55
56
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
水温 (℃)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
塩分
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 濁度 (FTU)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
DO (mg/L)
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
Sh-K
Sh-U
Sh-M
Sh-D
Su-U
Su-D
Su-E
図3-1―13 水質鉛直分布(5月23日)
57
Sh-K Sh-U
Sh-M Sh-D
Su-U Su-D
Su-E
図3-1―14 底泥サンプル(5月23日)
58
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
0 0
空気
河川水
底泥
図3-1―15 含水比・強熱減量試験の結果(5月23日)
図3-1―16 空気・河川水・底泥の臭気指数(5月23日)
2 3 4 5 6 7 8
101 102 103 104
0 10 20 30 40 50
含水比(%) 強熱減量度(%)
含水比 強熱減量度
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
含水比 強熱減量度
59
図3-1―17 空気・河川水・底泥の臭気指数分布(5月23 日)
60
図3-1―18 空気の類似度(左)と臭気寄与(右)(5月23日)
図3-1―19 河川水の類似度(左)と臭気寄与(右() 5月23日)
図3-1―20 底泥の類似度(左)と臭気寄与(右)(5月23日)
61
(3)7月5日
水質鉛直分布について,観測日は大潮で Su-E で観測された塩分は鉛直一様であり 強混合状態であった(図3-1-21).他の地点で塩分がほぼ0であるため,この海 水は上流まで遡上していないことがわかる.水温に関しても塩分同様,鉛直一様で
20-22.5℃であった.DOに関しても,Su-E以外の 6地点で,鉛直一様に 5mg/L以上を保
っており,底泥付近は好気的であった.これは観測日の天候が日照時間 0.7 時間,降 水量が1mmということが影響していると考えられる.
底泥サンプルに関して,図3-1-22にサンプルの様子,図3-1-23に各底 泥の含水比・強熱減量試験の結果を示した.Sh-Mの底泥は,護岸に傾斜が掛かってお り採泥が困難なこと,あるいは堆積した底泥がなかったことから「採泥なし」とした.
サンプルの様子や含水比・強熱減量試験の結果の傾向は 5 月 23 日の結果と類似して いた.Sh-Uの強熱減量度は33.2%であり,多くの有機物量を含んでいることが分かる.
臭気指数の空間分布を図3-1-24,図3-1-25,空気・河川水・底泥の類似 度と臭気寄与をそれぞれ図3-1-26,図3-1-27,図3-1-28に示した.
空気の臭気指数はSh-K,Sh-U,Sh-Mで0~2.6,Sh-D,Su-U,Su-D,Su-Eで6.3~10.5 と下流部が高かった.類似度や臭気寄与の地点間の差はあまり見られなかった.河川 水の臭気指数は全ての地点で 0 であった.底泥の臭気指数は,Sh-U で 22.6 と最も高 く,その他の地点では9以下であった.他の地点と比べ,Sh-Uの類似度は芳香族系が 高く,臭気寄与は一回り強いが構成自体は似ている.
62
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
水温 (℃)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
塩分
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 濁度 (FTU)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
DO (mg/L)
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
Sh-K
Sh-U
Sh-M
Sh-D
Su-U
Su-D
Su-E
図3-1―21 水質鉛直分布(7月5日)
63
Sh-K Sh-U
Sh-M Sh-D
Su-U Su-D
Su-E
図3-1―22 底泥サンプル(7月5日)
64
図3-1―23 含水比・強熱減量試験の結果(7月5日)
図3-1―24 空気・河川水・底泥の臭気指数(7月5日)
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E 0
空気
河川水
底泥
0
採 泥 な し
0 0 0 0 0 0 0
2 3 4 5 6 7 8
101 102 103 104
0 10 20 30 40 50
含水比(%) 強熱減量度(%)
含水比 強熱減量度
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
採泥なし
含水比 強熱減量度
65
図3-1―25 空気・河川水・底泥の臭気指数分布(7月5日)
66
図3-1―26 空気の類似度(左)と臭気寄与(右)(7月5日)
図3-1―27 河川水の類似度(左)と臭気寄与(右() 7月5日)
図3-1―28 底泥の類似度(左)と臭気寄与(右)(7月5日)
67
(4)8月5日
水質鉛直分布について,観測日は中潮で Su-E で観測された塩分は他の地点で塩分 がほぼ0であるため,この海水は上流まで遡上していないことがわかる.(図3-1-
29).水温に関して,隅田川は鉛直一様だが,石神井川は表層と低層で約5℃の温度 差があった.DOはSu-E以外の6地点で,鉛直一様に2.5~5mg/L以上を推移している.
底泥サンプルに関して図3-1-30にサンプルの様子,図3-1-31に各底泥 の含水比・強熱減量試験の結果を示した.7月5日同様にSh-Mの底泥は,護岸に傾斜 が掛かっており採泥が困難なこと,あるいは堆積した底泥がなかったことから「採泥 なし」とした.サンプルの様子や含水比・強熱減量試験の結果の傾向は5月23日及び 7月5日の結果と類似していたが,Sh-Uと隅田川の地点の含水比と強熱減量度に大き な差はなかった.
臭気指数の空間分布を図3-1-32,図3-1-33,空気・河川水・底泥の類似 度と臭気寄与をそれぞれ図3-1-34,図3-1-35,図3-1-36に示した.
空気の臭気指数は全ての地点で 9~13 と地点間で大きな違いはなかった.類似度や臭 気寄与においても地点間の差はなかった.河川水の臭気指数は全ての地点で0であっ た.底泥の臭気指数は,Sh-Uで18.5と最も高かったが,過去三回のSh-Uサンプルの 臭気指数と比較すると低かった.
68
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
水温 (℃)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
塩分
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 濁度 (FTU)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
DO (mg/L)
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
Sh-K
Sh-U
Sh-M
Sh-D
Su-U
Su-D
Su-E
図3-1―29 水質鉛直分布(8月5日)
69
Sh-K Sh-U
Sh-M Sh-D
Su-U Su-D
Su-E
図3-1―30 底泥サンプル(8月5日)
70
図3-1―31 含水比・強熱減量試験の結果(8月5日)
図3-1―32 空気・河川水・底泥の臭気指数(8月5日)
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E 0
空気
河川水
底泥
採 泥 な し
0 0 0 0 0 0 0
2 3 4 5 6 7 8
101 102 103 104
0 10 20 30 40 50
含水比(%) 強熱減量度(%)
含水比 強熱減量度
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
採泥なし
含水比 強熱減量度
71
図3-1―33 空気・河川水・底泥の臭気指数分布(8月5日)
72
図3-1―34 空気の類似度(左)と臭気寄与(右)(8月5日)
図3-1―35 河川水の類似度(左)と臭気寄与(右() 8月5日)
図3-1―36 底泥の類似度(左)と臭気寄与(右)(8月5日)
73
(5)9月6日
水質鉛直分布について観測日は中潮で,Su-Eで観測された塩分は他の地点で塩分が ほぼ0であるため,この海水は上流まで遡上していないことがわかる.(図3-1-3 7).水温に関して,隅田川は鉛直一様だが,石神井川感潮域は表層と低層で約5℃の 温度差があった.DOはSu-U,Su-Dは鉛直一様であるが,石神井川は低層で 1mg/Lほ ど上昇している.
底泥サンプルに関して,図3-1-38に底泥サンプルの様子,図3-1-39に 各底泥の含水比・強熱減量試験の結果を示した.過去二回の観測と同様に Sh-M の底 泥は,護岸に傾斜が掛かっており採泥が困難なこと,あるいは堆積した底泥がなかっ たことから「採泥なし」とした.含水比に関して,Sh-D,Su-D,Su-Eで254~263%と 高く,感潮域内では Su-U が 85%と低かった.Sh-U は 151%であった.強熱減量度は Sh-U,Sh-D,Su-D,Su-Eで11~14%と比較的低かった.
臭気指数の空間分布を図3-1-40,図3-1-41,空気・河川水・底泥の類似 度と臭気寄与をそれぞれ図3-1-42,図3-1-43,図3-1-44に示した.
空気の臭気指数及び河川水の臭気指数はほぼ 0 であった.底泥の臭気指数は,Sh-Uで 20.9と最も高かく,その他の地点では10以下にとどまった.
74
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
水温 (℃)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
10 15 20 25 30
水深 (m)
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30 0
1 2 3 4 5 6
0 10 20 30 塩分
0 1 2 3 4 5 6
0 10 20 30
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 0
1 2 3 4 5 6
0 100 200 300 濁度 (FTU)
0 1 2 3 4 5 6
0 100 200 300
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
DO (mg/L)
0 1 2 3 4 5 6
0 5 10 15
Sh-K
Sh-U
Sh-M
Sh-D
Su-U
Su-D
Su-E
図3-1―37 水質鉛直分布(9月6日)
75
Sh-K Sh-U
Sh-M Sh-D
Su-U Su-D
Su-E
図3-1―38 底泥サンプル(9月6日)
76
図3-1―39 含水比・強熱減量試験の結果(9月6日)
図3-1―40 空気・河川水・底泥の臭気指数(9月6日)
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
2 3 4 5 6 7 8
0 10 20 30
臭気指数
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
空気
河川水
底泥
採 泥 な し
0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0
2 3 4 5 6 7 8
101 102 103 104
0 10 20 30 40 50
含水比(%) 強熱減量度(%)
含水比 強熱減量度
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
採 泥 な し
77
図3-1―41 空気・河川水・底泥の臭気指数分布(9月6日)
78
図3-1―42 空気の類似度(左)と臭気寄与(右)(9月6日)
図3-1―43 河川水の類似度(左)と臭気寄与(右)(9月6日)
図3-1―44 底泥の類似度(左)と臭気寄与(右)(9月6日)
79
3-1-3 類似度の考察
2019 年 4 月 16 日に採取したスカムサンプルと空気及び底泥の類似度について調べ た(図3-1―45).空気とスカムの類似度は, Sh-Kで12.9%,Sh-Uで15.1%, Sh-Mで24.56%と石神井川下流で比較的低かった.一方隅田川では,Su-Uで54.1%,
Su-Dで 57.2%,Su-Eで 54.0%と石神井川に比べ強い類似性を示していた.底泥とスカム
の類似度は,石神井川下流のSh-Kが54.8%,Sh-Uが51.6%,Sh-Mが56.8%と高く,
隅田川のSu-U が 38.5%,Su-Dが 36.2%,Su-Eが 44.5%と低い類似性を示していた.
したがって,石神井川に着目すると,空気はスカムとの類似性が低く,底泥はスカム との類似性が高いことが分かった.次にSh-Uの空気とスカム,河川水,底泥の類似性 を調べた(図3-1-46).それぞれの類似性は空気とスカムが12.3%,空気と河川 水が 0%,空気と底泥が 37.1%であった.したがって,Sh-U の空気は底泥の臭気に最 も依存していることが示された.空気とスカムの類似性が低い理由として,採取した スカムのガスがすでに放出もしくは流れや風の影響でガス構成に変化が起こっている ことが考えられる.
80 0
20 40 60 80 100
類似度 (%)
空気 底泥
Sh-U Sh-M
Sh-K Sh-D Su-U Su-D Su-E
0
0 20 40 60 80 100
類似度 (%)
スカム 河川水 底泥 0
図3-1―45 スカムと空気・底泥の類似度(4月16日)
図3-1―46 Sh-Uの空気とスカム・河川水・底泥の類似度(4月16日)
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3-2 モニタリングによる水質時系列変化 3-2-1 3年間の水質時系列変動の概況
2017年6月25日から 2019年11月11日までの約2年半の Su-D, Su-U, Sh-Mにおけ る時系列変化を示す(図3-2-1,図3-2-2,図3-2-3).項目は上から,
水位・降雨,SSC,塩分,DO・水温である.また,Sh-Mに関してはSh-Uで定点カメ ラによって観測されたスカムの動態監視データを並列する.
水位に関して,2017年 11月から 2018 年4月まで,2018 年 12月から 2019 年5 月 までの期間に比べて,2017 年 7月から 10 月,2018 年 5月から 11月までの期間の水 位が高い.これは夏場の降水量の多さが影響を与えたと考えられる.
SSCに関しては,石神井川(Sh-M)に比べて隅田川(Su-U, Su-D)のほうが全体的に高い 傾向があった.特に大きな台風がきた2017年10月と2019年の10月に隅田川におけ るSSCの濃度が高い.Sh-Mでは平水期に約10mg/Lと落ち着いているが,降雨時では
SSC 濃度が 200mg/L まで到達するなど,他の地点と比べて上昇率が高くなっている.
塩分は 2017年11月から 2018年4月と2018年11月から2019年5月までの期間で 塩水遡上が卓越しており,夏季の塩分は少ない.これは水位の傾向と似ており,夏季 の降雨が淡水流量を増やし,塩水の侵入を抑えていると考えられる.特にSh-Mの2019 年6月から 8月の3か月間において,塩分値は常に1以下であった.
水温は毎年7月下旬に30℃とピークに達すると,その後徐々に低下し,2月上旬に 10℃程度に達する周期的な変動がみられた.
DOに関しては,Su-Dで概ね7月の下旬から8月の上旬および 9月にかけて DOが 低下している.これは夏季に東京湾底層で貧酸素化が進行しており(安藤ら, 2005),そ の影響が隅田川・石神井川に表れたと考えられる.Su-Uの変動は概ねSu-Dと似てい るが,より上流に位置していることから淡水の影響を受けやすく,DO が回復しやす い傾向にある.Sh-Mは隅田川の2地点と比べて変動幅がとても大きい.これは石神井 川が隅田川に比べて流量が少なくかつ滞留性が高いため(Cecilia, 2019),DOの内部消 費が激しいことによるものと考えられる.
Sh-M のスカムの被覆率をみると,主に 7 月から 8 月にかけて大量発生が起こって いることが分かる.しかし,2017年の10月,2018年の4月,2019年においては4月 から10月の全期間でスカムが発生しており,季節的な変化は見られなかった.