74)

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