エフェクトの構成と得られる効果
GR-33 の内蔵エフェクトは、次の 3 系統に分類されます。
a. MULTI-FX(マルチ・エフェクト)
b. CHORUS(コーラス)
c. REVERB(リバーブ)
エフェクトの構成は以下のようになっています。
fig.6-00
コーラスとリバーブは並列に接続されています。
MULTI-FX は、40 種類のエフェクト・タイプを持つマルチ・
エフェクトで、ディストーション、デ ィレイなどのさまざま なエフェクト・タイプがあります。MULTI-FX のエフェクト・
タイプ中にもコーラス、リバーブがありますが、b. のコーラ
スと c. のリバーブとは別系統でエフェクトをかけることがで きます。さらに、2 つのトーンのうちどちらか一方にだけエ フェクトをかけることもできます。
コーラスは、複数の楽器が 重奏しているような感じや、独特 の揺らぎ、空間的な広がりなどをつくるエフェクトです。
リバーブは、響きの良い部屋 やホールで演奏した時に得られ る残響をシミュレーシ ョン(模擬的に再現)するエフェクト です。また GR-33 の内蔵リバーブでは、ディレイ効果(山 びこのような音の繰り返し)も得られます。
これらのエフェクトはそ れぞれパッチごとにオン/オフを記 憶することができます。
※ これらの エフェクトは内蔵シンセ音源 専用です。ギター 音な ど、内蔵シ ンセ音 源以外の ものに はかか りません。
な お GUITAR OUT(RETURN)ジャック を使 うと、ギ ター専用エ フェクターを外部に追加接続 することができ ます(P.15) 。
※ エフェクト を切り替えたときにノイズが 聞こえる場合が ありますが、故障ではありません。
マルチ・エフェクトの設定をする
マルチ・エフェクトをオン/オフする
(MULTI-FX SW)
マルチ・エフェクトのオン/オフ やマルチ・エフェクトをか けるトーンの選択は、「MULTI-FX SW」で設定します。
■ マルチ・エフェクトをオン/オフする手順 1.
マルチ・エフェクトを設定するパッチを選び、[EFFECTS]を押してパッチ・エディット・モードに入 ります。
2.
[PARAMETER]で、 MULTI-FX SW を選びます。fig.6-50
3.
[VALUE]で、設定を変更します。Off: マルチ・エフェクトをオフにします。
1st: 1st トーンだけにマルチ・エフェクトの効果を 与えます。
2nd: 2nd トーンだけにマルチ・エフェクトの効果を 与えます。
Both: 1st / 2nd 両トーンにマルチ・エフェクトの効 果を与えます。
4.
[WRITE]を押してパ ッチ・ラ イト操 作(P.36)を行い 保存します。※ パッチ・ライ ト操作後、自動的にプレイ・モ ードに戻り ます。
※ 保存をしな い場合は、 [PLAY]を押し てプレイ・モード に戻ります。
ペダル効果モードで(または「S1/S2 FUNCTION」で「Patch Select」を選んだ状態で)、ペダル 4(CTRL)を踏むことに より、演奏中にマルチ・エフェ クトのバイパスをオン/オフ することもできます。ただし、「CTRL PEDAL」の設定(P.46)
が必要です。
また、パッチ・エディッ ト・モードで、マルチ・エフェクト 関連の設定項目が選ばれている場合も、ペダル 4(CTRL)を 踏むことによりマルチ・エフ ェクトのバイパスをオン/オフ することができます。
MIX MULTI-FX OUT
REV SEND LEVEL
CHO SEND LEVEL
CHORUS
REVERB
第 6 章 内蔵エフェクトを使う
種類を選ぶ(MULTI-FX TYPE)
MULTI-FX には、40 種類のエフェクト・タイプ(MULTI-FX TYPE)があります。それぞれのエフェクト・タイプには、い くつかの設定項目(パラメータ ー)があり、それらを変更す ることで様々なエフェクト効果を得ることができます。
各エフェクト・タイプの設定項目掲載ページは次の通りです。
1: STEREO-EQ (→ P.55)
2: OVERDRIVE (→ P.55)
3: DISTORTION (→ P.56)
4: PHASER (→ P.56)
5: SPECTRUM (→ P.56)
6: ENHANCER (→ P.57)
7: AUTO-WAH (→ P.57)
8: ROTARY (→ P.57)
9: COMPRESSOR (→ P.58)
10: LIMITER (→ P.58)
11: HEXA-CHORUS (→ P.59)
12: TREMOLO-CHO (→ P.59)
13: SPACE-D (→ P.60)
14: STEREO-CHO (→ P.60)
15: STEREO-FL (→ P.61)
16: STEP-FL (→ P.61)
17: STEREO-DELAY (→ P.62)
18: MOD-DELAY (→ P.63)
19: 3-TAP-DELAY (→ P.63)
20: 4-TAP-DELAY (→ P.64)
21: TIMECTRL-DLY (→ P.65)
22: 2VOICE-P.SFT (→ P.65)
23: FB-P.SFT (→ P.66)
24: REVERB (→ P.67)
25: GATE-REVERB (→ P.67)
26: OD → CHO (→ P.68)
27: OD → FL (→ P.68)
28: OD → DLY (→ P.69)
29: DS → CHO (→ P.69)
30: DS → FL (→ P.69)
31: DS → DLY (→ P.69)
32: EH → CHO (→ P.70)
33: EH → FL (→ P.70)
34: EH → DLY (→ P.71)
35: CHO → DLY (→ P.71)
36: FL → DLY (→ P.72)
37: CHO → FL (→ P.72)
38: CHO / DLY (→ P.73)
39: FL / DLY (→ P.73)
40: CHO / FL (→ P.73)
■ マルチ・エフェクトの設定手順
1.
マルチ・エフェクトを設定するパッチを選び、[EFFECTS]を押してパッチ・エディット・モードに入 ります。
2.
[PARAMETER]で、 MULTI-FX TYPE を選びます。fig.6-04(MULTI-FX TYPE2)
3.
[VALUE]で、エフェクト・タイプを選びます。4.
[PARAMETER]を押し、3. で選んだエフェクト・タイプ の設定項目(パラメーター)を選びます。各エフェ クト・タイプのパラメーター については、次項
「マルチ・エフェクトのパラメーターについて」をご覧く ださい。
5.
[VALUE]で、値を選びます。6.
4. 〜 5. の手順を繰り返し、選んだエフェクト・タイプの全 パラメーターを設定します。7.
[WRITE]を押してパ ッチ・ラ イト操 作(P.36)を行い 保存します。※ パッチ・ライ ト操作後、自動的にプレイ・モ ードに戻り ます。
※ 保存をしな い場合は、 [PLAY]を押し てプレイ・モード に戻ります。
各エ フ ェク ト・タイ プ の設 定 項目(パ ラ メー ター)で
「#」記号の ついているものは、EXP ペダルを使って値 を変化させることができます。EXP ペダルの設定につい ては、「エクスプレッション・ペダルを使う」(P.47) をご 覧ください。
第 6 章 内蔵エフェクトを使う
6章
マルチ・エフェクトのパラメーターに ついて
1:STEREO-EQ(ステレオ・イコライザー)
低域、中域× 2、高域の音質を調節する、ステレオ・イコラ イザーです。
fig.6-05(Stereo-EQ)
LOW FREQ(ロー・フリケンシー)200/400 Hz
低域を調節するときの、基準の周波数を設定します。LOW GAIN(ロー・ゲイン)-15 〜 +15 dB
低域のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。+ にするほど 低域が強調(増幅)されます。
HIGH FREQ(ハイ・フリケンシー)4000/8000 Hz
高域を調節するときの、基準の周波数を設定します。HIGH GAIN(ハイ・ゲイン)-15 〜 +15 dB
高域のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。+ にするほど 高域が強調(増幅)されます。
P1 FREQ(ピーキング 1・フリケンシー)
20 0/2 50/ 315 /400 /50 0/6 30/ 800 /100 0/1 250 /16 00/ 2000 / 2500/3150/4000/5000/6300/8000 (200 〜 8000 Hz)
特定の周波数帯を調節するとき の、基準になる周波数を設定 します。
P1 Q(ピーキング 1 ・Q)0.5/1.0/2.0/4.0/8.0
P1 FREQ で設定した周波数を基準として、周波 数帯に幅を もたせます。値を大きくするほど P1 GAIN で調節する周波 数帯の幅が狭くなります。
P1 GAIN(ピーキング 1・ゲイン)-15 〜 +15 dB
P1 FREQ や P1 Q で設定した周波数帯のゲイン(増幅/減衰 量)を設定します。+ にするほど P1 FREQ、P1 Q で設定し た周波数帯が強調(増幅)されます。P2 FREQ(ピーキング 2・フリケンシー)
20 0/2 50/ 315 /400 /50 0/6 30/ 800 /100 0/1 250 /16 00/ 2000 / 2500/3150/4000/5000/6300/8000 (200 Hz 〜 8000 Hz)
特定の周波数帯を調節するとき の、基準になる周波数を設定 します。
P2 Q(ピーキング 2・Q)0.5/1.0/2.0/4.0/8.0
P2 FREQ で設定した周波数を基準として、周波 数帯に幅を もたせます。値を大きくするほど P2 GAIN で調節する周波 数帯の幅が狭くなります。
P2 GAIN(ピーキング 2・ゲイン)-15 〜 +15 dB
P2 FREQ や P2 Q で設定した周波数のゲイン(増幅/減衰 量)を設定します。+ にするほど P2 FREQ、P2 Q で設定し た周波数帯が強調(増幅)されます。LEVEL(アウトプット・レベル)0 〜 127 #
出力音量を設定します。2:OVERDRIVE(オーバードライブ)
オーバードライブは真空 管アンプで歪ませたような、自然な 歪みが得られます。
fig.6-06(OVERDRIVE)
DRIVE(ドライブ)0 〜 127 #
歪み具合を設定します。歪み 具合といっしょに音量も変わり ます。
PAN(アウトプット・パン)L64 〜 0 〜 R63
出力音の定位を設定します。L64 で最も左、0 で中央、R63 で最も右に定位します。
AMP TYPE(アンプ・シミュレーター・タイプ)
Small/Built-In/2-Stack/3-Stack
ギター・アンプの種類を設定します。Small:
小型アンプをシミュレートしています。
Built-In:
ビルト・イン・タイプのアンプをシミュレートしています。
2-Stack:
大型 2 段積みアンプをシミュレートしています。
3-Stack:
大型 3 段積みアンプをシミュレートしています。
LOW GAIN(ロー・ゲイン)-15 〜 +15 dB
低域のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。+ にするほど 低域が強調(増幅)されます。
HIGH GAIN(ハイ・ゲイン)-15 〜 +15 dB
高域のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。+ にするほど 高域が強調(増幅)されます。
LEVEL(アウトプット・レベル)0 〜 127
出力音量を設定します。オ ーバー ドラ イブを かけた とき とかけ ない ときと の音 量差 は、アウトプット・レベルで調節するとよいでしょう。
L in
R in
L out
R out 4-Band EQ
4-Band EQ
Amp Simulator
2-Band EQ L in
R in
Over drive
L out
R out
Pan R Pan L第 6 章 内蔵エフェクトを使う
3:DISTORTION(ディストーション)
ディストーションはオーバードライ ブよりも激しい歪みが得 られます。
fig.6-07(DISTORTION)
DRIVE(ドライブ)0 〜 127 #
歪み具合を設定します。歪み具合と いっしょに音量も変わり ます。
PAN(アウトプット・パン)L64 〜 0 〜 R63
出力音の定位を設定します。L64 で最も左、0 で中央、R63 で最も右に定位します。
AMP TYPE(アンプ・シミュレーター・タイプ)
Small/Built-In/2-Stack/3-Stack
ギター・アンプの種類を設定します。Small:
小型アンプをシミュレートしています。
Built-In:
ビルト・イン・タイプのアンプをシミュレートしています。
2-Stack:
大型 2 段積みアンプをシミュレートしています。
3-Stack:
大型 3 段積みアンプをシミュレートしています。
LOW GAIN(ロー・ゲイン)-15 〜 +15 dB
低域のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。+ にするほど 低域が強調(増幅)されます。
HIGH GAIN(ハイ・ゲイン)-15 〜 +15 dB
高域のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。+ にするほど 高域が強調(増幅)されます。
LEVEL(アウトプット・レベル)0 〜 127
出力音量を設定します。ディストーションをかけたときとか けないときとのレベル差 はアウトプット・レベルで調節するとよいでしょう。
4:PHASER(フェイザー)
フェイザーは原音に位相 をずらした音を加えて音色を時間的 に変化させ、音をうねらせます。
fig.6-08(PHASER)
MANUAL(マニュアル)100 Hz 〜 8000 Hz
音をうねらせる基準周波数を設定します。RATE(レイト)0.05 〜 10.0 Hz #
うねりの周期を設定します。DEPTH(デプス)0 〜 127
うねりの深さを設定します。RESONANCE(レゾナンス)0 〜 127
フェイザーのフィードバ ック量を設定します。値を大きくす るほど、クセの強い音になります。
MIX(ミックス・レベル)0 〜 127
位相をずらせた音を原音に混ぜ合わせる割合を設定します。
PAN(アウトプット・パン)L64 〜 0 〜 R63
出力音の定位を設定します。L64 で最も左、0 で中央、R63 で最も右に定位します。
LEVEL(アウトプット・レベル)0 〜 127
出力音量を設定します。5:SPECTRUM(スペクトラム)
スペクトラムはフィルタ ーの一種で、特定の周波数のレベル を増減させて音色を変えます。
イコライザーと働きが似 ていますが、音色のクセをつけるの に最適な 8 つの周波数が決められているので、より特徴のあ る音を作ることができます。
fig.6-09(SPECTRUM)
BAND1 〜 8 で各音質を設定します。
BAND1(バンド 1・ゲイン)-15 〜 +15 dB
250 Hz のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。BAND2(バンド 2・ゲイン)-15 〜 +15 dB
500 Hz のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。BAND3(バンド 3・ゲイン)-15 〜 +15 dB
1000 Hz のゲイン(増幅/減衰量)を設定します。L in
R in
L out
R out
Pan R Pan LAmp
Simulator
2-Band
Distortion EQ Phaser
Resonance Mix