1 障害福祉サービスの利用(給付)実績
(1)訪問系サービス
第1期(平成1 8 年度〜平成1 9 年度)での訪問系サービスの利用実績は、当初見 込量(平成1 8 年度2 ,5 0 0 時間/月、平成1 9 年度3 ,1 2 5 時間/月)に対し、平成 1 8 年度が2 ,0 8 0 時間/月、平成1 9 年度が2 ,7 3 4 時間/月であり、当初見込量に対 する達成率(進捗率)はそれぞれ8 3 .2 %と8 7 .5 %とおおむね見込み量どおりの利 用となっています。
サービス別には、利用対象者が限定的となる「重度障害者等包括支援」を除き、
いずれの順調な利用の伸びがみられ、「居宅介護」「重度訪問介護」「行動援護」
ともに平成1 9 年度では前年度比の約1 .3 倍にあたる数値となっています。
第2期計画の検討においては、 こうした利用動向をふまえながら、 平成2 3 年度の 最終目標値も含め、今後の地域生活の移行者数を見極めた現実的な目標設定を行い、
必要なサービス提供基盤の整備に引き続き取り組んでいく必要があります。
図表 3 訪問系サービスの利用実績(総括)
平成 18 年度 平成 19 年度 平成 20 年度 区 分 単位
実績 計画値 進捗率 実績 計画値 進捗率 実績 計画値 進捗率 時間/ 月 2, 080 2, 500 83. 2% 2, 734 3, 125 87. 5% ― 3, 960 ―
①居宅介護
②重度訪問介護
③行動援護
④重度障害者等 包括支援
人/月 121 98 1. 2 倍 188 118 1. 6 倍 ― 142 ―
図表 4 サービス区分別の訪問系サービスの利用実績
サービス区分 単位 18 年度実績 19 年度実績
時間/ 月 1, 136 1, 523
①居宅介護
実人/ 月 89 97
123
(2)日中活動系サービス
日中系サービスのうち、「生活介護」や「児童デイサービス」の利用が顕著であ るほか、当初見込みよりも下回るものの、「自立訓練(生活訓練)」や「短期入所」
「就労移行支援B型」は受け入れ体制が整備されるに伴い、堅実な利用の伸びがみ られます。
このため、関係機関等との連携のもとに、施設や事業所の新体系サービスへの移 行を促進し、地域生活のための総合的な支援体制を確立していくことが重要である と考えます。
図表 5 日中活動系サービスの利用実績
平成 18 年度 平成 19 年度 区 分 単位
実 績 計画値 進捗率 実 績 計画値 進捗率
①生活介護 人日 130 44 295. 5% 111 110 100. 9%
( 実利用人数) 人 8 2 400. 0% 6 5 120. 0%
②自立訓練(機能訓練) 人日 5 22 22. 7% 0 22 − ( 実利用人数) 人 1 1 100. 0% 0 1 −
③自立訓練(生活訓練) 人日 22 0 ‑ 68 66 103. 0%
( 実利用人数) 人 2 0 ‑ 8 3 266. 7%
④就労移行支援 人日 20 0 ‑ 20 44 45. 5%
( 実利用人数) 人 2 0 ‑ 2 2 100. 0%
⑤就労継続支援(A型) 人日 0 0 ‑ 0 22 ‑ ( 実利用人数) 0 0 ‑ 0 1 ‑
⑥就労移行支援(B型) 人日 24 22 109. 1% 30 44 68. 2%
( 実利用人数) 人 1 1 100. 0% 2 2 100. 0%
⑦療養介護 人 0 1 ‑ 0 1 ‑
⑧児童デイサービス 人日 95 736 12. 9% 280 782 35. 8%
( 実利用人数) 人 21 32 65. 6% 50 34 147. 1%
⑨短期入所 人日 75 247 30. 4% 66 247 26. 7%
( 実利用人数) 人 9 17 52. 9% 14 18 77. 8%
※ 単位について
①「人日」という単位は、延べ日数を数える単位です。例えば
・ 1人が5日間サービスを利用しても:1(人)× 5(日)=5(人日)
・ 5人が1日ずつサービスを利用しても:5(人)× 1(日)=5(人日)
になります。
②2 4 時間の介護を必要とする「療養介護」については、利用人日ではなく、利用者数「人」で見 込んでいます。
(3)居住系サービス
共同生活介護(ケアホーム)や共同生活援助(グループホーム)の整備は、第1 期での見込量を大きく上回っています。
今後は、障がいのある人の高齢化の動向や今後の福祉施設入所者、退院可能な精 神障がいのある人の地域生活への移行促進を考慮し、引き続き、地域生活の基盤と なるこれら施設の新規整備を促進していくことが必要です。
図表 6 居住系サービスの利用実績
平成 18 年度 平成 19 年度 区 分
単 位
実 績 計画値 進捗率 実 績
計画値 進捗率
①共同生活介護 人 9 21
②共同生活援助 人 12
7 300. 0%
8
11 263. 6%
③施設入所支援 人 26 2 13 倍 20 2 10 倍
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2 地域生活支援事業の利用実績
地域生活支援事業のうち、「コミュニケーション事業」と「移動支援事業」の利 用実績は、ともに堅調な伸びを示していますが、移動支援事業の利用時間数は当初 見込みを大きく下回っています。この原因として考えられることは、利用要件もあ って利用時間を控えたことや、ヘルパーの人材不足などが考えられます。
また、 「日常生活用具給付事業」は、平成1 9 年度にストマ用具が対象品目に組み 込まれたことから大きな伸びとなっています。
図表 7 地域生活支援事業の第1期における利用実績
①相談支援事業 平成 18 年度 平成 19 年度
【目標】設置箇所数 箇所 1 1
【実績】設置箇所数 人 1 1
②移動支援事業 平成 18 年度 平成 19 年度
【目 標】 人 148 170
【実 績】 人 135 160 利
用 者
数 進捗率 % 91. 2% 94. 1%
【目 標】 時間 5, 920 6, 800
【実 績】 時間 527 1, 377 時
間 数
進捗率 % 8. 9% 20. 3%
③コミュニケーション支援事業 平成 18 年度 平成 19 年度
【目標】利用見込者数 人 25 28
【実績】実利用者数(月平均) 人 22 24 進捗率 % 88. 0% 85. 7%
④日常生活用具給付等事業 平成 18 年度 平成 19 年度
【目標】利用見込者数 件 100 110
【実績】実利用者数(月平均) 件 63 1, 515 進捗率 % 63. 0% 1377. 3%
(続き)
⑤地域活動支援センター事業 平成 18 年度 平成 19 年度
【目 標】設置箇所数 2 3
機能強化事業 Ⅰ型 箇所 0 0
Ⅱ型 箇所 2 3 Ⅲ型 箇所 0 0
【実 績】設置箇所数 箇所 0 3
機能強化事業 Ⅰ型 箇所 0 0
Ⅱ型 箇所 0 1 Ⅲ型 箇所 0 1
基礎的事業 箇所 0 1
※ <参考>
地域活動支援センター事業の内容
(基礎的事業)
利用者に対し、創作活動、生産活動の機会の提供等、地域の実情に応じた支援を行う。
(Ⅰ型)
基礎事業に加え、専門職員(精神保健福祉士等)を配置し、医療・福祉及び地域の社会基 盤との連携強化のための調整、住民ボランティア育成、障がいに対する理解促進を図るため
の普及啓発等を実施する。
(Ⅱ型)
基礎事業に加え、地域において雇用・就労が困難な在宅の障がいのある人に対し、機能訓 練、社会適応訓練、入浴等のサービスを実施する。
(Ⅲ型)
基礎事業に加え、地域の障がい者のための援護対策として地域の障がい者団体等が通所に よる援護事業を実施する。
⑥日中一時支援事業 平成 18 年度 平成 19 年度
【目標】実利用見込者数 人 6(62) 7(74)
【実績】実利用者数 人 3 (5) 6 (7)
進捗率 % 50. 0% 85. 7%
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