第1章 地震災害予防計画
第4節 防災教育・訓練
■基本的考え方
この計画は、市民一人ひとりの自助防災対策の向上を目的として、防災に対する知識・行 動力を高めるために必要な措置について定めるものである。
関係部課 安心安全課、こども福祉課、学校教育課、生涯学習課
1.防災教育
1)市民に対する防災教育
(1)普及、啓発の内容
主として次の内容について、広く市民に対し知識の普及、啓発を図るものとする。
<知識の普及、啓発を図る主な内容>
①地震防災に関する一般的な知識
②つくばみらい市内で想定される地震災害に関する知識
③自らが住まう地域で想定される地震災害に関する知識(密集市街地での延焼の恐れ、地震 に伴う土砂災害など)
④地震が起きた場合の一般的な避難行動に関する知識
⑤地震が起きた場合の自らの地域における避難行動に関する知識(地震時のとっさの行動、
具体的な避難場所、避難経路等について)
⑥地震災害の情報入手に関する知識
⑦地域社会における地震災害予防に関する知識
(自主防災組織について、周辺地域社会での共助の考え方について)
⑧各家庭における地震災害予防に関する知識
(災害時の家族内での連絡方法、地震時に集合する場所、必要備蓄品、家具の固定、家屋の 耐震化の必要性)
⑨地震災害予防に対する公的支援メニューに関する知識
⑩震災時に機能する公的団体の活動内容に関する知識(行政、防災関係機関、医療機関、福 祉機関など)
⑪その他地域の実情に応じた住民の安全確保に必要な情報 等
(2)普及・啓発の方法
①広報紙、パンフレット等による普及
上記内容の普及を図るため、広報紙やパンフレットなどを作成し、広く市民に配布する ことにより、災害・防災に関する知識の普及、防災意識の高揚を図る。
②情報発信の場の一元化・集約化による普及
広く情報を発信するためには、その情報がどこに行けば入手できるのかを明確にし、周 知しておくことが最も重要である。また、一つの場所で防災に関するすべての情報が手に 入る仕組みをつくることが重要である。
そのため、市庁舎内に防災に関する知識・資料コーナーの設置を検討し、防災に関する
第3編 地震災害対策 第1章 地震災害予防計画 第4節 防災教育・訓練 情報の一元化・集約化に努めるものとする。
③講演会等の開催による普及
市内防災関係機関と連携し、防災をテーマとした講演会、講習会、シンポジウム、座談 会等を催し、広く参加を呼びかけ、知識の普及、意識の高揚を図る。
④個別地区単位での防災勉強会の開催による普及
危険箇所が予め明らかになっている土砂災害危険箇所などについては、より具体的な知 識の普及が必要となる。そのため、地区単位で土砂災害ハザードマップなどを作成した上 で、地区住民に対して、危険性や予防、避難の方法などについて勉強会を開催するなど、
具体的な防災対策について知識の普及に向けた取り組みを推進する。
⑤その他のメディアの活用による普及
ア テレビ・ラジオ局、CATV局の番組の活用 イ ビデオ、フィルムの製作、貸出
ウ 文字放送の活用 エ インターネットの活用
2)学校及び保育所(園)等における防災教育
(1)幼児・児童・生徒等に対する防災教育
①幼稚園、保育所(園)、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校(以下「学校」とい う。)においては、各学校で策定した学校防災計画に従って、幼児、児童及び生徒(以下
「児童・生徒等」という。)の発達段階に応じた防災教育を行い、防災に関する知識の普 及啓発、防災意識の高揚を図る。指導内容としては、災害時の身体の安全確保の方法、
災害時の助け合いの重要性、災害のしくみ、防災対策の現状などがあげられ、これらの 教育にあたっては防災指導車の活用をはじめとする体験的学習を重視することとする。
また、大災害が発生した場合でも適切な行動がとれるよう、避難訓練の充実に努める。
② 地理的要件など地域の実情に応じ、がけ崩れ、液状化など、様々な災害を想定した防 災教育を行う。
③ 災害時に一人ひとりがどのように行動すべきかなどを自ら考え、学ばせる「自立的に 行動するための防災教育」や、学校等を核とした地域での避難訓練や避難所運営などを 行う「地域活動と連携した実践的な防災教育」の視点による指導を行う。実施にあたっ ては、登下校時など学校外も含めたあらゆる場面を想定し、授業等による指導や避難訓 練等の体験的学習の充実に努める。
(2)指導者に対する防災教育
指導のための手引書等の作成・配布及び避難・救助等に関する研修会を通して、指導者へ の防災教育を行い、資質向上を図る。
3)災害教訓の伝承
大規模災害の各種資料の収集・保存・公開により、住民が災害教訓を伝承する取組を支援 するよう努める。
第3編 地震災害対策 第1章 地震災害予防計画 第4節 防災教育・訓練 する知恵や経験等を後世に伝えることが重要である。このため、過去の災害に基づく災害教 訓の伝承に関する啓発に努めるものとする。
2.防災訓練
1)総合防災訓練(県、市及び防災関係機関、自主防災組織並びに住民等が行う訓練)
災害時の迅速かつ的確な行動のためには、日常からの訓練が必要である。関係機関相互の連 携のもと、災害時の状況を想定した具体的かつ効果的な訓練を定期的、継続的に実施していく ものとする。また、発生可能性の高い複合災害を想定し、図上訓練・実働訓練の実施に努める とともに、訓練の実施にあたっては、被災時の男女のニーズの違い等、男女双方の視点に十分 配慮するよう務める。
(1)訓練種目
訓練種目は次のとおりとする。
①災害対策本部設置、運営
②交通規制及び交通整理
③避難準備及び避難誘導、避難所の運営
④救出・救助、救護・応急医療
⑤ライフライン復旧
⑥各種火災の消火
⑦道路復旧、障害物除去
⑧緊急物資輸送
⑨無線による被害情報の収集・伝達
⑩災害時要配慮者の支援(避難所への避難等)
⑪応急給水活動
また、訓練にあたっては、展示・体験スペースを設置し、住民が災害用伝言ダイヤルや災 害用伝言板、救急法等を体験できる機会を積極的に設けるよう努める。
(2)訓練参加機関
できるだけ多くの防災関係機関に参加を呼びかけて実施する。その他、自主防災組織、ボ ランティア組織、事業所、災害時要配慮者も含めた一般市民の参加も広く呼びかけるととも に、応援の派遣、受入れを中心とした他市町村との合同の訓練も含め実施を検討する。
2)市が実施する訓練
(1)避難訓練
①防災関係機関、地域社会と連携した避難訓練の実施
市及び防災関係機関と地域社会等が連携して、避難の指示、誘導、伝達方法等に係る避 難訓練を年次計画に従い実施する。避難訓練に参加する地域社会の単位は、行政区、自主 防災組織等、複数の組織の連合若しくは学校区、避難所を中心とする避難範囲等とし、地 域と市及び防災関係機関等との連携により避難訓練を実施する。
②幼稚園、保育園、小学校、中学校、病院及び社会福祉施設等における訓練
市は、災害時の幼児、児童・生徒等、傷病者、身体障がい者及び高齢者等の災害対応力
第3編 地震災害対策 第1章 地震災害予防計画 第4節 防災教育・訓練
の比較的低い施設利用者の生命・身体の安全を図り、被害を最小限にとどめるため、施設 管理者に対し避難訓練を中心とする防災訓練を実施するよう指導する。
③学校と地域が連携した訓練の実施
市は学校と連携し、児童・生徒を含めた地域住民の参加により、学校における避難所運 営や炊き出し等の実践的な訓練を行うよう努める。
(2)消防訓練
市の消防計画に基づく消防活動の円滑な遂行を図るため、消防に関する訓練を実施する ほか、大火災を想定して実施する。なお、学校にあたっては、収容者数等人命保護のため、
特に避難について施設を整備し、訓練を実施するものとする。
(3)非常参集訓練
各防災関係機関は災害時の迅速な職員参集のため、非常参集訓練を実施するとともに災害 時の即応体制の強化に努める。また、非常参集訓練と同時に、本部運営訓練及び情報収集伝 達訓練も併せて実施する。
(4)通信訓練
地震の発生を想定した被害状況の把握及び伝達が迅速かつ適切に行えるよう、定期的に通 信訓練を実施するとともに、非常用電源設備を活用しての通信訓練も実施する。また、有線 及び県防災行政無線が使用不能になったときに備え、関東地方非常通信協議会が実施する非 常通信訓練に参加し、非常時の通信連絡の確保を図る。
3)事業所、自主防災組織及び住民等が実施する訓練
(1)事業所(防火管理者)における訓練
市は、学校、病院、工場、事業所、大規模店舗等で消防法により定められた防火管理者に 対し、その定める消防計画に基づき避難訓練を定期的に実施するよう指導する。また、地域 の一員として、市、消防署及び地域の防災組織の行う防災訓練にも積極的に参加するよう指 導する。
(2)自主防災組織等における訓練
市は、自主防災組織等に対し、地域住民の防災行動力の強化、防災意識の向上、組織活動 の習熟及び防災関係機関との連携を図るため、市及び所轄消防署等の指導のもと、地域の事 業所とも協調して、年 1 回以上の組織的な訓練を実施するよう努めるものとする。訓練種目 は、初期消火訓練、応急救護訓練、避難訓練及び高齢者・身体障がい者等安全確保訓練等を 主として行う。また、自主防災組織等からの指導、協力の要請を受けた防災関係機関は、関 連する諸機関との連携を取り、積極的に自主防災組織等の活動を支援する。
(3)一般市民の訓練
市民一人ひとりの災害時の行動の重要性にかんがみ、市及び防災関係機関は、防災訓練に 際して広く災害時要配慮者も含めた市民の参加を求め、市民の防災知識の普及啓発、防災意 識の高揚及び防災行動力の強化に努めるものとする。
また、市民は、防災対策の重要性を理解し、各種の防災訓練への積極的・主体的な参加、
防災教育施設での体験訓練、家庭での防災会議の実施等の防災行動を継続的に実施するよう