\ 〉,)
@ (23) 1劉(7)
b
一 ア(波状 \\_ノ/
) 尊グ
鯵謬(1。)
暴
a「簿轟璽7
(
無頸)⊂フぽ)
b
(波状)
㌻1 (3)
考 察
異なるが,全体的には壼A類と共通の要素が認められる。図53−237の1点がこれにあたる。
④:黒色系の比較的きめ細かい胎土の土器である。内外面はミガキあるいは丁寧なナデで仕上 げられ,全体に丁寧な作りである。口縁部は端部近くで小さく屈曲し,頸部との境には内外面 に沈線が走る。図53−239・240がこれに当たる。
⑤:黒色系のきめ細かい胎土で,頸部から直線的に口縁に至り,屈曲は認められない。内外面 あるいは内面のみに沈線が走る。図53−242・243の2点がこれに当たる。
憲Ab類…長めの頸部が内頸して立ち上がり,波状口縁をなすものである。黒色系のきめ細か い胎土で,内外面はミガキあるいは丁寧なナデで仕上げられている。口縁部は大きく外反して 開く。口縁部内面および肩部外面には沈線が巡る。図54−247を代表に5点が含まれる。
亙A◎類…形態はIAb類と同様に,長めの頸部が内頸して立ち上がり,波状口縁をなすが,
口縁部に突帯がつく点で異なる。胎土はIAb類とは異なり深鉢のものと共通する。突帯の形 態など全体的にも深鉢との類似要素が強いが,器壁の薄いもの,外反の強いもの,口径の小さ なものなどの占める割合が高い。小破片のため深鉢との区別のつきにくいものもある。図 46−161など6点が確認されている。
頭Ab類…形態・胎土など大半の特徴は1Ab類と一致するが,頸部が外反しながら外側に開 く点で異なる。図54−251,図55−259の2点があげられる。
霞Ao類…長い頸部が外反しながら外側に開く。波状口縁を呈し,突帯がつけられる。胎土な どは深鉢と同様であるが,いずれも器壁が薄く,口径の小形のものが多い。また,調整もナデ が丁寧である。口唇部には刻み目がそして口縁内面には沈線が巡るものの割合が非常に高い。
外面に沈線文が施されるものもある。IAc類と類似するが,その丁寧な作りで装飾的要素を より強める傾向が見られる。図75−399〜404,図48−198〜200が属し,合計9点がある。
翼騒畿類…頸部が短く,外側に開き気味のものである。褐色系の胎土で砂粒を少し含む。ナデ による仕上げが施される。内面に1条あるいは2条の沈線が巡る。また,沈線の認められない ものが僅かに含まれる。図56−268・276・249等10点が含まれる。
雌Bめ類…短いi頸部が外反して口縁部を作り,波状口縁を呈す。胎土は黒色系のきめ細かい胎 土でミガキあるいは丁寧なナデによる仕上げが成される。口縁内面には沈線が巡る。波頂部は
4箇所のものが大半と考えられるが,12箇所のものが1点(図55−256)確認されている。また,
平面形態が方形を呈するものも2点,肩部破片を加えると3点(図55−260〜262)認められる。
全体で10点が含まれる。
聾C婁類・・頸部をもたず,胴部からやや内轡あるいは直線的に立ち上がる。淡茶色系の砂粒を 含む胎土を示し,粗いナデで仕上げられるものが主体を占める。条痕を残すものも認められる。
全体に雑な作りの感をうける。口縁部形は尖り形・丸形・方形などが認められる。形態として
一156一
は小破片のため角度が不明確なものも多く,深鉢的なものも含まれている可能性がある。図 57・図58がこれに属すると考えられ,数は57点に上る。
翼Oわ類…波状口縁である以外は,形態などでは豆Ca類と類似するが,胎土は比較的きめの 細かい土で,ナデも丁寧である。図55−263・267等3点が確認されている。
躍A綾類…比較的長い頸部が肩部から垂直に立ち上がり端部で小さく外側に屈曲し,口縁部内 面では稜をなす。底部は緩やかな丸底である。褐色系の胎土でミガキ・ナデで仕上げられる。
肩部には沈線が巡る。図61−386・387がこれに当たる。
皿B綾類…頸部は短く,直立あるいはやや内傾気味に立ち上がる。胎土は砂粒を含む褐色系を 呈す。ナデで仕上げられ,口縁部が強く外反するもの(図56−281〜283)と内外面が丁寧なナデ あるいはミガキで仕上げられ,口縁端部は丸く内面に2条の沈線が巡るもの(図56−273・274),
そして,内外面にミガキが密に施され肩部に沈線が走るもの(図61−388)などが認められる。
合計6点が含まれる。
以上,形態から鉢の分類を行った。最も出土点数が多いのは装飾性の低い浅鉢といえるHC 類である。他とは明瞭に区別され,形態上の集中度も高い。この豆類は全体の7割を越す出土 数を示すが,b類を除くと,口縁部の差はあれ,基本的には同一形態といえる。また,皿Ba 類は豆Ba類に近い形状が多く認められ,同一の範囲で捉えられるものである。そのほかには,
1類がA類とのみ結びついていることから,他のタイプと区別可能である。このように大きく みると3タイプに大別することができる。ここで各タイプの特徴を再度比較してみよう。1類 は,上部が内傾する内包形で最も深い形態であり,その半数を占めるAa類では壼との高い類 似性が求められ,また,大形品が占める割合が高い。一方,豆・皿類は上部が上方に開く開放 形で浅い皿状の形態を呈す中・小形品である。また,亙〜皿類は程度の差はあれ,いずれも丁 寧な作りを示している。その内で,豆C類は比較的粗雑な要素が強い点で区別される。また,
形状も非常に単純である点や他のタイプでは見られない出土点数の多さが特徴として挙げられ る。以上の点から,各タイプ間に機能分化を見ることが可能で,1類に貯蔵的用途を,そして n・皿類には「盛る」用途が想定される。そして,豆C類には他の鉢とは別の消耗品的使用の 存在を窺うことができるように思われる。
次に,胎土と各類型の関係をみてみよう。胎土は概観的には大きく二分できる。つまり,黒 色系のきめ細かい胎土と褐色系の砂粒を含む胎土である。後者は深鉢の胎土に似る。両者の割 合は44点:91点で黒色系が全体の3割強を占める。また,黒色系のタイプは,波状口縁のタイ プ(1・巫Ab類,班Bb類)と壼的な要素の認められるタイプ(IAa類)に限定される。波 状口縁の中では突帯のつくAc類のみが褐色系の胎土である。形態的にはA類の中ではb類とc 類が,B類の中ではa類とb類が対応関係を持つが,それぞれ黒色系と褐色系の対応となって
考 察
現れている。このAb類Bb類をなす黒色系の波状口縁のタイプは黒色磨研土器の範囲に入り,
出現時期は晩期前半〜中頃に中心を有し後半には減少するものと考えられることから,古い要 素を有す一群ととらえられ,褐色系の一群よりは,型式的には古く位置つれられる。また,黒 色系胎土のものでも波状口縁の鉢とは区別されるIAa類は丁寧な作りの精製鉢であり,壼と の類似性から貯蔵的機能が想定されるタイプの大半を占めている点で特に注目される。
d.懸(表11)
く 全部で28点出土している。
1類…内面に沈線を持たない。褐色系の砂粒を含む胎土である。ナデで仕上げられているが,
ほかの皿に比べて全体的に雑な作りの感がある。7点出土している(図59)。
2類…内面に1条の沈線を有す。やはり褐色系の砂粒を含む胎土であるが,内外面にはミガキ が施されており,丁寧な仕上げが認められる。口縁
表11鵬分類表 ()出土点教 形は上面に面を持つものと丸く仕上げられるものと
灘 縛禽・霞鷹㌫,1織『顯ミニ が認められる。13点の出土が確認されている(図
60−365〜377)0
3類…内面に2条の沈線を有する。諸特徴は2類と 共通するが,口縁部に明瞭な面を持つものは認めら
れず・丸く仕上げられるものが大半である・8点が 繊数, ヲ
認められる(図60−378〜385)。
奪.小形晶
A類(壼)…外面に突帯,内面に沈線が巡るものが多い。口縁部は波状を呈するものも確認され る。底部は丸底で,胎土は目の細かいものとやや粗いものが認められる。そのほかに,黒色系 の細かい胎土で,内傾する頸部に刻み目のない突帯がつき,器壁の薄い丁寧な作りのものが1 点出土している(図48−206)。全部で8点が含まれる。
B類(鉢)…突帯文土器の小形品である。全部で21点が含まれる。様相は深鉢と同様であるが,
器壁は薄く,口径もかなり小さい。文様を持つものは,口唇部に刻み目が施されるものが5点,
それに加えて内面に沈線を巡らせるものが2点,口唇部の刻み目と外面に文様を持つものが1 点あげられる。
一158一
(2)器種組成(図122)
0 認められる主要器種と出土点数は,深鉢
133点,壼8点,鉢135点,皿7点,小形品 29点である。小形品以外について見ると,
それぞれの全体に占める割合は深鉢が 42.6%,壼が3%,鉢が43.3%,皿が
50
%
100
l l l I l l l l l
〈深 鉢〉 〈壼〉 〈鉢〉 〈皿〉〈小形品〉
E三ヨ煮沸囮貯蔵Eヨ粗製鉢竃「盛る」
図屈盤 器種纏成
2。2%で,深鉢以外が半数以上を占めるという高い値を示している点は注目される。特に,鉢 は,前述したように,用途面から細分が可能であり,少なくとも,3つの用途の存在を推定し,
その中で貯蔵を目的とするIAa類の存在と壼との類似性を指摘した。この点は,壼の出現に 大きく関わる問題である。本土器群の壼では外傾接合は確認できず,いずれも内傾接合である。
壼の出現を外来系の壼との直接的関係だけでなく,それに加えて内在的な要因が大きく作用し,
精製の長頸鉢(1Aa類)を母胎として出現した可能性を考えたい。また,このタイプの鉢は用 途的には壼と同一のグループに属し,大形の広口壼的なものと想定される。以上のように,用 途的な点も考慮して再度その割合を比較すると,煮沸用(深鉢):貯蔵(壼・大形鉢):盛る(
鉢・皿):粗製鉢1小形品=133119:74:57:29の数値を示し,42.6%:6%:24%:18,4%
:9%となる。約半数が深鉢で,貯蔵用が1割,精製の鉢と粗製の鉢が2割前後をそれぞれ占 める結果が得られる。この数値は鉢の頻度がかなり高いことを示しており,用途分化が進んで いることを窺わせる。周辺遺跡のなかで百間川遺跡群沢田遺跡と比較すると,鉢は4割程度を