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自己査定(Self-Assessment) (TAXUD/MCCIP/2010/100-2 より修正)

ドキュメント内 (ページ 38-43)

自己査定とは、企業に対して元来税関が行うべき輸入税及び輸出税の査定及び税関の監 督下で一定の管理を行うことを税関当局が認める税関手続及び管理の簡素化のための制度

である(

MCC

116

(2) (d)

)。自己査定にかかわる全体図を図2-5にまとめた。

一般規定 (MCCIP 525-2-01)

1.関税の自己査定を含む一定の税関手続を実行するため、及び一定の管理を実行するた めの認可には以下に関連する手続と管理を含む。

(a)

輸入(自由流通)

(b)

税関倉庫

(c)

一時的許可

(d)

最終用途

(e)

域内向け・域外向け加工

(f)

申告書が提出された加盟国の

EU

税関領域からの輸出で、アネックス

52-01

に記載され た

Exit Summary Declaration

の明細が

MCCIP 810-01

に規定された期限以内に提出され た場合、

(g)

輸入又は輸出の関税額の決定、

(h)

貨物の

EU

原産の証明、

(i)

上記

(a)

から

(e)

に述べられたいずれかの税関手続のもとでの貨物の移動、加工、保管、

(j) EU

の税関領域から認定者が運び出した貨物の出国の確認、

(k)

認定書に明記のとおり、禁止、制限品目に対するコンプライアンスの確認、

(l)

税関当局と他の政府機関への情報の提供。

2.貨物が認定書に定められた場所に到着した時点で遅くても税関申告は申告者の記録へ のエントリーの形式をとる。

認定の追加条件(MCCIP 525-2-02)

MCCIP 521-1-02

に定められた条件に加え、自己査定に対する認可は次の条件により授与

される。

(a)

税関当局は、何時でも、補足書類を含め申請者の記録にアクセスすることができる、

(b)

申請者が認定書に定められた税関手続と管理を運営、監視し関係法令のコンプライアン スを確実にすることができれば税関当局は満足する、

(c)

申請者は税関債務とその他諸掛の管理と支払いに必要な情報を保有している、

(d)

申請者は税関当局又は他の機関に必要とされる通知や書類をタイムリィに提供する、

(e)

申請者は延納の場合は期限以内に関税と諸掛を支払い、

MCC 69

条と

70

条(口座への 記入と時期)に従い口座への記入に必要な明細を期限以内に監督税関に通知する、

(f)

申請者は

MCCIP 123-05

(税関と租税コンプライアンス)に定められたコンプライア

33

ンスを実行するため適切に訓練されたスタッフを常時配置することを保証する。

自己査定の認可(MCCIP 521-1-02)

自己査定の認可は

MCCIP

により以下のとおり規定されている。

(e) MCC 116

に規定された税関要式と管理のその他の簡素化(自己査定を含む)は、

MCCIP

123-05

(税関と租税コンプライアンス

)

MCCIP 123-06

(商業ならびに輸送記録を管理す

る十分なシステム)及び

MCCIP 123-08

(能力の実務標準又は職業資格)に規定の条件を 満たせば認可される。この認可は、申告者の記録への申告が簡素化と補足申告(簡素化申 告手続)の形式で行なわれる場合にも適用される。

注:上記要件は

AEOC

の要件から

MCCIP 123-07

(財務の健全性)を外したものである。

したがって、

AEOC

は集中通関の認可を受けるが、

AEOS

MCCIP 123-08

(能力の実務 標準又は職業資格)の要件を満たしていないため認可を受けることができない。

AEOF

は 認可を受ける。

詳細は表

2

2 AEO MCCIP 521-1-02

税関手続に関する認可参照。

自己査定の特徴は次に集約される1)

◍ 自己査定とは、通常は税関により行われる税関手続又は監督を事前に監査した信頼でき る経済事業者(

AEO

)へ権限を委譲することである(税関申告は不要)。

◍ 自己査定は経済事業者に対し申告ごとの“取引に基づく管理”から“システムに基づく 管理”への道を開く。

◍ “システムに基づく管理”とは、経済事業者自らが規則の遵守(特に関税や諸掛の計算 や支払いについて)を自らの内部管理を通じ確認し証明することにある。

MCC

の自己査定はセキュリティとセーフティの手続と管理に影響を与えることはない。

---

1) The Modernised Customs Code Why, How, What and When?, 1 November 2008, Taxation and Customs Union. p.12.

34

出所:「欧州新関税法」日本関税協会/ホワイトアンドケースブラッセル法律事務所、2009917日、7779頁より作成。

オランダ日本会社 自己申告資格認定事業者

貨物に対する責任は、オランダの外部国境でセキュリティ確 保のためのリスク査定と(必要に応じて行われる)セキュリ ティチェック完了後直ちに日本会社に帰属する。

納税額を計算・通知し、定期的にオランダ税関当局に納税する。

自由流通に向けたリリースのため輸入申告・許可の手続を行う必要がない。

オランダ税関当局と合意した管理計画を遵守し、異常発生の際には税関当局 にその旨を報告しなければならない。

AEOC / AEOFの場合は真の便益が得られる。

EU全域をカバーする

他の加盟国(例えばフランスのル・アーブル港)

経由で EU 域内に輸入した貨物についても自 己査定が認められる。

ベネフィット

・申告事項の低減(税関申告の必要がなくなる。納税額を定期的に通知するだけでよい)

・最終顧客に届くまでの貨物の流れが迅速化される。

要件

・事業者の経営状態とITシステムの品質及び信頼性が十分であるかチェックするために、税関当局により事前監査が行われる。

・他の加盟国が関係している場合には、AEOの資格が必要。

・監督税関官署により法令順守チェックが行われる。

・税関当局と事業者の間で管理計画を策定する。これには社内管理計画及び管理方法が含まれる。

図 2 - 5 自己査定( Self-Assessment )

35

2

4

自己査定(

Self-Assessment

)(

TAXUD/MCCIP/2010/100-2

より修正)

MCC 116 税関の諸要式及び管理の簡素化(Simplification of customs formalities and controls 1.税関当局は本章第3節に定めるものを除き、税関の諸要式及び管理を簡素化することができる。

2.本規則の非本質的な要素を、補完することにより修正するための措置であって、特に次の事項についてのルールを定める措置は、第184条第4項に定める審査 を伴う規則制定手続に従って、これを採択する。

(d) 元来税関当局が行うべき一定の税関諸要式(これには輸入税および輸出税の自己査定を含む。)を実施すること及び税関の監督下で一定の管理を行うことを経済 事業者に対して認めることができる条件、

the conditions under which an economic operator may be authorised to carry out certain customs formalities which should in principle be carried out by the customs authorities, including the self-assessment of import and export duties, and to perform certain controls under customs supervision;

MCCIP 525-2-01 一般規定 (General Provisions, MCC 116, 116 (2), CC 81)

1.関税の自己査定を含む一定の税関手続を実行するため、及び一定の管理を実行するための認可には以下に関連する手続と管理を含む。

(a) 輸入(自由流通)

(b) 税関倉庫 (c) 一時的許可 (d) 最終用途

(e) 域内向け・域外向け加工

(f) 申告書が提出された加盟国のEU税関領域からの輸出で、アネックス52-01に記載されたExit Summary Declarationの明細がMCCIP 810-01に規定された期 限以内に提出された場合、

(g) 輸入又は輸出の関税額の決定、

(h) 貨物のEU原産の証明、

(i) 上記 (a) から (e) に述べられたいずれかの税関手続のもとでの貨物の移動、加工、保管、

(j) EUの税関領域から認定者が運び出した貨物の出国の確認、

(k) 認定書に明記のとおり、禁止、制限品目に対するコンプライアンスの確認、

(l) 税関当局と他の機関への情報の提供。

2.貨物が認定書に定められた場所に到着した時点で遅くても税関申告は申告者の記録へのエントリーの形式をとる。

MCCIP 525.2.02 認可の追加条件(Additional conditions for authorizations, MCC 116, 116 (2))

MCCIP 521-1-02 に定められた条件に加え、自己査定に対する認可は次の条件により授与される。

(a) 税関当局は、何時でも、補足書類を含め申請者の記録にアクセスすることができる、

36

(b) 申請者が認定書に定められた税関手続と管理を運営、監視し関係法令のコンプライアンスを確実にすることができれば税関当局は満足する、

(c) 申請者は税関債務とその他諸掛の管理と支払いに必要な情報を保有している、

(d) 申請者は税関当局又は他の機関に必要とされる通知や書類をタイムリィに提供する、

(e) 申請者は延納の場合は期限以内に関税と諸掛を支払い、MCC 69条と70条(口座への記入と時期)に従い口座への記入に必要な明細を期限以内に監督税関に通 知する、

(f) 申請者はMCCIP 123-05 (税関と租税コンプライアンス)に定められたコンプライアンスを実行するため適切に訓練されたスタッフを常時配置することを保証

する。

MCCIP 525.2.03 記録への申告と自己査定システムへのアクセス(Entry in the records and access to the system under self–assessmentMCC 116

TAXUD/1717/2008 R Rev 1.3 に記載。TAXUD/MCCIP/2010/100-2の該当条項を確認中。

1.自己査定の認定者はアネックス [XX] に規定された詳細を自己のビジネス記録に記録しなければならない。MCC 9 (2), 69及び70条の規定が適用される。

2.ビジネス記録への申告はMCC 112条に規定された税関申告書の受理と同等の法的効力を有する。

3.認定者はアネックス [XXX-1-記録への申告に必要なデータ」に規定された詳細を少なくとも翌月の15日までに税関当局へ提出しなければならない。

MCCIP 525.2.04 税関債務に関する規定(Provisions relating to the customs dept(MCC 116116 (2)CCIPなし)

TAXUD/1717/2008 R Rev 1.3 に記載。TAXUD/MCCIP/2010/100-2の該当条項を確認中。

1.認定証の所持者は税関債務が発生した翌歴月の15日までに輸入と輸出の関税およびその他諸掛を支払わなければならない。

2.税関債務は認定者が設立した場所で貨物がビジネス記録へ申告した時点で発生する。

3.自己査定と集中通関の認定証の所持者は関係する加盟国とその加盟国における輸入に係る個別の金額を明示し、他の加盟国を含む取引の集中通関のもとでの税 関債務とその他諸掛を明確化する。その際、認定証の所持者は、監督税関にアネックス(XXX-Ⅱ-他の加盟国との取引を含む集中通関のもとでの税関債務とその他 諸掛に関するデータ)に記載された明細を翌月の15日に提示しなければならない。

ドキュメント内 (ページ 38-43)