線モニタリング体制の整備、原子力防災対策に特有な資機材等の整備、避難経 路及び場所の明示等があげられます。
⑤ 防犯まちづくりの必要性
茨城県の刑法犯罪認知件数は、平成 14 年度の約 6 万 8 千件でピークを示して以 降、減少傾向となっていますが、凶悪犯・粗暴犯などは増加傾向にあり、地域住 民の体感治安は悪化しています。犯罪を防止し、安全な社会を実現するために、
建物や道路、公園などの設計を工夫することで、機能性や快適性を損なうことな く、防犯性を高めていく必要があります。
7−2 防災・防犯まちづくりの方針
(1)地震防災の方針
【建物耐震化の推進】
耐震性を強化する必要のある公共施設については、耐震改修を推進していき ます。特に防災拠点となる市役所庁舎や学校などの公共施設は、優先順位や対 応方策等を検討し、早急な改修を進めます。
住宅についても、耐震診断や耐震改修への支援を検討し、住宅の耐震性強化 を促進します。
【防災拠点】
学校や公民館等の公共施設は、災害時には避難場所、救援物資の集積地、避 難生活の場、救急救援・ボランティア活動の拠点などとして多様な活動を支え る防災拠点となります。これらの防災拠点は、防災備蓄倉庫及び資機材倉庫、
耐震性貯水槽、防災行政無線等の防災施設の整備を行い、災害時に対応できる よう備えます。また、これらのほかに防災拠点として機能する近隣公園や地区 公園などの都市公園の整備を進めます。
【避難路】
都市計画道路等の幹線道路は、大規模災害時の避難路や、救援物資の輸送路 等として機能するため、建物倒壊による道路閉塞への対応が必要です。そのた め十分な道路幅員の確保や歩道の設置を図るとともに、建物が密集した地区に ついては沿道建物の耐震化や、沿道への高木の植樹等の対策を検討します。
一部、防災拠点と幹線道路が離れている場合は、大型車両が通行可能な進入 路の整備を進めます。
【中心市街地】
建物が密集した中心市街地では、建物の不燃化・耐震化、幹線道路の整備、
高木の植樹、公園などの空地確保等による延焼遮断帯の形成を進めるとともに、
狭あい道路の解消に向けた道路整備を図ります。
また密集市街地としての課題解決に向けて、密集市街地整備事業等の面的整 備事業の検討を図ります。
【地域コミュニティの防災・防犯】
大規模な震災等の救助活動に際して、地域コミュニティの担う役割は大きい
日常的なコミュニティの強化を促進します。
防犯においてもコミュニティ活動は重要であり、夜間パトロールなどを通し て地域の安全確保を図ります。
(2)水害防止の方針
水源となる森林等の保全、大規模開発における雨水排水調整機能の整備等、
雨水の急激な流出の抑制を図りながら、河川を管轄する関係機関と連携して河 川改修を促進します。特に、被害が拡大しやすい市街地内河川、水路等、重点 的に整備を促進する箇所を明確にするなど、災害に強いまちづくりをすすめる と共に、円滑かつ、迅速に避難できるよう、事前に情報を提供するため、引き 続きハザードマップの整備も進めます。
(3)原子力防災の方針
放射性物質の異常放出等があった場合に、放射線の遮蔽効果の大きなコンク リート製外壁を有する待避所に避難する「コンクリート屋内退避」の指示が想 定されています。コンクリート屋内待避所に位置づけられた 10 施設では、原子 力災害を想定した施設・備蓄物資・連絡手段等の整備を図ります。
(4)防犯まちづくりの方針
安全な社会の実現に向けた取り組みとして、市、事業所及び市民の連携・協 力のもとに、防犯まちづくりを進めます。防犯まちづくりとは、犯罪の起きる 環境(状況)に着目し、犯罪の誘発要因を除去して、より安全で快適な環境づ くりを目指すものです。例えば、施設整備の計画段階からの防犯という視点の 導入や、コミュニティづくりとの連携、防災・交通安全、福祉など他の分野と の連携により、より高次元の「安全・安心」を目指します。
特に道路、公園、駐車場、駐輪場等の不特定多数の人が利用する施設につい ては、街路灯・防犯灯の設置や見通しの確保など、犯罪の防止に配慮した構造 や設備等に関する事項の検討により、防犯性の高い施設の整備を進めます。
住宅についても、防犯設備の設置や死角の排除など、犯罪の防止に配慮した 構造・設備等に関する事項の検討により、防犯性の高い住宅の普及を図ります。
図 7- 1 防災まちづくりの方針図