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20
法 量 (cm) 形 態 ・ 手 法 の 特 徴
遺物
ヤ号
器種 口径 底径 器高 調 整・文 様 形 状 その他 色 調 胎 土1 土師器 椀 (8.9) 一 一 ナデ 1/6残存 淡黄白 微〜細砂,赤色粒
2 〃 〃 一 4.5 一 (内)ナデ(外)横ナデ(外底)押圧 1/2〃,二次焼成痕 (内)黒褐(外)暗褐 微砂
3 〃 〃 一 4.7 } ナデ(外底)押圧 1/1〃 黄灰 〃
4 〃 〃 一 (4.4) 一 (内)丁寧なナデ(外)ナデ・押圧 1/4〃 黄褐 〃⇔,金雲母
5 ク 〃 } (4.2) 一 全体摩滅で不明 〃 〃 〃 ク
6 〃 〃 } 6.1 一 〃 (外底)押圧 1/2〃 淡黄白 細砂
7 〃 〃 一 (6.1) ナデ(外底)押圧,底部に重ね焼き痕 、P/3〃 〃 微砂⇔,赤色粒子
8 〃 小皿 一 一 一 横ナデ 淡赤白 微〜細砂㊧,
9 白 磁 碗 (16.0) 一 一 〃 (内)沈線,全面施紬:透明感劣る 1/6残存 白(紬)オリーブ 緻密,黒色粒⇔
10 〃 ク 一 3.9 一 (内)ナデ・施粕(外)ケズリ・上端に施紬 1/1〜1/4残存 〃 〃 〃 〃
11 土師器 鍋 (30.0) … 〃 (外)押圧 コ/9残存(外)煤 黒灰〜暗灰褐 微〜細砂,雲母
12 〃 椀 (13.9) 6.8 4.9 (内)ミガキ(外)横ナデ(外底)押圧,摩滅 黒色土器A類 (内)黒(外)明茶褐 細砂
13 〃 〃 一 一 一 〃 (外)摩滅で不明 〃 ,14と同一 〃 (外)明燈 〃
14 〃 〃 一 7.0 一 摩滅で不明 〃 .1/4残存 〃 (外)赤褐 ク
15 〃 〃 一 7.8 一 横ナデ(外底)箆キリ後押圧 1/1残存 黄褐
〃②
16 〃 〃 一 摩滅で不明 〃 〃 〃
17 〃 小皿 一 一 一 横ナデ(外底)箆キリ? (内)黄褐(外)淡赤褐 微〜細砂㊧
18 須恵器 杯身 一 一 一 横ナデ 淡灰 微砂,黒色粒子㊧
19 円筒埴輪 一 一 一 (内)横ハケ・ナデ(外)横ハケ・縦ハケ 突帯断面方形 明黄褐 粗砂,赤色粒子
20 ク 一 一 一 摩滅で不明瞭(外)横ハケ残存 〃 (内)黄褐(外)明茶褐
〃㊧,〃
図川 5層出土遺物(縮尺1/4)
3次調査の概要
溝SD⑪6(図100)
調査区北端部を東西に走る溝である。しかし,残存状況は悪く,上層のSD12・14によって その大半が破壊され,平面的な調査はほとんど不可能であり,いくつかの調査区断面によって その概要をつかむことができた。溝の幅は70〜100cm前後,深さは15cm,底面の高さは東側で 標高3。57m,西側で同3。48mを測り,西流すると考えられる。
また,溝の両側には一部で畦畔が付随して検出されている。北側の畦畔は幅40〜50cm,高さ 2〜3cm(標高3。7m前後)を測る。南側の畦畔については,7ラインで幅45cm以上・高さ7cm
(標高3.75cm)を確認したが,他の断面では検出できなかった。ただし, llライン以西の一部で,
平面的に幅1〜L5mの帯状部分を検出している。高まりを伴ってはいないが,これを畦畔の 痕跡として考えることもできる。ここでは,南側については大変不明瞭ではあるが,幅lm前 後でかなりしっかりした畦畔が存在した可能性を指摘するにとどめて置きたい。
本溝は,7層以降坪境の溝が継続して存在する位置にあることから,坪境の溝にあたると考 えられる。また,遺物が出土していないため所属時期は不明確であるが,層序から中世(室町 時代)と考えられる。
溝SD⑪7(図100・102,図版13−3)
調査区東端,2ライン(e〜1区)で南北方向に検出された。南北方向に走っておりほぼ真北 に近い。断面観察から上下溝の重複が確認された(図102)。
上層溝SDO7aは北端で幅1.06 m,深さ20cm(底面高標高3.5m),南端では東側肩部を上層の 溝SDI3に破壊されているが,推定幅85cm,深さ25cm(底面高標高3。4m)を測る。底のレベルか ら北から南への傾斜が読み取れる。埋土は大半が淡黄白色砂であるが,最下層部分には粘質を 強めた層が5cm程度堆積している。
下層溝は,南半部を上層溝に完全に含まれ消失しているために,北半部のみで確認した。し かし,東西両肩部が各々上 2
3。8m 層の溝(SD13・15)によっ
て破壊されているため,本 来の規模は不明確であるが,
幅L3m前後,深さ28cm(底 面高標高3。45m)と考えら れる。埋土は全体的に砂質 の強い土であるが,大きく は三層に分けられる。上層
<SDO7a>
ユ.淡黄白色砂質土 2.黄褐色土(Fe◎)
〈SDO7b> 4.黄褐色砂 1.淡灰色細砂 5.淡灰白色細砂 2.淡灰色粘質土 6.黄褐色砂混土 3.黄褐色砂質土 7.淡灰色粘質土 0 1m
2
1
B 〈SDO7a>
多〈A断面〉
3.8rn 石・
図鱒竣 溝SD⑪7断面図(縮尺1/30)
〈B断面〉
一122一
(1・2層)は黄褐色砂〜砂質土,中層(3層)は淡灰白色粗砂,下層は淡灰色粘質土と黄褐色砂 混じり土が薄く堆積する。流水の影響を強く受けていると想定される。
遺物は,上層溝から須恵器・土師器の破片が10数点出土している。小片で詳細な時期は不明 であるが中世の範囲に属することから,本溝の時期もその時期に比定される。また,本溝の位 置は条里の復元から里境に当たり,本溝はそれに対応するものと考えられる。両側の畦畔の高
まりは検出されなかった。
溝SD盤(図100)
c8〜II区で検出されたL字型の溝である。北端が後世の破壊で不明確であるが,11ライン から1.1m西の地点でSDO6に直交して取り付くと考えられる。そして, SDO6から南へ約3m,
そこから東へ直角に曲がって約8mで消失する。底面の高さは西端部で3。62m,東端部で 3.65mである。周辺との関係をみると, SDO6の底面レベルが3。5〜3.55m,南側の水田面が平 均3。65rnであることから, SDO6の底から10cm前後高い位置に引水ロを置き,東に向かってレ ベルを上げて水田面に一致している。また,10ラインに近い位置では,本溝から南に向けての 小さな溝が約3m伸びている。深さは2cm程度で,底のレベルも北端で本溝と,南端で水田面
と一致していることから,本溝からの引水溝と考えられる。
遺物は全く出土していないため,所属時期は不明瞭であるが,溝SDO6との関連から中世後 半(室町時代)に属する可能性が高い。
溝SD⑪9一稲(図100)
いずれも底面の高さは標高3.6m前後である。深さは1〜4催,幅は50〜70cmで畦畔に接し ている。部分的には検出されるが,途中でほとんどが消失してしまう。いわゆる溝としての機 能よりも水田畦畔の存在に伴って生じた遺構と考えられる。
土墳SK酬(図103,図版15)
調査区の南東隅,麓4区で検出された土墳である。遺構の東端部は側溝で破壊されている。
長軸方向では残存部分で132cm(推定180cm),短軸方向は95〜100c鵬を測り,深さは60騰である。
平面形は隅丸長方形の土鑛である。底面は残存長軸90cm(推定101cm)・短軸45cm,標高3。08 m に位置し,平坦である。
上層(1・2層)は砂質の強い土,中層(5層)は全体に汚れた粘質土でマンガンが多く含まれ,
土墳の中央部に堆積する。下層(6層)は灰色の目の粗い土である。鉄分が目立つ。2〜6層上 半には砂質土が縦長にブロックで認められる。
3次調査の概要
遺物は上層に含まれ るのみで,土製支脚な どの土師器片が僅かに 出土している。小片で 図化するには耐えない ものであったが,いず れも中世後半(室町時 代)のものであり,本 土墳の時期を示してい ると考えられる。
また,土鑛の性格に ついては,不明である(
、
、
3.7m
0
彩 lrn 図鴇3 土墳Slく⑪1(縮尺1/30)
さ
塞1
1.灰黄褐色砂質土(Fe㊧)
2.灰褐色粘質土(Fe・Mn㊧)
3.暗灰褐色粘質土(Mn㊧)
4.灰色細砂(Fe)
5.灰色粘質土 6.灰茶褐色粘質土(Mn)
7 近世の選構・遣物
農.尋層検出の遣構・遺物
4層では水田・畦畔と溝2条が検出されている。
水闘・畦畔(図104・105)
南北方向に4条の畦畔が検出された。溝SDI2と は直交しSD13とは平行関係を示す。幅30〜50c灘,
高さ5〜10cm,標高3。85〜3。9mを測る。各々の間 隔は里境の溝と考えられるSDI3から西に,170cm・
155c鵬・170儒・148c瓢である。水田面の高さはSDI2
1 2 3 4 5
8
0 10Cm
法 量 (cm) 形 態 ・ 手 法 の 特 徴
遺物
ヤ号
器種 口径 底径 器高 調 整・文 様 形 状 その他 色 調 胎 土1
土師器 椀
(10.0) 一 (内)丁寧なナデ{外)摩滅で不明 1/7残存 淡黄白 細砂2 〃 〃 一 4.2 一 ク (外)ナデ?・摩滅 1/2〃 ク 微砂僅か,細かい
3 ク 〃 一 3.7 一 摩滅で不明(外底)押圧 1/1ク 黄褐 〃
4 〃 〃 一 3.9 一 ナデ 1/2ク 淡灰白 〃僅か,細かい
5 〃 〃 一 4.9 一 〃(外底)押圧 1/1〃 黒灰褐 〃
6 〃 鉢 『 一 } 摩滅で不明 淡黄褐 細砂㊧
7 備前焼 〃 一 一 ナデ (内)淡紫褐(外)赤胴 粗砂〜細礫◎
8 陶 器 碗 {1ユ.2/ 一 〃,全面施紬,黒色紬の文様有り 1/10残存 灰白(紬)茶褐・黒 微砂僅か
図1麟 4層出土遺物(縮尺1/4)
一124一
1