第3 審査の方法
審査に当たっては、長野市奨学基金、長野市土地開発基金及び長野市高額療養費貸付基金 の運用状況を示す書類について、計数が正確であるか、運用が適正かつ効率的に行われてい るかについて、収入役及び関係課所管の諸帳簿、証書類と照合するとともに、関係職員の説 明を聴取して実施した。
また、例月現金出納検査及び定期監査の結果も参考にして審査した。
第4 審査の結果
長野市奨学基金、 長野市土地開発基金及び長野市高額療養費貸付基金
の運用状況を示す書類の計数は
、関係諸帳簿と符合し正確であるものと認められた。
また、運用状況についても適正であるものと認められた。
長 野 市 奨 学 基 金
本基金は、育英事業の効果的推進を図るために、地方自治法第 241 条の規定に基づき設置したもの である。
基金積立の限度額 120, 000, 000 円
前年度末基金高 115, 912, 011 円 運用高(貸付金未償還残高) 29, 741, 500 円
現金高 86, 170, 511 円
決算年度中積立高 12, 000 円
決算年度中運用高(貸付額) 6, 090, 000 円 〃 (償還額) 3, 645, 500 円
決算年度末基金高 115, 924, 011 円 運用高(貸付金未償還残高) 32, 186, 000 円
現金高 83, 738, 011 円
決算年度中積立高 12, 000 円は、篤志寄附金を積立てたものである。
また、決算年度中運用高(貸付額)6, 090, 000 円は、高等学校在学生22 人及び国立高等専門学校 在学生 1 人に対し資金を貸付けたものである。
決算年度末運用高(貸付金未償還残高)のうち、償還期日の過ぎているものは 2, 669, 000 円(延べ 16 人)であるので、引き続き早期解消に努められたい。
長 野 市 土 地 開 発 基 金
本基金は、公用若しくは公共用に供する土地又は公共の利益のために取得する必要のある土地をあ
らかじめ取得することにより、事業の円滑な執行を図るために、地方自治法第 241 条の規定に基づき 設置したものである。資金は、土地保有のほか前記目的の土地取得のため、都市開発事業会計へ貸付 けられている。
前年度末基金高 1, 139, 291, 997 円
土地保有高 0 円
現金高 237, 132, 104 円
貸付金 900, 000, 000 円
債権・債務(△ ) 2, 159, 893 円
決算年度中積立高 2, 170, 021 円 決算年度中取りくずし額 0 円 決算年度中運用高(土地取得額) 0 円
〃 (土地売払額) 0 円
〃 (貸付額) 0 円
〃 (償還額) 0 円
決算年度末基金高 1, 141, 462, 018 円
土地保有高 0 円
現金高 239, 291, 997 円
貸付金 900, 000, 000 円
債権・債務(△ ) 2, 170, 021 円
決算年度中積立高 2, 170, 021 円は、運用利子を積立てたものである。
長 野 市 高 額 療 養 費 貸 付 基 金
本基金は、高額療養費の支払いが困難な者に対し、高額療養費の支払いに必要な資金を貸付けるた めに、地方自治法第 241 条の規定に基づき設置したものである。
前年度末基金高 10, 000, 000 円
運用高(貸付金未償還残高) 583, 000 円
現金高 9, 417, 000 円
決算年度中積立高 0 円
決算年度中運用高(貸付額) 0 円
〃 (償還額) 0 円
決算年度末基金高 10, 000, 000 円
運用高(貸付金未償還残高) 583, 000 円
現金高 9, 417, 000 円
決算年度末運用高(貸付金未償還残高)583, 000 円は、3件の貸付け(平成6年度分1件及び平成 12 年度分2件)が未返済となっているものである。