(20gの切り花1本当たり2ml)
銀吸収量
切り花100g当たり銀の量で2μmol 5μmol以上では障害の可能性
STSの処理方法
STSの障害
過剰で花弁や葉等の変色、茎折れが発生
葉の障害
萼の障害
茎の変色
①処理液の銀濃度を把握する(A:例0.2mM)
②処理前の溶液の重さを容器ごと計る(B:例500g)
③処理を行う
④処理後の溶液の重さを容器ごと計る(C:例400g)
⑤処理後の切り花重を計る(D:例800g)
⑥銀吸収量を以下の式により算出する
A×(B-C)/D×100=銀吸収量(切り花重100g当たりμmol)
例 0.2×(500-400)/800×100=2.5μmol/100g
銀吸収量の簡易な把握方法
500g 400g 800g
② ③ ④ ⑤
銀吸収量と花持ち日数
(2012 長野野花試)
23℃
←STS無処理
ゴーレム
前処理時の温度・湿度が吸水量に及ぼす影響
0 2 4 6 8 10 12 14 16
0 2 4 6 8 10 12
処理時間(h)
吸水量
(ml/100g)
23℃ 56%
23℃ 95%
10℃ 99%
(2011 長野野花試)
・処理前の切り花の水分状態や前処理時の
温度・湿度が処理中の吸水量に影響する。
収穫時の天候および処理条件が前処理時の吸水量 に及ぼす影響 品種:「アメリ」
(2012 南信ハウスカーネーション組合、中村専技、野花試)
6~7℃
23℃
78% 22℃
93%
25℃
69%
21℃
88%
収穫時の天候および前処理条件が切り花重の 推移と花持ちに及ぼす影響
(2012 南信ハウスカーネ組合、中村専技、野花試)
23℃
7/9日:晴れ、前日も晴れ 7/13日:曇り、前日は雨 8/27日:晴れ、前日も晴れ 9/19日:雨、前日は晴れ
吸水不良対策
原因
・導管への空気 の入り込み
・雑菌の繁殖
・栄養不足
対策
・湿式輸送
・界面活性剤
・抗菌剤
・切り戻し
・後処理剤 (糖+抗菌剤)
・栽培方法の改善
抗菌剤の効果
(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム等)
生け水の腐敗防止、茎の腐敗防止
・前処理時に用いた場合、前処理剤の腐敗防止
には有効(STSに対しては専用の抗菌剤を用いる)。
・前処理のみでは生け花時の雑菌抑制に対して効
果が小さい。→後処理剤として連続的に用いると
効果が高い。
カーネーション前処理時の抗菌剤加用が STS溶液中の生菌数に及ぼす影響
STS剤はA社製:2000倍希釈、抗菌剤はA社製:2000倍希釈
使用後の溶液を1000倍に希釈しペトリフィルムを用いて35℃で48時間 後に調査、3反復、水道水の値は平均90
(2012 諏訪農業改良普及センター)
カーネーション前処理時の抗菌剤加用が 観賞時の生け水中の生菌数に及ぼす影響
生け花10日目に水替えを行い、12日目に活け水を採取
活け水を1000倍に希釈し、ペトリフィルムを用いて30℃で3日後に調査
水道水の値は26
(2012 長野野花試)
9月26日収穫 23℃・10日 10月26日収穫 23℃・10日
糖の効果
(ブドウ糖、ショ糖等)
花持ち向上、小花蕾の開花促進、花色向上
・糖のみでは水が腐敗するので必ず抗菌剤と合わ せて使用する。
・高濃度では主に葉に障害。
・前処理のみでは吸収量が少ない。
→後処理剤として連続的に用いると効果が高い。
湿式輸送の効果
鮮度の向上
生け花時の水揚げ向上 中間処理剤が利用可能
・条件によっては開花の進展により花持ち低下
→低温輸送、適正切り前で対応
STS、湿式輸送、後処理剤が吸水量に及ぼす影響
品種:「クレオラ」 前処理は0.2mM STS 16時間処理 後処理はGLA(ブドウ糖10g/L、ケーソンCG0.5ml/L、
硫酸アルミニウム50mg/L) を連続処理
生け花後 日数
(2011 長野野花試)
23℃