第3章 長方形グリッドのσゲーム 63
証明 mを固定してηに関する数学的帰納法で示す.η=Oのとき,
P_1(λ)=0,片(λ)=1より,
み(λ)=1ん(λ)十〇み.1(λ)=昂(λ)凡(λ)十P_1(λ)み_1(λ)
となり正しい.また,η=1のとき,命題3.2.5より,
ん斗1(λ)=λ凡(λ)十ユ凡一。(λ)=P1(λ)み(λ)十片(λ)み一1(λ)
となり正しい.
次に,1以上のんにおいて,η≦んのとき正しいとして,η=ん十1のと き正しいことを示す.命題3.2.5より,
片十1+m(λ)=λPk+m(λ)十片_1+m(λ)
が成り立っているので,帰納法の仮定を用いて計算すると,
片十1+m(λ)=λ片十m(λ)十片_1+m(λ)
=入(片(λ)み(入)十片_1(λ)戸m_1(λ))
十片一、(入)Pm(入)十Pト。(λ)Pm−1(入)
=(λPk(λ)十片_1(λ))月m(λ)
十(出一1(λ)十片一。(λ))み一1(λ)
=片十1(λ)月m(λ)十片(入)β什1(λ)
となり,η=ん十1のときも正しい. 口
定理3.3.2自然数んについて,
ん一。(λ)=λ(P托.1(λ))2
が成り立つ.
証明 実際に計算して求める.定理3,3.1から,以下のように式変形がで
きる.
易κ一。(入)=Pκ(λ)PH(入)十P先一ユ(入)Pお一。(入)
=片_1(λ)(片(λ)十Pk_2(λ))
=Pト1(λ)(λ片_1(λ))
=λ(片.1(λ))2
この計算の途中で,命題3.2.5を用いている、 口
第3章 長方形グリッドのσゲーム 64 定理3.3.3自然数ηについて,η=2L1ならば,
^(λ)=λη が成り立つ.
証明 まず,ん=1のとき,η=21−1=1で,実際にP1(λ)=λ1であるの
で正しし、.
次にn=2ん_1のときのみ.1(入)=人2L1が成り立つと仮定して,
η=2外1_1の場合を示す.定理3.3.2を利用して,次のように式変形で
きる.
P.1・L1(λ)=P。.。L1(λ)
=λ(み.。(λ))2 一λ(λ・k一・)2 =λ2癌十L1
となるので,η=2k+1_1のときも正しい.
口 定理3.3.4自然数れについて,η=3・2L1ならば,
^(λ)=λ2ム■ (λ十1)2川 が成り立つ、
証明 たに関する数学的帰納法で示す.
ん=1のとき,η=3・21_1=5であり,易(λ)=λ易(λ)十P1(λ)=λ3,
れ(λ)=λ片(λ)十万(λ)=λ4+λ2+!を用いると,
片(λ)=出(λ)十易(λ)=λ(λ4+λ2+1)十λ3=λ5+λ=λ (λ十1)4 となり正しい.
ん≦1のとき正しいと仮定して,ん=1+1のとき正しいことを示す、
易.2 十1−1(λ)=馬13.2L1(λ)であるので,定理3.3.2を用いて,次のように 式変形できる.
馬.。1+・.、(λ)=渇.。L1(λ)2
一λ/λ・L1(λ・!)・j+ /2 =λ・λ2 十」2(λ十1)2 十2 一λ2工十L (λ十1)2!十2
第3章長方形グリッドのσゲーム 65
となり,ん=1+1のときも正しい. □ 次に,λm,荷の正則性について調べる、
定理3.3.5行列λ帆は,㎜が偶数ならば正則であり,mが奇数ならば,非 正則である.
証明 λmの固有多項式戸m(λ)は
Pm(入)=d・t(λm一畑m)
となるので,λ=Oのときみ(O)=det(λm)である.また,定理3.2.5よ り㌦(O)={一2(O)が得られる、特に,Po(O)=1≠0より,P2先(0)=
片(0)≠0である.したがって,mが偶数のときλmは正則である.また,
み十1(O)=P1(0)=0より,mが奇数のときんは非正員1」である. 口 定理3.3.6行列一㍍は,m≡0,1(mod3)ならば正則であり,m…2(mod3)
ならば非正則である.
証明λよ=λ、、十∬mより,λ=1とすると,
ん(1)=d・t(λパ五m)=d・t(λ点)
となる。また,P、(入)=λP、_1(入)十P、_2(λ)より,
片(1)=片一i(1)十片一。(1)
を得る.これを用いて計算すると,
pκ。。(1)=片十。(1)十片。。(1)
=(片十1(1)十片(1))十片十1(1)
=片(1)
となる.P1(!)=1,P2(1)=0なので,易(1)=1である.したがって,
m≡0,1(mod3)のとき舳は正則であり,m…2(mod3)のときλ点
は正則でない. 口第3章 長方形グリッドのσゲーム 66
3・4 凡,、上のσゲームが解けるm,nの条件
3節で,Kerσは,Ker(片(坤))及びKer(凡(λ才))と同型であることが分 かった。また,み,、がσ可移であることの必要十分条件は,dimKerσ=O であることもわかった.第4節では,m,ηの具体的な値によってみ,、がσ 可移かどうかを調べていく.
まず,ηを小さな値に固定して,mを変イビさせることを考える.
定理3.4.1長方形のグリッド{,1は,m…O,1(mod3)のときσ可移で あり,m≡2(mod3)のときσ可移でない.
証明 P1(λ)=λであるので,P1(λ点)=λよより,P1(λ点)の正則条件は
#の正則条件と同じである.したがって,定理3.3.6より,m…O,1(mod3)
のときσ可移であり,m≡2(mod3)のときσ可移でない. 口 定理3.4.2長方形のグリッドみ,2は,mが偶数ならばσ可移であり,㎜
が奇数ならばσ可移でない.
証明 易(λ)=λP1(λ)十片(λ)=λ2+1であるので,
易(λよ)一(λよ2+亙。)=λ。2+亙。十五。=λ。2
より,片(柑)の正則条件はλm2の正則条件と同じである1したがって,定 理3.3.5よりmが偶数ならばσ可移であり,mが奇数ならばσ可移でない.
口
定理3.4.3長方形のグリッド㌦,3は,m…0,1(mod3)のときσ可移で あり,m≡2(mod3)のときσ可移でない.
証明 易(λ)=λ片(λ)十P1(λ)=λ3であるので,易(λ志)=λよ3より,
乃(柑)の正則条件は狐の正則条件と同じである.したがって,定理3.3.6
より,m≡0,1(mod3)のときσ可移であり,m…2(mod3)のときσ 可移でない1 □
定理3.4.4長方形のグリッドPm,4は,m≠4(mod5)のときσ可移であり,m…4(mod5)のときσ可移でない。
第3章 長方形グリッドのσゲーム 67
証明 局(λ)=λ4+λ2+1=(λ十1)4+(λ十1)2+1より,んの固有多項 式とλ才の固有多項式は一致する.ここで,れ(^)ではなくて,み(λ才)
を考える.Pm(λ才)は,m=(m−4)十4と考えれば,定理3.3.1より,
み(λ才)=㌦一。(λ才)れ(λ才)十孔一。(λ才)局(λ才)
となる。片(λ)はんの固有多項式であり,λ才の固有多項式でもあるから,
定理3,2,6より,月(λ才)=0である.よって,
則州=み一。(λ才)易(λ才)
=み一。(λ才)・(λ才)3
となる.このことを使い,m=5ん十5(O≦5≦4)とすると,
み(λ才)=互(λ才)・(λ才)3κ
となる.4≡1(mod3)であるので,定理3.3.6より,(λ才)3κは正則であ る。したがって,凡(λ才)が正則であることと,P、(λ才)が正則であること は同値である.実際に計算すると,次のことが分かる.
●5=0のとき,片(λ才):亙4は正則である.
●5=!のとき,P1(λ才)=λ才は正則である.
.5=2のとき,局(λ才)=(λ才)2+万4=(λ4)2は正則である.
●3=3のとき,易(λ才)=(λ才)3は正則である.
●5=4のとき,れ(λ才)=0は非正則である.
よって,み(A才)が正則であるための必要十分条件は,m≠4(mod5)で あることである.また,m≡4(mod5)のとき,㌔(λ才)は非正則である.
口
定理3.4.5長方形のグリッド㌦,5は,mが自然数んを用いてm=6んも しくは6ん十4と表されるときσ可移であり,そうでないときはσ可移で
なレ・.
証明 片(λ)=λ5+λであるので,
片(瑚=λよ5+λ志=λよ(λよ4+万。)=側4+亙。十五。)=点4