第 5 章 ハードウェア構成 166
5.2 オプション搭載条件
5.2.6 ドライブ
ドライブの搭載条件を説明します。
■ ドライブの種類
ETERNUS DXでは、SAS最大12Gbit/sの高速インターフェースを持つ各種最新ドライブをサポート
しています。
ETERNUS DXに搭載可能なドライブには以下の種類があります。また、ドライブの種類によって、
データ暗号化の付加機能を持つものがあります。
• SASディスク
• ニアラインSASディスク
• SSD
ドライブのサイズには、2.5 インチ、3.5 インチのタイプがあります。
2.5インチドライブは3.5インチドライブに比べて軽量・低消費電力であるため、同じ台数を搭載した ときの質量、消費電力が小さくなります。
また、データ入出力回数をエンクロージャあたりのドライブ数(2.5インチドライブ´24台、3.5イン チドライブ´12台)で比較すると、2.5インチドライブ構成の方が1台のエンクロージャに多く搭載で きるため、エンクロージャあたりのIOPS(Input Output Per Second)性能は良くなります。
●
SASディスクSASディスクは高性能/高信頼性のディスクです。データベースなどの性能を重視した使用頻度の高 い情報の保管に使用します。
• 1.8TB SASディスクは、アドバンスト・フォーマット(512e)のディスクです。
• アドバンスト・フォーマット(512e)のディスクを使用する場合は、サーバのOSおよびアプリ ケーションがアドバンスト・フォーマット(512e)に対応していることを確認してください。サー バのOSおよびアプリケーションがアドバンスト・フォーマット(512e)に対応していない場合、
ランダムライト性能が低下する場合があります。
●
ニアラインSASディスクニアラインSASディスクは、データのバックアップおよびアーカイブ用途に適した大容量/低価格の ディスクで、SASディスクに比べて大量の情報を低コストで保管できます。
• ニアラインSASディスクは、SASディスクと比較して大量の情報を低価格で保管することができ ます。しかし、使用頻度が高く信頼性や性能を要求される情報については、ニアラインSASディ スクではなく、SASディスクを使用することを推奨します。
• ニアラインSASディスクは、装置の周囲環境温度条件(動作時)を超えると、性能が低下する場 合があります。
• ニアラインSASディスクは、アドバンスト・コピーのコピー先やアーカイブデータの格納先とし て使用できます。
• アドバンスト・コピーのコピー先としてニアラインSASディスクを使用する場合、業務I/O量と コピーセッション数によっては、レスポンスの遅延やコピー処理速度が低下する場合があります。
• 以下のディスクは、アドバンスト・フォーマット(512e)のディスクです。
- 2.5インチ2TBニアラインSASディスク - 3.5インチ6TBニアラインSASディスク - 3.5インチ8TBニアラインSASディスク - 3.5インチ10TBニアラインSASディスク
• アドバンスト・フォーマット(512e)のディスクを使用する場合は、サーバのOSおよびアプリ ケーションがアドバンスト・フォーマット(512e)に対応していることを確認してください。サー バのOSおよびアプリケーションがアドバンスト・フォーマット(512e)に対応していない場合、
ランダムライト性能が低下する場合があります。
• 6TBニアラインSASディスク、8TBニアラインSASディスク、および10TBニアラインSAS ディスクを使用する場合、構成可能なRAIDレベルは、RAID0, RAID1, RAID6, RAID6-FRです。
●
SSDSSDは高性能/高信頼性のドライブで、データベースなどの性能を重視した使用頻度の高い情報の保 管に使用します。
記憶媒体にフラッシュメモリを使用しているため、SASディスクやニアラインSASディスクなどの ハードディスクに比べ、ランダムアクセス性能に優れています。また、モーターなどの可動部がない ため、耐衝撃に優れます。
ETERNUS DXでは、十分な予備領域があり、高度なウェアレベリング機能を搭載したSSDを採用し
ていますが、想定された書き込み総量を超えると、徐々にエラーの発生頻度が多くなり、書き込み性 能が低下する場合があります。ETERNUS DXは、想定された書き込み総量に到達するまでのパーセン テージ(健全性)を参照できる機能を備えています。
RAID1構成においてI/Oアクセス負荷の高い状態で使用すると、製品保証期間内に書き換え回数が上
限に達する場合があります。そのため、RAID構成は、RAID1+0, RAID5, RAID5+0, RAID6を推奨しま す。
ETERNUS DXでサポートしているSSDには、以下の種類があります。
• Extreme Cache Pool対応のMLC SSD(インターフェース速度 12Gbit/s、6Gbit/s)
• Extreme Cache Pool非対応のバリューSSD(インターフェース速度 12Gbit/s)
バリューSSDは書き込み保証値と予備領域を最適化することで、従来よりも低容量単価を実現した
SSDです。
バリューSSDはExtreme Cache Pool対応のMLC SSDに比べ、ランダムアクセス(特にライトアク
セスを含む)が数時間連続するような状況下では、性能が低下する場合があります。
なお、バリューSSDでは、ETERNUS Web GUIおよびETERNUS CLIで表示される容量と製品上の 容量は異なります。例えば、1.92TB バリューSSDは2.00TBと表示されます。
高密度ドライブエンクロージャ(6Gbit/s)にSSDを搭載した場合、搭載したSSDのインターフェー ス速度にかかわらず6Gbit/sのSSDとして動作します。
SASディスク、ニアラインSASディスク、SSDの各ドライブの特性を以下に示します。
表 5.2 ドライブの特性
種類 信頼性 性能 価格(*1)
SASディスク ¡ ¡ ¡
ニアラインSASディスク △ △ ◎
SSD ◎ ◎ △
◎:非常に優れている、¡:優れている、△:やや劣る
*1: 価格はビット単価で比較し、◎<¡<△の順で高いことを示します。
■ ドライブの搭載数
ドライブは、ETERNUS DX100 S4/DX100 S3の場合は最大144台、ETERNUS DX200 S4/DX200 S3 の場合は最大264台まで搭載できます。
それぞれのドライブエンクロージャを最大数搭載した場合に、搭載可能なドライブ数を以下の表に示 します。
表 5.3 搭載可能なドライブ数
種類 ETERNUS DX100 S4/DX100
S3
ETERNUS DX200 S4/DX200 S3
ドライブエンクロージャ(2.5インチ用) 144(*1) 264(*1)
ドライブエンクロージャ(3.5インチ用) 132(*2) 132(*2)
高密度ドライブエンクロージャ 132(*2) 252(*2)
*1: コントローラーエンクロージャが2.5インチ用の場合のドライブ数です。
*2: コントローラーエンクロージャが3.5インチ用の場合のドライブ数です。
ホットスペアの搭載数については、「2.1.5 ホットスペア」(33ページ)の「■ ホットスペアの搭載数」
(33ページ)を参照してください。