Cチーム
医4年 北 澤 侑 恵 へき地での医療と聞くと、このフィールドワー クに参加する前はドラマ「Dr. コトーの診療所」と いった感じを想像していました。しかし、2日目 に実際診療所へ行ってみると、診療所の設備は しっかりしており、看護師はもちろん、放射線技 師なども働いておりました。イメージではない実 際の地域医療を間の当たりにすることができ、大 変勉強になったと思います。訪問診療にも同行さ せていただきましたが、話には聞いていましたが、
老人が老人を介護するといった状況がありまし た。そういった家庭でも、山間の集落で、近所の 人がいなかったり、また、いたとしてもやはりお 年寄りであったりと、都市部とは違った難しさが 感じられました。あと、十年、二十年後はどう いった生活環境になってしまうのだろうという危 うさが心に残っています。
1日目、3日目では、実際に地域の診療所で体 験する前後で考えをまとめたり、他の人の考えを 聞いたり、また、自分とは別の診療所での話を聞 くことができました。それによって地域の診療所 を訪問、見学させていただけるという貴重な機会 を、十分に活かすことができるようになったと思 います。他職種の学生の考えや、経験を聞くこと ができたのも、良い機会があったからだと感じて います。これから先、このフィールドワークでの 経験を活かして、多くのことを学んでいきたいと 思います。
保1年 近 藤 可 奈 私は地域医療にもともと興味があって、自分の 目で現状を確かめてみたくてこの赤ひげに参加し た。1日目の最初に、絵を描くことになって少し 驚いたけれど、地域医療について学科・学年が違 うさまざまな人の意見を聞けて、とても勉強に なった。
2日目、吉川診療所に到着してまず思ったのは
「保健学科よりもきれい…!!」という驚きだっ た。前日までもっていたイメージとは全然違って いた。設備も整っていて、待合室も広かった。先 生の専門は整形外科らしいが、小児科・内科の内 容も普通に行っていた。地域医療での医者は、本 当になんでも出来なきゃなんだなぁと実感した。
看護師などのスタッフの少なさにもビックリし た。私が昔通っていた小児科も、医者は一人しか いなかったが、看護師は5人以上はいたように思 う。人数が少なくても頑張って仕事をこなしてい たけれど、なかなか休みが取れないというのはど うなんだろうと思い、今の自分にはそんな状況が
考えられないと思った。
午後は訪問診療であちこちを回った。先生は訪 問診療を行うには距離の限度があるとおしゃって いた。しかし、実際にはその限度を越えて訪問診 療しているという。先生が訪問診療している間、
診療所では医者がいないことになるので、そのせ いで困っている地域の人々もたくさんいるんだろ うと思った。やはり、医師・スタッフ不足は深刻 なんだなと改めて実感した。
訪問診療の間、看護師さんのお仕事、患者との 接し方を見ていた。常に笑顔で、話し方や雰囲気 がとても優しくやわらかかった。その上で、仕事 もてきぱきしていて本当にすごいと思った。あま り家から出ることの出来ないおじいさん、おばあ さんはとても嬉しそうに見えた。前日立てた目標 で、「進路の幅を広げる」というのを目標にした が、訪問看護という選択肢も考えてみようと思っ た。
保1年 中 村 瑶 子 今回のワークショップとフィールドワークに参 加できて、本当に良かったと思います。
一番多くのことを学んだのは、フィールドワー クで、実際にこの目で「地域医療」を見たときで した。スタッフの数や設備、仕事内容など、あら ゆる事柄が私自身が想像していたそれと異なって いたので、自分の目で事実を確認し、体験するこ とで現状を知るということの大切さを知りまし た。1日目のワークショップで、「地域の問題点 とは何か」「その解決策は」などと考えをめぐらせ ていましたが、実際に現場を見ることなしには知 り得ないことがどれだけ多いことか。想像や口先 だけでは的確な解決策は生まれない。まずは何よ りも「知ること」だと痛感させられました。
また、現地で行なわれている実際の医療を目の 当たりにしたことも私にとって大きなことでし た。名前しか知らなかった病気、症状、その処置 を次々にみていくうちに、「私にこんなことがで きるんだろうか…。」という思いが、次第に「この
知識があってこの処置の技術があれば私も力にな れるんだ」という(前向きとも言えるような)も のに変化していくのを感じました。
事実をこの目で見て知ることの重要性とその影 響力の大きさ−それが、今回の経験で私が学んだ ことです。
このことを全ての医療従事者が念頭に置き、実 行すれば、地方の医師不足の解消にもつながるの では…なんて考えました。
貴重な体験をありがとうございました!
保3年 森 村 和 恵 私は大学へ入学前は、病院で看護師として勤務 をしていました。入院患者さんの高齢化は進み、
高齢者の特徴でもある原疾患以外の合併症を生じ ることで、入院が長引いてしまう中、現場では在 院日数の減少も求められていました。患者さんは 退院すると、病棟から外来へと引き継がれました。
そのような中で、患者自身も私たち医療スタッフ も不安を抱きながら退院を迎えるケースは少なく ありませんでした。患者さんにとっては病気を回 復させる事がゴールなのではなく、病気と共に生 活していく事が必要とされていました。退院して 行く患者さんを送り出す度に、病院と患者さんの 生活の場である地域との連携が必要であると感じ ていました。今回は病院と地域とを結ぶ地域医療 が、実際にどのように行われているかを知りたい と思い、フィールドワークへ参加しました。
私は、上越市にある吉川診療所へ行きました。
現地に行くまでは、過疎地域での医療は、物品や システムなどの設備が整っていなく、医療の提供 に困難が生じているのではないかと思っていまし た。しかし実際は、オーダリングシステムや小手 術室まで完備がされていました。内科から小児 科、整形外科から精神的なカウンセリングまで 様々なニーズにこたえる為の外来診療が行われて いました。ここでは1人の医師が1人の患者の 様々な疾患に対応をしていました。1つ1つの病
気に対して医療を提供するのではなく、病気と共 に生活をするために必要な医療が提供されていま した。医療チームの1人1人が大きな力を担い、
地域住民の医療を支えていました。医療にとって 必要な事は、設備の大きさや人員の数だけではな い事を実感しました。必要とされる医療を、限ら れた資源や人材で作り出していく事が必要なので あると感じた。だからこそ、1人1人の存在が重 要であると感じました。午後からは、片道12km 程 もある道程を、10人の患者さんの往診へ出かけま した。往診の途中には、何軒もの無人の民家と出 くわし、過疎地の厳しい現状も知りました。しか し、舗装されていない道のりを経て目的地へ到着 すると、往診を待ち望んでいる患者さんがいまし た。病院勤務では見た事のない、患者さんの表情 と出逢う事が出来ました。地域医療のやりがいも 感じました。しかしそれと共に、医療者1人1人 が担う負担や責任の重さも感じました。診療所の 先生へ、「過酷な状況で、辛くて逃げ出したいと思 うことはありませんか?」と尋ねました。先生は
「患者さんが必要としてくれているから頑張れる。
患者さんの事でいやになった事はない」と言われ ました。地域医療を取り巻く環境は、財政問題や 人材不足や地域独自の問題などがあり、厳しい状 況です。しかし、周囲の環境が変わるのを待って いるだけではいけない。実際に医療を必要として いる患者さんはいるのです。必要とされている医 療を提供するために、1人1人の能力が大切であ ると感じました。
地域では、患者の生活と共に医療がありました。
生活や環境に合わせた医療が提供されていまし た。医療者には、知識や技術を患者さんが置かれ ている環境や状況に合わせて提供する能力が必要 だと感じました。今までの経験や学んだ医療の視 野を広げて、自らが状況に応じて考えて実行して いく事ができる能力を身に付けて行きたいと思い ます。