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アンケート結果

ドキュメント内 001.ec6 (ページ 102-105)

 平成18年3月13日から15日までの3日間、平成17年度第1回 「 学部学科を越えた学生によるワー クショップ・フィールドワーク 」 を開催して以来、平成18年度には、8月、9月、平成19年3月の 3回、平成19年度には8月、9月、平成20年3月の3回と、今までに計7回の 「 学生によるワーク ショップ・フィールドワーク 」 を開催してきた。

 学生の地域医療に対する意識に変化がみられるかどうかを調査することを目的に、各回のワーク ショップ・フィールドワークの開始時と終了時にアンケートを施行した。

 対象は、全7回のワークショップ・フィールドワークに参加した、医学部医学科47名、保健学科 41名、歯学部口腔生命福祉学科18名、法学部2名。ワークショップ開始時(プレアンケート)とワー クショップ終了時(ポストアンケート)に、同一の内容のアンケートを実施した。アンケートは、

地域医療について特化したオリジナルで、地域医療、地域医療人に対するイメージ、コミュニケー ション、将来の進路などについて、計19の質問項目からなる。それぞれ、visual analogue scale

(VAS)を用いて回答する形式とした。各項目について、それぞれプレアンケートとポストアン ケート間で Wilcoxon の符号付順位検定を用いて比較検討した。統計ソフトとしてヒューリンクス 社の「SYSTAT 11 Windows 日本語版」を用いた。その他に、プレアンケートでは地域医療につい ての自由意見を記入式で設問した。また、ポストアンケートでは、今回のワークショップ、フィー ルドワークを友達や後輩に薦められるかについて VAS 形式で設問した。さらに、自由意見を記入 式で設問した。

 各項目では、「2.地域で働く人は立派である」、「3.地域で働く医療人は楽しそうである」、「5.

地域医療には夢がある」、「6.地域医療にはやりがいがある」、「7.地域医療を担うをしたら自信が ある」、「8.地域医療を担うには他職種との連携が大切であると思う」、「13.将来働きたい場所は:

へき地」、「15.将来働きたい医療機関は:診療所」、「16.将来働きたい医療機関は:小規模病院」

の9項目で、ポストアンケートの方が、VAS が有意に増加した。また、「1.地域で働く医療人は大 変である」、「4.地域で働く医療人は孤独である」、「12.へき地勤務によって、医療人の能力は低下 すると思う」の3項目で、ポストアンケートの方が、VAS が有意に減少した(表1)。

 プレアンケートの自由意見欄では、「地域医療についてあまり知らないので、今回学びたい」な どの意見があった。

 ポストアンケートでは、「今回のワークショップ・フィールドワークを友達や後輩に薦められます か」という質問項目を設け、VAS 形式で回答してもらった。結果は87.3±13.1と高得点であった。

また、自由意見欄では、「とても充実していて楽しかった」、「まだ進路が決まっていない段階でこの ような経験ができてよかった」、「次回も参加したい」、「今後も続けてほしい」、などの前向きな意見 が多かった。

 ワークショップ、フィールドワークの経験から、地域医療へのマイナスイメージ、暗いイメージ が払拭され、地域医療への自信ややりがいが生まれ、また、他職種との連携の大切さも理解される ようになり、地域医療・チーム医療への前向きな気持ち、意欲が得られていると考えられる。

WS・FW アンケート結果

p-value 標準偏差

平均 人数 SW・FM アンケート結果

p<0.0001 18.4 

74.8  107 1.地域で働く医療人は大変である

25.4  62.1 

104

p<0.05 20.2 

69.9  107 2.地域で働く人は立派である

20.8  75.7 

104

p<0.0001 19.2 

63.5  107 3.地域で働く医療人は楽しそうである。

14.9  80.5 

104

p<0.0001 26.9 

44.4  107 4.地域で働く医療人は孤独である

24.0  28.3 

104

p<0.0001 17.6 

60.7  107 5.地域医療には夢がある

18.2  70.7 

104

p<0.0001 14.8 

76.8  107 6.地域医療にはやりがいがある

13.4  84.1 

104

p<0.0001 18.6 

37.0  107 7.地域医療を担うをしたら自信がある

18.0  51.2 

104

p<0.0001 16.0 

86.0  107 8.地域医療を担うには他職種との連携が大切であると思う

9.3  91.9 

104

26.0  n.s.

37.2  107 9.地域住民と話すことが苦にならない(相手を想定した場合に)

26.5  32.6 

104

24.8  n.s.

38.5  107 10.患者(患者家族を含む)と話すことが苦にならない(相手を想定した場合に)

25.8  33.9 

104

20.5  n.s.

42.2  106 11.行政職(福祉課長や保健師など)と話すことが苦にならない(相手を想定した場合に)

23.8  44.0 

104

p<0.0001 22.0 

36.8  106 12.へき地勤務によって、医療人の能力は低下すると思う

20.7  27.6 

104

p<0.0001 19.9 

52.3  106 13.将来働きたい場所は:へき地

17.6  61.9 

104

19.4  n.s.

51.5  106 14.将来働きたい場所は:都市部

20.1  48.5 

104

p<0.01 22.5 

51.6  105 15.将来働きたい医療機関は:診療所

20.8  59.1 

104

p<0.01 20.4 

51.5  105 16.将来働きたい医療機関は:小規模病院

19.2  57.5 

104

18.5  n.s.

56.0  105 17.将来働きたい医療機関は:中規模病院

18.1  56.4 

104

19.7  n.s.

53.2  105 18.将来働きたい医療機関は:大規模病院

19.5  50.7 

104

25.1  n.s.

47.8  105 19.将来働きたい医療機関は:大学病院

24.4  44.7 

104

16.9  86.3 

103 今回のワークショップ・フィールドワークを友達や後輩に薦められますか

あ と が き

 平成19年度も、昨年度に引き続き、8月、9月、3月と3回のワークショップ・フィールドワークを実施 することができました。

 各回とも大きなトラブルや事故もなく、学生にとって非常に有意義な地域医療体験実習となりました。こ れもひとえに実習を受け入れていただき、貴重な時間を割いてご協力いただいた各地域医療病院・診療所、

また各地域の行政の皆様の御協力の賜物です。本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 学生は、今回のワークショップ・フィールドワークを通して、地域医療へのともすれば否定的になりがち なイメージを払拭し、前向きな気持ちや親しみを感じ始めているようです。その様子は、この報告書の各所 に表れていると思います。

 現在の新潟県・国全体の現状を考えると、学生が今回のワークショップ・フィールドワークで得られた志 はまだまだ小さいものかもしれませんが、これからこの志が大きく広がっていくことを切に願っています。

 平成20年度以降も、このワークショップ・フィールドワークを続けていく予定です。そのときにはまた皆 様にはお手間を取らせることにもなりますが、御協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

               新潟大学医歯学総合病院

          地域医療教育支援コアステーション

          

井 口 清太郎

          

藤 澤 純 一

          

太 田 求 磨

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