パッチの詳しい構成
ひとつひとつのパッチは、図のような内容で構成されています。
fig.5-01(パッチの構成)
「トーン」とは?
上図のようにパッチには、内蔵されている 384 のトーン(元 となるシンセ音)から、任意の 2 つを選んで使えます。
選ばれている 2 つのトーンを、そのパッチの「1st(ファー スト)トーン」「2nd(セカンド)トーン」と呼びます。
1st トーンと 2nd トーンは、弦別に一方を割り当てたり両方 を重ねたりできます(P.51)。また両トーン別々に、音の立 ち上がり(ATTACK/P.49)、余韻(RELEASE/P.50)、明る さ(BRIGHTNESS/P.50)、平行移調(TRANSPOSE/P.51)
な ど の 調 整 を 加 え る こ と が で き ま す。平 行 移 調
(TRANSPOSE)に関しては、弦別に設定 することもで きま す。
これらの調整内容や設定はトー ンの選択同様、全てパッチに 記憶できます。
パッチごとに記憶できるその他の設定
パッ チにはトー ンの選択 や弦への割 り当て、その 調整の他、
次の項目などを記憶させておくことができます。
•
パッチの名前(P.38)•
エフェクトのかかり方(P.53 〜)•
アルペジエーターのパターンと関連する設定(P.76)•
ハーモニストの設定(P.80)•
ペダル操作に対する反応のしかた(P.43)•
外部 MIDI 機器に送られるプログラム番号(P.88)•
外部音源の平行移調(トランスポーズ)(P.51)設定の手順など詳しくは、それぞれ の参照ページをご覧くだ さい。
弦ごとに異なる設定を行う
(STRING SELECT)
設定項目のうち、TONE の「LAYER」、「1ST TRANSPOSE」、
「2ND TRANSPOSE」の 3 つと、COMMON の「MIDI [PC]」、
「MIDI [CC0]」、「MIDI [CC32]」、「MIDI [TRANSPOSE]」の 4 つは、[STRING SELECT]ボタンの併用により、弦ごとに 異なる設定を行うこともできます。
[STRING SELECT]を押した時の、弦の選択と 3 桁表示器 の表示は次のようになります。
fig.5-02(STRING SELECT)
各弦独立 で設定したい場合は、[VALUE]ダイヤルで設定値 を変える前に、[STRING SELECT]ボタンを押して弦を選択 しま す。例えば[STRING SELECT]ボタン で「5」に合わ せてから[VALUE]ダイヤルを回せば、5 弦についてのみ設 定が変わります。続けて同様に他の弦の設定もできます。
※ [STRING SELECT]ボタンで「ALL」または「6-5」を選 ぶと、パラメ ーターの値が点滅表示される 事があります が、これ は各弦 で設定 が異なっ ている ことを 示します。
この状態で[VALUE]により値を変更すると、値は確定 されますが、 「ALL」なら全弦同じ設定に、 「6-5」なら 5、
6 弦が同じ設定になります。
A11 A11 A11 A11 A11 A11 A11 A11
EFFECTS
・アルペジオやハーモニーの設定
・リバーブ系/コーラス系の設定
・Multi FXの設定
・パッチネーム、レベルの設定など
・PANの設定
・ペダルの設定
・MIDIの設定
COMMON
... H84 E11 ユーザーパッチ 128個
プリセットパッチ128個
... D84
A11
TONE
2nd TONE TONE MIX
1st TONE
(ピアノ、オルガン...)
トーンの選択
トーンの調節
#1〜#384
・アタック
・リリース
・ブライトネス
・レイヤー
1st / 2ndのレベルバランス 1st,2ndトーンの重ね方
・トランスポーズ2nd
・トランスポーズ1st
・1: 2BALANCE
各弦独立に 設定可能
全弦を選択
5,6弦を選択
6弦を選択
5弦を選択 4弦を選択
3弦を選択 2弦を選択 1弦を選択
第 5 章 音色(パッチ)を設定/変更する
アルペジエーター/ハーモニストと パッチの関係
演奏時には、アルペジエーターとハーモニストの 2 機能のう ち、どちらか一方を使用できます。ど ちらを使用するかの選 択(P.78、P.82)や、それがパッチ呼び出し時にオンになっ ているかどうか(P.77、P.81)も、パッチひとつひとつに独 立で設定できます。
また、アルペジオ・パターン(ア ルペジエーター機能が作り 出す弾弦の順)も、あらかじめ用意されている 50 種類のパ ターンから、パッチごとに選ぶことができます。
詳しい設定方法は、「アルペジオのパターンを選択する(ARP PATTERN)」(P.78)をご覧ください。
パッチの保存のしかた
一般に、パッ チ・エディット・モー ド中で[PARAMETER]
により設定 項目を選び、[VALUE]で値を設定すれ ばパッチ の修正ができます。
しかしそのままでは、他のパッチに 切り替えると同時に修正
/変更の内容は無効になり、変更前 の状態に戻ってしまいま す。(3 桁表示器の下一桁目に、ポイントが点灯する(P.32)
のはこれを警告しています。)変更内容を保存するには、次の 手順でパッチ・ライト(書き込み)を行いましょう。
■ パッチ・ライトの手順 1.
[WRITE]を押します。ライト・モードになり、次のような画面になります。
fig.5-04(PATCH WRITE 1)
2.
[VALUE]で書き込み先のパッチを選びます。fig.5-05(PATCH WRITE 2)
3.
書き込み先パッチが決まったら、[WRITE]を押します。次のような確認の画面になります。
fig.5-06(PATCH WRITE 3)
4.
確認をして問題がなければ、も う一度[WIRTE]を押し ます。fig.5-07(PATCH WRITE 4)
Now Writing... と表示され、自動的にプレ イ・モード に戻ると書き込み終了です。
※ 中止する時は[PLAY]を押してください。
以上により、他のパッチに 切り替えたり、電源を切った後で もパッチの変更内容が再現できます。
※ 保存先の 指定をせずに書き込みをする と、上書き処理に より、そのパッチの変更前の内容は失われます。
※ パッチ・グループ E 〜 H は読み出し専用なので、保存先 の指定無しに書き込みすることはできません。
保存に関する注意事項
パッチ・ライトでは、アルペジ エーター/ハーモニストのオ ン/オフも含め、その時に実 際に鳴っている音の状態がその まま書 き込まれます。ただ し、本体ペダルのワ ウやピッチ・
グライド、またエクスプ レッション・ペダルなどで、一時的 に得られている音色の変 化は記憶されません。内蔵エフェク トの一時オフ(エフェクト・バイパス機能/ P.75)も同様で す。
※ システム 全体でひとつだけ記憶される 設定項目(システ
ム・モード での設定)では、パッチ・ライト の必要はあ
りません。設 定を変更するだけでその内容 は自動的に保
存され、電源オフ後も記憶されています。
第 5 章 音色(パッチ)を設定/変更する
5章
本体のパッチをシーケンサーなどに保 存する(バルク・ダンプ)
全ユーザー・パッチの設定内容、及びシステム設定の内容は、
MIDI を通じて外部とやりとりできます。MIDI データを記録 できる外部機器を用いれば、パッチ を外部に保存することが できます。これには、エクスクルー シブ・メッセージと呼ば れる、データ上に指定された機種のみが解釈できる MIDI 情 報が用いられます。
例えば MIDI シーケンサーのリアルタイム・レコーディング 機能やバルク・ライブラリアン機能を用いれば、GR-33 から 送られてきたデータを、フロッピ ー・ディスクなどに保存で きます。2 台の GR-33 同士をつないで、直接データをやりと りすることも可能です。
■ 外部MIDI機器にシステム設定の内容やパッチ・デー タを送信する手順
1.
GR-33 の電源を切ります。2.
GR-33 の MIDI OUT から、外部機器の MIDI IN へ接続しま す。3.
GR-33 の電源を入れます。4.
[SYSTEM]を押して、システム・モードに入ります。5.
[PARAMETER]で BULK DUMP を選びます。fig.5-08(BULK DUMP)
6.
[VALUE]で、送信したいデータを選びます。All: 全ユーザー・パッチ及びシステム設定 System: システム設定
User Patch: 全ユーザー・パッチ、128 個 Patch Group A: A11 〜 A84 の 32 パッチ Patch Group B:B11 〜 B84 の 32 パッチ Patch Group C:C11 〜 C84 の 32 パッチ Patch Group D:D11 〜 D84 の 32 パッチ Patch A11: パッチ A11 のみ
Patch A12: パッチ A12 のみ
: :
Patch D84: パッチ D84 のみ
7.
外部 機器を データ記 録でき る状態 にします。(シー ケン サーならリア ルタイム・レコーディングをス タートしま す。)8.
[WRITE]を押します。選 択し たデ ータ が外 部機 器に 転送 され ます。送 信中 は ディスプレイに Now Sending... と表示されます。
fig.5-09(Sending)
9.
「BULK DUMP」の設定画面」に戻ったら転送は完了で す。受信側が シーケンサーの場合は、レコ ーディングを 停止させます。fig.5-08(BULK DUMP)
10.
[PLAY]を押して、プレイ・モードに戻ります。保存したシステムやパッチのデータを 受信する(バルク・ロード)
MIDI データを記録できる外部機器や GR-33 から、システム やパッチのデータを受信します。
※ エクスク ルーシブ・メッセージの受 信は、バルク・ロー ド画面でのみおこなえます。
■ 外部 MIDI 機器からシステム設定の内容やパッチ・
データを受信する手順 1.
GR-33 の電源を切ります。2.
外部機器の MIDI OUT から、GR-33 の MIDI IN へ接続しま す。3.
GR-33 の電源を入れます。4.
[SYSTEM]を押して、システム・モードに入ります。5.
[PARAMETER]で BULK LOAD を選びます。fig.5-40
6.
外部機器からデータを送信します。fig.5-41
元の表示に戻ったら受信は完了です。
ig.5-40
第 5 章 音色(パッチ)を設定/変更する
7.
[PLAY]を押して、プレイ・モードに戻ります。※ シーケンサーなどの外部機器から 1 パッチのみのデータ を送信する場合、受信側の GR-33 でパッチ・ライト操作
(P.36)をする必要があります。 (ライト時に は保存先の 指定(ができます ので、同じ番号のパッチに消 したくな いパッチがあっても、他に待避しなくてすみます。)
※ システム・データやパッチ・データのエクスクルーシブ・
メッセージを受信すると、A11 〜 D84 の「1 個送り」を 除き、受信側 のパッチやシステム設定のデ ータは無条件 に書き替 えられます。それまでのデータは 失われますの で、十分にご注意ください。必要な場合は、受信側の GR-33 上のデータも、あらかじめ外部機器側に転送し保存し ておきましょう。
パッチに名前をつける(PATCH NAME)
各パッチ・ナンバーには、最大 12 文字までの名前をつける ことができます。作成した音をイメ ージする名前や使用する 曲名など、好みに応じて名前をつけることができます。
■パッチに名前をつける手順
1.
名 前を 変え たい パ ッチ を選 び、[COMMON]を 押し て パッチ・エディット・モードに入ります。2.
[PARAMETER]を押して、 PATCH NAME を選びます。fig.5-10(PATCH NAME)
3.
[PARAMETER]で修正する文字部分にカーソルを移動さ せます。4.
[VALUE]で文字(文字/数字/記号)を選びます。fig.5-11(文字)
※ [COMMON]を押して、大文字/小文字を切り替えるこ とができます。
5.
3. 〜 4. の操作を繰り返して、名前を完成させます。6.
[WRITE]を押してパ ッチ・ラ イト操 作(P.36)を行い 保存します。※ パッチ・ライ ト操作後、自動的にプレイ・モ ードに戻り ます。
※ 保存をしな い場合は、 [PLAY]を押し てプレイ・モード に戻ります。
パッチごとに音量を記憶させる(PATCH LEVEL)
複数のパッチを曲中で切り替え て使う場合などには、バッキ ング用のパッチの音量を、ソロ用の パッチよりも小さめにし ておけば便利です。このような音量設定も、パッチごとにパッ チ・レベル(PATCH LEVEL)として記憶できます。
■ パッチの音量を決めて記憶させる手順
1.
音 量を 変え たい パ ッチ を選 び、[COMMON]を 押し て パッチ・エディット・モードに入ります。2.
[PARAMETER]を押して、 PATCH LEVEL を選びます。fig.5-12(PATCH LEVEL)
3.
[VALUE]で値を変更します。数値は 0 〜 100 の範囲で変化します。0 で消音状態、100 で最大音量になります。
4.
[WRITE]を押してパ ッチ・ラ イト操 作(P.36)を行い 保存します。※ パッチ・ライ ト操作後、自動的にプレイ・モ ードに戻り ます。
※ 保存をしな い場合は、 [PLAY]を押し てプレイ・モード に戻ります。
※ PATCH LEVEL の数値が同じでも、他の項目の設定に 従っ て音量 レベル は変化し ます。例え ば次の 様な場合、
レベルが高くなりがちです。PATCH LEVEL を低めに設 定すれば、他のパッチとのバランスは取れます。 (併せて 下記に関 する設定中は、レベル過大によっ てアンプやス ピーカー を破損しないよう、ボリュームの 設定にもご注 意ください。)
•
1st、2nd の両トーンが重ねられている時。カーソル
空白
〜
〜
〜