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雇用・就労の促進

ドキュメント内 障がい者福祉計画(素案) (ページ 97-112)

第4章  施策の展開( 基本計画)

5  雇用・就労の促進

(1)障がい者雇用の推進 

【現状と課題のまとめ】 

障がいのある人の雇用・就労を促進することは、地域での自立した生活を維 持・継続する上で不可欠であり、「完全参加と平等」という考え方を体現してい く上でも重要な意味をもちます。 

国では、 「障害者の雇用の促進等に関する法律 (障害者雇用促進法) 」 により、

公的機関や民間企業に対し障がい者の法定雇用率を設定し、その達成を促進し、

障がいのある人の就労の受け皿の拡大を図っています。 

また、障害者自立支援法では、障がいのある人の一般就労への移行促進を重点 目標に掲げており、就労移行支援や就労継続支援(A型、B型)といった就労支 援のための新たな事業が導入されました。 

こうした中、市内の企業において一定の障がい者雇用が進んでいますが、全体 的には障がいのある人の雇用環境は極めて厳しい状況にあります。 

今後、障がいのある人の自立した地域生活を促進していくためには、雇用・一 般就労は日常生活の支援サービスとの両輪として不可欠であり、就労支援センタ ーや公共職業安定所などの関係機関・団体と連携しながら引き続き、雇用先とな る企業・事業所の理解を促すとともに、職業リハビリテーションの充実や多様な 就労の機会の確保など、総合的な就労支援体制づくりを進める必要があります。  

【具体的な施策・事業】 

施策・事業  内    容 

① 市 及 び 関 連 機 関 での雇用の促進 

○ 市 及 び市 の 関連 機 関が 率 先 して 障 がい の ある 人 雇 用の 拡 大を 図 ります。また就労支援センターや地域自立支援協議会において、

その活用を進めます。 

○ 新規計画の公共施設については、障がいのある人の雇用に配慮し たものとするよう努めます。 

② 障 が い 者 職 業 相 談事業の充実 

○ 県公共職業安定所(ハローワーク)と協力し、障がい者職業相談 事業の充実を図ります。 

 

施策・事業  内    容 

③ 奨 励 金 制 度 利 用 の促進 

○ 障がい者雇用奨励金制度の周知の徹底を図り、その利用促進を通 して、障がいのある人の雇用の拡大に努めます。 

○ 障がい者職場実習奨励金制度の周知の徹底を図り、その利用を促 進します。 

④ 民 間 事 業 所 へ の 啓発活動の強化 

○ 広報、パンフレット等を通じ、また商工団体を通じて、民間事業 所に対する障がい者雇用についての啓発雇用に努めます。さらに 国や県の雇用対策の動向を見極めながら対応します。 

○ 企業等における障がい者雇用を促進するため、公共職業安定所と 連携を取りながら、事業主に理解を求めます。 

     

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(2)福祉的就労の促進、就労支援体制の充実 

【現状と課題のまとめ】 

授産施設や作業所などの福祉的就労の場の整備は、働く場、生産活動の場とし ての役割のみならず、障がいのある人の日中の居場所や多くの人とのふれあいの 場、困ったときの相談の場となるなど多面的な役割を有しています。 

しかし、障害者自立支援法によって、福祉的就労の場は、一般就労への移行を めざす自立支援給付の「就労移行支援」、一般就労が困難な人を対象に働く場や 活動の場を提供する「就労継続支援」、創作的活動や生産活動の機会を提供する 地域生活支援事業の「地域活動支援センター」、そして小規模作業所に事業体系 が再編されることになりました。 

このため、市内における福祉的就労や就労支援のあり方について、利用者や授 産施設・作業所などの関係者との協議を進めながら、新しい事業体系への円滑な 移行を促進し一般就労への支援を進めていくとともに、福祉的就労の場の安定的 な確保を図っていく必要があります。

 

【具体的な施策・事業】 

施策・事業  内    容 

① 障 が い 者 福 祉 セ ンターの充実等   

○ 障がい者福祉センターの通所更生施設及び通所授産施設、福祉作業 所を平成2 3 年度までに生活介護、就労継続支援(非雇用型)等の 新体系への移行を行い、サービスの充実を図ります。 

○ 旧第二福祉作業所を精神障がいのある人の活動の拠点として、平成 1 9 年度に地域活動支援センター事業へ移行し、就労支援等につい ても充実させます。 

○ 身体障がいのある人が作業訓練等を行う場については、今後必要に 応じて検討していきます。〔再掲〕 

○ 障がいのある人が就労の場や機会を得られるための支援を行う「ワ ークステーション」を市役所に整備し、職業訓練を行います。 

    また、市内外において障がいのある人の雇用を希望している事業者 に「ワークステーション」の見学等を通じて理解を呼びかけ、障が いのある人の一般就労へ繋がる架け橋としての役割を積極的に担い ます。 

② 各 種 職 業 訓 練 所 の紹介 

○ 公共職業安定所と連携・協力して、国立身体障害者リハビリテーシ ョンセンター、県立障害者高等技術専門校、東京障害者職業訓練能 力開発校等の職業訓練所の紹介と利用促進を実施します。 

施策・事業  内    容 

③「職親委託制度」

の充実 

○ 就職に必要な素地を与えるとともに雇用促進と職場における定着性 の向上を図るため、関係機関等との連携を図りつつ「職親委託制度」

の充実を図ります。 

④ 福 祉 的 就 労 の 場 の拡充 

○ 市の公共施設内にある喫茶店、食堂等については、障がいのある人 が働ける場の確保を継続します。 

○ 一般就労が困難な障がいのある人のために通所授産施設の機能拡充 を図り、福祉的就労の場の充実に努めます。特に障がいのある人の 就労支援施設としての機能強化を図ります。 

⑤ 通 所 授 産 施 設 の 機能強化 

○ 一般就労へのステップ機能をもつ通所授産施設については、利用者 の自主性や施設の独自性を尊重した支援策を検討します。 

○ 施設の定員が超過しそうな場合には、小規模作業所等の新たな施設 の整備に対する側面的支援をします。 

⑥ 就 労 支 援 体 制 の 充実 

○ 就労相談、就労訓練、企業等との連携など、障がいのある人の就労 支援を強化するため、「就労支援センター」の機能強化を図ります。 

○ 障がいのある人の自立支援や就労等の選択の幅を拡大しつつ、障が いのある人が適性に応じ、障がいのある人たちと共に働ける施設整 備の検討を進めます。特に千鳥地区におけるクリーンセンターの余 熱 を利用 した障が いのあ る人等 の働く場 の整備 の検討 を進めて い きます。 

     

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6  生活環境の整備 

(1)歩道空間・建築物の整備 

【現状と課題のまとめ】 

平成6年に「高齢者・身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促 進に関する法律(ハートビル法)」が制定され、平成1 2 年には「高齢者・身体障 害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律(交通バリア フリー法)」が施行されて、バリアフリー化の対象が「点」から「線」へと拡大 されました。 

さらに、平成1 7 年7月に国土交通省は「ユニバーサルデザイン政策大綱」を策 定し、ハード・ソフトの両面から連続して移動環境を整備・改善していくことを めざすとともに、 平成1 8 年6月にはハートビル法と交通バリアフリー法を統合し、

多面的なバリアフリー化の進展を図る「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促 進に関する法律(バリアフリー新法)」が成立しました。 

本市では、駅舎や公共的な建築物など民間施設を含め、生活環境の整備におい てバリアフリー化が一定の進展をみていますが、 「人 (市民) にやさしいまち」 、

「ユニバーサルデザインのまち」という観点から見ると、まだ多くの課題が残さ れています。 

今後も障がいのある人をはじめ、市民のだれもが安心して快適な日常生活を送

ることができるよう、 「福祉のまちづくり」 をさらに進めていく必要があります。

 

 

【具体的な施策・事業】 

施策・事業  内    容 

① 「 足 も と か ら の 都 市 づ く り 」 の 推進 

○ 道路、公園、公共的施設及びその周辺等の都市空間の環境を総点 検し、高齢者、障がいのある人を含めた「市民にとってやさしい まち」をめざしての環境改善を図ります。 

○ 平成1 5 年度末策定の「交通バリアフリー法に基づく基本構想」

の中で「重点整備地区」とされる新浦安駅を中心とする半径1 .0 km圏内のバリアフリー事業を推進します。 

○ 再整備の全体像について検討するとともに「浦安駅周辺まちづく り取り組み方針」に基づき、s t e p 1 区域で、市有地を核とした民 間事業者の資金やノウハウを導入した再整備に取り組みます。 

○ バ ス 停の 集 約化 や 食い 違 い 交差 点 の解 消 、広 幅 員 の歩 行 者デ ッ キ、やなぎ通りを横断するためのエレベーターの設置、自転車駐 車場の整備や新しい都市機能の導入等、再整備の具体化に取り組 みます。 

○ 歩行空間の安全性や快適性の向上を図るため、当代島地区の旧県 道(市道第1 −1 5 号線)について、地域住民と意見交換をしなが ら、現在の幅員で対応可能な道路環境の改善に取り組みます。 

② 幹 線 道 路 等 の 整 備 

○ 国道、県道、市道の切り下げ部の是正及び電柱の移設等について 働きかけます。 

○ 「バリアフリー新法に基づく基本構想」中に定める「特定経路」

に 対 す る バ リ アフ リ ー化 の 道 路 整 備 事業 を 主要 課 題 と し て 捉え ていきます。 

○ 幹線道路の橋梁付近の急勾配の解消を図ります。 

③ 道 路 環 境 ・ 交 通 安全施設の整備 

○ 自転車駐輪場の整備に努めるとともに、放置自転車の撤去移送回 数を増やし、撤去の強化を図ります。 

○ 音響信号等の設置について、公安委員会に要望し、障がい者にや

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