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集中通関(Centralised Clearance) (TAXUD/MCCIP/2010/100-2 より修正)

ドキュメント内 (ページ 32-38)

EU

加盟

27

カ国全域を含む集中通関システムである。域内の通関手続を一元化する集中通 関システムは

EU

関税法改正の主眼の一つである。表

2

3

MCC

ならびに

MCCIP

(修正)

の関連条文を抽出記載した。

集中通関とは(

MCC

106

条)

1.税関当局は、申告者が事業所を有する場所を管轄する税関官署に対して、当該税関官署 とは異なる税関官署に到着が通知された貨物の税関申告を行うことを許可することができる。

この場合、関税債務は税関申告が行われた税関官署において発生するものとする。

2.税関申告が行われた税関官署は、申告内容の検証、関税債務に相当する額の輸入税又は 輸出税の回収、貨物の引渡しのための諸要式を処理する。

3.貨物の到着の通知を受けた税関官署は、税関申告された税関官署から妥当と認められる 要請があれば貨物を検査し、また貨物の引渡を許可するものとし、その際税関申告された税 関官署から受領した情報を勘案する。ただし、貨物の到着の通知を受けた税関官署が、セキ ュリティ及びセーフティのために、独自に管理をすることを妨げない。

集中通関の範囲と条件(

MCCIP 521-2-01

1.

MCC 106

に定められた集中通関は以下について許可される。

(a)

輸入、

(b)

税関倉庫、

(c)

一時的許可と最終用途、

(d)

域内向け及び域外向け加工、

(e)

輸 出。

集中通関は標準又は簡素化申告書を提出するか又は記録による申告により行われる。他の加 盟国が介入する場合

MCC 90

Entry Summary Declaration

に代わる税関申告書)の規定は 集中通関により提出された税関申告には適用されない。監督税関が税関申告を受理するため には、申告者は税関申告書又は別途通知により貨物の到着を通知する税関に通知したことを 監督税関に通知しなければならない。

2.監督税関と貨物の到着を通知する税関が異なった加盟国に所在する場合、次の追加規定 が適用される。

(a)

貨物の輸入又は輸出にあたり内国消費税が課税される場合、貨物の到着を通知する税関 が所在する加盟国で内国消費税の延納取決めが結ばれていることを条件として集中通関が認 められる。

(b)

貨物が輸入される場合、税関申告の明細が付加価値税が課税される加盟国の税関当局へ 提示されなければならない。

情報の提供(

MCCIP 521-2-02

1.監督税関が税関申告を受理した時、貨物を管轄する税関に該当手続に対する貨物の引渡 し、審査の必要、並びに簡素化申告の明細について通知する。

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しかしながら、税関申告が申告者の記録への申告の形式をとる場合、貨物の到着を通知する

税関は、

MCC 106 (3)

に従い管理を行うことを自ら決定することができるが、以下の条件の

もとで貨物を引渡すことができる。

-

監督税関は貨物の検査を要求しなかった、そして

-

貨物の到着通知の際申告者の記録への申告の認可が証明された。

2.第

1

項の第

2

段落以外でも、貨物の到着を通知する税関

(

管轄税関

)

は監督税関に貨物の 引渡し又は貨物を引渡すことができない理由を通知する。監督税関はその旨申告者に通知す る。

3.貨物の到着を通知する税関は貨物の所有者に貨物が引渡されたことを通知する。

集中通関の認可(

MCCIP 521-1-02

集中通関の認可は

MCCIP

により以下のとおり規定されている。

(c) MCC 106

に規定された集中通関は、

MCCIP 123-05

(税関と租税コンプライアンス

)

MCCIP 123-06

(商業ならびに輸送記録を管理する十分なシステム)及び

MCCIP 123-08

(能

力の実務標準又は職業資格)に規定の条件を満たせば認可される。この認可は、申告者の記 録への申告が簡素化と補足申告(簡素化申告手続)の形式で行なわれる場合にも適用される。

注:上記要件は

AEOC

の要件から

MCCIP 123-07

(財務の健全性)を外したものである。

したがって、

AEOC

は集中通関の認可を受けるが、

AEOS

MCCIP 123-08

(能力の実務標 準又は職業資格)の要件を満たしていないため認可を受けることができない。AEOFは認可 を受ける。

詳細は表

2

2 AEO MCCIP 521-1-02

税関手続に関する認可参照。

集中通関による効果11

◍ 貨物がどの加盟国の港を通じて輸出入されるとしても企業の本社所在国の監督税関を通 じ税関手続を行うことが可能となる。

◍ すなわち、申告する場所は貨物の到着が物理的に通知される場所から切り離され責任は関 与する異なった税関の間で分担される。

-

入出国の国境税関は

EU

市場へ引渡される前に輸入と輸出税関の要求により申告され た貨物のセキュリティとセーフティ及びその他の管理について責任を負う。

-

輸入と輸出の内陸税関はその他手続ならびに貨物に適用される関税、財務及び貿易政策 手段についての管理について責任を負う。

11欧州新関税法、日本関税協会/ホワイトアンドケースブラッセル法律事務所、2009917日、73

76頁及びThe Modernised Customs Code, Why, How, What and When? EC Taxation and Customs Union, 1 November 2008, 7頁より作成。

28

◍ すなわち、税関手続の

EU

内一元化・集中化である。

◍ 関税の支払い・払い戻しも一括処理。

◍ 税関との接点が一か所となり、管理コストが大幅に削減される。

2

4

に集中通関の流れを図解した。

29

2

3

集中通関(

Centralised Clearance

)(

TAXUD/MCCIP/2010/100-2

より修正)

MCC 106 集中(一元化された)通関(Centralised clearance

1.税関当局は、申告者が事業所を有する場所を管轄する税関官署に対して、当該税関官署とは異なる税関官署に到着が通知された貨物の税関申告を行うことを許 可することができる。この場合、関税債務は税関申告が行われた税関官署において発生するものとする。

Customs authorities may authorise a person to lodge, or make available, at the customs office responsible for the place where he is established a customs declaration for goods which are presented to customs at another customs office. In such cases, the customs debt shall be deemed to be incurred at the customs office at which the customs declaration is lodged or made available.

2.税関申告が行われた税関官署は、申告内容の検証、関税債務に相当する額の輸入税又は輸出税の回収、および貨物の引渡しのための諸要式を処理する。

The customs office at which the customs declaration is lodged or made available shall carry out the formalities for the verification of the declaration, the recovery of the amount of import or export duty corresponding to any customs debt and for granting release of the goods.

3.貨物の到着の通知を受けた税関官署は、税関申告された税関官署からの妥当と認められる要請があれば貨物を検査し、また貨物の引渡しを許可するものとし、

その際税関申告された税関官署から受領した情報を勘案する。ただし、貨物の到着の通知を受けた税関官署が、セキュリティ及びセーフティのために、独自に管理 することを妨げない。

The customs office at which the goods are presented shall, without prejudice to its own control for security and safety purposes, carry out any examination justifiably requested by the customs office at which the customs declaration is lodged or made available and shall allow release of the goods, taking into account information received from that office.

MCCIP 521-2-01 集中通関の範囲と条件(Scope and conditions of centralised clearance, MCC 106 (4)(a), MCC 106 (4), CCIP 253h – 253m

1.MCC 106に定められた集中通関は以下について許可される。

(a) 自由流通への引渡(輸入)(b) 税関倉庫、(c) 一時的許可と最終用途、(d) 域内向け及び域外向け加工、(e) 輸出。

集中通関は標準又は簡素化申告書を提出するか又は記録による申告により行われる。他の加盟国が介入する場合MCC 90Entry Summary Declarationに代わる 税関申告書)の規定は集中通関により提出された税関申告には適用されない。監督税関が税関申告を受理するためには、申告者は税関申告書又は別途通知により貨 物の到着を通知する税関に通知したことを監督税関に通知しなければならない。

2.監督税関と貨物の到着を通知する税関が異なった加盟国に所在する場合、次の追加規定が適用される。

(a) 貨物の輸入又は輸出にあたり内国消費税が課税される場合、貨物の到着を通知する税関が所在する加盟国で内国消費税の延納取決めが結ばれていることを条件 として集中通関が認められる。

(b) 貨物が輸入される場合、税関申告書の明細が付加価値税が課税される加盟国の税関当局へ提示されなければならない。

MCCIP 521-2-02 情報の提供(Provision of information, MCC 10, 106, MCC 10(1), 106(4)(g), CCIP 263m, 266 (2)(b), Annex 52-01

1.監督税関が税関申告を受理した時、貨物を管轄する税関に該当手続に対する貨物の引渡し、審査の必要、並びに簡素化申告の明細について通知する。

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しかしながら、税関申告が申告者の記録への申告の形式をとる場合、貨物の到着を通知する税関は、MCC 106 (3) に従い管理を行うことを自ら決定することができ るが、以下の条件のもとで貨物を引渡すことができる。

- 監督税関は貨物の検査を要求しなかった、そして

- 貨物の到着通知の際申告者の記録への申告の認可が証明された。

2.第1項の第2段落以外でも、貨物の到着を通知する税関(管轄税関) は監督税関に貨物の引渡し又は貨物を引渡すことができない理由を通知する。監督税関はそ の旨申告者に通知する。

3.貨物の到着を通知する税関は貨物の所有者に貨物が引渡されたことを通知する。

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図 2 - 4 集中通関( Centralised Clearance )

出所:「欧州新関税法」日本関税協会/ホワイトアンドケースブラッセル法律事務所 2009917日、74頁より作成。

オランダ日本会社 EUへの全輸入手続を担当 ドイツ日本会社

フランス日本会社

イギリス日本会社 スペイン日本会社

利点

関税エクスパートを一か所へ集中

税関当局とのインターフェースが一か所だ けで済む

オランダ税関

・全申告書をここに提出

・すべての会社の税関業務をここに集中

・税関への問い合わせはすべてここで対処

・輸入関税はすべてここに納付

・関税の払戻しもすべてここで処理

・税関監査もすべてオランダ税関により実施

利点

全貨物をオランダに輸入する必要はない EU域内のすべての顧客に貨物を直送する

ドキュメント内 (ページ 32-38)